メルマガ 「ほしやそらのこと」  ID  m00048044

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 記事索引  記事の番号をクリックするとジャンプします。


 号数

 発行年月日

 ほしのこと

 そらのこと

 番外編・質問コーナー

  101

 2002.01.20

 双眼鏡

 日がずいぶん長くなった

  102

 2002.01.21

 デジカメで星の写真は.・・・

 マラソンと気温

  103

 2002.01.22

 エリダヌス座

 冬の大雨

  104

 2002.01.23

 太陽の黒点

 雪崩

  105

 2002.01.24

 ふたご座

 寒さが戻ってきた

  106

 2002.01.25

 いっかくじゅう座

 カルマン渦

  107

 2002.01.26

 月と惑星

 厳しい冷え込み

  108

 2002.01.27

 防寒対策

 みぞれ

  109

 2002.01.28

 家庭用ビデオカメラで

 焚き火

  110

 2002.01.29

 ガリレオ衛星

 南岸低気圧


 号数

 発行年月日

 ほしのこと

 そらのこと

 番外編・質問コーナー

  111

 2002.01.30

 木星が見ごろ

 発達した低気圧

  112

 2002.01.31

 土星も見ごろ

 季節暦

  113

 2002.02.01

 小惑星

 きょうから2月

  114

 2002.02.02

 今ごろ、さそり座が?

 節分猫

  115

 2002.02.03

 88の星座

 幻日

  116

 2002.02.04

 オリオン座の南中

 立春

  117

 2002.02.05

 日周運動

 薄暮

  118

 2002.02.06

 うみへび座

 氷の厚さ

  119

 2002.02.07

 「OM」というカメラ

 気象予報士

  120

 2002.02.08

 小惑星の名前

 春一番はいつ?

 マニュアルカメラが・・・


 号数

 発行年月日

 ほしのこと

 そらのこと

 番外編・質問コーナー

  121

 2002.02.09

 二十六月

 寒の戻り

  122

 2002.02.10

 星までの距離

 花粉症の季節

  123

 2002.02.11

 星の重さ

 黄砂現象

  124

 2002.02.12

 星の大きさ

 2月の雪

  125

 2002.02.13

 星の固有運動

 上空の寒気

  126

 2002.02.14

 カノープス見ましたか?

 日較差

  127

 2002.02.15

 太陽の高度

 春の準備

  128

 2002.02.16

 夕方の月

 霜柱

  129

 2002.02.17

 ガスジャイアント

 地球温暖化

  130

 2002.02.18

 望遠鏡の種類

 ボイス・パイロットの法則


 号数

 発行年月日

 ほしのこと

 そらのこと

 番外編・質問コーナー

  131

 2002.02.19

 反射式望遠鏡〜その@〜

 蝶のような雲

  132

 2002.02.20

 反射式望遠鏡〜そのA〜

 カエルの冬眠

  133

 2002.02.21

 反射式望遠鏡〜そのB〜

 鐘の音

  134

 2002.02.22

 ドブソニアン

 コンピュータと天気

  135

 2002.02.23

 動物の星座

 彩雲

  136

 2002.02.24

 昔の望遠鏡

 氷が滑るわけ

 お詫びと言うか・・・

  137

 2002.02.25

 「おひさま」の色

 「アメダス」って?

  138

 2002.02.26

 星の温度

 気温のデータ

  139

 2002.02.27

 縦に向いた北斗七星

 春の淡雪

  140

 2002.02.28

 宵の明星

 2月も終わり


 号数

 発行年月日

 ほしのこと

 そらのこと

 番外編・質問コーナー

  141

 2002.03.01

 満月を過ぎた月

 梅・桃

  142

 2002.03.02

 プレセペ星団

 春と冬の攻防

  143

 2002.03.03

 人工衛星

 テレビでの天気予報

  144

 2002.03.04

 火星の衛星

 気象情報の細分化

  145

 2002.03.05

 カペラ

 そろそろ雪も終わり?

  146

 2002.03.06

 私設ドームの中

 酸性雨

  147

 2002.03.07

 ししの大鎌

 桜前線

  148

 2002.03.08

 夜空に見える星の数

 開花予想日はどうやって

 142号届きましたか?

  149

 2002.03.09

 黄道光

 啓蟄から

  150

 2002.03.10

 星の瞬き

 移動性高気圧


 号数

 発行年月日

 ほしのこと

 そらのこと

 番外編・質問コーナー

  151

 2002.03.11

 UFO

 前線の形

  152

 2002.03.12

 UFOの形

 4月並の陽気

  153

 2002.03.13

 北斗七星の利用法

 「晴れ」の定義

  154

 2002.03.14

 北斗七星の利用法(2)

 筍の話

  155

 2002.03.15

 星座の熊の尻尾は・・・

 冷たい雨?暖かい雨?

  156

 2002.03.16

 星になった柄杓

 春の風

  157

 2002.03.17

 春の大曲線

 つくし

  158

 2002.03.18

 春の大三角

 冬眠から覚める

  159

 2002.03.19

 りょうけん座

 桜便り続々と

  160

 2002.03.20

 柄杓の中に

 突風


 号数

 発行年月日

 ほしのこと

 そらのこと

 番外編・質問コーナー

  161

 2002.03.21

 視力検査に

 春分の日

  162

 2002.03.22

 半月

 山火事の季節

  163

 2002.03.23

 かみのけ座

 桜が満開の所も

  164

 2002.03.24

 5倍という距離

 また強い風・・

  165

 2002.03.25

 金星を見つけよう

 花冷え

  166

 2002.03.26

 惑星の行列

 夜明けも早くなった

  167

 2002.03.27

 そろそろ満月

 高校野球は?

  168

 2002.03.28

 からす座

 やっぱり順延に

  169

 2002.03.29

 コップ座

 霜に注意!

  170

 2002.03.30

 ろくぶんぎ座

 花見は・・・


 号数

 発行年月日

 ほしのこと

 そらのこと

 番外編・質問コーナー

  171

 2002.03.31

 はちぶんぎ座

 3月も終わり

 「ろくぶんぎ」って?

  172

 2002.04.01

 ケンタウルス座

 カエルの合唱

  173

 2002.04.02

 花火の火薬

 カタクリの花

  174

 2002.04.03

 南天の星座たち

 太陽への道しるべ

  175

 2002.04.04

 冥王星

 やっぱり・・・

  176

 2002.04.05

 西の空に注目!

 夏日

  177

 2002.04.06

 金星

 177番

  178

 2002.04.07

 冬の星もそろそろ・・・

 きょうも雨か?

  179

 2002.04.08

 目を休ませよう

 葉桜の季節

  180

 2002.04.09

 流れ星

 「黄砂」の記事


 号数

 発行年月日

 ほしのこと

 そらのこと

 番外編・質問コーナー

  181

 2002.04.10

 宇宙で月や星を見ると

 富士山測候所

  182

 2002.04.11

 夜の地球

 気象レーダーの話@

  183

 2002.04.12

 月齢29.1

 気象レーダーの話A

  184

 2002.04.13

 12という数字

 週末は晴れ?

  185

 2002.04.14

 昼間に星を見つけよう!

 上空に寒気が・・・

  186

 2002.04.15

 池谷・張彗星

 雲の正体

  187

 2002.04.16

 彗星の正体

 大雨

  188

 2002.04.17

 なぜ彗星は明け方に・・・

 昨日も・・・

  189

 2002.04.18

 ハレー彗星のこと

 黄色い空・黄色い太陽

  190

 2002.04.19

 大望遠鏡で

 空の色


 号数

 発行年月日

 ほしのこと

 そらのこと

 番外編・質問コーナー

  191

 2002.04.20

 天に昇る柄杓

 穀雨

  192

 2002.04.21

 星の町

 フェーン現象

  193

 2002.04.22

 星降る山

 寒気の南下

  194

 2002.04.23

 ガリレオ衛星

 南下はまだか?

  195

 2002.04.24

 土星の衛星

 積算雨量

  196

 2002.04.25

 星を見たい!

 いいかげんにして!

