メルマガ 「ほしやそらのこと」 ID m00048044
天文と気象をテーマにしたメルマガです。ほぼ毎日発行しています。
記事索引 記事の番号をクリックするとジャンプします。
号数
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発行年月日
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ほしのこと
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そらのこと
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番外編・質問コーナー
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001
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2001.09.24
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天文にはまったわけ
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虹ってきれい!
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002
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2001.09.24
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秋分の日
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澄み切った空
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003
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2001.09.24
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くじら座のミラ
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夕焼けは晴れ。朝やけは
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004
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2001.09.25
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星は何故☆型に描かれる
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夕日の話
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005
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2001.09.25
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ペガサスの四辺形
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台風のシーズン
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006
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2001.09.26
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空の大時計
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すじ雲
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007
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2001.09.29
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星の等級
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くじら雲
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008
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2001.09.30
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星の色
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飛行機雲
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009
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2001.10.01
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中秋の名月
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日暈の話
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010
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2001.10.02
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満月
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うろこ雲
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心霊写真はウソ!?
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号数
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発行年月日
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ほしのこと
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そらのこと
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番外編・質問コーナー
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011
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2001.10.04
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有明の月
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抜けるような青空
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012
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2001.10.07
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土星食
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二十四節季の話
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013
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2001.10.08
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土星食見えましたか?
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薄曇り
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014
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2001.10.09
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南の方角を知る方法
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特異日
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015
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2001.10.11
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上弦と下弦
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雨のち晴れ
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016
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2001.10.12
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秋の空の1等星
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空の色はなぜ青い?
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017
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2001.10.13
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二十六日月
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雲間の光
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018
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2001.10.14
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みずがめ座
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水墨画のような風景
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赤い満月(1)
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019
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2001.10.15
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北極星は変わる?
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雲の布団
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赤い満月(2)
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020
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2001.10.17
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新月
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いろいろな影
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号数
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発行年月日
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ほしのこと
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そらのこと
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番外編・質問コーナー
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021
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2001.10.18
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星の見えない夜
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しとしと雨!?
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022
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2001.10.20
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三日月と地球照
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長い長い影
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023
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2001.10.21
|
月明かり
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段々畑のような雲
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024
|
2001.10.22
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流星群
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稲妻と雷鳴
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025
|
2001.10.24
|
太陽の見かけの大きさ
|
秋の長雨
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026
|
2001.10.25
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オリオン座(1)
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平年値
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027
|
2001.10.27
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5円玉を使って
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おぼろ
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028
|
2001.10.28
|
土星
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霧
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029
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2001.10.29
|
木星
|
霧が立つ
|
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030
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2001.10.31
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すばる
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冷え込み
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号外
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2001.10.30
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金星と水星のランデブー
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号数
|
発行年月日
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ほしのこと
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そらのこと
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番外編・質問コーナー
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031
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2001.11.01
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裏側を見せない月
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小春日和
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032
|
2001.11.03
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明けの明星
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木枯らし
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033
|
2001.11.04
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二重星
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紅葉・黄葉
|
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034
|
2001.11.05
|
周極星
|
三寒四温
|
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035
|
2001.11.06
|
天体シミュレーションソフト
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逆転層
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036
|
2001.11.07
|
新星
|
冷え込み
|
フリーの天文ソフト
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037
|
2001.11.08
|
南十字星
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初霜
|
|
038
|
2001.11.09
|
マゼラン星雲
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紅葉の色
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039
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2001.11.10
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天文ショー
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ニョロニョロの話
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040
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2001.11.11
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しし座流星群(1)
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うろこ雲が出ると雨
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号数
|
発行年月日
|
ほしのこと
|
そらのこと
|
番外編・質問コーナー
|
041
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2001.11.12
|
しし座流星群(2)
|
風はなぜ吹くか(1)
|
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042
|
2001.11.13
|
しし座流星群(3)
|
風はなぜ吹くか(2)
|
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043
|
2001.11.14
|
しし座流星群(4)
|
風はなぜ吹くか(3)
|
|
044
|
2001.11.15
|
しし座流星群(5)
|
紙飛行機と風
|
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045
|
2001.11.16
|
しし座流星群(6)
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夕方の虹
|
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046
|
2001.11.18
|
しし座流星群(7)
|
釣瓶落としの秋の夕日
|
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047
|
2001.11.20
|
しし座流星群(8)
|
幾筋もの虹
|
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048
|
2001.11.21
|
しし座流星群(9)
|
夕焼けの色
|
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049
|
2001.11.22
|
しし座流星群(10)
|
小春日和
|
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050
|
2001.11.23
|
半月
|
暖房の季節
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|
号数
|
発行年月日
|
ほしのこと
|
そらのこと
|
番外編・質問コーナー
|
051
|
2001.11.25
|
ヒアデス星団
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冬の訪れ
|
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052
|
2001.11.26
|
オーロラの色
|
鉛色の空
|
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053
|
2001.11.27
|
流星群の写真
|
週間天気
|
|
054
|
2001.11.28
|
満月前の月
|
県北で雪
|
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055
|
2001.11.29
|
北海道でオーロラ
|
冬日
|
|
056
|
2001.11.30
|
新聞紙を丸めて
|
土砂降り
|
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057
|
2001.12.01
|
月のクレーター
|
12月
|
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058
|
2001.12.02
|
望遠鏡の倍率
|
幻日
|
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059
|
2001.12.03
|
月夜の色
|
日射し
|
|
060
|
2001.12.04
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月夜の大霜
|
服の忘れ物
|
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号数
|
発行年月日
|
ほしのこと
|
そらのこと
|
番外編・質問コーナー
|
061
|
2001.12.05
|
夜空の五角形
|
おしめり
|
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062
|
2001.12.06
|
星はなぜ瞬くのか
|
落葉
|
|
063
|
2001.12.07
|
山形星
|
浮島現象
|
|
064
|
2001.12.08
|
肉眼で見える星の数
|
大雪
|
|
065
|
2001.12.09
|
冬の空の1等星
|
こも巻き
|
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066
|
2001.12.10
|
3つの季節の星座
|
空っ風
|
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067
|
2001.12.11
|
星占いの星座
|
富士山
|
|
068
|
2001.12.12
|
薄明
|
手がかじかむ
|
|
069
|
2001.12.13
|
平家星・源氏星
|
初氷
|
|
070
|
2001.12.14
|
アンドロメダ星雲
|
乾燥注意報
|
|
号数
|
発行年月日
|
ほしのこと
|
そらのこと
|
番外編・質問コーナー
|
071
|
2001.12.15
|
北極星
|
初雪
|
|
072
|
2001.12.16
|
グリーンフラッシュ
|
寒波
|
|
073
|
2001.12.17
|
地球の自転
|
氷点下の気温
|
|
074
|
2001.12.18
|
日の入が遅くなってきた
|
霜柱
|
|
075
|
2001.12.19
|
星座の形も変わる
|
もし雪だったら
|
|
076
|
2001.12.20
|
若い星・年老いた星
|
雪の結晶
|
「雪印」のマーク質問
|
077
|
2001.12.21
|
カニ星雲
|
道路の凍結
|
「雪印」のマーク解答
|
078
|
2001.12.22
|
冬至
|
枝を吊る
|
|
079
|
2001.12.23
|
星のゆりかご
|
ゆず湯
|
|
080
|
2001.12.24
|
星までの距離
|
スキー場の雪
|
|
号数
|
発行年月日
|
ほしのこと
|
そらのこと
|
番外編・質問コーナー
|
081
|
2001.12.25
|
きりん座
|
ホワイトクリスマス
|
|
082
|
2001.12.26
|
星座の数
|
魚介類の乾物
|
|
083
|
2001.12.27
|
冬の天の川
|
年末寒波
|
|
084
|
2001.12.28
|
2002年の初日は?
|
元日の天気は?
|
|
085
|
2002.01.04
|
冬の大三角
|
正月の天気
|
「デビラ」とはどんな魚?
|
086
|
2002.01.05
|
冬の大六角形
|
雲の種類
|
冬至の日に・・・
|
087
|
2002.01.06
|
オリオン座(2)
|
氷はなぜ水面から・・・
|
地球の公転周期は?
|
088
|
2002.01.07
|
オリオン座(3)
|
寒の入り
|
|
089
|
2002.01.08
|
オリオン座(4)
|
層になる雲
|
|
090
|
2002.01.09
|
オリオン座(5)
|
前線の話(1)
|
|
号数
|
発行年月日
|
ほしのこと
|
そらのこと
|
番外編・質問コーナー
|
091
|
2002.01.10
|
おおいぬ座
|
前線の話(2)
|
|
092
|
2002.01.11
|
こいぬ座
|
冬将軍
|
|
093
|
2002.01.12
|
暗い朝
|
今から80年ほど前・・・
|
|
094
|
2002.01.13
|
カノープス
|
ポカポカ陽気
|
|
095
|
2002.01.14
|
うさぎ座・はと座
|
後半は暖冬に?
|
|
096
|
2002.01.15
|
アルゴ船
|
寒天の話
|
|
097
|
2002.01.16
|
太陽までの距離
|
民家の屋根
|
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098
|
2002.01.17
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木星と土星
|
やはり暖冬になるのか?
|
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099
|
2002.01.18
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地球から月を見ると
|
毛髪と湿度の関係
|
|
100
|
2002.01.19
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星座盤
|
乾燥とインフルエンザ
|
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ほしとそらのこと VOL.001 2001.09.24
発行者 tatchan2001
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
はじめまして tatchan2001 です。きょうから、「ほしとそらのこと」という
メルマガを発行していきます。テーマは天文と気象。よかったら読んでくださ
いね。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 天文にはまったわけ ☆☆☆
多くの人がそうであるように、私が天文にはまってしまったのは、望遠鏡で
月のクレーターを観てからだ。肉眼よりも一段とはっきりと見える、月面。ち
ょうどその頃、アポロ11号が月面に着陸し、「月の石」を持ち帰ったことが
話題になっていた。翌年の大阪万博でアメリカ館に展示され見ようと思ったが、
あまりにも長蛇の列で、あきらめてしまったのを憶えている。
もう一つ、のめりこんでいくきっかけに」なったのが、「土星の輪」である。
月は肉眼でも見えるが、土星の輪は肉眼では決して見えず、また土星そのもの
も、そんなに見ることができないものなのである。やっぱり、土星の輪をはじ
めて観たときには感激した。夜空に浮かぶ土星はとても小さかったが、お皿に
のったプリンとでも言うか、麦わら帽子とでもいうか、とてもかわいくてきれ
いだった。
それ以来、すっかり、また、どっぷりとはまってしまったのである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 虹ってきれい! ☆☆☆
虹ってきれいだな!と、いつも思う。私が小さいころ、絵と言ったら虹を描
いていたという記憶がある。あの、七色の虹の美しさは、いつ見ても飽きない
ものである。また、「虹の橋」を渡ってみたいと思った人も多いのではないか。
でも、虹は太陽の光が雨粒に屈折して見られる現象だから、それは無理な話な
のである。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ほしとそらのこと VOL.002 2001.09.24
発行者 tatchan2001
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ほしとそらのこと」の第2号をお届けします。1週間に1度の発行予定です
が、場合によっては、これより多くなったり少なくなったりします。(^^;
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 秋分の日 ☆☆☆
昨日は秋分の日であった。秋分の日は、毎年9月23日か24日のどちらか
である。どちらかであるというと変に聞こえるかも知れないが、これは地球の
公転との関係でこのようになるのである。つまり、地球が秋分点を通過した日
が、「秋分の日」なのである。同じように、「春分の日」も同様に決められて
いる。
ところで、秋分の日は昼夜の長さが同じになっているといわれるが、実際に
はそのようになっていなくて、昼の時間のほうが若干長いのである。ここで言
う昼は、日の出の時刻から日の入の時刻までの時間のことを言う。また、夜は、
日の入の時刻から翌日の日の出までの時間のことである。
さて、秋分の日が昼の時間が若干長い理由について説明していくことにする。
まず、日の出と日の入の決め方である。日の出は太陽が地平線から顔を出し
たときのこと、日の入は完全に沈み切った状態のことなのである。だから、”
太陽1個分の角度”の時間だけ昼の時間が長くなるということで、その時間は
約3分となる。
もう一つの原因は、地球の大気のせいである。日の出や日の入の時刻の太陽
光線は、観測者から見て斜めに射し込んでいる。斜めからの光線は地球の大気
によって屈折している。この時、”浮き上がり現象”が起きているので、日の
出前や日の入後の太陽が見えていることが考えられる。
以上の理由から、昼がほんの少しだけ長くなっているのである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 澄み切った空 ☆☆☆
「天高く馬肥ゆる秋」とよく言われるが、秋になると空が澄んでくる。これ
は、秋になって気温が下がり、大気中の水蒸気量が減ったためで、大気中での
光の乱反射が減ってくるためである。
雲一つないような天気のことを、「快晴」とか、「日本晴れ」という。
気象学での、「快晴」の定義は、雲量が2以下の時のことを言っている。ま
た、2から8までの時のことを「晴れ」、8以上の時を「曇り」と呼んでいる。
なお、雲量2とは、空全体を10(割)とした時、その2(割)が雲で覆わ
れている状態のことである。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ほしとそらのこと VOL.003 2001.09.24
発行者 tatchan2001
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ほしとそらのこと」の第3号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ くじら座のミラ ☆☆☆
秋の星座の1つに、くじら座がある。星座絵を見てみると、前足があるよう
で、私たちが知っているくじらとはあまり似ていない。
このくじらは、星座神話の中に登場するお化けくじらで、アンドロメダを襲
ったくじらで、後に勇者ペルセウスにやっつけられて、石にされてしまうので
ある。
くじら座の心臓あたりに、「ミラ」という変光星が輝いている。しかし実際
には、その輝きを目にすることはあまりない。と、言うのは、ミラは約331
日の周期で、2等級から10等級まで明るさを変化させているのである。2等
級なら、北極星と同じ明るさなので見つけることはできるが、10等級だと肉
眼はおろか、双眼鏡でも見つけるのは難しいだろう。
ミラとは、「不思議なもの」という意味であるが、これは、ダイハツという
自動車メーカーの車の名前にもなっている。その他にも車名やメーカーの名前
に使われている名前も多い。カペラ(ぎょしゃ座)、アルシオーネ(おうし座
にあるプレアデス星団)などである。また、プレアデス星団の和名は「昴」で、
これも、車名である。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 夕焼けは晴れ。朝焼けは・・・? ☆☆☆
秋もだんだんと深まり夕焼けが美しい季節となってきた。よく、「夕焼けは
晴れ」と言われるが、本当にそうなのだろうか。夕焼けは、秋から冬のはじめ
移動性高気圧の圏内に入った晴れた日や、低気圧や前線が通過して天候が回復
したときに、西のそらに見ることができる。以上のような条件から推察すると、
次の日は天候がよくなる確率は高いので、この言い伝えは当たっていると言え
る。しかし、100%そうなるわけではなく、次の日が雨ということもあるの
で、あまり過信しないほうがいいと思う。
また、朝焼けが出たら天気が悪くなると言われれているが、これも確率的に
高いが、いつもそうなるとは限らないのである。
日本では、雲は、偏西風に乗って西から東に移動している。しかし、台風が
近付いて来ると、動きがことなることがある。こういう時は、夕焼けでも雨に
なったり、朝焼けでも晴れてきたりするのである。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ほしとそらのこと VOL.004 2001.09.25
発行者 tatchan2001
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ほしとそらのこと」の第4号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星は何故、☆形に描かれるのか? ☆☆☆
みなさんが、星を絵に描くとしたら、どんな形に描くだろうか?大半の人が、
☆の形、つまり五角形が元になった星を描くに違いない。なかには、”四角星
”や”六角星”を描く人もいるだろう。
ところで、何故、星を星の形に描くのだろうか?夜空に見えている恒星は太
陽のように球に近い形をしている。球に近いというのは、ほとんど球形という
ことで、若干赤道方向に膨らんだ形のものが多いからである。赤道方向に膨ら
んでいるのは、自転によって赤道部分は外に引っ張られるからである。
さて、話を元に戻そう。このように、恒星は球形をしているので、私たちが
見る限りには丸く見えているはずなのである。しかし、☆のようにトゲがある
ように見える(描いてある)のは、私たちの目の中にある虹彩のせいだと考え
られる。虹彩はカメラのレンズについている絞りのようなものである。これに、
凸凹があり、その凸凹によって外から入ってきた光が回折現象を起こすからで
ある。だから、丸いはずの恒星もいくつかのトゲがあるように見え、描きやす
いということから、あの”☆”の形になったのだ。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 夕日の話 ☆☆☆
前回は夕焼けのことを書いたので、今回は夕日について書いていくことにす
る。
夕日は何故あんあに赤いのか。私もそうであるが、夕日と信号機の色が重な
って、「あわや。」ということがあった。それほど見事な赤い色になることが
ある。
夕日が赤い原因は、私たちの地球をとりまく分厚い大気のせいである。もっ
と言うならば、その大気の”よごれ”のせいなのである。
太陽の光はわずかに黄味を帯びた白色である。分光器を使ってみると、七色
の光に見える。地球の大気に拡散されて、波長の短い青や緑の光がなくなって
しまい、波長の長い橙や赤の光しか届かなくなるから、私たちの目には夕日が
赤っぽく見えるのである。
もう一つ、夕日について。
夕日は、丸くなくつぶれた形に見えている。これも、分厚い大気のせいであ
る。太陽光線が地球の大気によって屈折されて、上下方向がつぶれて見えてい
るのである。
☆☆☆ お詫び ☆☆☆
前号の「そらのこと」で文字化けが起きてしまいました。原因はわかりませ
ん。「夕焼けは晴れ。朝焼けは?」 と書いていました
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ほしとそらのこと VOL.005 2001.09.25
発行者 tatchan2001
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ほしとそらのこと」の第5号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ ペガサスの四辺形 ☆☆☆
秋の星空は、1等星がなくちょっぴり淋しい。秋の星空で目立つのは、中天
に高く上った「ペガサスの四辺形」だろう。ペガサスの四辺形と言っても、ペ
ガサス座にあるのはそのうちの3つで、残りの1つは隣のアンドロメダ座から
の借り物なのである。いずれにしても、4つの2等星が長方形に並んでいるの
でとても目立つのである。
さて、ペガサスの四辺形の中に見える星を探してみよう。10個も見えれば、
そこはかなり空が暗い所か、目がよいということだろう。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 台風のシーズン ☆☆☆
今年(2001年)も、いくつかの台風が上陸したり接近してきた。ところ
で、これまで日本付近にやって来た台風を調べてみると、前の台風を追うよう
にしてやってきたのが多い。今年の場合は、沖縄地方と東海から関東地方を通
過したのが記憶に新しい。いつの年だったか、和歌山地方に4個連続でやって
来たこともある。台風は1度通と、そこに”通り道”ができると言われている。
今年の場合もそれが当たったようだ。まだ、しばらく台風シーズンが続く。台
風がやってきたら厳重に警戒したい。
○○○ 台風の眼 ○○○
台風の眼を見たことがあるだろうか?残念ながら私は見たことがない。それ
には理由がある。私の住んでいる地方は瀬戸内海の中央部に位置している。だ
から、台風は必ず陸地に上陸していることになる。台風の眼は海上でははっき
りとしているが、上陸した途端に崩れて見えなくなってしまうものがほとんど
である。海上では、ぽっかりと大きな眼を開けていて、昼間だったら青空が、
夜だったら星や月が見えるということだ。1度は見てみたいものだが、その前
後の暴風雨はねぇ。
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ほしやそらのこと VOL.006 2001.09.26
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第6号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 空の大時計 ☆☆☆
来たの空に「こぐま座」がある。この、こぐま座のしっぽの部分には、北極
星が輝いている。北極星は2等級の明るさで輝いていて周りに明るい星がない
ので、だれでもかんたんに見つけることができるだろう。
ところで、北極星の見つけ方であるが、真北を向いてその地方の緯度の高さ
を仰げば見つかる。また、別の星座からも見つけ出すことができる。春だった
ら、「北斗七星」を利用するが、今は秋なので、「カシオペア座」から見つけ
ていくことにする。カシオペア座は、5つの星が”M”の字の形に並んでいる。
この”M”の両側の2つの星を結び、その交点と真ん中の星を結んだ方向に約
5倍の長さをたどると、北極星を見つけることができるのである。
カシオペア座は、季節と時刻によって位置を変えているので、その位置関係
をしっかり覚えておくと、「空の大時計」としても利用できるのである。今は
デジタルの時代。しかし、こういう古典的な方法でも時刻知ることもできるの
である。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ すじ雲 ☆☆☆
秋の代表的な雲といったら、すじ雲だろう。刷毛でさっと描いたような雲で、
巻雲とも呼ばれている。低気圧や温暖前線の前にあると直線的な形になり、次
の日には雨になる確率がかなり高いようだ。また、ぐにゃぐにゃと曲がったす
じ雲だと、天気は続くと言われている。
この雲は上空のいちばん高い所に現れる。朝焼けなどでいちばんに赤く染ま
るのもこのすじ雲である。日本など温帯地方では、5000メートルから13
000メートルぐらいの高さに現れるようである。
ところで、このすじ雲の下に別の雲が現れることがある。両者が交互に行き
交ってケンカをしているように見えるから、「喧嘩雲」とも呼んでいる。この
、喧嘩雲の状態になると、やはり天気が悪くなる確率が高い。
すじ雲に綿のような積雲が重なると、五線に音符が載っているように見える
ことがある。空も音楽を奏でているのかな。(^^;
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ほしやそらのこと VOL.007 2001.09.29
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第7号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星の等級 ☆☆☆
1等星とか、2等星とかという言葉を聞いたことがあるだろう。1等星の
代表的なものは、夏の星座で言えば、こと座の「ヴェガ」、わし座の「アル
タイル」、さそり座のアンタレスである。秋の星座には、1等星が1つしか
なく、それは、みなみのうお座の「フォーマルハウト」である。また、北極
星として知られている、こぐま座の「ポラリス」は2等星なのである。
1等星とか、2等星とか言うのは、星の明るさのことなのであるが、1等
星と2等星では、約2.5倍1等星のほうが明るい。肉眼でやっと見える明
るさの星を6等星としていて、約100倍の明るさの星が1等星ということ
になっている。
1等星の数は、秋の星座がもっとも少なく、冬の星座がもっとも多い。星
空がいちばんにぎやかなのは、冬なのである。凍てつく冬の星空もまたいい
ものである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ くじらぐも ☆☆☆
小学校の国語の教科書に「くじらぐも」というお話がある。小学生たちが
体育の授業をしているところにくじらのような形の雲がやって来て、みんな
その雲に乗ってひとときを過ごすという楽しい話だったと思う。
雲を見ていると、実にさまざまな形のものに出くわす。くじらのような雲
綿アメのような雲・・・・。こういうもこもことした雲の多くは「積雲」と呼ば
れている雲である。積雲は「わたぐも」とも言われている。綿のようにふか
ふかした感じの雲で、誰でも一度は乗ってみたいと思ったのもこの雲でない
かと思う。
積雲は1年中よく見られる雲であるが、春から秋にかけてよく見られるよ
うだ。強い日射しによって上昇した空気が上空で冷やされ、水蒸気が飽和状
態に達して雲になるのである。
積雲のなかでも、「晴天積雲」と呼ばれるものは、昼過ぎに最大になり、
午後から夕方にかけて次第にしぼんでいく。たいてい翌日の晴天をもたらす
雲なのである。
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ほしやそらのこと VOL.008 2001.09.30
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第8号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星の色 ☆☆☆
星の色は、その表面温度によって決まる。だいたい3000度ぐらいで赤
く光りだし、4000度から5000度ではオレンジ色に、6000度では
黄色、10000度では白く輝いている。さらに温度が上がると青みがかっ
た白色になる。
さそり座のアンタレスやオリオン座のベテルギウスは表面温度が低いので
赤く輝いている。また、わし座のアルタイルやオリオン座のリゲルは白く輝
いている。北の空に見える北極星は黄色っぽく輝いていて、太陽も黄色っぽ
く輝いている。
ところで、アンタレスが「梅干しのように赤く」見えるという人がいる。
また、本にもそのように書いている場合もあるようだ。しかし、私には確か
に赤みを帯びているようだが、そこまで赤さを感じない。星の色の見え方も
個人差があるようだ。みなさんはどうだろうか。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 飛行機雲 ☆☆☆
私の住んでいる所の近くには飛行場があり、毎日ジェット機が飛び交って
いる。飛行場の近くなので、機体も大きく見え、またジェットエンジンの轟
音も響いてくる。
飛行機雲は、そのエンジンから排出される燃焼ガスと水蒸気によってでき
る雲である。また、翼端と空気の摩擦によっても雲を引くことがある。
飛行機雲はジェット機が空高く飛んでいる時に現れるものであるから、離
着陸前後には現れることはあまりないであろう。ある程度上空に上がった時
に見られると考えられる。
飛行機雲を見ると、その近くの空気の状態を知ることができる。つまり、
空気が湿っている時には、飛行機雲がなかなか消えず、長い尾を引いている。
また、逆に空気が乾いていると、その雲はすぐに消えてしまい、飛行機の後
にちょこんとついているだけである。または、まったく雲を引かないことも
ある。
先ほども書いたように、私の住んでいる所は飛行場に近い。そのせいか、
何本もの飛行機雲が交わって、空のキャンバスを飾っている。
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ほしやそらのこと VOL.009 2001.10.01
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第9号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 中秋の名月 ☆☆☆
きょう10月1日は、旧暦で言うと8月15日にあたる。だから、きょう
は満月(正しくは「十五夜」の月)が見える日なのである。月の満ち欠けは
約29.5日の周期で繰り返されている。旧暦(太陰暦)は、この月の満ち
欠けをもとにして作られた暦なので、月の満ち欠けを知りたいのだったら、
旧暦をみるとよい。例えば、旧暦が3日だったら、三日月が見えることにな
る。7日だったら半月が、15日だったら満月が、そして29日前後だった
ら新月なので、月は見えないということがわかるのである。
さて、満月の中でも、旧暦の8月15日に見える月を「中秋の名月」とい
う。「仲秋」と書く場合もあるようだ。この頃は、気温も下がり空も澄んで
くるので美しい満月をみることができるのである。
ところで、満月の明るさは太陽の約470000分の1である。これは、
夜空に月を470000個並べたら、昼間の明るさと同じになるということ
である。月夜は明るいと感じるが、そんなもので、満月の下で新聞を読むの
はちょっと苦しいかもしれない。
しかし、そんなことはどうでもいい。今宵は喧噪を忘れて月を眺めたいも
のである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 日暈の話 ☆☆☆
日暈は、太陽の周りに出る虹のような光りの輪のことである。この暈は太
陽の周りだけでなく、月の周りに出ることがあり、それは「月暈」と呼ばれ
ていて、いずれの場合においても、天候が悪くなる兆しとされている。
日暈が出る時には、空には「うすぐも」と呼ばれる、「巻雲」や「巻層雲」
が出ている。これは、低気圧や温暖前線の前面に現れることが多いので、暈
が出ると雨が降る確率が高いのである。
さて、日暈はどうしてできるのだろうか。これは、雲の氷の粒に太陽の光
が屈折して、それが私たちの目に届くからである。暈は、内側から赤、橙、
黄、緑、青、藍、紫という順番になっている。
空を見上げていると、美しい色に出会うことができるが、暈もその一つで
ある。
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ほしやそらのこと VOL.010 2001.10.02
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第10号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 満月 ☆☆☆
昨日は、「中秋の名月」を見ることができた。広島地方では予報より早く
天候が回復し、夕方6時半ごろに、東のそらに黄色っぽい月をみることがで
きたのである。月が黄色っぽく見えるのは、大気の影響で、夕日が赤く見え
るのと同じ理由だからである。
前回の記事で「十五夜の月」=「満月」のように書いたが、暦によると、
きょうが、満月となっている。20時での月齢は、昨日が14.0で、きょ
うが15.0なので、どちらも満月と言ってもよいかもしれない。
ところで、満月になると月の模様がはっきりと見えるようになる。月の明
るい所を「陸」、そしてやや暗い所を「海」と呼んでいるが、「海」に水が
たまっているわけではない。この、「陸」と「海」がいろいろなものに見え
てくるのである。代表的なものとして、「うさぎの餅つき」があるが、「カ
ニ」に見えたり、「ライオン」に見えたりもする。また、「美人の横顔」に
見えるという人もいる。あなたは、何に見えるだろうか?
