「みことばの宅配便」 Daily Manna

あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105

2015年11月09日
「永遠の勧告」

*≪第一日課≫ 申命記6:1-9(旧291)*≪今日の聖句≫ 申命記 6:4-5

聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。
あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。

*神の戒めとすべき永遠の勧告が確かに存在する。だがその前に、わたしたちは絶対的な勧告を持つべきか否か。世俗的勧告は従う人をこの世の秩序に従わせる。そのような規則や戒律づくめの世がこの世である。一つの社会には一つの法がある。その法次第で社会は様々な社会となる。息苦しい絶対主義社会から真の民主主義に至るまで。

*社会を秩序付ける法が根本的に唯一絶対の律法しか認めないのか、それとも多様な律法を許容する社会か。それが一神教と多神教の分かれ道となる。多様性を許容するほうがなんとなく自由でいいように思うかもしれないが、必ずしもそうではない。多様性は混乱となり合わせであるかもしれない。

*日本は多神教の社会というければ、それは古来の話であり、明治以降の天皇制は決して多様性を許容しない擬似一神教の世界であり、逆に一神教であるキリスト教社会が根本秩序のもとに多様性を豊かに包含するほどに一神教の考え方が進化している。

*結局は戒めの質の問題である。そのことが今日のテキストによって示されている。わたしたちは唯一の神を、心を尽くし精神を尽くし力を尽くして愛する。そのことに徹底するように勧告されている。単にわたし個人の内面の戒めだけでなく、現在未来のあらゆる子孫までも聞き従うべき愛の勧告として、共同体全体でも、精神的にも肉体的にもその戒めを拡大深化させるようにと勧告されている。それが神的勧告の意味である。神的勧告はそれを守ることが人間を神の子として高められた人間とするとの祝福の約束と、それをないがしろにすることが人間を破滅させるとの呪いのアナテマを伴っている。

◇「みことばの宅配便」は、御国への巡礼を共に歩む神の民に
主日聖句から日ごとの糧を分かつ祭司の務めとして発行されています。

月曜日:≪第一日課≫、火曜日:≪賛美頌≫、水曜日:≪ニケヤ信条解説≫、木曜日:
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