  197

 2002.04.26

 惑星のオンパレード

 雲のできかた

  198

 2002.04.27

 水星の話

 やっと青空が・・・

  199

 2002.04.28

 水星の話の続き

 かげろう

  200

 2002.04.29

 10番目の惑星

 逃げ水


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    ほしやそらのこと       VOL.101  2002.01.20
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第101号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 双眼鏡 ☆☆☆
 双眼鏡も、星空を観察するのには、便利なグッズである。とくに、月のクレ
ーターや星団などを見るにはとても都合がよく、肉眼で見るのより、はるかに
はっきりと美しく見えるのである。
 双眼鏡もピンからキリまでのものがあり、安い物では数千円で高い物になる
と、100万円もするような物もある。星空観察に使うのだったら、2万円か
ら数万円の物がよいのではないかと思われる。
 双眼鏡を見ると、「7×50」などと、数字が書かれている物もある。これ
は、倍率が7倍でレンズの口径が50oという意味である。星空を見るのだっ
たら、このくらいの物があれば充分である。
 双眼鏡は、星空観察だけでなく、バードウォッチングなど、自然観察をする
時に有用である。ぜひ、手に入れておきたいものだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 日がずいぶん長くなった ☆☆☆
 最近、ずいぶん日が長くなっているように感じる。今までだったら、夕方の
5時には日は沈んで空もだいぶ暗くなっていたが、今では、その時間に太陽は
西の空にまだある。三原あたりでの日没時刻は5時25分となっているので、
まだしばらくは明るいのである。午後6時になっても、まだ明るさは残ってい
て、太陽の沈んだ方角は少しオレンジ色に染まっている。
 これから、日に日に日が長くなって来る。それだけ、帰宅してから、外で活
動できる時間がながくなり、うれしくなってくるのだ。
 
☆☆☆☆☆ おかげさまで創刊100号突破です ☆☆☆☆☆
 昨年9月下旬から、「ほしやそらのこと」を発行してきましたが、前号で、
第100号になりました。
 これからも発行していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


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    ほしやそらのこと       VOL.102  2002.01.21
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第102号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ デジカメで星の写真は撮れないものか ☆☆☆
 最近、デジカメの普及がめざましい。私が初めて買ったデジカメの画素数は
35万画素だった。今のデジカメは500万画素を超えるものも珍しくない。
また、500万画素くらいのクラスとなると、画像のギザ付き感もほとんどわ
からないほどで、銀塩写真に迫るものがある。
 さて、そのようなデジカメで、日周運動や月面などの写真が撮れないものだ
ろうか。スローシャッターが1分ぐらいができるデジカメなら、星が写るに違
いない。また、天文関係の雑誌を見ると、デジカメで撮った写真も数多く掲載
されるようになってきた。
 私も、デジカメを買い換えたら、ぜひ撮影に挑戦してみたいと思っている。
いつのことになるかはわからないが。(^^;
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ マラソンと気温 ☆☆☆
 昨日は、広島で第7回都道府県対抗男子駅伝競走大会が行われた。福岡県チ
ームが大会記録に迫るタイムで優勝したようだ。
 マラソンというと、当日の気温と風の強さが記録に左右するようだ。気温が
高いのと向かい風が、マイナス要因となる。今回の広島の天気は曇り。また風
もさほど吹かなかったので好記録につながったのではないかと考えられる。
 夏季オリンピック大会でもマラソンは行われるが、夏ということもあって、
気温は相当高くなる。あんな厳しい条件のなかで、42qあまりの距離をよく
走り切るものだと、つくづく感心してしまう。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.103  2002.01.22
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第103号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ エリダヌス座 ☆☆☆
 オリオン座の右どなりから、南にうねうねとたどったように見えるのが、
エリダヌス座である。いちばん南にある1等星のアケルナルを除くと、後は
3〜4等星なので、あまり目立つとは言えない星座なのだが、空の暗い所で
は、そのうねうねとした星の並びをたどるのは意外に簡単なのである。
 1等星のアケルナルは沖縄辺りまで行かないと見ることができない。アケ
ルナルとは、「川の果て」という意味だそうだ。
 なお、「エリダヌス」とは、川の名前で、ギリシャ神話では、太陽の神ア
ポロンと妖精クリュメネの息子ファエトンが、4頭の馬に引かれた太陽の2
輪車の運転を誤って落下し、命を落としてしまったエリダヌス川が星座にな
ったとされていると、ステラナビゲータの「天文辞典」にはある。

−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 冬の大雨 ☆☆☆
 最近は、冬にしては暖かいので、雪のかわりに雨がよく降っている。それ
も、ごうごうと音を立てて大雨が降るのである。
 こういう大雨が降ると心配なことが2つある。
 1つ目は、雪崩だ。雪が多く降っている地方では、雨で雪が解け、さらに
雨で重くなり、雪崩となって麓に押し寄せてくるのである。土石流となって
さらに被害を拡大することもあるのだ。
 もう1つは、一転して大雪になることだ。雨は降る時には前線を伴ってい
ることが多い。前線でも寒冷前線だと、強い寒気もやってきた場合、それは
雨でなく雪になるのである。前の記事でも書いたように、10oの雨でも、
これが雪に変わると10pも積もってしまう。
 この2番目のほうが、この地方では心配なことなのである。


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    ほしやそらのこと       VOL.104  2002.01.23
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第104号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 太陽の黒点 ☆☆☆
 太陽の黒点を見たことがあるだろうか?
 太陽を望遠鏡で見た時に(とは言っても、直接見るのは大変危険なことで
ある。白い紙などに投影して見るとよい)黒い”シミ”のように見えるのが、
その黒点である。
 小さな黒いシミのように見えるが、その大きさは地球がすっぽりと入って
しまうぐらいもあるのだ。
 また、黒く見えるのは、周りよりも温度が低いからである。でも、その温
度は4500℃くらいもある。周りの温度が6000℃だから、確かに低い
のだが、とてつもない高い温度なのである。

−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 雪崩 ☆☆☆
 雪崩(なだれ)、時雨(しぐれ)、黄昏(たそがれ)・・・・。
 漢字の意味から考えると、もっともな意味になるのだが、「雪崩」と書い
て「なだれ」という読みになるのか、とても不思議に思う。これらの漢字の
読み方は、入社試験などの一般教養の問題で出題されたことがよくあるよう
だ。
 では、英語ではどのように表現されるのだろうか?
「雪崩」= "a snow slide" (雪が滑る)
「時雨」= "an-early-winter shower" (初冬のシャワー)
「黄昏」= "twilight" (日没前の薄暗い状態)
 と書いてあった。何とも味気なくなってしまう。やはり、日本語の風流さ
というか、奥の深さを感じてしまうのである。


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    ほしやそらのこと       VOL.105  2002.01.24
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第105号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ ふたご座 ☆☆☆
 オリオン座の上の方に「ふたご座」がある。5月下旬から6月中旬までの
誕生星座である。
 ふたご座は、オリオン座のリゲルからベテルギウスの方向にたどっていく
と簡単に見つけることができる。1.1等級の「ポルックス」と、1.6等
の「カストル」の2つが仲良く並んでいるのが、兄弟の頭の部分で、そこか
らオリオン座に向かって「北」という字のように星々がならんでいる。下の
足の部分が天の川にかかり、兄弟が川へ足をつけて語らっているように見え
る。ふたご座はとても古い星座の一つで、バビロニアで設定されたものだそ
うだ。
 ところで、ふたご座は5月から6月の誕生星座なのに、なぜ真冬に見える
のだろうか?
 その訳は、5月から6月にかけて太陽がふたご座の付近で輝いているから
である。誕生星座は、太陽の通り道にある12個の星座と決められ、それを
「黄道十二宮」と呼んでいる。

−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 寒さが戻ってきた ☆☆☆
 一昨日ぐらいから、久しぶりに冬の寒さが戻ってきたようだ。北西の季節
風もぴぃーぷーと吹き、寒さが余計身にしみてくる。「北風小僧の寒太郎」
という歌があったが、この寒さは、まさにその通りである。
 急に寒くなってきたせいか、風邪を引いている人が多くなってきた。そろ
そろ、集団風邪が猛威を奮い始めるのだろうか?あんまり、そうなってほし
くないのだが、これだけはどうしようもないことなのだ。でも、手洗いやう
がいをしっかりとしないといけないね。(^^;
 

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    ほしやそらのこと       VOL.106  2002.01.25
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第106号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ いっかくじゅう座 ☆☆☆
 冬の大三角の中に、「いっかくじゅう座」という星座がある。けっこう大
きい星座なのだが、何せ明るい星がほとんどないので、それとわかる人は少
ないと思われる。
 一角獣とは、馬のような動物で頭のてっぺんに1本の角が生えた姿をして
いる。もちろん、そんな動物は実在するわけではないので、架空のものであ
る。一角獣は「ユニコーン」とも呼ばれ、ギリシャ・ローマの時代には、東
の国に住み、幸せを運ぶ動物とされていたようだ。
 いっかくじゅう座の中には、「バラ星雲」がある。肉眼ででは、わからな
いが、写真に写すと、鮮やかな紅のバラの花のような星雲が浮かび上がって
くる。

−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ カルマン渦 ☆☆☆
 冬に北西に季節風が吹くと、チェチュ(済州)島あたりの海域で、「カル
マン渦」と呼ばれる、雲の流れができることがある。気象衛星「ひまわり」
の雲画像ではそれとわかるが、実際の空を見てもわからないと思われる。
 カルマン渦は、一様に流れている水面の一方に物を置くと、物の両端から
次々に渦が発生する。両側に交互に発生した渦がだんだん離れていき、2列
の渦が規則正しく並ぶ。雲画像を見ていると、カタツムリが日本に向かって
這っているように見えておもしろい。
 気象衛星「ひまわり」の画像は、テレビや新聞で見ることができる。もち
ろんインターネットでも見られる。
 見る機会があったら、面白い雲の流れを見つけたらいいと思う。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.107  2002.01.26
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第107号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 月と惑星 ☆☆☆
 1月25日の未明に、土星が月によって隠される現象が見られた。いわゆ
る「土星食」である。
 そして、27日には、月と木星が大接近する。しかも、札幌あたりでは、
「木星食」となるのだ。
 惑星食がわずか2日の間に2回もあるのも珍しいことかもしれない。惑星
や月は、地球から見ると、よく似た軌道を回っているように見える。だから、
たまたま同じ方向に来ると、両者が重なって見える確率が高くなるのだ。

