牧師室の二窓 Pastor's note

★植草一秀著『日本の独立』を読む☆

 植草一秀氏は2004年と2006年に二度も破廉恥罪で有罪になった人物として有名である。しかし、その後明らかになったことは驚くべきことである。時の政権中枢、小泉-竹中に対する批判を封じるための司法権力を用いた謀略であったことが明らかになったことである。彼が冤罪に陥れられる検察捜査の手法は経験した者でなければ分からないであろう。その後さらに、小沢一郎氏に対する訴訟は日本の政治を大きく左右する結果をもたらした。

 『日本の独立』は、史上初めて主権者国民の政権が誕生し、それが如何にして崩されていったか。小泉竹中政治が如何に国民の幸福を無視して、対米隷属的な政策を追求して行ったか。明治維新以来の日本の国のかたちから紐解き、今、日本では国権と人権の間で死闘が繰り広げられていると訴える。非常に明晰な書である。ぜひご一読をお勧めしたい。




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