ニッコール50mm1.4レンズ


メーカーの顔でもある、50mmF1.4標準レンズ。旧い順に並べてみた。

ニッコール50mm1.4標準レンズの初期タイプである。レンズ構成は5群7枚の変形ガウスタイプ。モノコートである。最短撮影距離は60cm。今から40年以上前に造られたレンズのようだが、今もなお安心して使えるレンズである。

光学系はそのままに、マルチコーティングの「C」タイプになったレンズである。また、「カニの爪」の形状も丸みを帯びたものに変更されている。

光学系は変更せず、最短撮影距離を60cmから45cmとしている。また、外観も大きく変更され、距離環にはゴムローレットが巻かれている。従来のニッコールファンはこの変更にがっかり来た人も多いと思う。

newニッコールの光学系を設計変更したものである。光学系を6群7枚構成に設計変更し、よりコンパクトになった。

「ニコンを変えずニコンを変えた」。Ai化されたレンズである。従来のニッコールレンズは、露出計と連動させるために、「ガチャガチャ」という操作をしなければならなかった。Ai化されて、その煩わしい操作をしなくてもよくなり、ワンタッチでボディに取りつけることができるようになった。このレンズは、されにコーティングが改良され「インテグレーテッドコーティング」と呼ばれるマルチコーティングになり、距離環の回転角も小さくなった、現行のものである。

レンズのフロントキャップの変遷。左上が最も旧く、右下のものが現行のキャップである。