−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 厳しい冷え込み ☆☆☆
 昨日の朝は、とても冷え込んだ。私の住んでいる所あたりでは、マイナス
2℃ぐらいまで下がっていた。車には霜が付いていて、ハンドルを握る手も、
とても冷たくなった。
 しかし、日中になると気温が上がり、穏やかな日和となった。
 ところで、日本での最低気温の記録は、マイナス41℃で、今から100
年前の、1902年1月25日の旭川でのものである。
 家庭の冷蔵庫の冷凍室でもマイナス20℃ぐらいだから、いかに厳しい寒
さだったかがわかる。おそらく、液体というすべてのものが凍り付いたにち
がいない。 


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    ほしやそらのこと       VOL.108  2002.01.27
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第108号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 防寒対策 ☆☆☆
 冬の星空はとても美しい。空が澄んでいること、明るい星が多いことが、
その要因である。
 しかし、星がいくら美しくても、外が寒いと、観察どころではないのであ
る。そこで、防寒対策が必要になるのだ。
 防寒対策の例を挙げよう。
 ○手足→靴下を重ねてはく。そして底の厚い靴をはく。革製の手袋を使う。
 ○胴体→セーターなどを重ね着し、いちばん上は風を通さないものを着用。
 ○顔 →帽子をかぶり、とくに耳を覆う工夫をする。
  ○首 →マフラーを巻く。
 ○その他、使い捨てカイロなどをポケットに入れておく。
 この辺では、このくらいで充分であるが、長時間の観察では、これでも耐
えられなくなってしまう。それで、
 ○安全な場所だったら、観察場所から遠ざけて焚き火をする。
 ○熱いコーヒーなどを準備しておく。
 ○エンジンをかけた車の中に入る。
 のようなことをする。それでも、寒さに耐えられなくなったら、観察を取
りやめて家に帰るのがいちばんかな。(^^;
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ みぞれ ☆☆☆
 「みぞれ」とは、雪の混じった雨のことである。この時期、暖かければ雨、
寒ければ雪となるが、地上に暖かみが残っていて、上空が冷たくなると、み
ぞれになるようだ。
 雨の元は、上空の雲。雲の粒は氷でできていることが多い。その粒がだん
だんと成長し、重さに耐えられなくなると地上に落下してくる。その時、地
上に届くまでに完全に融けなかったのが、「みぞれ」なのだ。 
 

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    ほしやそらのこと       VOL.109  2002.01.28

                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第109号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 家庭用ビデオカメラでも ☆☆☆
 家庭用ビデオカメラでも星を写すことができるか?
 答えは「かなり厳しい」ということになる。
 まず、星座であるが、感度を上げても、1等星ぐらいの明るい星しか写ら
ない。あとはまったく写らない。
 流星は明るいものは写る。昨年の11月に「しし座流星群」の撮影をして
みたが、1時間で数個ぐらいが視野に入って写っていた。だから、ふつうの
「流星」はどこに出るかわからないので、よほど運がよくない限り写し留め
るのは難しいと思われる。
 次に月であるが、これはけっこうよく写る。月の満ち欠けなどを連続的に
写すと面白いかもしれない。月の模様も感度を調整すれば何とか写る。
 ここからは、ちょっと専門的に。
 ビデオカメラをアダプターを使って望遠鏡に取り付けると、月のクレータ
ーや惑星の姿を写すこともできるのだ。その方法については、またの機会に
紹介していく。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 焚き火 ☆☆☆
 「垣根の垣根の曲がり角、焚き火だ焚き火だ落ち葉焚き・・」という歌が
ある。もちろん、「焚き火」という歌だ。
 この時期、焚き火をする光景がぴったりのような気がする。最近は住宅事
情やダイオキシンの問題で、焚き火をすることが少なくなってきているが、
焚き火は冬の風物詩なのである。
 さて、その焚き火であるが、こんな経験をしたことがないだろうか?
 それというのは、焚き火に当たっている時、煙が自分の方にばかりやって
来るということを。
 これには、ちゃんと理由があるのである。まず、焚き火をすると、火の上
の空気は暖められて軽くなり上昇していく。すると、その空気を補うために
周りの空気を呼び込むのである。だから、風が起こることになる。
 次に、自分の方になぜ煙が来るのかであるが、焚き火に向かって吸い込ま
れるように動く空気だが、焚き火に当たっていると、その方向の空気は遮断
されることになる。そうすると、その方向から空気が押されなくなり、結果
として、自分の方に風を呼び込むことになる。だから、煙の自分の方にたな
びくのである。
 焚き火を利用した懐炉を紹介しよう。
 まず、焚き火の中に適当な小石を投げ込んでおく。石が熱くなったら取り
出して新聞紙し包むのだ。最初は熱いので何重にも包まないといけないが、
冷めていくにしたがって、新聞紙を剥がしていくとよい。最後には直にさわ
ってもちょうどよい温度になる。
 この「焚き火懐炉」は30分ぐらいは持つ。だから、学校へ行く前に、よ
く作っていたのだ。 
 

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    ほしやそらのこと       VOL.110  2002.01.29
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第110号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ ガリレオ衛星 ☆☆☆
 ガリレオ衛星を見てみよう。肉眼では無理だが、双眼鏡を使うと簡単に見る
ことができる。
 ガリレオ衛星は、木星にある4つの明るい衛星のことで、17世紀の始め、
ガリレオ・ガリレイによって発見されたので、こういう名がついているのだ。
 ガリレオ衛星は、内から順に、「イオ」「エウロパ」「ガニメデ」「カリ
スト」。4つの衛星が毎日位置を変えて見えているので、続けて観察するとい
いと思う。
 衛星が木星本体の後に隠れたり、衛星の影が木星の表面に映ったりもする。
この様子を見るのだったら、望遠鏡が必要だ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 南岸低気圧 ☆☆☆
 東シナ海で発生した低気圧が本州の南岸を通って、東の海上に抜けていく。
この時期によくあることだ。この南岸低気圧がどこを通るか、また北から、ど
の程度の寒気が流れ込んで来るかによって、雨になったり雪になったりもする
ようだ。また、この低気圧は太平洋側に大雪をもたらすこともよくあるのだ。
 南岸低気圧は冬の後半から、春が近づいてきた時によく発生するようだ。時
には「二つ玉低気圧」としてやって来て、1つは本州南岸を、もう1つは日本
海に入ってくることがあるが、その時には大荒れの天気になることが多い。
 これからの時期は、東シナ海に低気圧が発生したら、注意深く見ていく必要
がある。


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    ほしやそらのこと       VOL.111  2002.01.30
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第111号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 木星が見ごろ ☆☆☆
 前号では、木星の「ガリレオ衛星」について書いた。実は、木星にはガリレ
オ衛星を含めて16個の衛星があるのだ。地球の衛星は「月」1つだから、木
星では、16個の「お月見」ができるということになる。
 さて、木星であるが、今がいちばんの見ごろと言ってよい。確かに、近くに
には満月過ぎの明るい月があるが、マイナス2.6等級の明るさ見事に輝いて
いるのである。
 木星本体の話もしよう。木星を望遠鏡で見ると何本かの縞のような模様が見
える。そして、縞と縞の明るい部分も見えていて、この部分を「帯」と呼んで
いる。縞や帯のように見えるのは、木星の大気であるメタンやアンモニアの雲
が高速で回転しているためだろう。10時間足らずで1回転しているのだ。
 また、木星には、「大赤斑」と呼ばれる目のような模様がある。大きさは、
ゆうに地球2個分。色が濃くなったり薄くなったりはしているが、ずっと昔
から、この模様(大気の大きな渦)はあるのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 発達した低圧 ☆☆☆
 南岸低気圧が本州南部を通り抜けて東の海上へ抜けると、一気に北上するこ
とが多い。そして、それに加えて一気に発達することも、また多いのだ。
 今回の南岸低気圧も例外に漏れず、三陸沖の海上を北上し、台風並みに発達
したのだ。気象情報で衛星からの雲画像を見ると、台風のような見事な渦巻き
ができていた。
 広島地方では、この低圧から遠いので、たいした風は吹かなかったが、東北
や北海道地方では、吹雪になった所も多かったようだ。
 「南岸低気圧に要注意」と前号でも書いたが、たいていの場合は天候が荒れ
る。とくに海上では風が強く、波も高くなり、船舶関係者が恐れているのだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.112  2002.01.31
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第112号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 土星も見ごろ ☆☆☆
 土星の輪については、創刊号にも書いたが、その土星の輪も見ごろになって
いるのだ。
 土星の輪は、年々その傾きが変わっているので、大きく開いて見えたり、ほ
とんど閉じた状態になることもある。
 大きく開いて見えている時は、輪の中にある「カッシニの空隙」をも見るこ
とができるが、閉じた状態になると、輪そのものが見えなくなってしまうのだ。
輪はとても薄いので、遠く離れた地球からは、その”厚み”がわからないのだ。
 輪の開いた土星は、望遠鏡の焦点をよく合わせないと、耳があるように見え
る。実際に、初めて土星の輪を見た時に、「土星に耳がある」と言った人もい
たのだ。たしか、ガリレイ・ガリレオだったと思う。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 季節暦 ☆☆☆
 広島地方で梅が開花し始めた。平年が2月10日ということだから、2週間
近く早いということになる。今週になって寒い日が続いているが、生物の世界
でも、確実に春へと向かっているのだ。
 このような、梅や桜の開花、モンシロチョウなどの初見日を表したのが、季
節暦で、「生物季節」などとも言う。この他の広島での初見日や初鳴日を書い
ておこう。
 ○ウグイス   →3月 9日
 ○タンポポ   →3月 4日
 ○ツバメ    →3月28日
 ○モンシロチョウ→3月17日
 そして、桜(ソメイヨシノ)の開花日は3月31日、満開日は4月7日とな
っている。