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ うろこぐも ☆☆☆
うろこぐもは秋の空によく現れる。「巻積雲」とも言い、小石をきれいに
並べた感じの雲で、雲の中ではとても美しい部類に入る。魚の魚群のように
見えることから、「いわしぐも」とよばれたり、”粒”の大きいものは、羊
の大群のように見えるので、「ひつじぐも」ということがある。また、さざ
波が立って見えるような雲は、「さざなみ巻積雲」と呼ばれていて、空いっ
ぱいに拡がっていることもある。そうかというと、青空にポツンと浮かんで
いる雲もあり、「孤立巻積雲」と呼ばれているそうだ。
この雲は、氷の結晶でできているので、そこに太陽や月があると、「暈」
がかかることが多い。だから、このうろこぐもが出ると、天気が悪くなる可
能性が高いのである。
−−−−− 番外編 −−−−−
☆☆☆☆☆ 心霊写真はウソ!? ☆☆☆☆☆
近頃、テレビ番組で心霊写真がもてはやされることが多い。しかし、私は
その写真が心霊によるものだと思えないのである。その、わけを書いていく。
@イメージによる思いこみ
月の模様のところでも書いたが、月の模様は見方によってはいろいろな
ものに見えてくる。樹木や石などの模様が人の顔のように見えてくことが
あっても不思議ではないのである。ましてや、人物のバックにあってボケ
て写っていることが多いので、なおさら「霊」に見てきても不思議ではな
い。
A写真レンズのゴースト
カメラのレンズを明るい所に向けると、レンズに入ってきた光りが何回
も反射して別の像を結ぶことがある。太陽のような点光源であったら、丸
い光になったり、レンズの絞りの形になる。点光源でなかったら、そのも
のの形の像を結ぶこともあるのである。写真の世界では、こういう現象を
「ゴースト」と言っているが、ゴーストとは「幽霊」のことなのである。
Bフィルムの二重露光
一度撮影したフィルムでもう一度撮影すると、「二重露光」という現象
が起こる。そうすると、人物に別の人物が重なって写ってしまうというこ
とが起こりうるのである。また、巻き戻しボタンにうっかりふれると、フ
ィルムが送られないので、二重露光になってしまうことがある。
C静電気のいたずら
とくに、空気の乾燥した冬に多い。フィルムの材質から考えると、巻き
上げたり巻き戻したりする時の摩擦によって静電気が起こり、その光が感
光することもある。
まだ理由は考えられるが、以上のようなことから、心霊写真のそのほとん
どはウソであると思われる。「ほとんど」という表現を使ったのは、科学で
は解明できないことがあるからである。
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ほしやそらのこと VOL.011 2001.10.04
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第11号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 有明の月 ☆☆☆
満月も過ぎ、月が東の空から昇ってくる時刻がだんだん遅くなってきた。
昔の人は、「立ち待ち月」とか、「寝待ち月」とか言っているが、寝待ち月
は、寝る時刻になってやっと昇ってくる月のことである。満月を過ぎたので
やや欠けていて、ラグビーボールのような形にも見える。
ところで、この頃の月になると、夜が明けて西の空を眺めると、見つける
ことができるようになる。こういう月のことを、「有明の月」と呼んでいる。
近くにテニスボールか野球のボールのような球体があったら、その月のほう
に向けてみよう。どうだろう、ボールの光が当たっている方向や範囲が今見
えている月と同じようになっていることに気付くであろう。この場合、その
ボールが月であり、今ボールと月を見ている人が地球なのである。
このようにして見ると、月と地球の位置関係と月の形がどうなっているか
を、容易く知ることができるのである。
これからしばらく、西の空に月を見ることができる。そして、その月はだ
んだんと高度を増してくる。青空の中の月を探してみるのも面白いかもしれ
ない。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 抜けるような青空 ☆☆☆
雲が一つもない状態のことを「日本晴れ」などと言うが、そういう日は抜
けるような青空が拡がっていることが多い。
秋になると、湿度が下がり、空気中の水蒸気の量が減ってくる。また、秋
は大気中の”ゴミ”も減ってくるので、太陽光が大気中で拡散される割合が
少なくなるので、空がより青く澄んで見えるようになるのである。
しかし、以前に比べて、空の青味が少なくなってきているようである。自
動車等がまき散らす煤煙等が大気中に多くなってきたのが、その要因である
と言われている。
でも、秋の青空はやっぱり美しいものである。そこに、白い雲が浮かんで
いるとなおさらである。
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ほしやそらのこと VOL.012 2001.10.07
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第12号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 土星食 ☆☆☆
明日の午前3時20分ごろから、土星食が見られる。でも、残念ながら、観
測できるのは、北日本の地方だけで、広島地方では、木星が月の南部をかすめ
るようにして通過していくだけである。
8月16日には、木星食が観測されて、眠い目をこすりながら見ていた人も
いるのではないかと思われる。
土星も月も明るく見えているので、肉眼で観測できると思う。でも、ぜひ望
遠鏡で観測してみるとよい。土星の輪が月面に隠れてまた現れるのを見ること
ができるからである。でも、天気が心配。雲があってはどうにもならない。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 二十四節季の話 ☆☆☆
日本の季節を表す言葉として、「二十四節季」というものがある。「寒露」
という節季がいまいちばん近い。例年だと、10月9日ごろである。寒露の次
は「霜降」、その次は「立冬」ともう冬になるのである。「立冬」という言葉
を聞くと、「もう秋は終わりなんだな。」と思ってしまうが、実際には、冬の
訪れはもう少し遅いようである。
「寒露」や「霜降」、「白露」とか、「穀雨」という言葉が、「そらのこと」
と密接に関係ありそうだ。「雨水」、「小雪」、「大雪」もそうだね。
「寒露」は、気温が下がり、草の葉などに、露が水玉のようにつく季節のこ
とであろう。
ところで、この「立冬」とか、「冬至」の日は何を基準に決められているか
というと、地球が太陽を回っている位置を元にして決められている。具体的に
は、「春分点」を0度とし、夏至が90度、秋分が180度、冬至が270度
といったぐあいである。これを15度おきに細かく分けて、それぞれに名前を
付けたのが、二十四節気である。「大寒」とか、「啓蟄」という言葉も聞いた
ことがあるのではないだろうか。
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ほしやそらのこと VOL.013 2001.10.08
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第13号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 土星食見えましたか? ☆☆☆
きょうの午前3時20分ごろから、土星食が見られた。でも、天気予報の通
り天気は下り坂だったので、こちらでは見ることができなかった。まあ、もと
もと、「食」にはならなかったのであるが。
さて、天体観測でいちばん困るものと言ったら、空の雲である。星食や月食
なら、そんなに地域は限定されないが、日食、それも皆既日食や金環食は、ほ
んの限られた地域でしか見ることができない。皆既日食が同じ地域で見られる
確率は400年に1度ぐらいだと言われている。そんな現象だから、観測のた
めに世界中に出かける人もいるのだ。
しかし、何と言っても大敵は空の雲。わざわざ大金を払って観測ツアーに出
かけても、現地で晴れていなければ何にもならないのである。
こういうときこそ、天気をよくさせる”薬”があればいいですね。(^^;
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 薄曇り ☆☆☆
きょうは予報通り、曇りがちな天気になった。「快晴」「晴れ」「曇り」は
どうやって決めるのかについては以前の記事に書いたが、空全体に薄雲が広が
っている場合は、「晴れ」?それとも、「曇り」?なのだろうか?
本によると、その判断は影のできかたでするそうだ。すなわち、はっきりと
した影が確認できれば「晴れ」、影が確認できない場合は「曇り」ということ
であった。
きょうは、そんな天気で、影が出たり出なかったりしている。刻々と変わる
から天気の判断が難しい。
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ほしやそらのこと VOL.014 2001.10.09
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第14号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 南の方角を知る方法 ☆☆☆
夜間に星が出ていれば北の方角は簡単にわかる。そう、北極星を探せばよ
いのである。
では、昼間に南の方角を知るにはどうしたらよいだろうか?
正解は、太陽の位置と時計の時針を使って調べるとわかるのである。
調べ方を説明しよう。太陽のある方向に時計の時針を向け、「12時」の
向きと太陽に向けている時針の中間の方向が、ほぼ南の方角となるのである。
今、ちょうど12時だったら、時針は「12時」の方、すなわち、南の方向
を向いているはずである。ただし、これが適用できるのは、北半球(それも
北回帰線より北の地方)であるが・・・・。
太陽は、12時ごろに南の方角にやって来た時に、その高度もいちばん高
くなっている。これを、「南中」と言うが、太陽に限らず、恒星などの天体
は、南中したころがいちばん観測しやすい。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 特異日 ☆☆☆
明日、10月10日は「体育の日」である。(!?)ではなくて、以前は、
「体育の日」であった。祝日法が改正されて、現在では、10月の第2月曜
日が体育の日になっている。(今年の場合は、10月8日であった。)
体育の日が10月10日に制定されるきっかけになったのは、1964年
にあったオリンピック東京大会である。この年の10月10日に開会式が行
われている。
ところで、10月10日は晴天率が高いようだ。こういう日を「特異日」
と呼んでいる。他にも、9月26日は台風襲来の特異日になっている。昔の
例ではあるが、伊勢湾台風はこの日にやって来ている。
さて、明日はよい天気になるだろうか?
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ほしやそらのこと VOL.015 2001.10.11
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第15号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 上弦と下弦 ☆☆☆
満月だった日から、1週間が経った。きょう正午の月齢は23.7。とい
うことは、「下弦」の半月を少し過ぎて、お腹が引っ込んだような月が輝い
ている。今が、昼休みだったら、西の空を探してみるとよい。きっと見つか
るはずだ。
ところで、新月から7日ぐらい経った半月を「上弦の月」と言う。また、
新月からは22日ぐらい、満月からだったら7日ぐらい経った半月を「下弦
の月」と呼んでいる。どちらも半月には変わりないが、欠けた方向が反対に
なっている。南に向いて眺めたとき、上弦の月では右側が欠けていて、下弦
の月では左側が欠けている。これが「上弦」と「下弦」を見分けるポイント
だ。
今見えている月の左側に太陽があるが、下弦の場合は、月を右手で指し、
太陽を左手で指すと、左右の腕の角度はほぼ直角になっている。しかし、き
ょうは、それより角度が狭くなっているはずだ。
これから、月はどんどん細くなっていく。太陽に近付いてくるので、見に
くくはなるが、目を凝らして探してみると面白いと思う。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 雨のち晴れ ☆☆☆
前号で、10月10日は、晴天率が高い「特異日」であると書いたが、そ
の通り晴天となった。前日は土砂降りの雨、10日の未明まで降っていたが、
天気は見事に回復してくれた。
きのうの空を見上げると、晴天をもたらすとされる積雲(わたぐも)がた
なびき、青空には下弦を過ぎた月が淡く輝いていた。
雨上がりの空は、青く澄み渡ることが多い。これはなぜか?答は簡単!雨
粒が空気中の”ゴミ”を流してくれるからである。この調子なら、明日もよ
い天気になりそうだ。
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ほしやそらのこと VOL.016 2001.10.12
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第16号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 秋の空の1等星 ☆☆☆
午後9時過ぎに南の空を見てみよう。空の低い所に白く輝く1等星が見つ
かるはずだ。まわりに明るい星がないので、ポツンと淋しそうに輝いている。
実は、秋の夜空の1等星はこの星だけなのである。
この1等星は、みなみのうお座の「フォーマルハウト」だ。フォーマルハ
ウトとは「魚の口」という意味で、星図絵でも、魚の口の所にちょこんと陣
取っている。
みなみのうお座の下には、2等星が仲良く並んだ「つる座」、そして、そ
の隣りには、「ほうおう座」もある。どちらも、あまり馴染みがない星座で
ある。南の空のぎりぎりの所にあるので、その方向に山があったり、北の地
方では、見つけにくいかもしれない。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 空の色はなぜ青い? ☆☆☆
空の色はなぜ青いのか。秋の澄んだ青空を見ていると、そういう疑問もわ
いてくる。
太陽が出ていて空が明るいからだ。ちょっと乱暴な言い方であるが、まち
がいではない。また学校で、地球の大気の中に太陽光が入って、青系統の光
が拡散されて青く見えるからだ、と教わった人もいるのではないかと思う。
身近なもので、”それらしきもの”を確かめてみよう。例えば焚き火をし
ている時に煙が青っぽく見えたりすることがある。バックの物が黒っぽい時
にそのように見えやすい。また、遠くの山が霞んで青っぽく見えるのを体験
した人もいるだろう。
煙の場合は、その粒子に光が当たって方向を変え、私たちの目には青く見
えたのである。
空が青いのもこれとよく似ていて、太陽光が大気中の水滴や分子などによ
って拡散されたためなのである。
大気のほとんどない月ではどうなのか?太陽光は拡散されないから、昼で
も空は真っ暗。太陽とその他の星々を同時に見ることができるであろう。
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ほしやそらのこと VOL.017 2001.10.13
発行者 tatchan2001
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ほしやそらのこと」の第17号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 二十六日月 ☆☆☆
月は日に日に細くなり、ちょうど「三日月」を反対にしたような形になっ
た。月齢で言うと、きょうは25.7(正午現在)。二十六日月ではないか
と思われる。もう3、4日すると、太陽にいちばん近い位置関係になり、
「新月」を迎えることになる。
さて、話は変わるが、「花王」という企業がある。この会社のロゴマーク
は、以前は二十六日の月がデザインされていたのだ。ところが、現在のマー
クは三日月の形になっている。これには、いきさつがあるようで、わけはこ
うである。
二十六日月は、これからどんどん細くなっていく。成長していく会社のイ
メージとは合わないので、逆向きに三日月に変えたということである。三日
月は、これからどんどん太くなっていく。三日月のほうが、成長を遂げてい
く企業のイメージに合うのだ。また、絵に描いてみると、三日月のほうが描
きやすい。また、横顔を描く時にも、このことは言えるのである。(右利き
の場合は・・・・。)
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 雲間の光 ☆☆☆
どんよりと雲っていた雲の間から、太陽の光が射してくると、天国に上る
階段(エスカレーターかな)でもあるかのように、光のすじが射すことがあ
る。太陽の真正面に雲があると、後光が射しているように見える。
前者の場合だったら平行な線のように、後者だったら放射状に見えている。
どちらもとてもきれいである。
とくに、海面にこのような光が射すと、もう最高である。海面もそこだけ
が輝いて見えている。
旅行やハイキングで、外に出る機会があったら、雲間の光にも意識してみ
るとよいと思う。
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ほしやそらのこと VOL.018 2001.10.14
発行者 tatchan2001
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ほしやそらのこと」の第18号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ みずがめ座 ☆☆☆
星占いにも出てくる「みずがめ座」。実際に見たことがあるだろうか?
いや、見ていても見つけにくいのが、この「みずがめ座」なのである。
みずがめ座の見つけ方は、天馬ペガサスの首のあたりから南にある4個の星
からなる、小さなY字形を見つけるのがポイントだ。しかし、このY字形を
作る4つの星は、どれも4等級なので見つけにくいかもしれない。この辺り
が水瓶を担ぐ少年の右手になっている。そこから水が流れ出て、「みなみの
うお座」の口元に注いでいるが、これもなかなか見つけにくいと思われる。
星座盤などを頼りにして、探してみるとよい。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 水墨画のような風景 ☆☆☆
私の住んでいる地方では、朝霧がよく立つ。何本かの川があり、それを挟
むように山がある。
秋は朝冷え込んでいるので、空気はとても冷たいが、川の水温は下がりに
くいので、それで霧が立つのである。
霧がとても濃い時には100メートル先も見えない時もあるが、さほど濃
くない時には、霧が山々に重なって、水墨画を思わせるような風景になるの
である。
この美しさはとても言葉には表せないので、いつか「雲のページ」の方へ
載せていくので見てほしい。
☆☆☆☆☆ Q&Aコーナー ☆☆☆☆☆
「ほしやそらのこと」の読者もずいぶん増え、質問等が寄せられるようにな
りました。ここでは、「Q&A」コーナーを設けて、それを紹介し、回答を
掲載していきます。
−−− Question −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今日は質問を一つ。
空が青い理由はだいたいわかりました。
で、わからないのは赤い月です。
まれに見かけることがありますよね?
満月の時しか見ないような気もしますが。
どうして赤く見えるんでしょう?
−−− 電さんより −−−
−−− Answer −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ほしやそらのこと」購読くださりありがとうございます。
確かに赤い満月を見ることはよくありますね。
東の空の満月が赤く見えるわけですが、満月が上ってくるころちょうど夕方
になっているからです。空が暗くなりかけているので、赤い月が目立つわけ
ですね。
また、夕方には、スモッグなどが低空に漂うので、それを通して月を見る
ことになりますから、月が赤く見えるのです。(太陽も赤くなったり、夕焼
けになりますね。)半月や三日月でも赤くなることがありますが、半月や三
日月が上ってくる時刻では、まだ空が明るいため目立ちにくいのです。その
上、スモッグも上空に上がっているので、低空の大気は”キレイ”になって
います。
煙が暗い所をバックにすると青っぽく見えることはメルマガにも書きまし
たが、逆に明るいものがバックにあると、茶色やオレンジ色に見えたりしま
す。
煙を通して太陽や月を見てください。きっと、赤や茶色味を帯びて見える
とがありますよ。
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ほしやそらのこと VOL.019 2001.10.15
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第19号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 北極星は変わる?! ☆☆☆
北の方角の目印と言ったら、「こぐま座」のしっぽの所にある2等星の
「ポラリス」である。「ポラリス」と言うよりは「北極星」と言ったほうが
わかりやすいだろう。
このポラリスは天の北極から1度弱しか離れていないので、1日中ほとん
ど同じ所に見えている。だから、北の目印の星という意味で、「北極星」の
ほかに、「目印星」とか、「芯星」とか「心棒」とも呼ばれていて、航海の
時にも重要な星となったようだ。
ところが、この「ポラリス」が北極星としての役目を果たしているのは、
ちょうど今の時季だけなのである。あと3000年もすると、ポラリスも天
の北極から大きく遠ざかっている。そして12000後には、「こと座」の
「ヴェガ」が北極星の役目を果たしているにちがいない。
なぜこうなるのかと言うと、地球の軸が倒れかかった独楽のように、グル
グルと動いているからである。グルグルと言っても、1周回って来るのに、
約26000年かかる。だから、私たちが生きている間は、「ポラリス」は
「北極星」なのだ!
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 雲の布団 ☆☆☆
10月も半ばになり、朝はめっきりと涼しくなった。私が住んでいる所で
も、最低気温は14、5度。いや、もっと低くなっているのではないかと思
われる。当然、山間部や標高の高い所では10度を割っている。
ところで、前日から雲っていると、朝になっても暖かいことが多い。これ
は上空に雲の布団があるからである。この雲が地表から逃げていく、暖かい
空気を堰き止めているのである。
昼は太陽熱で暖められてどんどん気温は上がっていくが、夜になると今度
は、その熱が宇宙空間へと逃げていくのである。この現象を「放射冷却」と
呼んでいる。放射冷却は日没とともに大きくなり、翌日の日の出の時刻まで
続く。したがって、1日の最低気温が出るのは、日の出直前の時刻になるこ
とが多いのである。
1日の最高気温と最低気温の差を「日較差」というが、日較差はこの時期
にとても大きくなる。極端な例では、朝は冬服、昼は夏服でちょうどいい、
ということも起こるのがこの時期の特徴である。
雲っている時はいいが、「明日は晴れ」という時は、布団を1枚余計にか
けて床に就いたほうがよいと思われる。
☆☆☆☆☆ Q&Aコーナー ☆☆☆☆☆
「ほしやそらのこと」の読者もずいぶん増え、質問等が寄せられるようにな
りました。ここでは、「Q&A」コーナーを設けて、それを紹介し、回答を
掲載していきます。
−−− Question −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
空が青く、夕日やのぼりたての月が赤いのはなぜ?
−−− Answer −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◇◇◇ 追加説明 ◇◇◇
前号の、青い空、赤い太陽(月)の追加説明です。
煙のかわりにもっと簡単に調べる方法があります。
コップに水を入れたものを準備してください。これを明るい所(太陽でも
いいですが、窓の明かり、電灯や蛍光灯でもかまいません)に向けると、白
く見えるはずです。また、コップの下に黒い紙を敷くと、透けて見えるので
黒く見えます。つまり、この状態は”真空”なのです。
さて、その”真空”の水の中に”空気”を入れることにします。牛乳を1
滴たらすとよいでしょう。牛乳のかわりに水色の絵の具でもいいですよ。こ
のほうがより”リアル”になるでしょう。
牛乳にしても絵の具にしてもあまり濃くてはいけませんよ。
これを使って、明るい所や暗い所を見て見ましょう。コップの水を通して
見たものが、青空のように、また夕日のように見えたら大成功です!!
このコップの水に入れた、牛乳か絵の具の粒子が”大気”の役目をしてい
て、その粒子によって拡散されて、青く見えたりしているのですね。
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ほしやそらのこと VOL.020 2001.10.17
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第20号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 新月 ☆☆☆
きょうは「新月」。月と太陽がほぼ同一方向にあるため、月を見るのは不
可能に近い。でも、日食ではないので、わずかに光っている。そうは言って
も近くに明るい太陽があるので、月を見るのは、まず無理だということだ。
月の満ち欠けは29日あまりで繰り返している。では、新月の時に、日食
になる時とならない時があるのはなぜか?
