ズイコー50mm1.4レンズ


メーカーの顔でもある、50mmF1.4標準レンズ。旧い順に並べてみた。

「M−SYSTEM」のレンズである。当時のレンズはモノコート。「OM−SYSTEM」になっても、当分の間はモノコートであった。モノコートのレンズでも、製造ロットによっては、コーティングの色が濃いものと薄いものがあるが、このレンズは薄い。当時の写真雑誌の評価で、高級一眼レフのレンズとしてはフレアや内面反射が多いとされていた。

マルチコートに変更されたレンズ。上記のレンズに比べると、内面反射はずいぶん減っているように思われる。また、マルチコートになる以前から、レンズの枠が銀縁から黒縁になっている。レンズ名に「MC」が入ったが、レンズ枚数を示す「G」(=7枚)の表示は省略されてしまった。

マルチコートでも、こちらは色がずいぶん薄い。また、モノコートの面も増えているような気がする。コスト面からそうなったのかもしれない。OM最終期前のレンズである。(最終期のレンズは「MC」の表示がない。)

レンズの内面反射を後ろから見たところ。
モノコートのレンズは、金色のそうめんのような内面反射があり、ずいぶん光っている。このことが、フレアの多さになっているのだろう。

マルチコートになって、レンズの反射は軽減されてはいるが、他社のものに比べるとまだ多いように思われる。

新旧のレンズを横から見たところ。
ズイコーのレンズは全長が短いのが特徴である。しかし、新しいほうは全長が少し長くなっている。