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    ほしやそらのこと       VOL.113  2002.02.01
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第113号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 小惑星 ☆☆☆
 太陽系の家族は、太陽から近い順に、水星、金星、地球、火星、木星、天
王星、海王星、そして冥王星の9つの惑星だ。「すいきんちかもくどってん
かいめい」と覚えた人も多いのではないかと思う。
 太陽系には9つの惑星の他に、それぞれの惑星の衛星、ハレー彗星に代表
される彗星、さらに火星と木星の間にたくさんある小惑星によって構成され
ている。
 その小惑星のうち、「ベスタ」という名前の星が今、見つけやすい時期に
きている。見つけやすいと言っても、明るさは7.7等級ということで、肉
眼では無理である。
 現在、おうし座の中にあり、プレアデス星団とアルデバランを辺として、
右側に直角三角形を描いた頂点ぐらいの位置にあるようだ。これから、ヒア
デス星団に向かって移動していき、3月11日から21日にかけて、接近す
る。すぐ近くに土星もあるので、見つけることができるかもしれない。
 小惑星探しは、かなり専門的になるので、だれもともいかないと思うが、
興味のある人は、観察してみるとよい。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ きょうから2月 ☆☆☆
 1月が終わり、きょうから2月になった。
 日の入も40分ぐらい遅くなり、明るさが残るようになってきた。しかし、
日の出の方は数分早くなっただけで、夜が明けるのは、あまり変わっていな
いように感じられる。
 寒さはこれからだ。広島地方(沿岸部)では、1月より2月に積雪がある
ことが多い。三原あたりでも、今から8年前の2月(たぶん11日だったと
思う)に、10p以上の積雪を記録している。
 でも、昼の時間が長くなると、活気が出てくるように感じる。春はまだ遠
いが、日に日に光の強さを増す太陽を見ながら、春を待つことにしよう。


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    ほしやそらのこと       VOL.114  2002.02.02
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第114号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 今ごろ、さそり座が? ☆☆☆
 さそり座と言うと、夏を代表する星座の1つである。
 ところが、そのさそり座が、この厳しい冬の最中に見えるのである。広島
地方では、さそりの1等星のアンタレスが見え始めるのが、3時15分過ぎ、
そして、さそり座の全体が夜が明け始めた6時ごろに、南南東の空に見える
ようになるのだ。
 今ごろは、日の出の時刻が遅いので、星が長い間見えているのだ。さらに、
さそり座の20時での南中の月日は7月23日となっていることも、要因の
1つなのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 節分猫 ☆☆☆
 ネコを飼っている人ならわかるかも知れないが、「節分猫」という言葉が
ある。
 これは、オスネコが節分の頃から、メスネコを求めて大きな声で鳴くから
のようだ。夜中に大きな声で鳴くので、近所迷惑になると心配している人も
多いようだ。筆者もその1人である。
 ネコなど、動物は季節を感じて、行動をするようだ。
 ところで、「猫が顔を洗うと雨」という言い伝えがある。ネコのヒゲが湿
気に敏感なのでそうするというのだが、実はそうでもないようだ。ネコのヒ
ゲは感覚器のようなものだから、常に清潔にしようとしている。顔を洗うの
ではなくて、ヒゲをきれいにしているようなのだ。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.115  2002.02.03
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第115号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 88の星座 ☆☆☆
 夜空にはいろいろな星座が見える。星占いに使われる12(または13)
の星座はよくご存知だろう。
 小学校で理科の時間に習った星座、例えば、オリオン座やカシオペア座も
知っている人が多いのではないかと思う。
 意外に勘違いしているのが、北斗七星。これは星座ではなくて、おおぐま
座のしっぽと胴体の一部分を構成している7つの星の集まりなのだ。
 さて、夜空にはいくつの星座があるかというと、全部で88個である。そ
のいくつかをあげてみることにする。
 ☆けんびきょう座
 ☆コップ座
 ☆ぼうえんきょう座
 ☆ちょうこくしつ座
 ☆からす座
 ☆ろくぶんぎ座
 ☆たて座
 ☆ろ座
 ☆ポンプ座
 ☆ほうおう座
 えっ、そんな星座、どこにあるの?
 と思っている人も多いのではないだろうか。これらの星座は、南の空をさ
がすと見つけることができるが、マイナー(!?)な星座なのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 幻日 ☆☆☆
 昨日、東の空に「幻日」が見られた。幻日は、朝や夕方に見ることができ
る。太陽の周りの「暈」(かさ)ができることがあるが、その左右の一部分
が明るく輝いて見えるのが幻日という現象である。虹にように色づいて見え
太陽の子どもができたように見えていることがある。
 幻日は太陽の両側にできるので、太陽が3つあるように見えることがある
が、条件が悪いと左右のどちらしか見えないことも多い。昨日は後者のほう
だった。
 幻日の写真は「雲のページ」に掲載しているので、どんなものか知りたい
人は見に行ってほしい。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.116  2002.02.04
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第116号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ オリオン座の南中 ☆☆☆
 星座の王者ともいわれるオリオン座が、きょう午後8時に南中する。
 「南中」とは、東からのぼって来た天体が真南に来ることを言う。真南と
言っても、天の南とは、天頂方向と地平線の南の方向を結んだ線のことを言
い、それを「子午線」(しごせん)とも呼んでいる。その子午線をきょうの
午後8時にオリオン座が通過していくのだ。
 一般的に天体は南中した時にいちばん観察しやすくなる。オリオン座も、
きょうの8時には南の方向の上空で、とても美しく輝いているはずだ。
  
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 立春 ☆☆☆
 きょうは「立春」。暦の上では、きょうから春ということになる。
 しかし、暦の上で春だと言っても、まだまだ寒さが厳しい。年間の最低気
温の記録も2月に出ている所が西日本ではとくに多い。また、雪の終日は3
月12日、霜の終日は3月18日(いずれも広島での平年値)となっている
ところからみると、寒さはこれからとも言える。
 2月は、また大雪がよく降る。北西の季節風が弱くなり、「南岸低気圧」
がよく通るようになるためだ。
 風邪もかなり流行してきているので、無理をしないようにし、暖かい部屋
で温かい飲み物でも飲んで、やり過ごしたいものだ。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.117  2002.02.05
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第117号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 日周運動 ☆☆☆
 日周運動とは、太陽や恒星が東から西へ円を描くように移動していく様子
のことを言う。
 でも、実際には星が円を描いて動いているわけでなく、地球の自転によっ
て、星が動いているように見えているのだ。北の空では、北極星を中心に時
計の針の回転方向とは逆に、南の空では、時計の針の回転方向に動いている
ように見える。
 さらに、東の空では右斜め方向に上昇し、西の空では右斜め方向に下降し
ているように見える。
 ついでに言うと、東西での地平線に対しての角度は、90°からその地方
の緯度を引いたものになる。
 さて、太陽や恒星は1日で1回転するので、1時間では15°動いている
ことになる。24時間では360°ということになるが、実はそれよりもう
1°加えただけ動いているのである。したがって1日で約1°ずつずれてい
くから、季節によって見えている星座が変わるである。
 もっと、おもしろい言い方をすると、1日に4分ずつ見えるのが早くなっ
ているということなのだ。だから、きょうの午後8時に真南に星座が見えた
とすると、明日は7時56分ごろに、同じ位置に見えているのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 薄暮 ☆☆☆
 日に日に、夕方の空が明るくなってきた。広島での日の入の時刻は、午後
5時43分ということなので、45分も長くなったのだ。
 私は6時を過ぎて帰宅することが多い。以前は真っ暗になっていたが、最
近は明るいので、玄関の鍵穴を見つけるのも楽になった。
 こういう薄暗い状態のことを「薄暮」と言うと、以前の記事にも書いたが、
中途半端な明るさとも言えるので、困ることもあるのだ。
 まず、交通で言うと、ライトをつけるかつけないかという微妙な明るさな
ので、交通事故が多いのだ。
 また、野球では、白球と薄暮の明るさが同じようになるので、見失いやす
いのだ。
 日が暮れて1時間あまりの薄暮の時間が、いいような、悪いような・・。
 