それは、太陽の見かけの通り道(黄道)と、月の見かけの通り道(白道)
が5°くらいずれているからである。この黄道と白道の交点で新月になった
時に日食が起こるのである。
また、月食は満月の時に起こり、どちらの場合でも、太陽と月と地球とが
一直線上に並んでいる。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ いろいろな影 ☆☆☆
影踏み遊びをしたことがあるだろうか。今ごろは日射しも低くなってきた
ので、影も長くなり踏まれやすくなった。
ところで、上空を雲が横切ると影はたちまちに消えてしまう。遠くの方を
見ると、巨大な影が走るようにして動いている。
巨大な影と言うと何を連想するだろうか。大きなビルディングの影。飛行
機の影。それとも向こうの山の影。山の影としては、富士山の「影富士」が
有名であるが、もっともっと大きな影がある。それは地球自身の影。すなわ
ち、夜である。
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ほしやそらのこと VOL.021 2001.10.18
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第21号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星の見えない夜 ☆☆☆
一昨日も雨、昨日も雨、今日は天気が回復し、夜に星が見えるだろうか。
星を見る人、また見たい人にとって雨や雲は目の上のたんこぶである。で
も、雨が降っていてはどうしようもない。こういう時は、星を見るのは諦め
て、パソコンで星を眺めてみよう。
インターネットのつなぎ、検索エンジン(「Yahoo」や「infoseek」などで
星に関するホームページを探してみよう。キーワードは「星」とか「天体」
など、いろいろな言葉を入れてみよう。また、組み合わせてもよい。きっと
面白いページが見つかるはずだ。
また、天文シュミレーションソフトを使って、現在見える星座を表示して
みるのもよいだろう。何、そんなものはないって?でもだいじょうぶ。イン
ターネットで、今日の星空を再現してくれるページがある。「お星さまとコ
ンピュータ」というページだ。自分が住んでいる地方の星座も再現できるの
で、興味がある人は行ってみるとよい。URLは「天文のページ」にあるの
で、参考にしてほしい。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ しとしと雨!? ☆☆☆
「ほしのこと」でも書いたが、連日の雨である。この時期の雨は夏のよう
にザーザー降りになることは少ない。しかし、台風が来ている時はそうはい
かない。台風は南からの湿気を持ち込んでくれるので、時には集中豪雨にな
ることもある。台風が自分が住んでいる所の西側にある時は、渦巻き(風の
吹く方向)の関係で南風が吹きやすいのである。
それでは、東の方を北上したらどうなるのかというと、北風を呼び込むこ
とになり、一気に寒くなることが多いのである。
さて、「しとしと雨」のことに話を戻そう。なぜ秋になったら、しとしと
雨が多いのか。それは、気温が下がったため、空気中の水蒸気量が夏のよう
に多くないからである
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ほしやそらのこと VOL.022 2001.10.20
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第22号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 三日月と地球照 ☆☆☆
新月から3日経った。三日月よりほんの少し太った月になったが、まだバ
ナナのような形に見える。この頃の月は西日を追っかけるようにして沈んで
いってしまう。
ところで、月が沈んでしまう前に、その月を眺めてみよう。もともと光っ
ている部分以外の所もぼんやりと光っているのがわかる。これを地球照と呼
んでいる。なぜ地球照が起こるのかというと、地球から見て月が三日月に見
えていたとすると、月から地球を見ると、満月(いや、「満地球」かな)に
近い地球が見えていて、地球が月面を明るく照らしているからである。地球
の直径は月の4倍ぐらいある。したがって、「地球夜」は月夜よりとても明
るいのである。そういう月を見ているから、影の部分であっても、ぼんやり
と見えているのだ。
もう1つ、その時の月の模様をよく見てみよう。満月の時とほとんど変わ
っていない。これは、月が裏側をほとんど見せないからである。なぜそうな
るのかについては、またの機会に譲ることにする。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 長い長い影 ☆☆☆
前々号で影のことについて書いたが、今回も影について書いていくことに
する。
今ごろの時期、学校や会社などの帰り道に、とても長い影ができる。日の
入りの時刻と家に帰る時刻が重なりやすいからであろう。とくに、歩いて帰
っている時に影の長さを痛感する。まるで、「足長おじさん」になったよう
で、「あんなに足が長ければいいのに」と、思ったことがある人もいるので
はないか。
その長い長い影もつかの間。あっという間に日が暮れていく。
話は変わるが、通学、通勤の時に、その場所は西の方角にあるほうがいい
と思う。なぜかと言うと、往きも帰りも太陽を背にすることができるからで
ある。
筆者の場合は、その逆で、通勤場所が東の方向にある。それで、通勤の時、
いつも眩しくて困っている。もし夜勤だったら、これでいいのだが。
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ほしやそらのこと VOL.023 2001.10.21
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第23号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 月明かり ☆☆☆
月が日に日に太さを増してきた。だんだん月明かりが映えるようになって
きたが、その反面、暗い星が見えにくくなってきた。
肉眼で夜空を眺めた時に見ることができる星の明るさは6等星ぐらいであ
る。ところが、月明かりが増してくると、それが5等級、4等級へと見える
星が限られてくるのである。満月にもなると、明るい星が数えられるぐらい
しか見えていないことが多い。
しかし、ある程度の星しか見えない時のほうがかえって星座をたどりやす
い。星座はだいたい4等級までの星々を結んでいるので、暗い星が見えない
ほうが都合がよいこともあるのだ。
空が明るくなるのは月明かりだけではない。街明かりも空を明るくしてし
まう要因である。
やっぱり、星空はどこまでも暗いほうがよいと思う。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 段々畑のような雲 ☆☆☆
この時期は一雨ごとに寒さを増してくる。空の雲も、だんだんと寒さを感
じる雲になっていく。
ところで、風の強い日に、段々畑のように、また畝でもできたかのように
雲が並んで見えることがある。
これは、山にぶつかった空気が、その山を通過した後、上下に波打つため
にできるのである。気流が上昇した時には雲が発生し、下降している時には
雲が消え青空になっている。この繰り返しだから、あのような段々の雲にな
るのである。
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ほしやそらのこと VOL.024 2001.10.22
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第24号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 流星群 ☆☆☆
流星群とは、流星がいつもよりたくさん見られる現象のことである。有名
なものに、33年ごとに大流星群になるとされている「しし座流星群」(レ
ニオズ)がある。
流星群はそういう特別なものを覗いても1年のうちに何度か見ることがで
きる。例えば、8月12日ごろがピークになる「ペルセウス流星群」や、
12月14日ごろがピークの「ふたご座」流星群がある。流星群の時期につ
いては、「天文のページ」(21)を見てください。
→ http://www.tako.ne.jp/~tatchan/tenmon21.htm
流星群は、ある一定の場所から放射状の飛ぶので、不特定の位置から出現
する”ふつうの”流星と違って、見える位置を予測しやすいようだ。流星群
はもちろん肉眼で観察できる。双眼鏡などは使わなくてもよい。双眼鏡を使
うとよく見えるような気はするが、視野が狭くなりかえって見逃してしまう
結果となる。
なお、来月19日ごろ、しし座流星群が見られると予測されている。この
ことについては、その時期が近付いたら書いていくことにする。
☆おもな流星群☆
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流星群名 出現期間 極大期 極大時の出現数
りゅう座ι 1/ 1 〜1/ 6 1/ 4 10
かみのけ座 1/10〜 1/25 1/20 2
おとめ座 3/10〜 5/15 4月中旬 1
こと座 4/16〜 4/25 4/22 6
みずがめ座η 4/25〜 5/10 5/ 6 8
おひつじ座 5/29〜 6/18 6/ 7 1
ボン・
ウィンネッケ 6/25〜 7/ 2 6/27 1
みずがめ座δ 7/15〜 8/15 7/29 8
やぎ座 7/15〜 8/15 7/30 2
みずがめ座ι 7/25〜 8/20 8/ 4 3
ペルセウス座 7/20〜 8/20 8/12 30
はくちょう座 8/10〜 8/25 8/20 3
ジャコビニ 10/ 7〜10/11 10/ 8 1
オリオン座 10/10〜10/30 10/21 15
おうし座北 10/15〜11/30 11月上旬 3
おうし座南 10/15〜11/30 11月上旬 3
しし座 11/15〜11/22 11/17 60
オリオン座χ 11/22〜12/10 12/ 2 3
いっかくじゅ
う座 12/ 5〜12/17 12/ 9 1
ふたご座 12/ 7〜12/18 12/14 20
こぐま座 12/18〜12/24 12/22 3
(資料出典:誠文堂新光社「天文年鑑2000」より)
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 稲妻と雷鳴 ☆☆☆
こちら、広島地方ではこの時期に雷が鳴ることは少ないが、たまにはそう
いう時がある。
雷は積乱雲の所で発生しやすい。強い上昇気流で巻き上げられた大気が摩
擦しあって静電気が発生し、それが雷になるのである。
雷は稲妻とい閃光を伴うが、この稲妻とすぐ後にやってくる雷鳴との間隔
から、雷が遠い所にあるのか、それとも近いにかを判断することができる。
光のスピードは秒速約30万q、それに対して音速はたったの340mぐら
いである。
だから、稲妻の光って、雷鳴がとどろくまでに何秒かかったかを知れば、
雷が発生している距離を求めることができる。例えば、稲妻が走って10秒
後の雷鳴だったら、観測者から雷までの距離は約3400mということにな
る。「ピカッ」と光って、すぐに「ゴロッ」ときたら、雷は近くにあるので
気をつけたほうがよい。
また、雷ではないが、遠くで打ち上げ花火を眺めていると、花火は開いて
からずいぶん時間が経って音が聞こえ始めた、という経験をした人も多いの
ではないかと思う。これも光速と音速の違いによる現象である。
ところで、雪の多い地方では、これから雷が鳴ることが多くなるだろう。
これは、「雪起こし」の雷だそうだ。
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ほしやそらのこと VOL.025 2001.10.24
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第25号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 太陽の見かけの大きさ ☆☆☆
西の空に沈む太陽を眺めていると、その太陽がとても大きく見える。満月
が東の空から上ってくる時も同様である。
ところが、それが、上空にある時はずいぶん小さく見えるのである。なぜ
このように、同じ大きさの太陽(や月)のはずなのに、見かけの大きさが違
って見えるのだろうか?
これは、周りの物の大きさを知覚しているため、それにごまかされるため
である。これではわかりにくいと思うので、具体的な例で説明していくこと
にする。
夕日でも満月でもいいから、それが東、または西の空にある時には、地上
の景色もいっしょに見ていることになる。それが、遠くの山であったり、木
であったり、あるいは建物であったりする。そのいずれにしても、実際の大
きさはとても大きい。そういう地上の物といっしょに太陽や月を見ているた
め、太陽や月を大きく感じてしまうようである。
「でっかいきれいな夕日だ!」と思って写真を撮っても、あとからその写
真を見た時に、「何でこんなに小さいの!」と、ガッカリしたことがあるだ
ろう。写真では、焦点距離の100分の1の大きさにしか写らないので、よ
ほどの望遠レンズを使わないと、”でっかい”太陽や月は撮れないのである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 秋の長雨 ☆☆☆
今月になって雨がよく降るようになった。9月の下旬から10月上旬は秋
雨前線や台風の影響で雨が降ることが多いのだが、今年は天気が安定すると
言われる10月中下旬に雨が多いようである。統計を取ってはいないので確
かなことは言えないのだが、平年より雨量が多いのではないかと思われる。
6月から7月の梅雨の時期に降る雨は生暖かいが、今ごろの雨はしとしと
と冷たい雨が降っている。濡れると手がかじかみ、体が震いそうに冷たい雨
である。
最近は天気が良くても気温が20度を割るようになってきた。今年の夏は
とても暑かったが、もうそれは遠い過去のような気がしてならない。これか
らは、日なたが恋しい季節となる。
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ほしやそらのこと VOL.026 2001.10.25
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第26号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ オリオン座(1) ☆☆☆
オリオン座は冬を代表する星座である。しかし、この時期でも、10時を
回ると、東の空から顔を覗かすようになってくる。オリオン座が見えるよう
になると、「もう冬が近付いたな。」と思ってしまう。
でも、オリオン座は夏でも見ることができるのである。8月中旬だったら、
夜明け前、明るくなり始めた地平線近くに見ることができる。
最初に、オリオン座は冬の星座だと書いた。これは、最も見やすい時間帯
(午後8時ごろ)を基準にして言っているのであろう。それも、南の空にや
って来た時に・・・・。
オリオン座については、また後日書いていく。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 平年値 ☆☆☆
今ごろは平年より暖かいようで、日によっては汗ばむような陽気になって
いる。とくに一昨日なんかは広島地方では26度を超え、「夏日」となり、
ニュースの気象情報の時に、「1か月前に戻ったような暑さ」とか、「9月
下旬の陽気」などと言っていた。
これらは、すべて平年値をもとにして、「暑い」とか「寒い」とか言って
いるのだろう。だいたい平年より4度ぐらい高い(あるいは低い)気温だと
1か月前(あるいは1か月後)の気温だと言っているようだ。
さて、そもそも平年値はどのようにして決めているのだろうか?これは、
過去30年間の平均値で決めているのだ。平年値は10年ごとに更新され、
現在使われている平年値は、1971年から2000年までの気象統計を平
均したものなのである。なお、移転などで観測地点が変わった場合は、8年
以上だったと思うが、それを「準平年値」として用いている。
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ほしやそらのこと VOL.027 2001.10.27
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第27号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 5円玉を使って ☆☆☆
月や太陽の見かけの大きさについては以前の号で書いたが、その大きさを
確かめるのに5円玉を使うとよい。
「5円玉で何を?」
と、思うかも知れないが、5円玉の穴を通して月を眺めるのである。
「えっ、そんなに小さいの?」
って、びっくりする人もいるかも知れないが、腕を伸ばしても、5円玉の
穴の中にすっぽりと収まるのである。また、東の空から出たばかりの月でも
上空高く上った月でも、大きさがまったく変わっていないことがわかる。
月や太陽、また惑星などの大きさを示す時には、「視半径」とか、「視直
径とかいう表しかたをする。見かけの大きさを角度で表示している。
視半径であるが、
太陽は、15’59”.64
月は、 15’32”.59
木星は 23”.42
と、天文誌などにはデータが記載してある。
「’」は分、「”」は「秒」と読み、1分は1度の60分の1、1秒は
1分の60分の1となる。
こうして書いてみると、わずかな角度だということがわかり、望遠鏡など
を使って眺めないと、”でっかく”見えないことがわかる。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ おぼろ ☆☆☆
朝や夕方に、薄雲を通して、太陽や月がぼんやりと見えていることがある。
これは、ふつう、「おぼろ」と呼んでいて、漢字で書くと、「朧」となる。
おぼろになる雲は、高層雲と呼ばれる雲で、巻層雲の高度が低くなり、また
雲の厚さも増し、全天に薄墨を流したようになる。
この雲を通して、太陽や月を見ると、ぼやけて霞んだようになり、「おぼろ」
と呼んでいるのである。
菜の花畑に入り日薄れ・・・・「朧月夜」の歌の出だしの部分であるが、この
「おぼろ」は、春や秋によく見られるようである。
また、おぼろで霞んだ太陽や月の周りの雲が虹色に色づいて見えることが
あるが、それは「光環」という。
話は戻るが、「おぼろ」は何で「月」に「龍」なのだろう・・・・?
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ほしやそらのこと VOL.028 2001.10.28
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第28号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 土星 ☆☆☆
土星が見ごろになってきた。今ごろは8時過ぎに東北東の空から顔を出す。
近くには、V字を横にしたような「ヒアデス星団」とアルデバラン、もう少
し上には、「プレアデス星団」も見ることができる。
土星は、肉眼で見ると、黄色っぽく輝いている。輪がある惑星として有名
な土星だが、その輪を見るためには、望遠鏡を用意して欲しい。今は輪が大
きく開いているので、小さな望遠鏡でも見ることができる。
ところで、土星の輪であるが、厚さはとても薄く、地球と輪の面が平行に
なった時には、どんな望遠鏡を使っても見えないと、ある本に書いてあった。
こういう現象を「輪の消失」と言っているが、15年ごとに起こるようであ
る。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 霧 ☆☆☆
秋は、ほんとうに霧がよく出る。ここ、三原市でも、沼田川が瀬戸内海に
注ぐ海面で美しい霧が現れる。また、県内では、三次地方の雲海が有名で、
そのシーズンになると、朝日に輝く雲海を見ようと多くの人が訪れる。
さて、霧と似たものに「靄」(もや)がある。霧も靄も、大気中の水蒸気
が水滴にかわり肉眼で見えるものなのである。では、霧と靄はどこで区別す
るかというと、水平視程で1000メートル未満の場合が霧で、それ以上だ
ったら、靄となる。
ついでに、「霞」もあるが、霞と靄の違いは何なんだろう?わかったら、
このメルマガに書いていくことにする。
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ほしやそらのこと VOL.029 2001.10.29
発行者 tatchan2001
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ほしやそらのこと」の第29号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 木星 ☆☆☆
土星の次は木星だ。木星は、土星が出現して、さらに2時間経ったころに
顔を出してくる。木星は土星より明るく輝いていて、すぐそれとわかるだろ
う。近くには、オリオン座などもあり、とてもにぎやかになっている。
木星は、太陽系最大の惑星だ。地球を1とすると、赤道半径で約10倍、
体積で約1300倍、質量で約320倍と、とてつも大きな惑星である。
木星ぐらいの大きな惑星になると、表面は固い土や岩石ではなく、アンモニ
アなどの気体で覆われていて、固い部分は表面よりはるかに奥にある。だか
ら、地球や月に隕石が衝突すると、クレーターと呼ばれる大きなくぼみがで
きるが、木星の場合は一時的に雲の表面に穴があくだけである。
木星のように表面が厚い大気に覆われている惑星は、他に土星、天王星、
そして海王星だ。この4つの惑星を「木星型惑星」と呼んでいる。なお、地
球などの残り5つの惑星は「地球型惑星」という。地球型惑星の表面は固い
地面ということになっている。でも、金星は、その表面は硫酸や二酸化炭素
の大気で覆われていて、本体を見ることはできない。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 霧が立つ ☆☆☆
昨日の後半になってやっと雨が上がった。山々をみると、霧が立ち上り、
また、頂上付近は雲に隠れて見えなかった。この地方では高くても400メ
ートルそこそこの山なのであるが、それでも雨上がりにはこういう現象がよ
く見られる。
さて、雨上がりに霧が立ち上るのはなぜだろう。私なりにそのわけを考え
てみた。
@植物からの水蒸気
山にはたくさんの樹木がある。その葉からは絶えず水蒸気が蒸散してい
る。
A谷間の川
山の谷間には川ができる。その水とまわりの空気の温度差のため。
B気流の変化
山に風が当たると、気流が変化する。上昇気流になった時に、雲が発生
する。
C湿度が高い
雨上がりのころは湿度が高い。だから、霧や雲が晴れにくい。
D気温の変動
雨上がりを前後して気温が変化しやすい。気温が急に上がっても、また
下がっても、水が蒸発しやすい。
以上のような要因が考えられる。専門的にはどうかわからないので、あし
からず。
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ほしやそらのこと 号外 2001.10.30
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の号外をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 金星と水星のランデブー ☆☆☆
明日の朝、金星と水星が最接近します。
朝の5時過ぎごろから、東の空を注目して見ましょう。
明るく輝く金星のすぐそばに水星があります。
水星は、なかなか見る機会がないと思うので、ぜひ見てくださいね。
なお、ここしばらくは、くっついて見えるので、明日を見逃しても
心配はありません。
では、早起きしてね!
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第30号は、明日発行します。
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ほしやそらのこと VOL.030 2001.10.31
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第30号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ すばる ☆☆☆
土星や木星とともに、「すばる」も見ごろになってきている。漢字では
「昴」と書き、おうし座にある「プレアデス星団」のことで、M45とも
呼ばれている。(「M」は「メシエ」と読む。)
清少納言が枕草子のなかで、「星はすばる・・・・」と詠んだことでも有名
で、ふつうの視力の人なら、6個から7個の星の集まりを見ることができ
る。
そういう意味からだと思うが、「むづらぼし」(「六連星」)と呼ぶ地
方もある。また、それらの星の並び方から、「羽子板星」とも呼ばれてい
る。
「すばる」は生まれて間もない若い星の集まりで、約140個の星が集
団になったいるのである。
生まれて間もないので、ガスのベールで覆われていて、肉眼ではよくわ
からないが、写真に撮ると、青白い星とともに、それを写しとることがで
きる。
なお、私の「天文のページ」の背景も「すばる」である。10数年前に
撮影したものである。あまり写りはよくないが・・・・(^^;
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 冷え込み ☆☆☆
10月もいよいよ最後の日になった。明日から11月である。このころ
になると、朝晩の冷え込みがいっそう厳しくなり、通勤時など吐く息も白
くなることが多くなる。
外気温が何度以下になったらそうなるのかは知らないが、いずれにして
も、外気と吐く息の温度差によって白い息となるのである。外気に冷やさ
れて水蒸気が水滴に変わるのであるが、このしくみは雲の発生とよく似て
いる。
山間部では、もう霜の降りるころである。私の住んでいる所は、三原市
でも、海岸から離れているので、霜の降りる時期が早いようである。今年
の初霜はいつになるだろうか。
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ほしやそらのこと VOL.031 2001.11.01
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第31号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 裏側を見せない月 ☆☆☆
きょうは、また満月となった。月の模様を眺めてみると、その模様がほと
んど変わっていないことに気付く。満月ではもちろんのこと、三日月の時で
も、欠けた部分がちゃんと”うさぎの餅つき”に見えている。
なぜ月はいつでも同じ模様に見えるのか?言い方を変えると、なぜ月は裏
側を見せないのだろうか?
月も地球と同じように自転している。自転しているんだたら、見える範囲
が変わってもよいように思われるが・・・・。
実は、月の自転と地球を回っている周期(「公転」という)が、ぴったり
と一致しているため、月の裏側を見ることができないのである。でも、厳密
に言うと、月は首振り運動をしているので、わずかではあるが模様は変わっ
ていて、約59%の部分を見ることができるということだ。
自転と公転の周期が一致しているという偶然は、とても不思議である。ま
た、太陽と月とがほぼ同じ大きさに見えるという偶然も不思議だと思う。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 小春日和 ☆☆☆
日に日に気温が下がってきた。私が住んでいる所でも、最低気温が7〜8
度となり、寒さを感じるようになってきた。
私がメルマガを書いている部屋にホーム炬燵が入った。とは言ってもまだ
使っていないけど・・・・。(^^; でも、これを使い始めるのも時間の問題だろ
う。
朝晩は寒くても日中はぽかぽか陽気。このころのぽかぽかの陽気のことを
「小春日和」という。「小春」とは、陰暦の10月の異称で、現在で言えば
11月のことである。
でも、小春日和は長続きはしない。たいていは2日から3日の周期で天気
が崩れる。そして、確実に冬へと向かっていくのだ。
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ほしやそらのこと VOL.032 2001.11.03
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第32号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 明けの明星 ☆☆☆
明けの明星とは、夜明け前に東の空に見える金星のことである。メルマガ
の号外でも書いたが、今、その金星と水星とが寄り添うように見えている。
金星の光度はマイナス3.9等、すぐ隣の水星もマイナス0.6等級の明る
さで輝いている。
金星や水星のように地球より内側にある惑星のことを「内惑星」と呼んで
いる。内惑星の特徴はいつも太陽の近くにあるので、明け方の東の空か、夕
方の西の空に見えるということである。だから、これら2つの惑星は決して
真夜中に見ることができない。
もう1つの特徴は月のように満ち欠けをするということである。
ところで、金星の別名は「ヴィーナス」である。ヴィーナスとは「美の女
神」だ。しかし実際の金星は美の女神とはほど遠い。上空には硫酸や二酸化
炭素からなる雲があり、地上の温度は400度以上に達すると言われている。
望遠鏡で観ると黄色く輝いていてとても美しいのだが・・・・。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 木枯らし ☆☆☆
秋の終わりごろになると、強い北風が吹くことがある。早ければ10月中
に吹くことがあるが、だいたい11月に吹くことが多い。
雨が降らす低気圧が東の海上で発達し、また西からは優勢な高気圧が張り
出してきて、気圧差が大きくなる。いわゆる「西高東低」の気圧配置になっ
た直後に木枯らしが吹くようである。
木枯らしが吹くと、雲は激しく動いている。山の方を見ると、畑の畝のよ
うに雲が並んでいることもある。天気が良くて雲がなくても風が冷たい。
いわゆる「空っ風」である。
同じように冬の終わりにも強い風がふく。この風は「春一番」と言い、強
い南風である。
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ほしやそらのこと VOL.033 2001.11.04
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第33号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 二重星 ☆☆☆
二重星とは、恒星がくっつきあって輝いている状態のことをいう。二重星
には2つのタイプがあって、1つ目は遠くにある恒星がたまたま同じ方向に
あって重なったように見えているものである。もう1つのタイプは「連星」
と言って、2つの恒星がお互いに回りっこしているものである。
どちらのタイプかは(調べてみないと)わからないが、その代表的なもの
として、北斗七星の柄の部分(柄の先から2番目)のミザールとアルコルが
有名である。この二重星が2つに分離して見えれば視力はまずまずというと
ころである。
また、天上で最も美しいと言われるのが、はくちょう座のくちばしの所に
ある「アルビレオ」である。オレンジ色に輝く光度3.1等の恒星と、青っ
ぽく輝いている光度5.4等の恒星がり、色の対比がとてもきれいである。
ちょうど、トパーズとエメラルドを並べたようで、「天上の宝石」とも呼ば
れている。
はくちょう座はまだ西の空で輝いている。望遠鏡があったら、ぜひ、その
くちばしの部分に合わせてみてほしい。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 紅葉・黄葉 ☆☆☆
「秋の夕日に照る山紅葉」と歌にあるが、紅葉した紅葉は秋の空に映える。
紅葉のいると空の色が「補色」の関係になっているからである。補色とは、
色相が反対の色のことをいう。例えば、真っ赤な色の物をしばらく見続け
て欲しい。そして視点を白い物の上にそらすとどうだろう。白いはずの物色
が青緑いろに見えているはずだ。また橙色の物だと青く見えるのである。
赤と青緑、橙と青、黄と青紫のように補色どうしはお互いの色を目立つよ
うにさせるな関係にある。紅葉や銀杏の葉は青空と補色の関係になるのであ
る。
ところで、広島地方での紅葉と銀杏の紅葉期、落葉期は次の通りである。
○紅葉(イロハカエデ)紅葉期 11月20日 落葉期 12月 7日
○銀杏(イチョウ) 黄葉期 11月17日 落葉期 11月30日
これらはいずれも平年の値である。また、落葉期とは、樹木全体の80%
の葉が落ちてしまった最初の日と決められている。
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ほしやそらのこと VOL.034 2001.11.05
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第34号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 周極星 ☆☆☆
「周極星」とは、1年中北の空で見える星のことである。北極星である、
こぐま座の2等星「ポラリス」は、その代表的な星である。ポラリスは現
在の天の北極から1度くらいしか離れていないので、北半球では周極星と
なる。
したがって、天の北極に近い星ほど周極星となり、私が住んでいる所で
は、こぐま座の星々はすべて周極性になる。同じ緯度(北緯34度ぐらい)
で北の地平線が開けている所では、カシオペア座も周極星となり、北海道
では、ぎょしゃ座のカペラも1年中見えていて、周極星となるのである。
周極性がいちばん南の空に来て、子午線を通過することを「南中」と言
い、北の空の水平線近く(これも子午線となる)を通過することを、「北
中」と言う。だから、北中する星はすべて周極星なのである。(これは、
あくまでも、北半球での話であるが。)
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 三寒四温 ☆☆☆
秋や春は、移動性高気圧と低気圧が交互にやってくる。低気圧がやって
来て雨を降らした後は、優勢な高気圧がやって来て寒くなるのがこの時期
の天気の変化の特徴である。
昨日は終日雨が降っていた。先週の週末も雨だったと思う。ということ
は来週の週末も雨になるのだろうか?
