プロジェクトS 第15章 |
瀬戸田映画祭に参加して 作 堀本 逸子 |
去る11月3・4日 瀬戸田名画鑑賞会20周年企画映画祭がありました。 3日には新藤監督の講演があり 地元出身の名優 殿山 泰司さんに対する 思いの深さをしみじみ感じました。 また 広島名誉県民 三原名誉市民で 三原を第二の故郷と語られたことも ある新藤監督は、ユーモアを交え穏やかに楽しそうに話されました。 半年前にお目にかかった時より若々しく感じ 94歳とは思えずすごいなーと 感銘を受けました。 翌4日には 映画評論家の白井 佳夫氏の「新藤兼人の仕事」と題して講演が ありました。その中で新藤監督は、これから広島で映画を撮られるとの事。 昨日の1時間余りの講演 対談といい 新藤監督の映画にかける夢は 94歳とはとても思えない 若々しさと力強さがあり わたし達もその生き方を大いに学びたいと思います。 白井先生の講演の後 新藤監督の「裸の島」が上映されました。 説明に「耕して天に至る」 自然と人間の闘いを厳しい叙情で描いた 無言の映画であるように 監督の「生きる」をテーマにした映画。 何度観てもその都度 新しい発見があり 素晴らしい映画だと思いました。 いつも終わった後 客席から感動の声が聞こえます。 昭和35年 農業が盛んだった頃の 佐木島の風景と段々畑。 わたしの子どもの頃に見た 農作業の様子(芋植え 麦踏み 麦刈り 収穫) これら懐かしい映像は、佐木島の昔を知る 生きた教材であると思います。 今後も現在も美しい風光明媚な 瀬戸内海の映像が全国に知られ 佐木島の活性化に つながれば・・・・と思います。 新藤監督のご健勝と益々のご活躍を心よりお祈りしております。 |