☆☆☆☆☆ お詫びと訂正 ☆☆☆☆☆
 前号で、オリオン座の南中の日が2月4日になっていましたが、正しくは
翌日の5日です。お詫びして訂正いたします。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.118  2002.02.06
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第118号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ うみへび座 ☆☆☆
 うみへび座はとても細長い星座だ。冬から夏にかけて南の空に見えている
のだ。
 こいぬ座のおしりの後ろ、かに座の下あたりに6つの3〜4等級の明るさ
の星が楕円形に並んでいる。これが、うみへび座の頭部となる。
 頭部から斜め左下に赤っぽい2等星があり、「アルファルド」という名前
の星だ。これは、うみへびの心臓になる。
 さらに胴体としっぽがうねうねと左方向に伸びている。「うみへび」と言
うぐらいだから、まぁ、細長いのは当然のことだろうか。
 うみへび座の背中には、ろくぶんぎざ、コップざ、からす座の3つの星座
が仲良く並んで乗っかっている。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 氷の厚さ ☆☆☆
 今ごろは、朝の冷え込みが厳しいので、氷がよく張る。とくに、谷間など
日陰になるところでは、厚い氷が張り、いつまでもとけないことがある。
 しかし、そうは言っても、近年氷の厚さがだんだんと薄くなってきている
ような気がする。
 以前だったら、池などに人が乗ることができるような氷が張っていたのだ。
私も小さい頃、氷が張ると氷の上に乗るという、”スリル”のある遊びをよ
くしていた。おそるおそる氷に乗り、池の中央に向かって出て行くのである。
氷が割れたら一巻の終わりなので、とても慎重に歩を進めていたものだ。あ
る程度進み出た時、氷がミシミシと音を立て始める。しかし、そこで慌てる
と氷が割れてしまうので、なるべくそぉっと引き返すのである。岸にたどり
ついて緊張がほぐれるころがいちばん危険。意外にも岸の方が氷が薄いので
ある。
 なお、この記事を読んで、実行しないでいただきたい。真似をするとよく
ないと思うよ!(^^;
 

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    ほしやそらのこと       VOL.119  2002.02.07
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第119号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 「OM」というカメラ ☆☆☆
 最近のことだが、カメラのメーカーである「オリンパス」のホームページ
を見ていたら、同社の代表的な一眼レフカメラである「OMシリーズ」が販
売を終了したと書いてあった。
 私は、初代の「OM−1」を愛用している。このカメラは小型で軽量、そ
して機械式シャッターのカメラなので、天体撮影にはもってこいなのである。
小型で軽量なことから、撮影機材もかさばらず、山などどこへでも持って行
けたのだ。
 「宇宙からバクテリアまで」というコンセプトで、1972年から作り続
けられてきたカメラが消えて行く。何だか淋しい気がしてならない。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 気象予報士 ☆☆☆
 最近、テレビに出る「お天気キャスター」を見ていると、そのほとんどが
気象予報士となっている。
 以前は気象庁以外が天気予報を発表してはいけないことになっていたが、
1993年に気象業務法という法律が改正されて、「気象予報士」の資格が
あり、気象庁長官から許可を得た者ならだれでも、気象庁のデータをもとに
局地的な天気予報を出せるようになったのだ。
 1994年に実施された資格試験に、約2800人が応募したということ
だ。年齢・学歴をいっさい問わず、合格定員もなかったので、たくさんの人
が応募したようだ。
 現在では、気象はビジネスにもなる。機会があれば、この資格に挑戦して
みるとよい。私もチャンスがあれば・・・。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.120  2002.02.08
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第120号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 小惑星の名前 ☆☆☆
 小惑星も見ごろになっている。いつか紹介したベスタがそうだ。また、
ジュノも、8.4等級の明るさで、うみへび座付近を移動している。
 ところで、小惑星の名前はどうやって決められたのだろうか。
 昔は、神話に登場する神様の名前が使われたようだ。日本では、「ハコネ」
「エド」など、地名が使われている。
 いずれの場合でも、小惑星が次々に発表されるたびに、名前を付けていっ
たので、名前が足りなくなったのである。
 「エルカド」と、「ドレイク」という大学の名前をあべこべに綴ったもの、
「リンポポ」と得体の知れない名前の小惑星もある。
 日本で、変わった名前のものとしては、「ゲイシャ」(芸者)というのが
あるそうだ。いったい誰が付けたのだろう?
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 春一番はいつ? ☆☆☆
 立春を過ぎ、春一番がいつ吹くのかが、話題に上るようになってきた。
 春一番は立春を過ぎて最初に吹く強い南風のことである。日本海に低気圧
が入り、それに向かって南から風が吹くのである。
 春一番が吹いたからと言って、暖かくなり冬が終わって春になっていくの
かというと、実はそうではない。むしろ、春一番が吹いた後は、また北風が
吹き、寒くなるのが一般的だ。
 本格的な春はまだ先のことだが、春一番が吹くと、気分が明るくなるよう
な気がする。 

−−−−− 番外編 −−−−− 
☆☆☆☆☆ 消えていくマニュアルカメラ ☆☆☆☆☆
 先日の記事で、「OMシリーズ」のカメラのことを書いたが、2000年
になって、マニュアルカメラ(ここではフィルムを使うカメラや機械式シャ
ッター搭載のカメラのこと)が次々と姿を消している。
 ニコンのF3シリーズ、ペンタックスのLXがそれである。キャノンのF1
とFDレンズ群はとっくの昔に姿を消している。
 今は、デジカメの時代なのだろうか。かつて、LPレコードがCDに取っ
て替わられたように、カメラの世界でも、フィルムからデジタルへと替わっ
ていくのだろうか。ましてや、マニュアルカメラは”過去の産物”になって
しまうのだろうか?天文用のカメラを探すのが難しくなっていくのが辛い気
がしてならない。


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    ほしやそらのこと       VOL.121  2002.02.09
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第121号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 二十六日月 ☆☆☆
 夜明け前、夏の星座とともに、二十六日月がのぼってくる。「二十六日月」
とは、新月から数えて26日目の月である。ちょうど、三日月を反対向きに
したような形である。
 三原あたりでの、月の出の時刻は4時53分で、東南東よりわずかに南に
寄った所から顔を出してくる。
 この記事が届く頃には、高度も10°あまりになっているので、観察しや
すくなっていることだろう。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 寒の戻り ☆☆☆
 前号で、春一番のことについて書いたが、春一番の風が吹いたからと言っ
て一気に春になるわけではない。暖かさ、寒さを繰り返して、春が近づいて
来るのだ。
 例年では、2月の中旬から下旬にかけて寒くなることが多い。広島での半
旬別の気温のデータを見ると次のようになっている。
 2月 1日〜 5日  5.1℃
    6日〜10日  5.7℃
   11日〜15日  6.4℃
   16日〜20日  6.4℃
   21日〜25日  6.7℃
   26日〜28日  6.9℃
   26日〜29日  6.9℃
            (国立天文台編「理科年表」2000年版より)
 これを見てわかるように、気温の上昇が停滞を繰り返しながら、推移して
いるのだ。停滞している時に、「寒の戻り」が起こっていることが多いので
ある。
 3月の声を聞かないと、春にならないようだ。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.122  2002.02.10
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第122号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星までの距離 ☆☆☆
 地球からいちばん近い所になる恒星は太陽である。地球からの距離は、約
1億5000万qである。
 この距離を、新幹線で行くと80年以上、月ロケットでも5か月ぐらいは
かかるということだ。また、この夜でいちばん速い光では、8分20秒で行
ける。
 さて、太陽の次に近い所にある恒星と言ったら、ケンタウルス座の「プロ
キシマ」だが、光のスピードでも、4.3年ぐらいはかかる。北極星である
こぐま座の「ポラリス」までは、800年から1000年ぐらいだと言われ
ている。
 もし、とても拡大率が高い望遠鏡が開発されたとすると、タイムマシンも
可能だと、私は考えている。つまり、北極星から地球を覗くと800年前の
姿が見えているということなのだ。でも、そんな、望遠鏡の開発はとても無
理なことでしょうね。(^^;