「三寒四温」の天気の法則に従っていけば、来週末に雨になる確率は高
いかもしれないが、はずれることを祈っている。
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ほしやそらのこと VOL.035 2001.11.06
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第35号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 天体シミュレーションソフト ☆☆☆
最近は雨がよく降る。雨や雲は星空にとっては大敵。どんなに美しい星
が見えても、どんなにおもしろい天文ショーがあっても、その下に雲があ
っては、お手上げである。
こういう時は天文シュミレーションソフトを使って、星空を再現するの
もよい。私がよく使っているのは、「ステラナビゲーター」と「ハイパー
プラネタリウム」。どちらも、かなりいい線を行っている。
どちらのソフトでも、数万個いやもっと多くの恒星などを表示できる。
私も「BASIC」という言語で、天文ソフトを作ったことがあるが、た
った100個の恒星を表示させるのも、大変な作業だったのである。
星空の座標である、「赤経」と「赤緯」のデータを個々の星ごとに入力
していくのである。
数万個(いや数十万個)というと、目がクラクラしそうである。
☆上記の天文ソフトについてもっと知りたい人は、「天文のページ」か
ら行ってみてください。ホームページがリンクしてあります!
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 逆転層 ☆☆☆
晩秋の気配になってきた。この頃になると、朝や夕方、逆転層が見られ
るようになる。
風邪のない寒い日に、山の方に目を向けると、煙が一定の高さにたなび
いているのが見られることがある。これが、「逆転層」と呼ばれる現象で
ある。
ふつう空気は、上空にいくほど温度が下がるのであるが、逆転層ができ
ると地上付近がいちばん低くなり、逆転層に向かって高くなっていく。そ
して、この層を超えると、また気温が下がっていくのである。
逆転層は、太陽が昇り気温が上昇するにつれて上空に上がり、やがて消
滅してしまう。
逆転層は都会では元凶になる。なぜかと言うと、スモッグをため込む原
因になるからである。
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ほしやそらのこと VOL.036 2001.11.07
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第36号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 新星 ☆☆☆
ある日突然に、今までなかった所に星が輝き始めることがある。これを、
「新星」と呼んでいて、とくに明るいのを、「超新星」と言っている。
新星は、新しく星が誕生するのではなく、実は星の一生の終わりなのであ
る。
星は誕生して安定な時期を過ごした後、だんだん膨らんでいき、「赤色超
巨星」となる。そして、膨らんだり縮んだりを繰り返した後、大爆発を起こ
して、その最期を閉じるのである。
今ある太陽も、これからどんどん膨らんでいき、その大きさは一生の終わ
りごろに火星の軌道まで達すると言われている。でも、心配はない。太陽が
そのようになってしまうのは、今から50億年も先の話なのだ。
最初に戻るが、新星は一生の終わりに近付いた星が膨らんで、より大きな
光を発する現象なのである。それを遠くで見ているから、新しく星が誕生し
たように見えるのである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 冷え込み ☆☆☆
昨日は雨も上がり、冷たい強風が吹いていた。ときどき「時雨」もあり、
冬の天気の様相である。
この時期になると、冷え込みがいちだんと厳しくなる。気温が4〜5度前
後になると、霜が降りるようになるので、冷え込みをいっそう感じるように
なる。
前日の雨が、夜半に上がり雲が晴れると、冷え込みが厳しくなるようであ
る。そして、また雲が出てくると気温が上がらないので、寒い1日となって
しまう。
三原では、そういうことはあまりないが、山間地や日本海側では、比較的
多いようだ。
☆☆☆☆☆ Q&Aコーナー ☆☆☆☆☆
「ほしやそらのこと」の読者もずいぶん増え、質問等が寄せられるようにな
りました。ここでは、「Q&A」コーナーを設けて、それを紹介し、回答を
掲載していきます。
−−− Question −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
フリーの天文ソフトは?(gartさんから)
−−− Answer −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
天文シュミレーションソフトで、オススメのものですが、
フリーのソフトなら、
ParSky-天球図
−天文シミュレータ・プラネタリウムソフト−
を、すすめます。
http://www02.so-net.ne.jp/~fland/farsky/farsky.htm
に行ってみてください。
まだ、ほかにもあると思うので、検索エンジンで調べてみるといいですね。
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ほしやそらのこと VOL.037 2001.11.08
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第37号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 南十字星 ☆☆☆
南十字星。北半球に住む人々にとってはあこがれる星座の一つである。
私もその1人である。南十字星を見ようとしたら、うんと南の地方に行かな
ければならない。鹿児島あたりで、やっとγ星のガクルックスがやっと水平
線に見えだし、沖縄あたりまで行かないと、その全貌をみることができない。
さらに、午後9時ごろだったら、初夏にしか見ることができないのである。
南半球のシドニーあたりまでに行くと、1年を通して見えるようになり、
美しい南天の星とともに楽しむことができる。
南十字座のγ星ガクルックスとα星アクルックスを結んで、南にのばした
方向に天の南極があり、北極星の見えない南半球では、夜に方角を知る目安
の星座ともなっている。
ところで、うんと昔(今から2000年ほど前)は、広島あたりでも、南
十字星を見ることができたのだ。北極星のところでも説明したように、地軸
が歳差という運動によってずれているためである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 初霜 ☆☆☆
前号での予想通り、昨日は厳しい冷え込みとなった。気温の5℃を割った
ようで、朝、外に出ると、田んぼやあぜ道の草などに霜が降りていた。
霜は、風のないよく晴れた朝に降りる。そういう意味では、昨日の朝は、
絶好の条件だったと言える。
霜が降りると今度はいつ氷がはるかが気になってくる。今年の初氷はいつ
観測されるだろうか?
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ほしやそらのこと VOL.038 2001.11.09
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第38号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ マゼラン星雲 ☆☆☆
マゼラン星雲は2つある。「大マゼラン雲」と「小マゼラン雲」だ。
大マゼラン雲は「かじき座」に、そして、小マゼラン雲は「きょしちょう
座」にある。「きょしちょう」とは「巨嘴鳥」のことで、とても大きな嘴の
鳥が星座絵には描かれている。
どちらも、南天にある星座だから、日本から見ることは難しい。まして、
大小のマゼラン星雲も・・・・。
ところで、これらの星雲は銀河系のすぐそばにあって、光り輝いているの
である。
南十字星とともに、ぜひ一度は見たいものである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 紅葉の色 ☆☆☆
山々の木々の葉が、日に日に色づき始めた。三原あたりでの紅葉の見ごろ
はこれからであるが、冷え込みの厳しい山間部や北の地方では、もう見ごろ
になっているのではないかと思われる。
ところで、紅葉の色づきは、沿岸部より昼夜の温度差が大きい山間部のほ
うがよいとされている。
詳しいわけはよくわからないが、とにかく山間部の紅葉は見事である。広
島県では、帝釈峡や三段峡の紅葉が有名である。
この週末、衣服を多めに着て、紅葉狩りに出かけてはいかがだろうか。
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ほしやそらのこと VOL.039 2001.11.10
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第39号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 天文ショー ☆☆☆
天文ショーというと、日食や月食、星食や流星群、また彗星の接近など、
いろいろなことがある。
それらを見たいがために、徹夜をしたり、わざわざ海外に行ったりする
のが天文ファンの常である。私は、そこまで”中毒”になってはいないが、
真夜中にごそごそしていると、「好きじゃなぇ。」と家族に言われてしまう。
さて、それらの天文ショーの一つである、流星群が今月の19日ごろに見
られる。また、真夜中に起き出さなければならない。でも、この頃の寒さは
厳しいので、辛いものである。
☆「しし座流星群」の詳しい情報は、近日中に掲載します!
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ ニョロニョロの話 ☆☆☆
フィンランドの作家、トーベヤンソンの作品「ムーミン」の話で、「ニョ
ロニョロ」という動物(妖精)が登場する。
ニョロニョロはいつも群をなしている。背丈はムーミンの膝ぐらいだろう
か。
さて、このニョロニョロの好物は雷である。雷の鳴っている所に行って、
自分の体に電気を蓄えているのである。
雷の電気を蓄えて、それを利用できればいいなと思うが、実際にはなかな
か難しいようである。
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ほしやそらのこと VOL.040 2001.11.11
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第40号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ しし座流星群(1) ☆☆☆
前号で予告していた、「しし座流星群」のことについて書いていくことに
する。
流星が数多く見られることを「流星群」という。また、雨のごとく流星が
見られる時は、「流星雨」ということもある。そんな、流星群が11月19
日の未明に見られるかもしれないのである。
さて、流星は宇宙空間にある”ゴミ”が地球の大気の摩擦によって発光し
流れ星として見られるものであるが、その”ゴミ”の多くは、彗星がまき散
らしたものである。その、彗星の軌道上に”ゴミ”がたくさんある所を地球
が通過していくため、流星群として見られるのである。
流星が見られる時間帯は、夜明け前になることが多い、これは、地球の公
転方向に”ゴミ”がぶつかりやすいからである。
☆続きは次号に掲載します。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ うろこ雲が出ると雨 ☆☆☆
秋を代表するうろこ雲。うろこ雲は「鰯雲」とか「鯖雲」ともいわれる。
いずれにしても、この雲は魚のうろこのようにびっしりと並んでいるからで
あろう。
この雲の正式な名前は、巻積雲で、氷の粒でできている。高さは5000m
から13000mに達するということだ。
「うろこ雲が出ると雨」とか、「うろこ雲は3日のうちに雨」とかいうこ
とわざがあるが、確かにこの雲が出ると、近いうちに雨が降ることが多いよ
うだ。うろこ雲は低気圧の前面に出るので、だいたい当たっている。しかし、
低気圧の進路によっては、この雲が出ていても雨にならない時もある。
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ほしやそらのこと VOL.041 2001.11.12
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第41号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ しし座流星群(2) ☆☆☆
しし座流星群は19日の未明に見られるかもしれないと、前号で書いた。
しかし、ここ2〜3年は”ハズレ”であった。雲が出ていて見ることができな
かったり、晴れていても流星の出現数が少なかったりと・・・・。
でも、今度は期待できそうだ。天文誌や新聞の記事によると、彗星のまき散
らした”ゴミ”が高密度に存在していると言われているからである。
ところで、流星は空のどのあたりに見えるのかというと、「しし座流星群」
との名前にもあるように、しし座の1等星「レグルス」の上にある、「ししの
大鎌」と呼ばれている部分から、四方八方に流れるようである。この中心にな
る部分を「輻射点」という。その輻射点から、花火のように飛び散っていくの
である。これは、雪の日の夜、車を走らせていて、前のガラス越しに見える雪
が四方八方に拡がって見えるのとよく似ている。
しし座は19日の午前3時頃には、東の空にある、裏返しの?(クエスチョ
ンマーク)のような星の並び形を見つけることができると思う。それが、「し
しの大鎌」と呼ばれる部分であり、ししの頭の部分を構成している星である。
☆続きは次号に掲載します。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 風はなぜ吹くか?(1) ☆☆☆
風はなぜ吹くのか。まず、風とは空気の流れのことである。気象学的に言う
と、高気圧から低気圧に向かって流れる空気の動きが風なのである。
数日前に東京や大阪で「木枯らし第1号」が吹いたが、この時は北西の冷た
い風が吹いた。
当日の気圧配置は、東に低気圧、西に高気圧があり、いわゆる「西高東低」
の気圧配置になりつつあったのである。
空気の流れは、気圧の高いほうから気圧の低いほうに向かって起こるので、
西または、北よりの風が吹いたのである。こういう時に吹く風を「季節風」と
いう。日本の西にはユーラシア大陸があり、とても冷え込んでいる。だから、
とても冷たいのである。
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ほしやそらのこと VOL.042 2001.11.13
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第42号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ しし座流星群(3) ☆☆☆
しし座流星群を観察してみよう。と、言っても、特別な道具は必要ない。
自分の肉眼で観察するのである。あと、星座盤があったらいいかもしれない。
天体観測と言うと、双眼鏡や望遠鏡が必要だと思いがちであるが、流星の観察
に関しては、そんなものは要らない。今回の流星群は出現する位置(輻射点)
が予測されているが、そこを中心にしてどこに出現するかはわからないので
ある。望遠鏡などを使うと流星が大きくはっきりと見えそうであるが、視野が
狭くなるので、観察には不向きなのである。
後は、防寒対策に注意を払いたい。11月中旬それも深夜から明け方にかけ
ての観察になるので、相当厳しい冷え込みが予想される。流星を見たがために
大風邪をひいてしまったということになって欲しくないものである。
☆続きは次号に掲載します。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 風はなぜ吹くか?(2) ☆☆☆
「風は高気圧から低気圧に向かって吹く」と前号で書いた。気圧の数値で言
うと、だいたい、1013ヘクトパスカルを境に、それよりも気圧が高い所が
高気部になり、それより低い所が低気部になる。しかし、1013ヘクトパス
カルより気圧が低くても、周りがもっと低ければ、そこが高気圧になる場合も
ある。また、その逆の場合もある。
冬型の西高東低の気圧配置の場合、高気圧は1040ヘクトパスカルぐらい、
低気圧が980ヘクトパスカルぐらいになるが、この場合、気圧差は60ヘク
トパスカルあることになる。
これを、山の標高に置き換えるとわかりやすい。1040メートルの山から、
980メートルの谷へと水は流れるだろう。風も気圧の山(尾根)から、気圧
の谷に向かって吹くのである。
ところで、台風は中心気圧が900ヘクトパスカルより低くなることがある。
周りとの気圧差がとても大きいため、ものすごく強い風が台風の中心に向かっ
て吹き込むことになるのである。
【注】気圧の単位、「ヘクトパスカル」は、以前「ミリバール」と言っていた。
今は慣れたけど、やっぱり言いにくい単位である。
☆続きは次号で!
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ほしやそらのこと VOL.043 2001.11.14
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第43号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ しし座流星群(4) ☆☆☆
しし座流星群を記録として残そう。カメラでその現象を撮影するとよい。
カメラは最近のオートフォーカスの全自動のカメラよりも、昔のカメラのほう
がよい。いわゆる、「マニュアル式カメラ」、シャッターが機械式のものがよ
い。シャッターの目盛に「B」(バルブ)や、「T」(タイム)の目盛があれ
ばよいのである。「B」や「T」の目盛にダイヤルをあわせると、シャッター
を長時間開きっぱなしにできるからである。
流星は、いつどこに出現するかわからないので、一定の時間シャッターを開
けておかないと、写しとることができないのである。これは、花火や舟の航跡、
稲妻などを撮影するときも言えることである。
次に必要なものは、レリーズと三脚。これらの道具は、カメラを固定したり
カメラを振動させないようにするために必要なものである。
レンズは、焦点距離が35mm以下の「広角レンズ」がよい。広角レンズは、
より広い範囲を写すことができるので、都合がよいのである。また、レンズが
交換できないカメラでも、シャッターに「B」などがあれば、OKである。
この機会に、写真を撮ってみよう!
☆実際の撮影方法については、次号に掲載します。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 風はなぜ吹くか?(3) ☆☆☆
前号までは、広い範囲での風の吹き方について書いてきた。今号では、局地
的な風について書いていくことにする。
広島地方で夏に吹く風(いや「止まる」と言ったほうが正しい)が、「凪」
である。実は、風が吹くのではなく、夕方になると、今まで吹いていた風が、
ぴたっと止まってしまうのである。
凪の時間になると、蒸し暑い空気がへばりついたように感じる。この暑さは
一度体験したら、いやになるにちがいない。
さて、凪はなぜ起こるのだろうか。広島県の南には瀬戸内海がある。日中は
陸地が熱せられて非常に暑くなる。そうすると、陸地の空気も熱せられて軽く
なり、上昇していくのである。その上昇した空気を補うために、海から風が吹
いて来る。これを「海風」と呼んでいる。夜になると、海より陸地の方が早く
温度が下がる。そうすると、今度は海の方が暑いので、陸地から海に向かって
風が吹くようになる。これは、「陸風」と言う。
昼には海風が吹き、夜になると陸風が吹くということだから、2つの風が入
れ替わる時が凪となり、風がぴったと止まってしまうのである。
広島地方は、全国的にみてもあまり強い風が吹かない所である。だから、こ
のような現象が起こるのである。
山間地では、昼間は「山風」、夜になると「谷風」が吹くが、これも局地的
な風と言える。
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ほしやそらのこと VOL.044 2001.11.15
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第44号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ しし座流星群(5) ☆☆☆
では、実際の撮影方法について書いていくことにする。
まず、カメラを三脚にしっかりと固定し、シャッターボタンの所にレリーズ
を取り付ける。三脚とレリーズがなくても写真を写せないことはないが、あっ
たほうよい。
次にフィルムであるが、ふだん使っているカラーフィルムでよい。でも、で
きれば感度の高いものがよい。日本でよく売れているフィルムは「フジカラー
400」であるがそれでかまわない。でも、「800」とか、「1600」と
いうより感度の高いフィルムをすすめる。また、ネガフィルム(プリント用)
よりも、ポジフィルム(スライド用)の方が、発色の点ではすぐれているよう
だ。
さて、ここまでできたら、撮影場所に行くことになるが、その前に、レンズ
の絞りとシャッタースピードを合わせておこう。
レンズの絞りは、開放より1段から2段絞る(開放の数値が1.4だったと
すると、2か2.8ぐらいの目盛に合わせる)ことにしよう。また、開放値が
3.5ぐらいだったら、そのままでよい。焦点は無限大(「∞」のマークがあ
る所に合わせておく。また、夜露でレンズが曇りやすいので、カイロなどを巻
いておくとよい。
シャッターは、「B」か「T」に合わせておく。(「T」がついているカメ
ラはニコンを除いてほとんどない)
これで、撮影準備がOKだ!後は、撮影したい方向にレンズを向け、シャッ
ターを切るだけである。10分か20分ぐらいシャッターを開けておけば、画
面のどこかに流星が飛び込んで来て写るにちがいない。
前にも書いたが、寒さと眠さとの闘いになる。2時過ぎから夜明けまで、防
寒対策と眠気対策を万全にして、流星群を眺め、記録を残してほしいと願って
いる。
流星をはじめ、天体写真は意外に簡単に撮れます。「昼の風景」が「夜の風
景」になったと思えばよいのである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 紙飛行機と風 ☆☆☆
私は、型紙から切り抜いて作る紙飛行機が好きでよく飛ばしている。
10枚あまりの型紙を切り取り、それを番号通りに接着し、うまく調整す
ると、20〜30秒は飛んでくれるのである。
滞空タイプの競技用機では、1分以上も飛び続けることがある。私自身の
最高記録は3分45秒であるが、10数分も飛んだという記録が残っている
ということだ。
さて、紙飛行機をそのまま飛ばすと、ふつうなら重力の影響で高度を下げ
すぐに着地してしまう。動力がついていないから、当然そのようになる。
ところが、大地からの上昇気流の力のほうが強いと、下降せずにどんどん
と上昇していき、なかなか落ちてこなくなるのである。
前号で、「大地が熱せられると周りの空気があたためられ、空気が上昇し
ていく」と書いた。これは、「熱上昇気流」と呼ばれ、昼間の暑い時間帯に
起こる現象である。熱上昇気流は、陸地のなかでも、広いグランドや住宅密
集地などで起こりやすい。空気ので見えないが、泡のようなかたまりとなっ
て上昇しているといわれる。
爆弾が爆発すると、その上に「きのこ雲」ができるが、これによく似てい
るのではないかとおもわれる。
熱上昇気流は風のない天気のよい日に現れやすい。時間帯で言うと、午前
10時ごろから12時ごろにかけてがよいようだ。
見えない上昇気流に紙飛行機をピタッと合わせ、記録更新を狙いたいと、
今でも思っている。
☆紙飛行機の型紙は、「よく飛ぶ紙飛行機集」として、誠文堂新光社から出
版されています。著者は二宮康明さんという方です。なお、同社発行の「子
供の科学」という雑誌にも、付録として毎号ついています。
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ほしやそらのこと VOL.045 2001.11.16
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第45号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ しし座流星群(6) ☆☆☆
いよいよ、しし座流星群が間近に迫ってきた。
ここで、もう一度おさらいすることにする。
@しし座流星群は・・・・
しし座の「ししの大鎌」あたりから、四方に広がるように流れ星が見られ
る(予定)。ピークは19日の午前2時から4時ごろ。
なお、前後の日も要注意!
Aしし座流星群の観察は・・・・
肉眼でばっちり観察できる。ただし、防寒対策を怠りなく!
Bしし座流星群を記録するには・・・・
必要な物
・カメラ ・三脚 ・レリーズ ・フィルム
写し方
・カメラをしっかり固定し、レンズは開放か1〜2段絞り込む。
ピントは∞。出そうな方向に向けて、シャッターを切る。
シャッターの目盛は「B」にしておく。
Cうまく写っていたら・・・・大喜びしよう!
D雲が出ていたら・・・・潔く諦めよう。
私も、撮影に挑戦してみるつもりである。それにしても、月曜日の早朝に
なるから、キツイねぇ。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 夕方の虹 ☆☆☆
2、3日前から、めっきりと寒くなってきた。また、時雨もよく降るよう
になった。
ぱっ、と、青空が広がることもあるが、にわかに空が曇ってきて、夕立の
ような雨が降ることがある。
三原は天気が安定しているほうだと思うが、今年はよく雨が降る。2日前
もそうだった。朝はとてもよい天気であったが、急に雲が出て来て雨になっ
たのだ。そして、夕方には西日が射していた。
こういう時、私は東の空を振り返って見ることにしている。きれいな虹が
出てはいないかと・・・・。
そこ期待が当たり、東の空にとてもきれいな虹が見えたのだ。夕日が沈む
直前だったので、色相は全体的に赤に寄ってはいたが・・・・。
また、いつかきれいな虹が見えたらいいなと、願っている。
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ほしやそらのこと VOL.046 2001.11.18
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第46号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ しし座流星群(7) ☆☆☆
いよいよ、「しし座流星群」出現が予想されている日が、明朝(と、言っ
ても深夜に近い)になった。
機材を準備して、撮影に挑むつもりである。
ところで、流れ星が出た時に、願い事を3回唱えるとそれが叶うと、よく
言われるが、実際、流れ星が飛んでいる間にそれを言うのは不可能に近い。
流星は一瞬のうちに飛ぶ。また、いつ、どの方向に飛ぶかは、予想がつかな
いので、「流れ星だ!」と思ったとたんに消えているだろう。まぁ、今回の
流星群は輻射点がわかっているので、その方向を注目すればよいのだが、そ
れでも、出現して消えるまでの時間はわずかなのである。
流星の出現から消滅までの時間を計る方法として、次のようなものがある。
「ダルマサンガコロンダ」を1秒間に正確に言えるように練習しておく。流
星が出現したと同時に、その言葉を言うのである。例えば、「ダルマサンガ
コロ」まで、言ったときに消滅したとすると、出現時間は0.8秒だったと
いうことになる。流星の出現時間はこんなものである。だから、願い事を3
回も言うのは、とても無理なことなのだ。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 釣瓶落としの秋の夕日 ☆☆☆
夕方、日が暮れるのが日に日に早くなってきた。きょうのこのあたりでの
日の入りの時刻は、17時10分過ぎである。もう15分ぐらい短くなるよ
うであるが、日が沈むとすぐに暗くなってしまうので淋しい感じがする。
春から夏にかけては、家に帰ってもまだ当分の間は明るいのであるが、今
ごろは家に帰るころには真っ暗になっている。ドアを開けようとして、鍵穴
を探さなければならないのである。
「釣瓶落としの秋の夕日」とは、よく言ったものである。
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ほしやそらのこと VOL.047 2001.11.20
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第47号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ しし座流星群(8) ☆☆☆
とうとう、しし座流星群を見ることができた。
19日の午前2時前、雲間から流星の光が見えている。「大当たりだ!ハ
ズレではない!」
急いで、カメラを準備して、近くの広場に行った。しかし、雲がたくさん
あって、星空がよく見えない。悔しい!