−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 花粉症の季節 ☆☆☆
 2月の声を聞くようになると、花粉症で悩む人が増えてくる。
 花粉症とは、スギなどの花粉によって、目や鼻にアレルギー症状を起こす
季節病の一つである。
 花粉症には、春に咲く花のものと、夏から秋にかけて咲く花による場合が
あり、前者は「スギ花粉症」、後者は「ブタクサ花粉症」として有名である。
 今から発生するのが、スギ花粉症のほうで、2月から5月ごろにかけて、
この症状で悩む人が実に多い。また、年々多くなっている傾向にあるようだ。
 スギなどの花粉は天気のよい時に飛散の量が多い。だから、雨が降ると、
症状は軽くなるので、雨を欲している人も多いのではないかと思う。


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    ほしやそらのこと       VOL.123  2002.02.11
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第123号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星の重さ ☆☆☆
 星の重さと言っても、ピンと来ないかもしれない。実際に星を秤に載せて
量るわけにはいけないからだ。
 では、なぜ星の重さがわかるのだろうか?これは、その星の構成物質から
重さを推測しているのだと考えられる。
 まず、地球の質量であるが、資料によれば、7.348×10の27乗s
ということだ。1立方pあたりの重さは、5.52gとなっている。太陽系
の惑星の中ではいちばん重い数値だ。
 土星は、1立方センチあたり0.70gなので、水に浮かぶということに
なる。
 恒星ではどうだろう。密度でいうと、太陽は1.39で、同じ体積で比べ
ると、4分の1ぐらいの重さということになる。
 しかし、もっと軽い(密度の小さい)星もあって、5平方mの重さがたっ
たの1gという星もあれば、マッチ箱の大きさで1t近くもある星もあると
いうことらしい。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 黄砂現象 ☆☆☆
 春先になると、黄砂現象が見られるようになる。黄砂は、強い西風に乗っ
て、中国大陸から黄砂が飛んで来る。そういう日は、空が黄色っぽく霞み、
遠くの景色もぼんやりと見えている。黄砂が飛んで来た時に雨が降っている
と、黄砂が雨水に混じり、黄色く汚れた雨として降って来るので、洗濯物な
ども黄色く染まることがある。また、雪だと、黄色い雪が降って来ることも
あるのである。
 黄砂は、中国大陸の奥地の黄河流域にたくさんある。この時季は大陸は乾
燥していて、風で巻き上げられた黄砂が偏西風に乗ってはるか日本までやっ
て来て飛散するのである。


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    ほしやそらのこと       VOL.124  2002.02.12
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第124号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星の大きさ ☆☆☆
 前号では、星の重さについて書いたので、今度は星の大きさについて書い
ていくことにする。
 まず、私たちの住んでいる地球のことについて書いていこう。地球の半径
は、赤道半径が6378qあまり、極半径が6356qあまりある。赤道半
径の方が、20qあまり大きいということは、地球はやや横長の楕円形をし
ているといことなのだ。
 ついでに言うと、1mの長さは地球の子午線1周の長さの4000万分の
1で、地球という巨大なモノサシをもとにして決められた長さなのだ。
 他の天体ではどうだろう。太陽は地球に109倍の大きさもある。これで
も大きいと思うのだが、太陽よりさらに大きい星もたくさんあるということ
だ。たとえば、オリオン座の「ベテルギウス」は、太陽の1000倍近くに
達するのだ。ベテルギウスを太陽の位置におくと、いちばん外側は木星の軌
道近くにもなるのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 2月の雪 ☆☆☆
 昨日は、このあたりでも積雪があった。三原など広島県南部の地方では、
2月に雪が降ることが多い。そのわけは、前にも書いた「南岸低気圧」のせ
いである。
 さて、この辺りでは、5pも雪が降ったら大変なことになる。道路は大渋
滞となり、側溝や田んぼに転落したり、車輪を踏み外したりする車が続出す
るのだ。
 雪の多い地方では考えられないようなことであるが、雪に慣れていない地
方での光景なのだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.125  2002.02.13
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第125号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星の固有運動 ☆☆☆
 夜空を眺めていると、星座がたくさん見えている。毎日少しずつずれてい
ってはいるが、星の並び方そのものは変わっていないのだ。
 ところが、1万年2万年という時間の長さでみると、星座の形も少しずつ
変わっているのである。
 たとえば、北の空にある北斗七星だが、柄杓を伏せた位置で見たとすると、
柄の先端の星は左上方向に、杓の先端の星はそれとは逆の方向に動いている
ということだ。だから、5万年も経つと、北斗七星の形は大きく崩れている
のである。他の星座についても例外ではない。
 なぜこのようになるかというと、一つ一つの星が、固有運動をしているか
らだなのだ。星によって、移動するスピードや方向が異なるのだ。
 タイムマシンがあったら、5万年後の星空を眺めてみたいものだ。なお、
天体シミュレーションソフトを使うと、それを再現することも可能なのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 上空の寒気 ☆☆☆
 今週になって、全国的に冷え込みが厳しくなっている。いわゆる、寒の戻
りが。北海道あたりには。氷点下42℃の寒気が居座っているらしい。
 ところで、上空の寒気のことであるが、いったいどのくらいの高さのこと
をいっているのだろうか?
 これには、どうも2通りあるようで、一つは上空5300mから5500
付近の温度で、もう一つは上空1500付近のことのようだ。
 まず、前者から説明すると、氷点下30℃で地上では雪、36℃以下にな
ると、大雪になるとされている。また、氷点下42℃以下だと、「一級の寒
気」などと表現されている。
 後者の場合だと、上空1500m付近の温度が氷点下6℃以下だと、地上
では雪が降るとされているようだ。
 今週いっぱいは寒い日が続きそうである。風邪を引かないように気をつけ
たいものだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.126  2002.02.14
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第126号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ カノープス、見ましたか? ☆☆☆
 以前の号で書いた「カノープス」が、見ごろになっている。いまごろだと、
午後9時ごろにほぼ真南に見えている。
 1日に4分ずつずれていくので、15日後の3月の初めには、午後8時ご
ろ見えていることだろう。
 このように、日は経つごとに見える時間も早くなる、薄明の時刻も遅くな
ってくるので、今がチャンスなのだ。
 寒さは厳しいが、ぜひ自分の目でみてほしいものだ。見つけた時の感激は
何ものにもかえることだできないのだから・・・。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 日較差 ☆☆☆
 今週になって寒い日が続いているが、週末にかけて、だんだん暖かくなっ
てくるとのことだ。
 日中の気温が高くなり始めると、気になるのは気温の日較差である。日較
差とは、その日の最高気温と最低気温の差のことである。この差が大きいほ
ど、体調を崩しやすくなるのだ。
 今はまだそういうことはないが、4月や10月ごろ、よく晴れた日では朝
は冬のような寒さ、昼は夏のような暑さになることも珍しくないことなのだ。
 昼はポカポカで、上着をどこかに脱いでしまい、夕方になって忘れていて、
風邪を引いてしまうということもよくあるのだ。ご用心、ご用心。


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    ほしやそらのこと       VOL.127  2002.02.15
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第127号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 太陽の高度 ☆☆☆
 昼間の太陽の高度がずいぶん高くなってきた。冬至のころは32°ぐらい
しかなかった、南中時の太陽高度が、今は42.5°ぐらいと、10°あま
りも高くなってきている。
 南中時の太陽高度は、夏至のころがいちばん高い。そして、春分と秋分の
ころがほぼ同じ高度になる。いちばん低いのは冬至のころなのだ。
 南中時の太陽高度は、次の計算式で出てくる。
@春分・秋分のころ
 90°−(その地方の緯度)
A夏至のころ
 90°−(その地方の緯度)+ 地軸の傾き
B冬至のころ
 90°−(その地方の緯度)− 地軸の傾き
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 春の準備 ☆☆☆
 日射しは暖かくなってきているが、空気はまだまだ冷たい。昨日は氷点下
の寒さになり、水たまりはもちろんのこと、容器の中の水まで凍りついてい
た。
 樹木に目をやると、芽の膨らみが日を追うごとに大きくなっている。梅な
どは、芽がほころび、赤や白の彩りを見せている。
 地面にも、目を向けてみよう。タンポポなどの植物が、地面に這いつくよ
うに葉を広げている。これを、「ロゼット」というが、太陽の光をしっかり
と受け、逆に風の影響を受けないようにするための工夫などだ。もう少し暖
かくなってくると、上に向かって茎を伸ばしてくるようになるだろう。


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    ほしやそらのこと       VOL.128  2002.02.16
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第128号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 夕方の月 ☆☆☆
 新月から4日目の月となった。バナナのような太さになって、だんだん明
るさを増してきている。
 ところで、今ごろの月は、西の空に沈む頃は、ほぼ真横に向いている。私
の母がよく言っていたのだが、春ごろに月は、水がよく溜まるように横向き
になっているのだと。
 なぜかはわからないが、月の通り道(白道)が太陽の通り道(黄道)より
北側に寄っているのは確かなことのようだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 霜柱 ☆☆☆
 昨日も厳しい冷え込みだった。こういう日の朝は、霜柱が至る所で見るこ
とができる。
 霜柱は、土中の水分が凍結してできたものである。水が氷になると、体積
は約1割増加する。さらに、縦の方向に氷ができていくので、あのような柱
状になるのだ。
 この、霜柱の威力はたいしたもので、家を持ち上げたり、岩石にひび割れ
を起こしたりするのだ。
 霜柱は気温の上昇とともにとけていく。そして、地面がベタベタになる。
けっこう、厄介なものである。