と思っていたら、雲がまたたく間に退いて行き、満天の星空が広がったの
である。
後は、シャワーのような流星。もう、言うことはない。痛くなる首に我慢
しながら、4時半ぐらいまで眺めていた。
19日は仕事なので、仮眠をとりに家に帰った。寝室の窓の外では、なお
流星は際限なく流れ続けていた。
☆流星の写真も撮ってみました。うまく写っていたら、「天文のページ」な
どへ、アップしていくことにします。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 幾筋もの虹 ☆☆☆
虹のことを記事として書いたら、読者の方から、「5重の虹が見えた。」
と報告が寄せられた。後日、その時の写真も送っていただいたが、確かに幾
筋のも虹が写し出されていた。
また、別の読者の方からも、「以前、3重に虹を見たことがある。」と、
掲示板に書き込みがあった。
私の「雲のページ」に使っている虹の写真も、色は薄いながら、2重には
見えている。
さて、このように幾筋に見えることがあるが、多くの虹(主虹)は、七色
の虹が1本あるだけではないかと思う。
幾筋もの虹に見える原因を私なりに推察することにする。
その@
虹が見える方向の空に、雨雲の層がいくつかあり、それで重なったよう
に見えた。
そのA
シャボン玉でも七色の縞模様が見えることがあるが、光の干渉作用によ
って、虹も幾筋にもなった。
あくまでも推測であって、正解とは限らない。だれか知っている人がいた
ら、教えてもらいたいものである。
自然とは、実に不思議なものである。これからも、自然の美しい現象を記
事にしていきたいし、ホームページなどで紹介していきたいと思っている。
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ほしやそらのこと VOL.048 2001.11.21
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第48号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ しし座流星群(9) ☆☆☆
しし座流星群の写真ができた。さすがの流星群だけあって、1つの画面の
中に20個以上写し出されていた、カットもあった。
しかし、まったく写っていないカットもあった。流星は気まぐれで、どこ
に出現するかわからない。レンズを向けたら、その前に現れるとは限らない
のである。
19日の朝もそうだった。1枚目を撮り終えて、別の方向にレンズを向け
たり、シャッターを切り終わった途端に大流星が飛んでいた。ということが
何度もあった。
「下手な鉄砲も数撃てば当たる」ではないが、流星群は、たくさん撮るし
かないようだ。
また、広角レンズや魚眼レンズなど、写角の広いレンズが絶対に有利であ
ることを、今回の流星群を見て(写真に撮って)痛感した。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 夕焼けの色 ☆☆☆
夕焼けや夕日については以前の記事で書いたと思うが、今から10年以上
前だったか、毎日、西の空が真っ赤に染まっているということがあった。
最近でも、空や雲が茜色に染まることはよくあるが、毎日そうなっている
ことはない。日によっては、少し橙色になったぐらいで、空が暗くなること
もある。
ところが、その年は、ほとんど毎日、真っ赤に染まり、日が暮れると赤紫
色になっていたのだ。
原因は、火山の大噴火であった。フィリピンだったかインドネシアだった
か、記憶が定かではないが、火山が噴火し、その噴煙が地球の大気を”汚し
て”いたのだ。太陽光が噴煙で拡散されて、波長の長い赤系統の光が、地平
に届いていたのだ。
また、いつか、どこかの火山が噴火するだろう。その時にはまた、「赤い
夕空」が毎日のように見られることだろう。
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ほしやそらのこと VOL.049 2001.11.22
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第49号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ しし座流星群(10) ☆☆☆
今年のしし座流星群も終わった。新聞などの報道にによると、今回の大出
現は200年ぶりだということだ。
しし座流星群は33年に1度の割合で大出現するというが、こんなに流星
が飛び交うことは滅多にないことのようだ。
以前の記事にも書いたが、流星群は毎年見られる。しし座流星群に関して
言えば、毎年11月17日ごろが、出現の極大期にあたっている。極大期と
行っても、その出現数は、時間あたり60個程度。だから、今回の流星が、
いかにすごい数だったかが、わかるのである。
200年に1度というと、もうこんな大流星群は一生の間に見ることがで
きないのだろうか・・・・?
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 小春日和 ☆☆☆
今週になって、穏やかな日和が続いている。朝晩はさすがに寒いが、日中
はポカポカ陽気で、家の中にいるのがもったいないような天候である。
こういう日には布団を干しておくとよい。干した布団は暖かで、グッスリ
睡眠できること請け合いである。
秋の天気は周期的に変わるので、小春日和は3日ぐらいしか持たないのが
ふつうであるが、今回は帯状の高気圧の圏内に入っているので、今週末ぐら
いまでは、小春日和が続くということだ。
しかし、週が明けると寒くなってくるらしい。いつまでも小春日和が続い
てほしいものだが、季節の進行を押し留めることはできないのである。
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ほしやそらのこと VOL.050 2001.11.23
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第50号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 半月 ☆☆☆
この前まで三日月だと思っていたら、いつの間に半月。さらにきょうの月
は、ほんの少しお腹が膨らんだ月になっている。
ところで、月を歌った歌には、「おぼろ月夜」などがある。また、「夕や
けこやけ」の中でも「まあるいお月さま」が登場する。日本で歌われている
月は満月が多いようだ。「出た出た月が・・・・」で始まり「おぼんのような月
が」で終わる歌もそうである。また、「うさぎ、うさぎ、何見てはねる・・・・」
で始まり「十五夜お月さん見てはねる」と終わる歌もある。
ところで、お隣の韓国には「半月」という歌がある。歌詞はこうだ。
「青いお空の銀河には、
白い小舟が通ります。
うさぎと桂の木をのせて、
帆もあげず櫂ももなく、
すいすい西へと急ぎます。」
月をよく観察して歌われた歌だなぁ、と思う。
☆この歌の歌詞や楽譜は、「天文のページ」に掲載しています。
http://www.tako.ne.jp/~tatchan/tenmon6.htm
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 暖房の季節に ☆☆☆
1日の平均気温が10度を割るようになると、暖房を入れることが多くな
る。広島地方で、その気温になるのはちょうど今ごろである。しかし、前号
で書いたように、今週は「小春日和」で、毎日ポカポカ陽気が続いている。
しかし、気象情報によると、週が明けると寒くなるということなので、暖
房器具が欠かせなくなることだろう。
ところで、「気象情報」と書いたが、以前は「天気予報」と言っていた。
今でも、(例えば、「ヤン坊マー坊の天気予報」のように)「天気予報」と
言っているところもあるが、NHKなどではずっと前から、「気象情報」と
言うようになった。いつごろから、そのようになったのだろうか?
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☆☆☆☆☆ 私のホームページにも行ってみてくださいね! ☆☆☆☆☆
○「たっちゃんの天文のページ」
http://www.tako.ne.jp/~tatchan/
○「たっちゃんの雲のページ」
http://tatchan.tripod.co.jp/
○質問や意見は
tatchan@tako.ne.jp か、それぞれのページの掲示板にお願いいたします。
○「ほしやそらのこと」のバックナンバーが欲しい方は次のURLから行ってみて
ください。そこの「BBS」から進んで行くと入手できます。
http://www.tako.ne.jp/~tatchan/hosisora.htm
☆☆☆ おかげさまで創刊50号です ☆☆☆
本号で創刊50号に達しました。今後ともご愛読くださいね。(^^;
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ほしやそらのこと VOL.051 2001.11.25
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第51号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ ヒアデス星団 ☆☆☆
おうし座の「すばる」については、以前の号で書いた。「すばる」はプレ
アデス星団とも言うが、おうし座には、もう1つ、有名な星団がある。
それが、「ヒアデス星団」である。ヒアデス星団はプレアデス星団より後
から、東の空に上って来る。
ヒアデス星団は、Vの字を横に倒したような形で星が並んでいる。ヒアデ
ス星団の中に、1等星の「アルデバラン」がオレンジ色に輝いていて、星座
絵では、牡牛の目にあたる。
アルデバランもヒアデス星団の一部と思われがちだが、たまたま同じ方向
に見えているだけで、ヒアデス星団とは別物である。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 冬の訪れ ☆☆☆
平年を5〜6℃(ところによっては、10℃も)上回る、ポカポカ陽気も
どうもきょうまでのようで、きょうの夜から第一級の寒波が入って来るよう
で、それ以後は一気に冬らしくなるようである。
いよいよ、「構える冬」の到来である。春の訪れを「待たれる春」と言う
のに対して、冬の訪れを「構える冬」と言う。寒さに備えて、衣服の調整を
したり、いろいろな「冬支度」をしなければならないからであろう。
動・植物の世界でも、休眠期に入る。いわゆる、「冬ごもり」である。人
間もまた同じ。さっき書いたように、冬支度を急がなければならいであろう。
とは言っても、冷暖房が完備したこの時代。そういう季節感もだんだんと薄
れつつあるのも事実である。
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ほしやそらのこと VOL.052 2001.11.26
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第52号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ オーロラの色 ☆☆☆
私が一生のうちで一度は見たいものと言えば、皆既日食、マゼラン星雲、
そしてオーロラである。
ところで、オーロラの色は緑っぽいものと赤(オレンジ)色っぽいものが
多い。オーロラは、「百km〜数百kmの上空に太陽からの荷電粒子が突入し、
地球外層大気の分子や原子を励起することによって起こる。」と、ステラナ
ビゲータの「天文辞典」には書いてある。
その、オーロラの色と、今回の流星の色がとてもよく似ている。オーロラ
にしても、流星にしても、大気中の酸素原子や窒素原子などの影響によって
あのように発光するのである。発光のメカニズムに違いはあるが・・・・。
いずれにしても、とても美しい現象なので、一度とは言わず、何度も見た
いというのが本音である。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 鉛色の雲 ☆☆☆
いよいよ、本格的な冬の到来である。北海道や標高の高い所では雪の便り
も届くようになった。
他の地方のことはよくわからないが、三原でも雪が降るような天気になる
と、鉛色の雲が空全体を覆うようになる。
雪雲は、雲の輪郭がはっきりしないので、平板状に見える。また、「にわ
か雪」が降る時は、雲に下のほうが、白く靄って見えるので、すぐにそれと
わかる。
鉛色の雲が出ると、寒さをひしひしと感じる。やはり、白い綿雲のほうが
私は好きである。
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ほしやそらのこと VOL.053 2001.11.27
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第53号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 流星群の写真 ☆☆☆
この前の流星群の大伸ばしの写真ができた。さっそく、いろいろな人に見
せると、「よく写ってるね。」などと話していた。
ところが、流星といっしょに、ほかの恒星も写っているのだが、それが日
周運動の影響で、線のように写っているのを見て不思議がる。なかには、そ
の恒星も、「流れ星」だと思っていた人もいた。
写真の世界ではよくあることなのだが、肉眼では、星は「点」にしか見え
ないのである。
日周運動によって、星が線状に写ることを、説明するのは、けっこう難し
いことなのだ。
☆流星群の写真は、「天文のページ」のトップのページにあります。大きい
写真もアップしてあるので、ダウンロードして活用してくださいね。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 週間天気 ☆☆☆
テレビで、「気象情報」を見ていると、だいたい終わりごろに、その地方
の週間天気予報を言っている。広島県の場合は、県南部と北部に分け、南部
では、向こう1週間の「天気」「最低気温」「最高気温」「降水確率」を、
北部では、「天気」と「降水確率」を紹介している。(NHKの場合)
この、週間天気予報は毎日更新されているので、できるだけ最新のものを
見るようにしたい。例えば、今度の日曜日の天気を知りたい場合、1週間前
と3日前の予報とでは「晴れ」と「雨」というように、正反対になっている
ことも、たまにはある。
秋や春では天気が周期的に変化するが、その周期がずれてくるのである。
また、夏は晴天が続くことが多いが、台風がやって来ると、予報が大きく変
わることもよくあるのである。
最近の天気予報はよく当たるようになった。でも、その当たる確率が高く
なるためには、やはり最新の情報を入手することがいちばんなのである。
ところで、電話の「177」の気象情報サービスがある。「177」では
地元の気象台からの情報になるが、「177」の前に、局番を付けると、例
えば広島にいても、北海道や沖縄の気象情報を聴くこともできる。ただし、
電話代はかかるが・・・・。
今は、インターネットの時代。気象情報もインターネットで入手するのが
いちばん現代的で、確実で(しかも安い)かもしれない。
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ほしやそらのこと VOL.054 2001.11.28
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第54号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 満月前の月 ☆☆☆
仕事が終わって家路に向かう頃に、東の空を眺めてみると、満月前の月が
見えている。月齢は13ぐらい。ちょうど、くじら座の頭部あたりに見えて
いる。
月の形にもいろいろなものがあるが、この頃の月はラグビーボールのよう
だ。私は、この満月前の月が好きだ。日が暮れて頃に見やすい位置にあるし、
雲間から見える月の姿が趣があるからである。
みなさんは、どんな形の月が好きだろうか?
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 県北で雪 ☆☆☆
気象台の予想通り、昨日は寒い1日になった。最高気温は11℃前後。こ
れは、12月中旬から下旬の気温でということだ。
そして、県北の方では雪が降り、子どもたちがその雪で雪だるまを作った
りしているようすが紹介されていた。
県南部に位置する三原でも、この次の寒波で、”雪の花”が舞うかもしれ
ない。寒いのは嫌いだが、季節の移行だからしかたないことである。
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ほしやそらのこと VOL.055 2001.11.29
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第55号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 北海道のオーロラ ☆☆☆
先日、読者の方から、北海道のオーロラの情報が寄せられた。日本でも高
緯度の北海道では、オーロラを見ることができる。
「高緯度」と書いたが、オーロラ発生の地点から考えると、北海道は「低
緯度」なのだ。北海道あたりで見られるオーロラは、赤っぽいものが多い。
それで、山火事と見まちがえることもあるようだ。
オーロラは、南極やアラスカなど、緯度の高い所で見えるものだと思いが
ちだが、北海道でも見ることができるのだ。北海道、それも釧路や宗谷地方
に旅行する機会があったら、ぜひ北の空を注目したいものである。
☆読者の「電さん」が海道陸別町にある「銀河の森天文台」HPを紹介して
くださいました。オーロラの写真がUPされていますので、見に行ってみて
くださいね。
http://www.town.rikubetsu.hokkaido.jp/tenmon/
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 冬日 ☆☆☆
朝晩はもちろんのこと、日中でも寒くなってきた。それでも、昨日は寒さ
もゆるんで、暖かさがあったが、そのうちに、日中でも最高気温が10℃を
割り込むようになるだろう。
最高気温が10℃に満たない日を「冬日」と言い、さらに、最高気温が0
℃以下の日を「真冬日」と言っている。広島地方では、「冬日」は、これか
ら多くなるが、真冬日になることは滅多にない。
また、最高気温が25℃以上になる日を「夏日」、30℃以上では「真夏
日」と言う。そして、最低気温が25℃より下がらない日のことは、「熱帯
夜」と呼んでいる。
寒いのもいやだが、逆に暑いのも辛いことである。やはり、15℃から20
℃ぐらいが快適に過ごしやすいと思う。
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ほしやそらのこと VOL.056 2001.11.30
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第56号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 新聞紙を丸めて ☆☆☆
以前の号で、月の見かけの大きさが変わらないことを調べるのに5円玉を
使うとよいと書いた。
のぼりたての月も天空高くにある月も、その見かけの大きさは変わらない
はずなのに、のぼりたての月の方が、ずいぶん大きく見えるものである。
月が大きく見える原因として、周りの風景(地上の木立とか建物)がいっ
しょに見えているからである。
そこで、新聞紙の登場である。
「新聞紙で何を?」
と、言われそうだが、新聞紙を丸めてのぼりたての月を覗くのである。こう
すると周りの風景が見えなくなる。
どうですか?月が小さくなって見えませんか?そろそろ満月なので、この
”実験”をするには好都合ですよ!
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 土砂降り ☆☆☆
昨日は、昼前から雨が降り出したが、夜になると轟音を立てて雨が降って
いた。こういう雨のことを「土砂降り」と言うのだろう。
しかし、夏ならともかく、粉の時期にこんな大雨が降るのは珍しいことで
はないかと思う。
以前の記事にも書いたと思うが、今年は、昨日の雨のようにまとまって降
ることが多いようだ。
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ほしやそらのこと VOL.057 2001.12.01
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第57号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 月のクレーター ☆☆☆
いよいよ満月となった。夕食の頃、東の空を眺めると、黄色い満月が見え
ているはずだ。
ところで、月には「クレーター」と呼ばれる丸い穴ぽこが無数にあいてい
る。大きいものは、広島県もすっぽり入ってしまうし、それより大きいもの
もある。
クレーターは、どのようにしてできたのだろう?
これには、2つの説があって、1つ目は火山が噴火した火口だというもの。
そして、2つ目は、隕石がぶつかった跡だというものである。どちらも、そ
れらしいと思われるが、2つ目の隕石がぶつかった跡という説が一般的だと
思われる。月には大気がほとんどないので、過去にぶつかった隕石の跡が今
でも残っているようだ。
地球でも、隕石がぶつかった跡が残っている。丸い湖になっているものも
ある。また、どこかの自動車会社のCMにもあったが、丸い隕石坑にもなっ
ている。
月のクレーターは満月の時よりも、半月など欠けている時のほうが観察し
やすい。
でも、「ティコ」という名前のクレーターは、満月の時によくわかる。月
の「おへそ」のようで、肉眼でもわかるが、双眼鏡を使うと、すぐに、「そ
れ」だとわかると思う。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 12月 ☆☆☆
いよいよ、きょうから12月である。12月は1年を通して日の入が最も
早くなる月である。もっと正確に言うと、12月6日を前後して5日間ぐら
いが、日の入の時刻がもっとも早い。
このように書くと、「日の入の時刻が早いのは冬至(12月22日頃)で
はないか?」と、反論が返ってきそうだが、冬至の日には4分ぐらい遅くな
っているのである。
さらに、日の出の時刻がいちばん遅くなるのは、これまた冬至の日ではな
く、年が変わって1月の10日前後である。
冬至の日は、トータルとして、昼の長さがいちばん短いのである。なぜこ
のようになるのかについては、またの機会に書いていくことにする。
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ほしやそらのこと VOL.058 2001.12.02
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第58号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 望遠鏡の倍率 ☆☆☆
星や月を観測するときに、あったら便利なものが、望遠鏡や双眼鏡である。
新聞や天文雑誌などの広告を見ると、「この望遠鏡の倍率は何とXXX倍!」
というように、高倍率をうたったものがあるが、これはあまりあてにしない
ほうがよい。というのは、望遠鏡の倍率は「接眼レンズ」の焦点距離によっ
て変わるからである。
望遠鏡の倍率はどのようにして決められるかというと、対物レンズの焦点
距離を接眼レンズの焦点距離で割った値である。
対物レンズとは、望遠鏡の前についている大きなレンズで、接眼レンズは
実際に覗く時に見るレンズで、「アイピース」とも言っている。ちゃんとし
た望遠鏡の場合は、双方のレンズに焦点距離が表示してあるので、倍率はい
くらなのか調べてみるとよい。
さて倍率であるが、例を示すことにする。
対物レンズの焦点距離が1000mm、接眼レンズの焦点距離が25mmとす
ると、
1000÷25で、倍率は40倍だとわかる。
だから、接眼レンズを5mmというようなものに付け替えると、倍率は一気
に200倍にもなるのである。
高倍率をうたった望遠鏡には、焦点距離の極端に短い接眼レンズが付けら
れている場合が多いようである。こういう場合、望遠鏡を覗いても像が暗か
ったり鮮明に見えないことが多いのである。また、ちょっとのことで、像が
揺らいで見えなくなることもある。
では、適正な倍率はどのくらいかと言うと、対物レンズの口径の10倍だ
と言われている。例えば口径が8cmの望遠鏡だとすると、8×10で、80
ぐらいまでが使いやすい倍率なのである。
月食や日食などの「天文ショー」がある時に、望遠鏡を購入する機会が多
いが、望遠鏡を購入する時には、「倍率」よりも、対物レンズの「口径」に
ポイントを置くようにしてほしいと思う。
また、望遠鏡には「屈折式」と「反射式」の物があるが、同じ口径だった
ら反射式の方が安価であるのが一般的だ。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 幻日 ☆☆☆
昨日の午後、西の空に幻日が見られた。「幻日」は「げんじつ」と読む。
幻日は夕方近くによく見られる現象である。太陽から少し離れた所の雲が虹
色に明るく染まり、そこにも太陽があるように見えることから、この名前が
付いている。幻日は”本物の”太陽の左右に現れるので、太陽が3つあるよ
うに見えることがある。条件のよい時には観察できるので、注目してほしい。
「幻日」も「暈」も、また「光環」も、薄雲がある時に現れる現象である。
また、どれも、雲が虹色に変化している。
こうやってみると、虹以外にも、虹色に染まる現象が空で起きていること
がよくわかる。
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ほしやそらのこと VOL.059 2001.12.03
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第59号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 月夜の色 ☆☆☆
夜になると、月が煌々と輝いている。今は満月前後なので、とくに明るく
地上を照らしているようだ。
ところで、月夜の風景の色がどんな色に見えるだろうか?
お月さまは、いまちょうど、水色の着ものと取りかえたところでしたから、
そこらは、浅い水の底のよう、木のかげは、うすく、あみになって、
地に落ちていました。
宮澤賢治『かしはばやしの夜』より
林の中には、月の光が、青いぼうを、何本もななめになげこんだように、
さしていました。」
宮澤賢治『雪わたり』より
宮澤賢治のお話にはこのように書いてある。実際に青く感じることが多い
ようだ。
それでは、なぜ青く見えるのだろうか?
私たちの目のしくみを調べてみると、暗いところでは、赤や橙色よりも、
青などの色、もっと言うと、黒や灰色などの無彩色に敏感に感じるようにな
っているらしい。それで、青く見えるのだ。とくに、畑の野菜や草に露が付
いて光っていると、水色に見えることがある。雪でもそうだ。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 日射し ☆☆☆
12月に入って、日中の日射しもますます低くなってきた。南中した時の
太陽高度がもっとも低くなるのは「冬至」の頃だが、その高度はこの辺りで
は約31度しかない。
冬至の日の太陽高度の計算方法は、
90°−(自分が住んでいる所の緯度)−(地軸の傾き)
で計算できる。
夏至では、地軸の傾きに角度(約23.4°)を加えることになるので、
約79°にもなるのである。
今ごろは、30°あまりしかないので、昼間でも太陽の光が部屋の中に
射し込んでくる。
日本の家屋は南向きに造ってあるものが多い。これは、太陽の光(暖か
さ)をうまく利用するためである。
しかし、現在の住宅事情では、そうはいかない場合も多いようである。
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ほしやそらのこと VOL.060 2001.12.04
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第60号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 月夜の大霜 ☆☆☆
昨日は雲っていて月が見えなかったが、その前の日はきれいな月が見えて
いた。
ずっと前のことだが、私は県北の山間地に住んでいた。今住んでいる所に
比べると、霜が降りるのは1か月ぐらい早かったように思う。そういう月夜
のある日、地上の草木が真っ白くなっていたのを印象深く憶えている。月夜
の大霜だ。月が煌々と天上から照らし、地上は水色に輝いていた。
月夜の日は大霜になると言われる。これは、放射冷却のせいである。”雲
の布団”がないので、地上の熱がどんどん奪われて冷え込んでいくのである。
明るい月夜はいいのだが、寒さが身にこたえるのか、この頃の月夜なので
ある。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 服の忘れ物 ☆☆☆
昨日も12月だというのに、ポカポカ陽気だった。でも、やはり12月。
朝はとても寒い。朝晩と昼間の気温差が大きい日が続いている。
こういう日には、服の置き忘れが多いようである。朝は寒いので服を着込
んでくる。ところが日中はポカポカ陽気。汗ばむほどである。そうすると服
の枚数も違ってくるのである。それで、服を脱いだまま忘れてしまうという
ことが起きるのである。
でも、要注意。日が暮れるとまた寒くなってくる。風邪を引いてしまうか
もしれないのである。気温差の大きい日は、衣服の調整が難しいのである。
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ほしやそらのこと VOL.061 2001.12.05
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第61号をお届けします。
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☆☆☆ 夜空の五角形 ☆☆☆
夜空の五角形のような並び方をしている星座がある。今ごろだと、東の空
に、将棋の駒のような五角形の星の並びを見つけることができる。
その五角形は、「ぎょしゃ座」である。その中で、黄色に輝いている1等
星は「カペラ」である。「カペラ」は広島の自動車メーカー「マツダ」の車
名の1つである。
カペラを除く4つの星は、2等星が2つ、3等星も2つなので、けっこう
明るく見つけやすいだろう。また、カペラは天の北極に近い所にあるので、
緯度の高い地方では1年中見ることのできる「周極星」となって輝いている
のである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ おしめり ☆☆☆
一昨日は月を見ようとおもったのだが、あいにくの曇り空。夜遅くには雨
になっていた。その雨は昨日の明け方までには上がっていたようだ。
雨の量はたいしたことがなかった。こういう雨を「おしめり」という。天
気が続いているときにふる雨は恵みの雨となる。
これから、空気が乾燥することが多いので、今回のような雨は、喉にも恵
みの雨となったのではないかと思われる。
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ほしやそらのこと VOL.062 2001.12.06
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第62号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星はなぜ瞬くのか? ☆☆☆
星空の美しい季節となってきた。気温もぐんと下がり夜空を眺めるのも億
劫になるが、空気は澄んでくるので、星空はいっそう美しくなってくる。
ところで、星はなぜチカチカと瞬いて見えるのだろうか?星が瞬間的に明
るくなっているわけではないので、それは地球を取り巻く大気によってだと
わかる。
春先から夏にかけて(それ以外の季節でも見られるが)、地上近くの遠く
の景色がゆらゆら揺らめいて見える「かげろう」(「陽炎」と書く)の原理
と同じである。かげろうが出ると、屋根瓦など光っている部分が瞬いて見え
ている。
夜空の星も地球の大気を通して見ているので、星が揺らめいて見えること
になる。でも、星は「点光源」なので瞬きやすいのである。木星や土星など
は肉眼では「点」であるが、円盤状をしているのであまり瞬かない。
星が瞬きやすい条件は、風が強い日など気流が安定していない時である。
また、地平線近くのほうがより大気の影響を受けるので瞬きやすい。
天文の世界では、星がよく瞬く日は、「シーイングが悪い」と言って敬遠
される。こういう日に望遠鏡で月や星を観ると、水の中の物を見るような感
じに波打って見え、観測どころではないのである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 落葉 ☆☆☆
職場の近くに大きなイチョウの木があるが、とうとう”素っ裸”になって
しまった。木の枝が白っぽいので、骸骨の骨格のようにも見える。
以前に記事で、広島地方でのイチョウの落葉日は11月30日と書いたが
ほぼ平年通りだったのではないかと思われる。
サクラやほかの樹木だまだ落葉していないものもある。どれも、黄色や赤
の葉を残して、行く秋を惜しんでいるように見える。これらの樹木の葉も、
これから一気に散っていくことだろう。
なんだか、侘びしい気持ちになってくる。
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ほしやそらのこと VOL.063 2001.12.07
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第63号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 山形星 ☆☆☆
日が暮れてそらがすっかり暗くなったころ、やや北東よりの北の空を見る
と、「M」の形に並んだ5つの星に目がとまる。2等星と3等星で恒星され
るこの星の集まりは、「カシオペア座」である。
ギリシャ神話によると、カシオペアはすぐ近くにある、アンドロメダ座(
アンドロメダ姫)のお母さんで、娘自慢が度を過ぎたため、罰が当たり、椅
子に縛られたまま、北の空をぐるぐると回っているのだ。
秋から冬にかけて高く上ってくるので、とても観察しやすい。
ところで、天文辞典などによると、「Wに字に並んだ・・・・」と書いてある
ことが多い。しかし、この時季は、「W」を逆さにした形の「M」に見える
のだ。右側のほうの足が広がっていて、少し行儀の悪い「M」ではあるが。
また、その並び方から、日本では「山形星」と呼んでいる地方もある。
カシオペア座は、天の北極に近い所にあるので、緯度の高い所ではもちろ
んのこと、北の空が開けていると、広島地方でも、1年を通して見ることが
できるのである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 浮島現象 ☆☆☆
私は釣りが好きで海釣りに行くことがある。春から夏にかけてはチヌ(ク
ロダイ)を、夏はキスやギザミ、秋はメバルやアイナメ、そしてカレイなど
をねらっている。
以前のことであるが、風の穏やかな天気のよい日、釣りをしていて、周り
の景色を見ると、遠くの島が浮いたように見えていた。また、その近くを通
っていた船も同様に浮いて見えていたのだ。後からわかったことであるが、
これは「浮島現象」と呼ばれる一種の蜃気楼のようなものであった。
冬から春先によく見られる現象であるようだが、朝の冷え込みで海面近く
にある冷たい空気と、日が昇ってきて暖められた空気との関係で光が曲がっ
てしまい、遠くの景色が浮き上がって見えるのである。
蜃気楼は富山湾のものが有名であるが、似たような現象は瀬戸内地域でも
起こっているのだ。
アスファルトの道路に水が溜まったように見え、近付いて行くと、その場
所にはなく、別の場所に水があるように見える「逃げ水」も、似たような現
象である。
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ほしやそらのこと VOL.064 2001.12.08
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第64号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 肉眼で見える星の数 ☆☆☆
満天の夜空にいくつぐらいの星があるか、数えたことがあるだろうか?
肉眼で見える星の等級は6等星ぐらいまでと言われている。全天で6等星
より明るい星は約6000個ある。しかし、実際には空の半分しか見えな
いので、約3000個ということになる。
さらに、地平線近くでは、分厚い大気のために星の光が減光されてしま
うので2500個がいいところではないかと思われる。
ここまでの話は、街灯などの光の影響をまったく受けない所でのことで
ある。日本ではそんな所は皆無に近いのである。
市街地では、空が明るいので見える星は限定されてしまうのである。ず
っと前に、県北の山に登った時、それこそ「降るような」たくさんの星を
見て感激したことがある。あまりにもたくさんの星なので、どれがどの星
座なのか、星をたどるのが大変だったことを記憶している。
そういう意味では、市街地のほうが星座線をたどることが易しい場合の
ある。
でも、やっぱり、夜空はどこまでも暗いほうがいいと思う。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 大雪 ☆☆☆
二十四節季の一つである、「大雪」を迎えた。北国の地方では、雪も本格
的に降るのだろうが、瀬戸内海沿岸にある三原では、この時期に雪が降るこ
とはあるが、積もるということはまずない。今年の場合は、まだその雪も見
ていないのである。
ところで、地上で雪が降る場合の上空の温度の目安がある。ふつう、上空
1500メートルの所の気温が、−6℃を境にして、雪になるか雨になるか
を判断するようだ。
NHKなどの気象情報で、降水確率を言う場合、雪が降る可能性が高い時
は「雪または雨の確率は・・・・何%」と言っている。また、画面では、降
水確率の数値を白で表示している。一方、雨の確率が高い場合は、「雨また
は雪の確率は何%」と言い、画面では数値を水色で表示している。
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ほしやそらのこと VOL.065 2001.12.09
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第65号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 冬の空の1等星 ☆☆☆
冬の空はとても美しい。その例として、空気が澄んでいることを、以前の
記事で採り上げたが、冬の星座に1等星が多いことも、美しさ(星空の賑や
かさ)に拍車をかけている。
今ごろの午後9時に見える1等星には次のようなものがある、
☆アルデバラン(おうし座)+0.85等級
☆カペラ(ぎょしゃ座)+0.08等級
☆ベテルギウス(オリオン座)+0.4等級(変光星)
☆リゲル(オリオン座)+0.12等級
☆シリウス(おおいぬ座)−1.46等級
☆プロキオン(こいぬ座)+0.38等級
☆ポルックス(ふたご座)+1.14等級
これらが冬の星座の1等星である。さらに秋や夏の星座の1等星である、
☆デネブ(はくちょう座)+1.25等級
☆ヴェガ(こと座)+0.03等級
☆フォーマルハウト(みなみのうお座)+1.16等級
も見えている。そらから、もう少し時間が経つと、
☆カノープス(りゅうこつ座)−0.72等級
も見えてくる。
このように、冬の星空は明るい星が多くて、とても美しいのである。
星は賑やかなのが冬の空、天の川が美しいのは夏の空なのだ。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ こも巻き ☆☆☆
本格的は冬に備えて、公園などの樹木にこもが巻かれるようになった。ソ
テツなどの大木の根元あたりにこもが巻かれている。
こもは、人間で言うならば防寒服のようなものである。自然界でも人間で
も寒さ対策は必要なのだ。
冬のはじめに巻かれたこもは、翌年の春には取り除かれる。そして、その
こもは焼却されてしまう。こもの内側に付いていた害虫なども、いっしょに
退治できるのである。
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ほしやそらのこと VOL.066 2001.12.10
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第66号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 3つの季節の星座 ☆☆☆
日に日に昼の長さが短くなり、星空を見ることのできる夜の時間が長くな
ってきた。
夕方に西の空を見ると、ずいぶん傾いたとは言え、はくちょう座が見えて
いる。また、ペガサスの四辺形も見えている。これらは、夏の終わりから秋
にかけて観察しやすい星座である。
日付が変わるごろ、また空をみてみよう。今度は、オリオン座やおおいぬ
座など、冬の星座のオンパレードである。
明け方に、また空を眺めていると、北斗七星は空高く上り、春の星座の代
表である、しし座も見えている。
このように、夕方から次の日の明け方まで空を眺めていると、3つの季節
の星座を探し出すことができるのである。
この時期に、ずっと外に出て星を眺めるのは辛いことであるが、何かの機
会に起きていることがあれば、星空を眺めてみてほしいものである。地球の
自転を体感できるにちがいない。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 空っ風 ☆☆☆
垣根の垣根の曲がり角
焚き火だ焚き火だ落ち葉焚き
あたろうか あたろうよ
北風ぴーぷー吹いている
これは、「焚き火」という童謡の歌詞の一部である。
ここに出てくる「北風」は、空っ風だと思われる。
冬には、北西の季節風が吹く。日本海から湿った冷たい風が吹きつけるの
で、日本海側では雪が大量に降る。日本海側に雪を降らした後は、「空っ風」
となって、太平洋側に吹き抜けていく。乾いた冷たい風である。
瀬戸内地方では、そんなに強い風は吹かないところであるが、それでも強
い風が吹くことがある。雪が降らないのに風だけは冷たい。そんな空っ風が
身にしみる季節となってきた。
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ほしやそらのこと VOL.067 2001.12.11
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第67号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星占いの星座 ☆☆☆
雑誌などに星占いの記事が載っているのを見たことがあるだろう。自分の
星座の星占いを見て、一喜一憂する人もいるのではないだろうか。
星占いに出てくる星座は、太陽の通り道にあって、ふつう12個の星座に
なっている。これを「黄道十二宮」と呼んでいる。でも、いつごろだったか
は不確かなのだが、これに「へびつかい座」を加えて13の星座に分けてあ
る場合もあるようだ。
ところで、自分の星座は自分の誕生日頃には見えない。なぜかと言うと、
誕生日頃に太陽がそこにあるからである。私は「ふたご座」だが、6月生ま
れである。ふたご座の見ごろは、6月ではなくて、12月から1月にかけて
が見ごろになる。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 富士山 ☆☆☆
東京のキー局のニュースや気象情報で、富士山を映し出すことが多くなっ
てきた。とくに、夕方のニュースで、赤く染まる空に見える富士山のシルエ
ットが写し出されるのを見ると、とても美しく感じる。「あぁ、東京から富
士山があんなにきれいに見えるのか」と感激してしまう。
冬になって富士山がきれいに、しかも、はっきりと見えるのは、空気が澄
んできているからに他ならない。
瀬戸内海でも同じような現象が起こる。中国地方側から、四国の連山や瀬
戸内海の島々がくっきりと見えるようになるのだ。こういうふうにはっきり
見えることを、「島寄りがする」と言うことがあるようだ。遠くのものが近
寄ったように見えるから、このような表現がされるのだろう。
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ほしやそらのこと VOL.068 2001.12.12
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第68号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 薄明 ☆☆☆
薄明とは、日が暮れて、あるいは夜が明ける前の薄暗い状態のことを言う。
天文学的には太陽が水平線に沈んで18°に達するまでの間、また太陽が水
平線に出て来る前の18°からのことを言う。
地球の自転が1時間に約15°だということから考えると、薄明の時間は
約72分間ということになる。しかし、これは太陽が水平線に対して垂直に
動いた場合の話で、実際にはそれより長くなる。太陽が東の空から上ってく
る時も、西の空へ沈んでいく時も、水平線に対して斜めに動いているからで
ある。
三原の場合、12月12日には次のようになる。
薄明始 5時35分
日の出 7時03分
日の入 16時59分
薄明終 18時28分
(天体シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」で計算)
この、薄明の時間は緯度の高い地方ほど長くなり、さらに緯度の高い地方
では、完全に暗くならない時もある。これは、「白夜」と呼ばれている現象
で、北欧あたりでは、夏の季節にこのようになる。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 手がかじかむ ☆☆☆
冬も本格的になり、外に長くいると手がかじかむようになってきた。手が
かじかむと、痛いと言うか感覚がなくなってしまうと言うか、指先の自由が
きかなくなってしまう。指をまっすぐに伸ばそうとしても、エビのように曲
がってしまい、思うように動いてくれないのである。
寒い時は、手がかじかむのに加えて、転んだりした時の痛みが倍加するよ
うに感じる。なぜかはわからないが、身体のしくみでそのようになるのだろ
う。
また、古傷が痛むのもこの季節である。前にも書いたが、私は冬は嫌いだ。
でも、寒がりではない。周りの人から、「そんなに薄着で寒ぅない?」と、
よく言われるのだ。
よいことやら、悪いことやら・・・・。
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ほしやそらのこと VOL.069 2001.12.13
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第69号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 平家星・源氏星 ☆☆☆
東の空からオリオン座が昇り、日に日に観察しやすくなってきた。オリオン
座は1等星と2等星がつくる四辺形の中に「三ツ星」があり、形の整った星座
である。
その四辺形の左上には赤く輝く「ベテルギウス」、そして右下には白く輝く
「リゲル」がある。ベテルギウスは「わきの下」、リゲルは「左の足」という
意味のようだ。
ベテルギウスは年老いた赤色巨星、リゲルは若い星である。
日本では、この2つの星のことを、それぞれ、「平家星」、「源氏星」とも
言っている。赤は平氏の色、白は源氏の色なのだ。平氏と源氏が「三ツ星」を
境にして合戦をしているように見える。
ところで、運動会などでの「紅白」h、この源平の色が関連してしているの
ではないかと、私は思っている。
運動会などでかぶる帽子の色は、別に赤・白でなくてもよいはずだ。なのに、
赤・白になっているのは、このへんに由来があるのかもしれない。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 初氷 ☆☆☆
昨日の朝はとても冷え込んだ。沿岸各地でも氷点下になった所が多かったよ
うで、私が住んでいる所でも氷点下1℃ぐらいにはなっていた。
通勤のため外に出ると、田んぼや道ばたは霜で真っ白になっていた。そして
田んぼのへこんだ所を見ると、氷が張っていた。
フロントガラスが汚れていたので、洗浄液を出しながらワイパーをかけたも
のだから、さあ大変。たちまちに凍ってしまい、扇のような氷の模様がついて
しまい、視界を著しく遮られてしまったのだ。
これが、今年の冬になっての初氷であった。しかし、こういう日は日中は穏
やかな陽気になる。昨日も例外ではなく、暖かくなった。
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ほしやそらのこと VOL.070 2001.12.14
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第70号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ アンドロメダ星雲 ☆☆☆
今ごろだと、午後8時、中天よりやや西よりの空を見ると、アンドロメダ
星雲がぼんやり輝いているのを見つけることができる。
大きさは満月を横に5つ並べたぐらい、光度は4等級なので、空の暗い所
だったら、肉眼でも見つけることが可能である。
双眼鏡や望遠鏡では、中心付近がやや明るく、そして楕円に広がった薄い
雲のようなものが見えてくるにちがいない。
天文雑誌などを見ると、渦巻き状の天体として掲載してある。星雲と書い
たが、実際には太陽のような恒星が何千億個も集まったもので、「アンドロ
メダ銀河」とも言い、私たちの銀河系を遠くから眺めると、このように見え
ると言われていう。
アンドロメダ銀河は、私たちの銀河系の隣りにある。しかし、光の速さで
行ったとしても、220万年はかかるということだ。だから、今見ている、
アンドロメダ銀河は、220万年”昔の”姿だということになる。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 乾燥注意報 ☆☆☆
昨日はよい「おしめり」があったが、この時期、山陽側や太平洋側の各地
では、カラカラ天気になることが多い。
気象情報などを聞いていると、「広島県南部に乾燥注意報が発令されてい
るので、火の元には十分気をつけてください」と言っている。
乾燥注意報は、実効湿度が60%以下、また、最小湿度が40%以下にな
ると出されるようだ。乾燥注意報のことを以前は「異常乾燥注意報」と言っ
ていた。いつごろかわからないが、「乾燥注意報」と言われるようになった
のだ。
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ほしやそらのこと VOL.071 2001.12.15
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第71号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 北極星 ☆☆☆
1年を通して北の空に見える星がある。こぐま座にある2等星で、太陽と
同じように黄色っぽく輝いている星が、「ポラリス」である。ポラリスは、
小熊のしっぽの先で輝いていて、「北極星」とも呼ばれている。
北極星は天の北の方角を示す星である。そういう意味で、「北の大星」と
か「目印星」と呼んでいる地方もある。また、北極星を中心に他の星が回っ
ているから、「心星」とか「心棒」とも言うところもある。
さて、北極星は本当に天の北にあって位置を変えないのだろうか?答えは
「否」である。
北極星は天の北から1°弱ずれた所にあるので、他の星と同じように回転
しているのである。さらに、こぐま座のポラリスが北極星であるのは、ちょ
うど今ごろだけで、3000年も経てば大きくずれてしまい、別の星が「北
極星」になっているのだ。
これは、地球の自転軸がちょうど回転の落ちた独楽のように、回転してい
るからで、「歳差」と呼ばれる現象なのである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 初雪 ☆☆☆
とうとう、三原でも雪が舞った。昨日の朝、雪が降っているのではないか
と思っていたら、予想通り、小雨の中に雪が混じって降っていた。
雪と雨がいっしょになって降ることを、「みぞれ」という。そして、みぞ
れでも、初雪として記録されるということだ。
広島での初雪の平年値は12月11日。もっとも早かった記録は、11月
8日で、これは今から80年前の1921年のことだそうだ。
雪が降るといちだんと寒さも増してくる。ここしばらくは、真冬のような
天気が続くということらしい。
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ほしやそらのこと VOL.072 2001.12.16
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第72号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ グリーンフラッシュ ☆☆☆
グリーンフラッシュ。これは、日の出または日の入の場所が水平線の場所
で見られるようで、私は見たことがない。
太平洋の離れ小島ならともかく、多くの地方では、東または西の方角に山
があることが多い。
グリーンフラッシュは、太陽が水平線から顔を出す時、または完全に沈み
きる寸前の時、一瞬の間しか見えない現象である。
それでは、グリーンフラッシュがなぜ見えるかというと、太陽光が大気で
屈折され、分光されるからである。屈折率に高い青や緑の光が浮き上がって
見えるからである。
太平洋沿岸の地方、例えば九州南東部や紀伊半島南部、東海、関東、東北
地方で東南東が海になっている所に行ったら、それを見るチャンスがあるか
もしれない。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 寒波 ☆☆☆
シベリア高気圧が発達して、その寒波が日本にも来襲するようになってき
た。
寒波とは、寒冷な空気が広い範囲に流れ出して、ある地域の気温が急激に
下がる現象を言う。
寒波がやって来ると、天気図では西高東低の気圧配置になる。等圧線は縦
縞のように並んでいて、その数が多いほど寒波の吹き出しが強いようである。
気象衛星「ひまわり」の画像では、日本海から日本列島に向けて、筋状の
雲がびっしりと出ている。また、その筋雲が太平洋ににも吹き出しているよ
に見える。
寒波の吹き出しの強さは、この筋状の雲を見るとわかる。寒波が強ければ
強いほど、大陸から日本海に出た途端に現れる。また寒波がゆるむと、陸地
から海上で雲が発生している間隔が開いてくるようになる。
それにしても、今回の寒波は強烈である。早く去ってほしいものである。
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ほしやそらのこと VOL.073 2001.12.17
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第73号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 地球の自転 ☆☆☆
地球は1日で1回転している。でも、地球があまりにも大きいので、回転
しているようには感じない。
ところで、地球の自転のスピードはどのくらいなのだろうか?
時速の算出方法は次のようになる。
1日は24時間、地球1周の距離は約40000kmだから、時速を計算す
ると、40000÷24で、1666kmということになる。
これは新幹線のスピードの約6倍、音速の約5倍ということになる。でも、
これは赤道付近での話だ。北緯34°あたりではこれより30%はダウンす
ると思われるが、それにしても、ものすごいスピードなのである。
地球の動きを感じるには、日の出や日の入のようすを眺めるとよい。また、
星の動きを観察していると、それを感じるにちがいない。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 氷点下の気温 ☆☆☆
昨日の朝は厳しく冷え込み、氷点下の気温になった。気温は0℃以下にな
るようになると、水道の水が出なくなったり、車のフロントガラスが凍りつ
くなど、いろいろな影響が出てくる。
水道管が凍結が始まるのは、氷点下2℃以下になったころからである。以
下、氷点下の気温でどのようなことが起こるのか書いていくことにする。
・氷点下6℃以下 →炭酸飲料水が凍る。
・氷点下10℃以下→ビールが凍る。窓、ガラス戸に真っ白く霜がつく。
・氷点下13℃以下→ワインが凍る。
・氷点下14℃以下→清酒が凍る。
・氷点下20℃以下→ダイヤモンドダスト現象が見られる。
・氷点下24℃以下→しょう油が凍る。
三原あたりでの最低気温は氷点下5℃くらいである。よく下がっても、氷
点下10℃くらいだが、めったにそんなことはない。
冷蔵庫の冷凍庫の中は氷点下18℃ぐらいだそうだ。日本での最低気温の
記録は氷点下41℃ということだ。(観測地点での記録)ということは、冷
凍庫の中のほうが暖かいことになる。
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ほしやそらのこと VOL.074 2001.12.18
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第74号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 日の入が遅くなってきた ☆☆☆
もうすぐ「冬至」がやってくる。冬至の日に昼の長さがもっとも短くなる
ことは以前の記事で書いたが、日の入の時刻はもうすでに遅くなってきてい
る。
三原の場合、いちばん早いのが12月6日ごろで、16時58分であるが、
12月18日では17時01分と、もう3分ぐらい長くなってきている。で
は、なぜ冬至の日に、日の出がいちばん遅く、日の入がいちばん早くならな
いのであろうか?
これは、地球が完全な球形の形をしていないからである。数字で言うと、
赤道半径のほうが極半径よりも20kmあまり長い。だから、みかんのように
やや扁平な形をしているのだ。さらに、南半球の中間部がやや脹らみ、北半
球の中間部はややへこんでいる。だから、極端に言うと、「西洋梨」のよう
な形をしている。
このような形をしていので、回転も複雑になり、日の出、日の入の時刻と
昼の長さとが完全に一致しないのである。
☆上記の関連記事は第57号にあります。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 霜柱 ☆☆☆
畑やグランド、それも、あまり踏みつけられていない所に、霜柱はよくで
きる。広島県南部は花崗岩を中心とした地質の所が多いので、風化した表面
にも霜柱ができ、盛り上がっているのを見かけることがある。
霜柱は、地表面が乾燥して0℃以下のとき、土の中の水が毛細管現象によ
って上がってきて、それが柱状に氷結するものである。
最近こそ、麦を植える農家が少なくなったが、昔は麦の種を蒔いて芽がで
ら麦踏みをしていた。これは、霜柱ができて種が浮き上がってしまい、枯れ
てしまうのを防ぐためだ。踏んだら余計に枯れそうな感じがするが、これも
農家の知恵の一つであろう。
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ほしやそらのこと VOL.075 2001.12.19
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第75号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星座の形も変わる ☆☆☆
冬の代表的な星座と言ったら「オリオン座」。四辺形と三ツ星が特徴であ
る。オリオンが最もおそれている「さそり座」。星座の形から蠍の姿を連想
できる。はくちょう座も、翼を大きく広げた白鳥の姿が目に浮かぶようであ
る。星座ではないが北斗七星も「柄杓」の形が容易に浮かぶ。
ところで、星座を形作っている恒星はそれぞれ固有運動をしている。とい
うことは、時間が経つとその形は崩れていくということなのだ。恒星はとて
も遠い所にあるので、見かけ上では動いているようには見えない。でも、数
万年も経つと大きく移動しているので、まったく違った形になっているはず
である。
今から5万年後の人類は、夜空を眺めながら、現在と違う星座の名前を話
しているかもしれない。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ もし雪だったら ☆☆☆
最近の気象情報を見ていると、「雪または雨の確率」という表現が多くな
ってきた。以前の記事にも書いたが、上空1500メートルでの気温が、マ
イナス6℃を境にして、雪または雨になるようである。
ところで、雪はもともとは「水」である。と言うよりは、雨はもともと雪
(氷)だったというのが正しいかもしれない。
さて、雪はとてもふかふかしている。体積で言うと約10倍違うらしい。
だから、1mmの降水量は雨だったら1mmだが、これが雪になると1cmになる
ということなのである。
10mmの雨はたいしたことはないが、これが雪だと10cmになる。10cm
の雪は、この地方では大変なことになる。積雪の多い地方ではたいしたこと
ではないかと思われるが、この辺では交通機関等、日常生活で混乱をきたす
のは間違いないことなのだ。
雪は雨に比べるとずいぶん軽い。しかし、これが積もるととても重いもの
となる。雨のように流れないので、雪の重みで家などが潰れてしまうという
ことも起こってしまうのだ。
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ほしやそらのこと VOL.076 2001.12.20
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第76号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 若い星、年老いた星 ☆☆☆
人間や他の動物と同じように、星にも若い星や年老いた星がある。
若い星の代表としては、「すばる」を形作っている星たちである。これら
の星は青白い色をしていて、まだガスのベールをかぶっている。また、オリ
オン座の中にある「オリオン大星雲」(M42)の中にも生まれて間もない
星がいっぱいある。
年老いた星の代表と言えば、オリオン座の「ベテルギウス」だろう。この
星は赤い色をしていて、光度を変える変光星である。星は一生の終わりに近
付くと、赤く大きく膨らんでくる。これを「赤色超巨星」という。さらに、
末期が近付くと、膨らんだり縮んだりを繰り返すようになり、最期には大爆
発を起こし、一生を終わると言われている。
私たち太陽系の太陽も、あと数十億年の経つとこのようになるのだそうだ。
その時には、太陽はとても大きくなっていて、地球の軌道をも呑み込んでし
まっているということだ。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 雪の結晶 ☆☆☆
雪〜それは空からの便りである〜
雪の結晶を調べると、上空の気温や湿度がわかるという。しかし、風によ
って流されて地上に届くこともあるので、あまりアテにはできないようだ。
さて、雪の結晶というと、どんな形を思い浮かべるだろうか?