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    ほしやそらのこと       VOL.129  2002.02.17
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第129号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ ガスジャイアント ☆☆☆
 太陽系には9つの惑星がある。9つの惑星は「地球型惑星」と「木星型惑
星」とに分けることができる。
 地球型惑星の仲間に入るのは、地球、水星、金星、火星、冥王星の5つで
ある。これらの惑星には、固い大地が広がっている。地球や金星が大気に覆
われていると言っても、残りの4つの惑星に比べると、少ないのである。
 残りの4つ、すなわち、木星、土星、天王星、海王星は分厚い大気に覆わ
れていて、しかも、とても大きい惑星なのだ。「ガスジャイアント」と言わ
れる所以はそこにある。
 地球などに隕石がぶつかると「クレーター」と呼ばれる大きな窪みができ
るが、木星に隕石がぶつかっても大気の中に一時的に孔が空くだけで、すぐ
に消えてしまう。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 地球温暖化 ☆☆☆
 「地球温暖化」という言葉を聞くようになって久しい。地球温暖化とは、
化石燃料を燃やすことによって地球の大気の二酸化炭素含有量が増え、気温
が上がる現象のことである。
 実際に世界での気温がどのくらい上がっているのか、「理科年表」に掲載
されている、各都市の気象データをいくつか紹介してみよう。
−−−各都市の年平均気温(℃)−−−−−−−−−−−−−
  都市名     1961〜1990    1971〜2000
  東 京      15.6     15.9
  ペキン      11.8     12.3
  ロンドン      9.7     10.0
  モスクワ      4.9      5.3
  バンコク     28.4     28.5
  ナイロビ     19.0     19.1
  キ ト      13.3     13.7
  イルクーツク    0.0      0.6
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 気象統計は10年ごとに更新されている。更新の際、いちばん古い10年
分を削除するかわりに、最新の10年分が付け加えられる。
 これをみてもわかるように、地球の気温は少しずつ上昇しているのだ。そ
れも、寒い地方のほうが気温の上昇が大きいようだ。    


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    ほしやそらのこと       VOL.130  2002.02.18
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第130号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 望遠鏡の種類 ☆☆☆
 月や惑星、そして星雲や星団の観察に欠かせない望遠鏡。その種類は、大
きく2つに分けることができる。屈折式望遠鏡と反射式望遠鏡である。
 屈折式望遠鏡はレンズで像が結ぶのに対して、反射式望遠鏡は凹面鏡で反
射させた像を、レンズで見るようにしてある。では、それぞれの長所と短所
を書いていくことにする。
 屈式折望遠鏡は、取り扱いが楽であるということである。対物レンズと接
眼レンズによって鏡胴内がふさがれているので、内部にゴミが入ることも少
ない。口径の大きいレンズが高価なため、10pを超えるととても高くなり、
20pの口径のようなものは、なかなか買えるような代物ではない。
 反射式望遠鏡は、同じ口径だったら、屈折式に比べてとても安価である。
20pクラスでも、少しがんばれば購入することができよう。しかし、欠点
もある。反射式の命でもある凹面鏡がとても汚れやすいのだ。とくに、ニュ
ートン式と呼ばれるタイプのものは、鏡胴内に空気(だけならいい)が、入
ってくるため、ゴミが付着しやすいのである。また、凹面鏡のメッキも痛み
やすいので、再メッキをするなど、メンテナンスをしなければならない。ま
た、凹面鏡などが狂いやすいので、その都度調整しなければならない。
 もう一つ、収差について書いておこう。屈折式の場合はレンズを使ってい
るので、「色収差」と呼ばれる収差が出やすい。星など、周辺の部分になる
と、虹色に色付いて見えてしまうことがあるのだ。反射式はレンズではない
ので、この収差は出ない。
 最後に、どちらの望遠鏡にも共通する、「架台」について書いていくこと
にしよう。架台とは、望遠鏡を動かしたり支えたりする部分のことである。
架台にも、2つの種類がある。「赤道儀」と「経緯台」だ。
 赤道儀は地球の自転運動に合わせて望遠鏡を動かすことができるようにし
たしくみのものだ。最初に経緯台の向きを極軸方向に合わせておく必要があ
るが、いったん合わせておくと、つまみ1つだけで、目的の天体を追うこと
ができるのである。最近では、モータードライブと言って、自動的に追尾で
きるタイプもたくさん販売されている。望遠鏡を使って、天体写真を撮りた
いのだったら、こちらのタイプをすすめる。
 経緯台は、2つのつまみによって望遠鏡を動かすことができるしくみのも
のだ。1つのつまみは上下方向に、もう1つのつまみで左右方向に動かすこ
とができるので、外に持ち出してすぐに使うことができるのだ。重量も赤道
儀に比べて軽いでの、機動性にも優れている。ただ、残念ながら、経緯台の
タイプはほとんど見かけることがなくなった。
 架台を選ぶポイントは、上に載っける望遠鏡の重量に耐えられるものであ
ること。そうでなければ、ぐらついて観察どころではないのだ。まさに、
「台無し」なのである。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ ボイス・パイロットの法則 ☆☆☆
 風は、高気圧から低気圧に向かって吹いている。北半球では半時計回りに、
南半球では、時計回りに吹いている。
 さて、「ボイス・パイロットの法則」というのがある。これは、オランダ
の気象学者ボイスパイロットが1857年に発見したものだ。「北半球では
風を背中に受けて立った時に、左手やや前方に低気圧の中心がある」という
ものだ。
 海上や山岳で台風や嵐にあった時に、この法則を知っていると、役立つに
ちがいない。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.131  2002.02.19
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第131号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 反射式望遠鏡〜その@〜 ☆☆☆
 前号の続きで、望遠鏡のことについて書いていくことにする。
 その中でも、口径の割には安価な反射式望遠鏡について、その種類や特徴
について、ふれていこう。
 反射式望遠鏡には、@ニュートン式、Aカセグレン式、Bシュミットカセ
グレン式などがある。
−−− @ニュートン式 −−−
 ニュートン式は、望遠鏡の底部にある凹面鏡で反射させた像光を、前方に
ある斜鏡で更に反射させ、その像光を接眼レンズで見るようにしたしくみの
望遠鏡のことである。オーソドックスなタイプで、以前は反射式と言えばこ
のタイプを思い浮かべたものだ。前部についている斜鏡に反射した像を覗く
ので、目的の天体からみると直角方向になるので、違和感を感じるかも知れ
ない。主鏡である凹面鏡と斜鏡がずれやすいので、調整をていねいにしなけ
ればならない。前号でも書いたように、主鏡の前方は開いているので、主鏡
のゴミや露が付着しやすい。こまめなメンテナンスが必要だ。また、「胴内
気流」が起こりやすいので、早めに外気になじませておく必要もあるのだ。
☆☆☆ 続きは次号に掲載します。 ☆☆☆
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 蝶のような雲 ☆☆☆
 澄み切った青空に、ぽっかりと白い雲が浮かんでいることがある。それも
流されることもなく、浮かんでは消え、消えては浮かぶということを繰り返
すこともある。
 この雲は「蝶々雲」と呼ばれ、天気を悪くする雲とされているようだ。春
や秋に現れる「蝶々雲」の場合は、その確率が高いということだ。
 「蝶々雲」は一見、わた雲のようにも見えるが、わた雲のように移動しな
いし、近くに雲がないのだ。
 大空が濁っている時にはあてはまらないが、澄み切った青空に浮かぶ「蝶
々雲」の場合は、次の日の雨を予想してもよいのではないかと思う。