たいていの場合、6本の樹が広がったような形ではないだろうか。この、
樹状の結晶は気温が低い時にできるようだ。そして、気温と湿度が上がると
先端部分に板状のものが付くようである。
結晶の形はそれだけでない。例えば、さっきの結晶を2枚と間に柱がつい
た「鼓」の形に似ているものや、砲弾の形に似ているものなど、さまざまな
形のものがある。いずれにしても、雪の結晶が形作られる上空の気温と湿度
が大いに関係しているのだ。
広島県南部で雪の結晶が見られるのは少ないことだと思われる。私自身、
雪の結晶を見たのは、1、2回なのである。よほど寒くないと結晶は残らず
”ただの雪”になってしまうようだ。
−−−−−????? 「雪印」のロゴマーク ?????−−−−−
ここでクエスチョン。雪の結晶を、会社のロゴマークにしている「雪印乳
業」だが、このマークで雪の結晶とは違うところがある。それはどこかな?
解答は次号に掲載します。
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ほしやそらのこと VOL.077 2001.12.21
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第77号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ カニ星雲 ☆☆☆
おうし座の角の先端辺りに「かに星雲」がある。実はこれは、年老いた星
の残骸なのである。
前号でも、年老いた星のことについて書いたが、星が一生を終える時に、
ぶくぶくと膨らんで、やがて大爆発を起こすのである。そのときに、ものす
ごい光を放つので、「超新星爆発」というそうだ。
この「カニ星雲」になった超新星が爆発したのは1054年のことだそう
で、日本では藤原定家の『明月記』に記載されている。
カニ星雲は望遠鏡では、ぼやっとした光にしか見えないが、写真に撮ると
佐渡島のような形に見える。爆発した残骸が吹き飛ばされているだろうから、
カニ星雲は少しずつ大きくなって見えているのではないかと思われる。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 道路の凍結 ☆☆☆
三原あたりでは道路が凍結するということは滅多に起こらないが、県北に
行くと、そのようなことがよくある。
ずっと前にスキーに行ったときのことであるが、道路が凍結して、タイヤ
がスリップしてしまったことがある。チェーンを付けていても、滑るときに
は滑るのである。そのときのことであるが、対抗車がスリップしてコントロ
ールが利かなくなり、あわや川へ転落・・・というような光景を目撃した。
幸いガードレールにぶつかって止まったが、ガードレールがなかったら、と
思うと、怖くなってしまう。
雪の多い地方や標高の高い所では、もう道路が凍結するということが起き
ているのではないかと思う。安全対策を怠りなくしたいものだ。
−−−−−????? 「雪印」のロゴマーク ?????−−−−−
ここでクエスチョン。雪の結晶を、会社のロゴマークにしている「雪印乳
業」だが、このマークで雪の結晶とは違うところがある。それはどこかな?
−−−−− Answer −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
前号の解答です。雪印のマークの真ん中には「五角星」(☆)が描かれて
います。雪の結晶だったら、この部分も「六角星」になるはずです。
ところで、北海道の企業には、星のマークを使っているものが多いようで
す。例えば「サッポロビール」もそうですね。
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ほしやそらのこと VOL.078 2001.12.22
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第78号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 冬至 ☆☆☆
1年で昼の時間がもっとも短いのが冬至の日だ。ただ、これは北半球での
話で、南半球では、その逆になる。
太陽は南半球側から照らしているので、太陽光度も低く、昼の時間も短い
ので、当然、北半球では寒くなるのである。
この日を境に、太陽がまた北半球へと近付いてくる。それで、「光の春」
などとも言うそうだ。
しかし、寒くなるのはこれからのこと。だいたい1月下旬から2月上旬に
かけてが最も寒くなる。まだまだ寒さは続きそうである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 枝を吊る ☆☆☆
雪が降るころになると、公園などで枝を吊り上げている光景を見かけるこ
とがある。雪の少ない瀬戸内海地方ではそんなに見かけないが、北陸など雪
が多い所では、もう枝吊りが終わったのではないかと思われる。
枝を吊り上げるのは、もちろん雪の重みで枝が折れないようにするためで
ある。雪は雨とは違い、樹木にこびり付くので、その重さはけっこうなもの
になる。以前、県北に住んでいた時にも、大雪の後、枝が折れたり垂れ下が
っているのをよく見かけた。ひどいものでは根こそぎ折れていたものもあっ
た。
雪の重みで電線が切れることだってある。スキーには欠かせない雪だが、
日常生活では不便なことの方が多いようだ。
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ほしやそらのこと VOL.079 2001.12.23
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第79号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星のゆりかご ☆☆☆
以前の記事で、若い星のことについて書いたが、生まれて間もない星はガ
スのベールに包まれている。その代表的なものが、おうし座の「すばる」で、
写真に撮ると、それが見事に写ってくれる。
それよりもっと生まれたばかりの星はまだ輝きも十分ではないのだ。ガス
のゆりかごに抱かれて、これから輝き始めようとしている場所が、オリオン
座の三ツ星の下にある、オリオン大星雲だ。この大星雲のなかに、「トラペ
ジウム」がある。トラペジウムは4重星で、ガスのゆりかごから星を作る材
料を吸収しながら、今、光り輝こうとしているのだ。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ ゆず湯 ☆☆☆
冬至のころに食べるものと言ったら、カボチャ。そして、冬至のころに入
るものと言ったら、ゆず湯である。
ゆずは柑橘類の1つ。このゆずの皮を湯船に入れて入浴するのである。
ゆず湯は、身体が温まり、またビタミンCなどによって、肌がすべすべし
てくるようだ。さらに、ゆずの香りを楽しむのである。
これからますます寒くなってくる。風邪を引かないようにしたいものだ。
それには、ゆず湯に入って身体を温めて寝るのもいいだろう。
ところで、「風邪を引く」を英語で書くと、確か"catch a cold"だったと
思う。直訳すれば、「寒さをつかまえる」となる。面白い言い回しだ。
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ほしやそらのこと VOL.080 2001.12.24
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第80号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星までの距離 ☆☆☆
私たちの地球から見ていちばん近くにある星(恒星)は太陽である。距離
で言うと、約1億5000万kmである。近いと言っても、新幹線のスピード
で86年、ロケットで5か月ぐらい、この世でいちばん早いとされる光でさ
えも、8分20秒ぐらいかかるのである。
光のスピードは秒速30万km。これは1秒間に地球を7周り半する距離だ。
月までは、光のスピードで1.3秒で行ける。
さて、太陽の次に近い恒星はケンタウルス座にあり、光速でも4年以上は
かかる。また、おおいぬ座のシリウスまでは8年半のかかるのである。
これらは、まだ近くにある恒星だ。北極星として知られている、こぐま座
のポラリスでは、800年もかかる。
さらに遠いものになると、光速でも何万年、何百万年もかかる、遠い彼方
にあるのだ。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ スキー場の雪 ☆☆☆
この辺に降る雪とスキー場で降る雪は成分が違うのでないかと思うことが
ある。
スキー場の雪はサラサラの雪で、グラニュー糖のようだ。雪だるまにしよ
うと思ってもなかなか固まらないのでうまくできないのである。
ところが、この辺で降る雪はベタベタの雪。じとっとした重い雪である。
この違いはやはり地上付近での気温によるものであろう。スキー場では氷
点下の気温が当たり前なので、雪が氷のままなのに対し、この辺では気温が
高いので、もう融けかかっているからである。
スキー場の雪はサラサラ。だから、踏み固めて滑りやすいようにしている
のだ。
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ほしやそらのこと VOL.081 2001.12.25
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第81号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ きりん座 ☆☆☆
北の空に、「きりん座」という星座がある。きりん座は秋から冬にかけて
観察しやすくなる。
観察しやすいと言っても、星座をつくる星はいずれも4等級以下なので、
目立たない星座である。ぎょしゃ座と北極星のあたりを探すと、寒さに震え
るきりん座を見ることができよう。
きりん座は1624年に制定された星座だそうで、この辺りの空間を埋め
るために作られたのだそうだ。だから、神話などこのきりんにまつわるもの
は残っていない。また、もともとは「らくだ座」になる予定だったのが、綴
りが似ていて、「きりん座」になってしまったのだとも伝えられている。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ ホワイトクリスマス ☆☆☆
昨日は、クリスマスイヴ、そしてきょうはクリスマスである。街頭や家な
どには、ツリーが飾られ、イルミネーションが輝いている所も多いはずだ。
ところで、北半球では、この日に雪が降り、ホワイトクリスマスになって
いるところも多いはずだ。サンタクロースがトナカイが引くそりに乗って、
プレゼントを届けて回る光景が目に浮かぶようだ。こういう光景には雪がぴ
ったりなのだ。
ところが、南半球では事情が違う。この時季、南半球では夏なのだ。だか
ら、サンタさんはサーフィンに乗ってやって来る所もあるらしい。
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ほしやそらのこと VOL.082 2001.12.26
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第82号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星座の数 ☆☆☆
星座と言ったら、どんな星座を思い出すだろうか。
いちばん身近なものと言えば、ふたご座やかに座など、星占いに登場する
星座ではないだろうか。星占いに登場する星座は12星座。へびつかい座を
含めても13星座である。
その他の星座で、よく知られたものとしては、七夕のなかで出てくる、こ
と座、わし座、はくちょう座ではないだろうか。
また、秋の星座で、神話に出て来る、アンドロメダ座、カシオペア座、ケ
フェウス座、ペガサス座、ペルセウス座、くじら座もかなり知られている。
冬の代表的な星座のオリオン座と、夏の星座である、さそり座も対の星座
としてよく出てくる。
北斗七星がある、おおぐま座、北極星がある、こぐま座も知っている人が
多いのではないだろうか。
さらに、南の地方に夢を馳せる、南十字座も見たいという人も多いのでは
ないかと思う。
さて、それでは全天にいくつの星座があるのだろうか?今、使われている
星座は88星座であるが、その起源は、5000年も前のことである。88
星座が確定したのは、1928年のことらしい。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 魚介類の乾物 ☆☆☆
瀬戸内海地方は、冬は乾燥する。雪はほとんど降らず、空気も乾燥するの
で、魚介類の乾物を作るのには好都合である。
この辺りでも、アジやカレイなどの乾物がよく作られている。三原での名
物はタコの干物。また、すぐ隣の尾道では、鯛を干物にして食すようである。
また、デビラ干しも有名である。
タコの干物を作る所を見たことがある。自然に天日干しをすることもある
が、何かのモーターに回転部を取り付けて、グルグル回しながら乾燥させて
いた。これを使うと風がなくてもよく乾燥するそうだ。
広島県東部は全国的にみてもあまり風が吹かない所なのである。それで、
さきほど紹介したような乾燥方法を考えたのだろう。
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ほしやそらのこと VOL.083 2001.12.27
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第83号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 冬の天の川 ☆☆☆
天の川と言ったら、夏のほうが有名である。織女と牽牛を分け隔てている
天の川が南の地平線へと下り、いて座あたりでいちだんと濃くなっている。
それにひきかえ、冬の天の川は、あまり目立たない。ふたご座の足もとや
オリオン座辺りを淡く清らかに流れている。
冬の天の川が目立たないのは、銀河系の外側方向に位置するからである。
夏は逆に中心方向を見ることになるので、明るく目立つのである。
夏にしても、冬にしても、天の川の近くは、星雲、星団の宝庫である。双
眼鏡があったら、ぜひ眺めて見たいものだ。寒さを忘れるほど美しい眺めだ
から。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 年末寒波 ☆☆☆
いよいよ、今年2001年も残りわずかになってきた。ところで、この時
期に低気圧がやって来て、天気が大荒れになることが多いようだ。低気圧が
去った後は、たいてい寒波がやって来て寒くなる。
このように、年末にやって来る低気圧、寒波を、それぞれ、「年末低気圧」
「年末寒波」と呼んでいる。
「年末」の規定は12月25日から31日までぐらいで、それより早くやっ
て来たら、「クリスマス寒波」になることもある。
今年の場合は、朝晩は確かに寒いが、「寒波」というほどでもない。しか
しまだ数日ある。第一級の寒波がやって来る可能性は残っている。
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ほしやそらのこと VOL.084 2001.12.28
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第84号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 2002年の初日は? ☆☆☆
「初日」とは言うまでもなく、その年の最初の日、つまり、1月1日に見ら
れる日の出のことである。私も初日を何度か見に行ったことがあるが、どこ
へ行ってもたくさんの人でにぎわっていた。また、あいにく、初日が見られ
なかった時、その翌日にも見に行ったこともあるが、それでも、だれかが見
に行っていて、私1人ではなかった。たまたま、その年の初めに昇ってくる
のが「初日」であって、日の出にはかわりがないのである。
さて、広島県東部での初日の出の時刻は、7時16分前後である。この地
方では、瀬戸内海に点々と散らばっている島の稜線から太陽が昇ってくる。
最初は、上下がへしゃげた梅干しのような色の太陽である。それが、だんだ
んとオレンジ色が増し、黄色にと変化していく。その頃のは、太陽の光が海
面に映り、島々がシルエットになっていて、とても美しい光景なのである。
それでは、日本各地での、初日の出のおおまかな時刻を書いていくことに
する。
−−−−−−−−−−−−−−−−
都市名 日の出時刻
広 島 7時16分
那 覇 7時17分
鹿児島 7時17分
長 崎 7時23分
福 岡 7時23分
山 口 7時20分
鳥 取 7時12分
松 江 7時17分
高 知 7時10分
松 山 7時14分
大 阪 7時 5分
京 都 7時 5分
金 沢 7時 5分
名古屋 7時 1分
新 潟 7時 0分
長 野 6時59分
静 岡 6時54分
小笠原 6時21分
仙 台 6時53分
青 森 7時 1分
札 幌 7時 6分
根 室 6時50分
(国立天文台編『理科年表』より)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この表を見てわかるように、日本各地での日の出の時刻に意外と差がない
ことに気付く。1月の太陽は南半球側にあるので、朝陽は南東の方角から照
らしていることになる。したがって、より南東の方角にある地方ほど、朝日
を早く見ることができるのである。
なお、これ以外の各地での日の出の時刻は、アストロアーツ社のホームペ
ージや「お星さまとコンピュータ」のホームページに行って調べてみるとよ
い。
いよいよ、2002年である。初日に向かって、「今年はよい年になりま
すように。」と祈りたいものである。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 元日の天気は? ☆☆☆
週間天気予報を見ると、来年の天気予報も載るようになってきた。ところ
で、ここに面白い統計がある。過去30年間の天気をパーセンテージで表し
たものである。それによると、各地の昼間の天気の確率は次のようになって
いる。
−−− 元日の天気 −−−
都市名 快晴 晴れ 曇り 降水
那 覇 21 14 32 32
鹿児島 30 13 23 33
福 岡 7 23 40 30
高 知 60 7 23 33
広 島 27 20 33 20
大 阪 43 17 23 17
名古屋 33 27 23 17
東 京 57 17 0 27
新 潟 3 7 20 70
仙 台 33 13 30 23
札 幌 20 20 23 37
釧 路 60 17 10 13
☆合計が100にならないのは四捨五入の関係。
☆快晴=昼間の日照時間の2/3以上
☆晴れ=日照時間が1/2〜2/3
☆曇り=日照時間が1/2未満で雨が1o未満
☆降水=日照時間が1/2以下で雨が1o以上
☆降水は「雨」としてあったが、雪の場合もあるので、このようにした。
(倉嶋厚編集「おもしろ気象学」朝日新聞社より)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
これを見てもわかるように、太平洋側での晴天率が高い。初日を見るのだ
ったら、太平洋側に出かけると、そのチャンスは多くなるということのよう
だ。
☆☆☆ お知らせ ☆☆☆
メルマガ「ほしやそらのこと」は、今年はこれで終わりとします。来年は
1月4日から発行する予定です。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。みなさんにとって、来年もよい
年でありますように。
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ほしやそらのこと VOL.085 2002.01.04
発行者 tatchan2001
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新年明けましておめでとうございます。
「ほしやそらのこと」の第85号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 冬の大三角 ☆☆☆
いよいよ、新しい年が始まった。
南の空を見ると、オリオン座など、冬の星座が主役として、輝くようになっ
てきた。今年は、土星や木星もその中にあり、いっそう賑やかさをましている。
ところで、星や星座を探す時に目印になるものがいつくかある。「冬の大三
角」もその一つである。
オリオン座の右の方を見ると、正三角形に位置する星の並びを見つけること
ができる。1つ目は赤く輝くオリオン座の「ベテルギウス」である。2つ目は、
恒星の中で最も明るい、おおいぬ座の「リゲル」である。そして3つ目は、先
の2つの星を結んだ辺から左に(東方向に)頂点をたどると見つかる、こいぬ
座の「プロキオン」である。
この3つの星のことを、「冬の大三角」と呼んでいる。「大三角」と呼ばれ
る星の集まりは、春、夏、冬とあるが、冬の大三角がいちばん明るく見事に見
える。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 正月の天気 ☆☆☆
3が日の天気予報では、元日が雨。2日は雪。3日は天気が回復するが、寒
さは続く。となっていた。
元日は雨ということだったので、初日は見れないということだったが、広島
地方では青空も覗いていて、初日を見ることができたようだ。私は自宅から初
日を見た。雲は多いながらも、黄色っぽい太陽が東の山の端から顔を出してい
た。が、徐々に天気は悪くなり昼前からは雨になった。
2日は、予想通り雪。県西部の広島(可部)では、2〜3pの積雪になった。
しかし、三原では、雪が舞う程度で、やがて止んでいった。同じ平野部でも、
西と東では、ずいぶん違うようである。三原に帰って来た時に、ボンネットや
屋根に雪が残っていたので、ちょっと注目されて恥ずかしいような気がした。
それほど、三原あたりでは雪が積もること自体が珍しいことなのだ。
3日は雲は多いながら、だいたい晴れていた。朝、うっすらと雪化粧してい
たが。しかし、近畿地方から北陸地方、また東海地方では記録的な大雪になっ
た所もあるようだ。名古屋では17pも積もり、41年ぶりの大雪だというこ
とだ。
名古屋や広島は意外に雪がよく降ることがある。これは、地形が関係してい
ると考える。広島にしても名古屋にしても、ややくぼんだ所にあり、日本海か
らの距離が比較的に近いからではないだろうか。
明日から仕事という人も多いので、早くとけてほしいものである。
☆☆☆☆☆ Q&Aコーナー ☆☆☆☆☆
昨年までに寄せられていた質問です。
−−− Question −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「デビラ」とはどんな魚?
−−− Answer −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
瀬戸内地方では、冬に乾物にされる「デビラ」。「デベラ」とも言います。
酒の肴として親しまれているデビラですが、カレイの仲間です。
Hpや画像があったので、そのURLを書いておきますね。隣の愛媛県の
ものですが。
http://www.pa.skr.mlit.go.jp/matsuyama/seabreeze/matsuyama/sanpo.html
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/oshirase/photcon/pic/1siki4.jpg
また、ママカリという魚も瀬戸内地方ではよく食べられています。これも、
Hpがありましたので紹介します。
http://www.pref.okayama.jp/i/see/souvenir/mamakari.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
☆☆☆☆☆ 私のホームページにも行ってみてくださいね! ☆☆☆☆☆
○「たっちゃんの天文のページ」
http://www.tako.ne.jp/~tatchan/
○「たっちゃんの雲のページ」
http://tatchan.tripod.co.jp/
○質問や意見は
tatchan@tako.ne.jp か、それぞれのページの掲示板にお願いいたします。
○「ほしやそらのこと」のバックナンバーが欲しい方は次のURLから行ってみて
ください。そこの「BBS」から進んで行くと入手できます。
http://www.tako.ne.jp/~tatchan/hosisora.htm
○1号から84号までの索引を作りました。上記のURLから、検索してみて
ください。記事もあります。
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ほしやそらのこと VOL.086 2002.01.05
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第86号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 冬の大六角形 ☆☆☆
前号では、「冬の大三角」について書いたが、「冬の大六角形」というのも
ある。どちらも、冬の星座を見つける時にとても役立つものである。
それでは、その6つの星を含む星座の見つけ方を紹介していく。
まず、南の空に「オリオン座」を見つけよう。オリオン座は、右上がりの三
ツ星を中心にして長方形の形をしたとても目立つ星座である。長方形の左上の
所では、赤く輝く「ベテルギウス」、右下には、白く輝く「リゲル」がある。
このオリオン座から、冬の星座を探していくことにしよう。
まず、三ツ星から右方向にたどっていこう。すると、オレンジ色に輝く星に
行き着く。それが、「おうし座」の「アルデバラン」である。さらに、その方
向をたどると、「すばる」こと、プレアデス星団を見つけることができる。
次に、また三ツ星にもどって反対方向をたどってみよう。ひときわ明るく輝
く星が見つかるはずだ。それが、「おおいぬ座」の「シリウス」である。
今度は、オリオンの頭の方向をたどってみよう。黄色く輝く星があり、それ
が「ぎょしゃ座」の「カペラ」である。
リゲルからベテルギウスへと対角線方向にのばすと、仲良く並んだ星がある。
それが、「ふたご座」で、わずかに明るい方が「ポルックス」、ほんの少し暗
い方が「カストル」である。
最後に残った星が、冬の大三角でも登場した、「こいぬ座」の「プロキオン」
である。
これで、「冬の大六角形」のすべての星を見つけ出すことができた。線で結
んでみよう。
オリオン座の「リゲル」、おうし座の「アルデバラン」、ぎょしゃ座の「カ
ペラ」、ふたご座の「ポルックス」、こいぬ座の「プロキオン」、おおいぬ座
の「シリウス」を結び、最初の「リゲル」に戻ろう。見事な六角形が完成して
いるはずだ。星座盤などをもとにして、実際の星空でも、「冬の大六角形」を
描いてみよう!
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 雲の種類 ☆☆☆
雲は10種類の形に分類することができる。その10種とは、
1.巻雲(すじぐも)
2.巻積雲(うろこぐも、さばぐも、いわしぐも、まだらぐも)
3.巻層雲(うすぐも)
4.高積雲(うろこぐも、さばぐも、ひつじぐも、むらぐも)
5.高層雲(おぼろぐも)
6.乱層雲(あまぐも、ゆきぐも)
7.層積雲(くもりぐも、うねぐも、むらぐも)
8.層雲(きりぐも)
9.積雲(つみぐも、むくむくぐも、わたぐも、にゅうどうぐも)
10.積乱雲(にゅうどうぐも、かみなりぐも)
これが、雲の基本形だそうだ。カッコで書いたものは俗称だが、違う種類の
雲でも、俗称は同じということもある。
いずれにしても、雲は水または氷の粒でできているので、種類は違っても、
「元を正せばみな同じ」と言えないこともない。
しかし、10種類でもすごいのだが、さらにそこから多くの種や変種などが
あるのである。
同じ雲は二度と現れない。だから、いつ眺めても飽きないのではないだろう
か。
☆☆☆☆☆ Q&Aコーナー ☆☆☆☆☆
昨年までに寄せられていた質問です。
−−− Question −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
冬至の日に、日の入りがいちばん早くならない訳は?
−−− Answer −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
このメルマガの、第57号と第74号にに記事があるので、そちらをご覧く
ださいね。
地球が完全な球形ではないこと、地球の自転が年間を通して一定ではないこ
とが要因として考えられます。
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ほしやそらのこと VOL.087 2002.01.06
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第87号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ オリオン座(2) ☆☆☆
−−− ベテルギウス −−−
オリオン座の左上のほうで輝いている星が「ベテルギウス」である。ベテル
ギウスは「わきの下」という意味で、こん棒を振り上げたオリオンの腋で輝い
ている。
ベテルギウスは変光星で、だいたい0等級から1.3等級の間で明るくなっ
たり暗くなったりしている。
なぜ、そのようなことが起こるのかと言うと、ベテルギウスは一生の終わり
に近付いた星だからである。
星は一生の終わりが近付くと、赤く膨らんで来る。これを「赤色超巨星」と
言う。ベテルギウスは膨らんだ時で太陽の約1000倍、縮んだ時でも650
倍もあるという、とてつもなく大きな星なのだ。
一生の終わりがさらに近づいて来ると、上記のように膨張と収縮を繰り返す
ようになる。これは「脈動変光星」と言われるそうだ。
やがて、超新星爆発を起こし、まわりのガスを吹き飛ばして、その最期を迎
えるということだ。
さて、それでは、ベテルギウスの最期はいつかというと、あと数万年後とい
う説もあるようだ。
満月よりもはるかに明るく輝いた後、闇の中に消えてしまう。その時は、オ
リオン座の形がくずれているといことになる。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 氷はなぜ水面からできていくのか? ☆☆☆
厳しい寒さが続くようになって、池や水たまりに氷が張ることが多くなった。
最近は地球温暖化もしくは暖冬の影響か、以前に比べて厚い氷が張らなくなっ
たように思う。
ところで、氷はなぜ水面から張っていくのだろうか?
これは2つの原因が考えられる。
その1つ目。水面ほど、冷たい空気と接しているから。冬になると気温がど
んどんと下がるので、その冷たさがいちばん近い所から伝わっていくことにな
る。それで水面から凍っていくのである。
その2つ目。水は約4℃の時がいちばん重くなる。正確に言うと3.98℃
の時、密度がいちばん大きくなり、それより温度が高くても低くても、密度が
小さくなるのである。密度が小さいということは、軽いということだ。だから、
4℃ぐらいの水がいちばん底の方にたまり、それ以外の水は水面近くに移動す
るということである。0℃に近い水は水面の方にやってくるので、0℃以下に
なると、水面から凍ってくるということである。
以上の理由から、氷は水面からできていくのである。でも、水が4℃の時い
ちばん重くなるとは、ちょっと意外だね。
☆☆☆☆☆ Q&Aコーナー ☆☆☆☆☆
昨年までに寄せられていた質問です。
−−− Question −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
地球の公転周期は?
−−− Answer −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
公転の周期は365日と5時間48分46秒ぐらいだったと思います。そう
いうわけで、4年に1度「閏日」を設けています。でも、これでも半端な時間
が出るので、100年に1度は「閏日」のない年があり、最近では1900年
のことです。さらに400年に1度は「閏日」をそのままにしておくというこ
とです。(最近では2000年がこれにあたります。)
さらに、地球の自転は少しずつ遅くなっているので、「閏秒」をつくって調
整しています。だいたい、1月1日か7月1日の午前0時の前に1秒加えるの
だと聞いたことがありますよ。
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ほしやそらのこと VOL.088 2002.01.07
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第88号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ オリオン座(3) ☆☆☆
−−− 三ツ星 −−−
オリオン座は、とても目立つ星座だ。形がはっきりとしていることと、明る
い星が多いのがその理由である。
その、オリオン座の中で、ちょうど中心を横切るように並んでいる3つの星
がある。左側から順に、「アルニタク」「アラニウム」「ミンタカ」だ。どれ
も2等星で、ほぼ同じ間隔に並んで見えるので、すぐにわかるはずだ。
なかでも、いちばん右側にあるミンタカは、天の赤道に位置している。だか
ら、ミンタカは真東から上ってきて真西に沈んでいくことになる。そういう訳
で、ミンタカは方角を知りたい時に利用できることになる。また、南中した時
には、その高さを測ることにより、観測場所の緯度を知ることもできるのだ。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 寒の入り ☆☆☆
一昨日から寒に入った。5日が「小寒」、20日が「大寒」、そして、来月
の4日が「立春」で、この期間が1年を通して最も寒い時である。
今年の場合も、年が明けてからの大雪(おおゆき)の後、寒風が吹きすさび
寒さが厳しくなってきた。
でも、気温は10℃前後には上がっている。でも、なぜ寒いのかと言うと、
やはり強風ではないかと思われる。秒速1メートルの風が吹くと、体感温度が
1℃下がると言われる。ここのところ、家が吹き飛ぶような強い風が吹いてい
る。少しは弱まったと言え、寒さは当分続きそうである。
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ほしやそらのこと VOL.089 2002.01.08
発行者 tatchan2001
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ほしやそらのこと」の第89号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ オリオン座(4) ☆☆☆
−−− 星雲の宝庫 −−−
オリオン座は、天の川の近くにある。冬の天の川はとても淡いので、空が相
当に暗くないと、それとはわからないはずだ。
天の川の近くには、星雲や星団がたくさんある。オリオン座もご多分に漏れ
ず、星雲の宝庫なのである。
まず、注目したいのは、「三ツ星」のすぐ下にある「オリオン大星雲」(M
42)である。蝶または鳥が羽をひろげたような姿は、とても美しい。また、
写真に撮ると、鮮やかなピンク色に写ってくれる。オリオン大星雲のすぐ隣り
にもM43が控えている。
また、「馬頭星雲」という馬の頭のようなかっこうをした暗黒星雲もすぐ近
くにある。
さらに、写真でしかわからないのだが、「バーナード・ループ」と呼ばれる
星雲が「三ツ星」の左側から取り囲むように輝いているのである。
この中でも、「オリオン大星雲」は肉眼でもはっきりとわかるので、ぜひ見
たいものだ。できれは、双眼鏡や望遠鏡を使って見たいものだ。きっと、その
姿に、寒さを忘れるに違いない。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 層になる雲 ☆☆☆
地上から雲を見上げると、種類の違う雲が重なったように見えることがある。
また、上の雲と下の雲が別々の方向に動いていることがある。これは、「けん
か雲」とも言われて、気流が安定していないので、天気が悪くなることが多い
ようだ。
飛行機に乗っても、上と下とに雲を見ることができる場合もある。白い雲が
海のように見え、また上空にも青い空をバックに白い雲が見えるので、感動的
な風景となる。
それでは、なぜ雲は層を作るのか?
それは、雲の種類によってできる高さが違うからである。「すじぐも」とも
呼ばれる巻雲は、現れる高さが温帯地方で5qから13qぐらいである。それ
に引き換え「きりぐも」や「むらぐも」などの、層雲、層積雲は地上から2q
ぐらいの所に現れるのである。また、「あまぐも」と呼ばれる積乱雲は、上記
の雲の中間あたりに現れることが多い。雲は、その高さを中心にして横に広が
ることが多いので、層をなしたように見えるわけである。
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ほしやそらのこと VOL.090 2002.01.09
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第90号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ オリオン座(5) ☆☆☆
−−− オリオンと蠍 −−−
冬の星座の代表がオリオン座とすれば、夏の星座の代表がさそり座である。
この2つの星座は同時に見えるということはなく、どちらかかが交互に見えて
いる。もっとも、これは北半球での話で、南極に行くと、2つの星座が、ぐる
ぐると追いかけっこをしているように見えていることだろう。それも、どちら
の星座も逆さまになって。とくに、オリオン座の方は上半身を地平線につっこ
んで、足をバタつかせているように見えているだろう。
さて、オリオン座とさそり座が同時に見えないわけは、次のような話からで
ある。
オリオンは「自分より強い者はいない」といつも威張っていた。そこで、天
の神様が毒蠍を送って、オリオンを殺してしまったというものだ。それで、オ
リオンは蠍を恐れて、さそり座が東から顔を出す前に西の空に沈み、さそり座
が西に沈んでしばらくしてから、東の空から登場して来るのだ。
この関係は、これから当分の間続くことだろう。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 前線の話(1)☆☆☆
気象情報を聞いていると、「寒冷前線が近づいて来て、風が強くなり天気も
悪くなってくるでしょう」などと言っていることがある。
さて、それでは、「前線」とは何なのか?
辞典を引くと次のように書いてある。
「寒気団と暖気団との境界を前線面と言い、それが地表と交わった線のこと」
とある。
ちょっと難しいので、身近な例で解説していくことにする。冬になると部屋
でストーブを焚くので暖まっているだろう。そこで、換気のためにドアや窓を
開けると、足元に冷たい空気がすうっと吹き込んでくる。これが前線だ。この
場合は前線が通過すると急に寒くなるので、「寒冷前線」ということになる。
地表でも、これより大規模な現象が起きていると考えるとよい。穏やかな天
気だったのが、急に強い風が吹いて天気も悪くなり寒くなった、ということが
この時季だったら、よく起こるだろう。夏だったら、夕立が降ったあと、急に
涼しくなった、ということが起こることが多いが、この場合も、寒冷前線が通
過した時によく起こる現象である。
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ほしやそらのこと VOL.091 2002.01.10
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第91号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ おおいぬ座 ☆☆☆
おおいぬ座は、オリオン座の左隣りにある。おおいぬ座には、「シリウス」
という名前の、全天でいちばん明るい恒星がある。シリウスとは、「焼き焦が
すもの」という意味だそうだ。
中国では、シリウスのことを、「天狼」(てんろう)と呼んでいる。青白く
ギラギラと輝くシリウスが、獲物を狙っているオオカミの目のように見えたか
らであろう。
シリウスは、8.7光年の所で輝いているので、恒星のなかでは、地球に近
い所にある。
ところで、そのいちばん目立つであろうシリウスだが、今年の冬はオリオン
座の上、ふたご座あたりにある、木星がさらに明るく輝いているので、”主役”
を奪われてしまった、とういう感じがする。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 前線の話(2)☆☆☆
前号の記事では、「寒冷前線」のことについて書いた。
前線は、寒冷前線だけでなく、他にも種類がある。「温暖前線」、「閉塞前
線」と、「停滞前線」というのもあるのだ。
まずは、温暖前線。これは低気圧の前面にある。この前線が通った後は、ふ
つう風向きが南よりに変わり、暖かくなる。
次に、「閉塞前線」。これは、低気圧が衰え始めたころにできる。低気圧が
発生すると、「へ」の字のような形の前線ができる。中央の尖った所が低気圧
の中心で、右側が温暖前線、左側が寒冷前線となる。低気圧の進行とともに、
2本の前線も進んで行くが、後側にある寒冷前線の方が速く進んでいくのであ
る。すると、寒冷前線が温暖前線に追いついてしまい、そこに閉塞前線が発生
するのである。
最期に、停滞前線。これは、梅雨や秋雨が降る時季によく発生する。南に暖
かい空気、北に冷たい空気があり、お互いに押しあいこをしているのである。
2つの空気(気団)の力が拮抗していると、前線がほとんど動かなくなってし
まう。また、東に動いたとしても、東西に横たわっているので、停滞前線があ
る付近では、なかなか天気がよくならないのである。
新聞などを見ると天気図の記号が載っている。寒冷前線は曲線の上に三角の
形が、温暖前線は半円の形が描かれている。また、閉塞前線では、三角と半円
が交互に描かれている。また、線上のそれらのある方が、前線の進行方向を表
している。
停滞前線では、その線を境にして、気団のある方を三角と半円で示していて、
ふつう、南側が半円、北側が三角になっている。
なお、台風など熱帯低気圧には前線がない。台風が日本付近にやって来て、
最盛期を過ぎると前線を伴うようになり、さらに衰えると、温帯低気圧に変わ
ってしまう。
なお、これまで書いたことは北半球での話である。南半球では、上下にして
鏡に映っているような関係になっていると考えるとよい。
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ほしやそらのこと VOL.092 2002.01.11
発行者 tatchan2001
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ほしやそらのこと」の第92号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ こいぬ座 ☆☆☆
おおいぬ座の上にはこいぬ座がある。目立つのは、0.4等級の明るさで、
白く輝いているプロキオンである。プロキオンという意味は「犬の前」という
ことのようだ。
さて、この、こいぬ座だが、プロキオン以外は明るい星もなく、星図線でも
プロキオンとゴメイサという名の2.9等級の星しか結ばれていない。これだ
けで、犬の姿を想像するのは至難の技であろう。
こいぬ座は、おおいぬ座とともに、狩人オリオンが従える2匹の猟犬という
ことになっている。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 冬将軍 ☆☆☆
この時季になると「冬将軍」という言葉をよく聞く。冬将軍とは、寒冷な気
団が、ずっと居座ってしまうことである。
冬将軍がひとたびやって来ると、寒さがずっと続くようになる。将軍もデン
と居座っていることが多いので、その名が付いたのかもしれない。
ところで、なぜ冬将軍がやってくるのかというと、北半球で吹いている偏西
風が蛇行するからである。その南に下がっている部分が日本付近にかかると、
北(シベリア方面)からの冷たい空気を運び込むことになるのである。しかも、
この蛇行は、だいたい同じ位置にあることが多い(続く)ので、いつまでたっ
ても、暖かくなってこないのである。
歴代の将軍も代替わりするように、冬将軍もいずれは去っていくものではあ
るが、あまり長続きしてほしくないものである。
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ほしやそらのこと VOL.093 2002.01.12
発行者 tatchan2001
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ほしやそらのこと」の第93号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 暗い朝 ☆☆☆
最近、朝起きるのがとても辛くなってきた。その一つが夜が明けるのが遅い
ことである。この時期、この辺りでの日の出の時刻は7時15分過ぎ、出勤の
早い人は、薄暗いうちに家を出なければならないのである。
だいたい、人間など動物は、朝日を浴びてから、活動を開始するものなので
ある。その、朝日が当たらないのに加えて空がくらいのだから、目が覚めにく
いのは、しごく当然のことだと思われる。また、この時期は昼間の日照時間も
少ない。そのことと、「目覚め」が関連しているのだそうだ。
その二つ目。何と言っても寒い。このことが、布団から出にくくなる要因で
ある。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 今から80年ほど前の気温 ☆☆☆
理科年表の復刻版というのがあったので、気象について調べてみた。東京で
の平均気温は次のようになっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
3.1 3.7 6.9 12.6 16.5 20.5 24.0 25.3 21.8 15.9 10.4 5.2
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
広島ではどうか?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
4.1 4.3 7.5 13.0 17.1 21.4 25.5 26.6 22.9 16.8 11.1 6.0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(理科年表1925年版・丸善)
年平均気温は、東京で13.8℃、広島では14.7℃となっている。
このことからもわかるように、昔はとても寒かった(夏は涼しかった)とい
うことのようだ。とくに東京の気温の低さには驚かされる。現在より、東京で
3℃、広島でも1℃は低い平均気温なのだ。
「地球温暖化」とか、「ヒートアイランド現象」という言葉を聞くようにな
って久しいが、地球の気温は確実に上昇している。
私自身の経験でも言うと、氷が張っても薄くなってきたと感じている。確か
に冷え込みが厳しい時もあるが、日本は、いや地球は確実に熱くなっているの
だ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ほしやそらのこと VOL.094 2002.01.13
発行者 tatchan2001
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ほしやそらのこと」の第94号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ カノープス ☆☆☆
りゅうこつ座に「カノープス」という名前の恒星がある。この星は、シリウ
スに次いで、全天で2番目に明るい星である。とは言っても、地平線ぎりぎり
の所にしか見えないので、分厚い大気の影響で、ずいぶん暗くなっている。
カノープスの見ごろは。1月から2月にかけてである。カノープスは、「長
生き星」などと言われて、縁起のよい星だから、一度は見たらいいと思う。中
国でも、「南極老人星」と呼ばれていて、その星を見ると長生きできるとされ
ているようだ。
しかし、カノープスは、南の空ぎりぎりの所にしか見えないから、めったに
見ることができないのだ。北緯37度あたりが、その星を見ることのできる限
界で、それより以北の地域では、まず見るのは無理だろう。
カノープスは、オリオン座の下にある、うさぎ座、はと座と順にたどって行
くと見つけることができる。南の方角が開けている所に出かけて、ぜひ見てほ
しい。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ ポカポカ陽気 ☆☆☆
一昨日から、今までの寒さが一転して、ポカポカ陽気になった。広島でも、
16℃以上になり、4月上旬の気温になった、と報じていた。
今ごろだと、低気圧が去った後は、シベリア方面から優勢な高気圧が張り出
して来るのだが、今回は中国大陸の南より(揚子江あたり)から、暖かい空気
を持っている高気圧がやってきたのだ。
ここしばらくは平年より高い気温で推移していくということだ。冬将軍も一
段落ということか。
こういう天気のよい時は、布団を干したり、日光を身体いっぱいに浴びたい
ものである。
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ほしやそらのこと VOL.095 2002.01.14
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第95号をお届けします。
−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ うさぎ座・はと座 ☆☆☆
うさぎ座は、オリオン座の足元にある。4つの3等星がひしゃげた台形に並
んでいて、これらが、うさぎの上半身を形成している。3等星なので、見つけ
にくいようだが、意外に簡単に見つけることのできる星座である。
この、うさぎは、狩人オリオンの獲物とされている。星空では、オリオンの
猟犬である大犬に追いかけられているような位置にある。
うさぎ座のさらに南側には、はと座がある。口にオリーブの葉をくわえた姿
は、タバコの「ピース」のデザインにも使われている。
この、鳩は「ノアの箱船」に登場する。箱船から2回飛び立ち、2回目に、
オリーブの葉をくわえて帰り、洪水が治まり陸地が出現したことを伝えた、
とされている。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 後半は暖冬に? ☆☆☆
先日、新聞記事を見ていると、12月から1月にかけての広島での気温が、
ここ5年間では、最低になったと書かれていた。
確かに、昨年の暮れから、つい最近までは雪がよく降ったりして、寒い天気
が続いていたのだ。
しかし、このところ、3月下旬から4月上旬並みの気温が続いている。週間
天気予報でも、まだ暫くは平年より高い気温になるとのことだった。
しかし、これから「大寒」へと向かっていく。暖冬になるのか?厳冬になる
のか?もう暫く様子を見ないとわからない。
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ほしやそらのこと VOL.096 2002.01.15
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第96号をお届けします。
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☆☆☆ アルゴ船 ☆☆☆
冬の南の空に、「アルゴ船」と呼ばれる星座の集まりがある。広島地方では
その船の一部しか見えないが、沖縄まで行くと、その全容を見ることができる
ようになる。
アルゴ船を構成しているのは、「ほ座」「らしんばん座」「とも座」、そし
て、カノープスがある「りゅうこつ座」だ。もともとは、「アルゴ座」という
1つの星座だったが、あまりにも大きいということで、18世紀半ばに、4つ
の星座に分割されたのだそうだ。
このアルゴ船が、南の地平線を東から西へと動いていくと、そろそろ春が近
いということになってくる。でも、このアルゴ船がもっとも見えやすい頃は、
冬の真っ最中なのだ。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 寒天の話 ☆☆☆
寒天は、その文字のとおり、寒空のもとで作られている。テングサなどの海
藻を水でさらした後、日光にさらして不純物を取り除く。それから、これを煮
てトコロテンを作るのである。さらに、それを真冬の野外で凍らしたり、乾燥
させたりの作業を繰り返して、寒天は完成するのである。高野豆腐の作り方も
これによくにている。
また、広島県では蒟蒻作りも盛んであるが、これも乾燥が必要なのだ。畳表
の原料である藺草の植え付けも寒い時期に行われる。最近は少なくなったが。
和紙や染め物を、冷たい水が必要なのだ。
このようにしてみると、寒さや乾燥、あるいは日照を有効に利用している産
業が多いことがわかる。昨年の記事で紹介した、魚介類の乾物もそうである。
今は、季節感が薄れていっているように思われる。こういう昔の人の知恵に
よって作られた産物を見ながら(味わいながら)季節をもっと意識したいもの
である。
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ほしやそらのこと VOL.097 2002.01.16
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第97号をお届けします。
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☆☆☆ 太陽からの距離 ☆☆☆
地球から太陽までの平均距離は、約1億5000万キロメートルである。
「平均」と言うからには、それより近くなったり、あるいは遠くなったりして
いるということだ。
実際に、地球は太陽の周りを真円を描いて公転しているわけでなく、楕円軌
道を回っているのだ。
だから、太陽にいちばん近い時と遠い時とが存在する。前者のことを「近日
点」と言い、後者のことを「遠日点」と言っている。
近日点になる日は1月の上旬で、遠日点になる日は7月上旬だったと思う。
これは、北半球で見ると、気温の変化と矛盾しているように思われる。しかし、
少し近づいたり遠ざかったりしたぐらいでは、ほとんど気温には影響を及ぼさ
ないらしい。
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☆☆☆ 民家の屋根 ☆☆☆
電車や車で福山から広島に向かって走っていると、民家の屋根に違いがある
ことに気付く。
福山から三原あたりまでは、艶のない灰色の屋根瓦が多いのに対して、西条
あたりまで行くと、艶のある茶色の屋根瓦に一変する。そして、広島まで行く
と、また灰色の屋根瓦が多くなるのである。最近では、新築の住宅が増えて、
この通りに行かないことも多くはなってきたが、旧い家を見ると、この傾向は
顕著に残っているようだ。
なぜ、屋根瓦が違うのかと言うと、それは、そこに降る雪の多い・少なさに
関係しているようである。
雪は屋根の上に降り積もるともの凄い重さになってしまう。だから、西条や
県北の沿岸部に比べて雪が多く降る所では、雪が滑って落ちやすい屋根瓦が使
われているのだろう。
広島県は全国的に見ると雪の少ない所である。北陸などの豪雪地帯では、も
っともっと、雪対策がとられているのだろう。
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ほしやそらのこと VOL.098 2002.01.17
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第98号をお届けします。
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☆☆☆ 木星と土星 ☆☆☆
冬の星空は1等星が多く、それだけでも賑やかなのだが、今年は土星と木星
も、その中で輝いていて、絢爛豪華という言葉がピッタリのような気がする。
木星は、ふたご座の足もと辺りで、土星はおうし座のヒアデス星団の辺りで
輝いている。ヒアデス星団には1等星のアルデバランがあるので、今は、牡牛
の両目があるように見えて、興味深い。
しかし、惑星は星座の中を少しずつ移動している。これから先、木星と土星
との間隔は年々広がっていく。また、木星と土星が同じ方角に見えるようにな
るのは、今から60年ぐらい先のことになるらしい。
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☆☆☆ やはり暖冬になるのか? ☆☆☆
ここ数日、4月のような気温が続いている。16日の気温が山陰地方では、
20℃を超えた所がある。沖縄は別にして、日本で1月に20℃を超えること
は滅多にないことなのである。
また明け方の最低気温も、平年より10℃も高いという日もちょくちょくと
出ている。これも異常なことだと言えよう。
週間天気予報では、「一時的に」寒くなると言っていた。今は、「寒」の真
っ只中。これでいいのだろうか?まとまった雨もよく降り、到底、冬の天気と
は言えないのだ。
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ほしやそらのこと VOL.099 2002.01.18
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第99号をお届けします。
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☆☆☆ 月から地球を見ると? ☆☆☆
月から地球を見ると、どのように見えているのだろうか?
まず、明るさであるが、それは地球から月を見るのより、はるかに明るいと
いうことだ。地球の直径が月の約4倍あるからだ。青い地球が月面を明るく照
らしているにちがいない。
それでは、月では、「地球の出」や「地球の入り」も観測できるのだろうか?
これは、「否」のようである。なぜかというと、月は地球に対して、いつも
同じ面を向けているからである。だから、月面上で移動でもしないかぎり、い
つも同じ方向に月が見えているのだということのようだ。
実際に月に行ったわけではないので、確かめるわけにはいかないが、どんな
地球が見えているのか、見て確かめたいものだ。
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☆☆☆ 毛髪と湿度の関係 ☆☆☆
理髪店に行って、ちょうどよい長さに切ってもらったのに、家に帰って、も
う一度髪の毛を見ると、ずいぶん短く感じられたということはないだろうか?
これは、頭髪が湿度によって伸び縮みするからである。すなわち、湿度が高
いと長くなり、湿度が低いと短くなってしまう。だから、理髪店では、まだ十
分に乾いてないため、少し長めになっているのだろう。
ところで、頭髪が湿度によって長さを変えることを利用して、湿度計が作ら
れている。ただし、精度はあまりよくないということだ。
正確な湿度を測るには、百葉箱に設置された乾湿温度計などの計器を使って
いる。
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ほしやそらのこと VOL.100 2002.01.19
発行者 tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第100号をお届けします。
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☆☆☆ 星座盤 ☆☆☆
星座を探す時に何を使うだろうか?
プラネタリウムに行ってから、実際の星を見る人もいるだろう。
また、天体シミュレーションソフトを使って、星を探している人もいる
だろう。私もその1人だ。
でも、もっと手軽な方法がある。それが星座盤だ。小学校の理科の教材
では200円前後、市販のものを買っても1000円もあれば、入手でき
る。また、自作することも可能である。
星座盤は時刻と日付の目盛を合わせた後、実際の空にかざして見るだけ
でよい。
そんな星座盤だが、1回使った後はどこかに眠っていることが多いので
ある。これを機会に、眠っている星座盤を持ち出して(その前にさがさな
いといけないかな)活用したらいかがだろう。何と言っても、何にもない
のに次いで、お金をかけないで、星座を楽しむことができるのだから。
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 乾燥とインフルエンザの関係 ☆☆☆
この時期、例年では、空気が乾燥した寒い日が続く。こういう時期に、
集団風邪が流行するようである。
インフルエンザなど、集団風邪の流行には湿度が関係しているようだ。
前述したように、空気が乾燥していて寒さが続くと、大流行するようだが、
今年のように、雨が多いと、発生率はうんと下がるようである。
インフルエンザウィルスが、湿気を嫌うのかどうか、よくわからないの
だが、あまり流行して欲しくないものだ。
さて、これからが本番である。今年は、どのようになるのだろうか?