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    ほしやそらのこと       VOL.132  2002.02.20
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第132号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 反射式望遠鏡〜そのA〜 ☆☆☆
 前号の続きで、反射望遠鏡のことについて書いていくことにする。
−−− Aカセグレン式 −−−
 カセグレン式は、ニュートン式とは違って、後ろに接眼レンズがついてい
る。鏡胴後部についている凹面鏡(主鏡)の真ん中に丸い孔が開けられてい
て、ドーナツのような形状をしている。その孔の部分に、接眼レンズが組み
込んであるのだ。また、前部には、ニュートン式にあった斜鏡のかわりに、
「副鏡」が組み込んであって、3本か4本の棒で支えられるようなしくみに
なっている。
 カセグレン式の場合は、主鏡に反射した光が副鏡に再反射し、さらにそれ
が、接眼部分に届くようになっている。だから、反射経路が長いので、鏡胴
が短いものが多い。
 カセグレン式は、接眼レンズが後ろについているので、見たい方向と覗く
方向が一致している。したがって、ニュートン式のように違和感がない。
 カセグレン式も、前方が開放状態になっているので、ゴミや露が付着しや
すく、また、観察前に外気になじませておくとよい。
☆☆☆ 続きは次号に掲載します。 ☆☆☆
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ カエルの冬眠 ☆☆☆
 日に日に暖かさが増しているので、暖かい日中にはカエルが冬眠から覚め
て出て来るようになる。
 カエルは朝方の気温が6℃から10℃以下になると冬眠するようになる。
そして、気温が気温が低いほど、深い所で冬眠している。これは、土の中に
深くはいるほど、外気の寒さから逃れることができるからである。
 ただし、雪が降ると少々事情がちがってくる。雪は断熱材の役割をするの
で、雪のよく降る所で雪が多いと浅い所で冬眠し、雪が少ないと深い所で冬
眠するようになるということだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.133  2002.02.21
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第133号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 反射式望遠鏡〜そのB〜 ☆☆☆
 前号の続きで、反射望遠鏡のことについて書いていくことにする。
−−− Bシュミットカセグレン式 −−−
 シュミットカセグレン式は、カセグレン式の前部に「補正レンズ」が付い
たタイプで、通称「シュミカセ」と呼ばれている。カメラの望遠レンズにも
反射タイプのもの(ミラーレンズ)があるが、シュミカセもそれによく似て
いる。
 前部にレンズがあることから、鏡胴内にゴミが入ってくることは少ない。
また、「胴内気流」もあまり乱れないので、屈折式の感覚で使用することが
できる。筆者もこのタイプを使用している。口径が10pの小型のものであ
るが、軽量なので移動観測派の私にはとても都合がよいのだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 それぞれの望遠鏡には長所や短所がある。天文雑誌や関連の書籍などを読
んだり、実際に使っている人の意見などを参考にして、”自分に1台”を手
に入れてほしいものだ。
☆☆☆ 次号では「ドブソニアン」について書いていきます。 ☆☆☆
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 鐘の音 ☆☆☆
 「鐘の音がよく聞こえる時は雨」という諺がある。
 空気の状態が均一、つまり、気温や空気の密度が比較的に均一になるのは、
晴天の時よりも、曇天や雨天の時である。
 晴天の日だと、太陽光線の影響で大地は熱くなるが、森林や海洋ではそれ
ほど熱くはならない。だから、大気の密度に違いが起こり、風が吹きやすく
なるのだ。このような時は、密度の違う部分で音も不規則に反射し、鐘の音
や遠くからの音は聞こえにくいものなのだ。
 曇天や雨天、そして夜間は、大気の密度が均一になりやすい。晴天の時よ
りも、音がよく届くのは、そのためなのだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.134  2002.02.22
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第134号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ ドブソニアン ☆☆☆
 「ドブソニアン」というタイプの望遠鏡がある。このタイプは、写真撮影
には不向きだが、眼視派の人たちにとっては、この上ない望遠鏡なのである。
 何と言っても、安価で口径が大きいこと。20pでは小さいほう。40p、
50pが”当たり前”という世界なのだ。
 どんな望遠鏡なのか知りたい人は、「天文ガイド」(誠文堂新光社)など
の天文雑誌を参考にするとよい。
 とにかく、口径の大きい望遠鏡が欲しい!というなら、ドブソニアンも候
補に挙げよう!
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ コンピュータと天気 ☆☆☆
 パソコンなど、OA機器は、天気の変化に気を遣う。今ごろでいちばん困
るのは「結露」という現象である。
 冷え切った部屋を急に暖めると、機械本体に露が付く。これが電子回路な
どに付くと致命傷になることもあるのだ。
 また、コンピュータは雷にも弱い。ゴロゴロの鳴り始めたら、真っ先に電
源コードを抜いておくべきだろう。
 ところで、コンピュータなどの説明書を読んでいると、「環境設定」とい
う言葉がある。「環境を変えなさい」という説明に、窓際の風通しのよい場
所に運んだという、あんまり笑えない話もあるのだ。

☆☆☆ 動物の星座 ☆☆☆
 動物が星座になったものは、意外に多い。思い出すままに書き出してみる
と、次のようなものがある。
☆おおぐま座 ☆こぐま座 ☆おおいぬ座 ☆こいぬ座 ☆りょうけん座
☆おおかみ座 ☆やまねこ座 ☆うさぎ座 ☆きりん座 ☆くじら座
☆おひつじ座 ☆おうし座 ☆しし座 ☆こじし座
 鳥や爬虫類などの星座もある。
☆はくちょう座 ☆わし座 ☆はと座 ☆からす座 ☆つる座 ☆ほうおう座
☆きょしちょう座 ☆へび座 ☆うみへび座 ☆かに座 ☆とかげ座 
☆カメレオン座 ☆うお座 ☆みなみのうお座
 などなど。
 全天には88の星座があるが、このように書いてみると、実にたくさんあ
る。さて、あなたは、いくつの星座を見たことがあるかな?


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    ほしやそらのこと       VOL.135  2002.02.23
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第135号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 動物の星座 ☆☆☆
 動物が星座になったものは、意外に多い。思い出すままに書き出してみる
と、次のようなものがある。
☆おおぐま座 ☆こぐま座 ☆おおいぬ座 ☆こいぬ座 ☆りょうけん座
☆おおかみ座 ☆やまねこ座 ☆うさぎ座 ☆きりん座 ☆くじら座
☆おひつじ座 ☆おうし座 ☆しし座 ☆こじし座
 鳥や爬虫類などの星座もある。
☆はくちょう座 ☆わし座 ☆はと座 ☆からす座 ☆つる座 ☆ほうおう座
☆きょしちょう座 ☆へび座 ☆うみへび座 ☆かに座 ☆とかげ座 
☆カメレオン座 ☆うお座 ☆みなみのうお座
 などなど。
 全天には88の星座があるが、このように書いてみると、実にたくさんあ
る。さて、この中で、あなたは、いくつの星座を見たことがあるかな?
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 彩雲 ☆☆☆
 空の雲を見ていると、時々、ピンクや水色に染まっていることがある。
これが、「彩雲」と呼ばれる雲である。
 彩雲は、巻雲、巻積雲、高層雲などの雲の中に現れる。「五色雲」とか
「慶雲」、「瑞雲」とも言われ、何かよいこと起こる前兆としてよろこば
れて、いるようだ。きれいに染まった彩雲はなかなか見ることができない
が、雲を注意深く見ていると、薄く染まっているのにはよく出くわすはず
である。
 彩雲は、雲の雨粒や氷晶などが、太陽の光で回折されて、見えるものな
のだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.136  2002.02.24
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第136号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 昔の望遠鏡 ☆☆☆
 今から2年ほど前、「天文教室」を開く機会があったので、ある所から屈
折式の天体望遠鏡を借りてきた。埃まみれで、使用できるか心配であったが、
組み立ててみると何とかなりそうなことが判った。その望遠鏡というのは、
日本光学製の6.5cmの屈折鏡で、架台もいかにも旧式のものである。しか
し、覗いてびっくり。見え味はとてもいい。さすがは日本光学製の望遠鏡だ
と感心してしまった。
 そうは言っても、年代物は年代物である。覗くと”シミ”のようなものが
いっぱい見える。直ちに分解清掃をした。レンズとプリズムを磨き組み立て
ると、見え味はさらに向上。ついでに、鏡胴や架台の部分の汚れを落とすと、
”使える”ものになったのである。
 最近の望遠鏡は性能はよい。しかし、”造り”という点では、昔の機材の
ほうがはるかにしっかりとしていると思う。
☆☆☆ この記事は「天文のページ」に書いたものです。 ☆☆☆ 
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 氷が滑るわけ ☆☆☆
 ソルトレークでの冬のオリンピックも終わろうとしている。スキーやスケ
ート、ボブスレーやリュージュなどの競技を見ていると、1000分の1秒
単位の争いをしていると言っても過言ではないようだ。清水選手が惜しくも
2位になった500mのスピードスケートの競技にしても、タイムの差は、
ほんの僅か、距離にして500m×2回、つまり1000mを滑って、たっ
たの数10pのちがいにしかならないということだった。
 ところで、スキーやスケートはなぜ滑るのだろうか。それは、氷や雪と、
スケートの刃やスキーの板が接すると、氷や雪が解けて滑面ができるからな
のだ。滑面はスキー板などの摩擦熱によって、水になっている。
 だから、氷点下50℃とか下がるような所では、摩擦熱が伝わっても、氷
や雪が解けないから、滑りがよくないといことだ。
 そろそろ、雪解けの季節。これからは、雪崩が怖くなってくる。
 
☆☆☆ お詫びと言うか・・(^^; ☆☆☆
 134号の記事で、編集ミスのため、「ほしのこと」を2題送っていました。
「ほしやそらのこととまたほしのこと」になってしまったよ。(^^;
 また、次の日に、同じ記事があったことを、お詫びいたします。


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    ほしやそらのこと       VOL.137  2002.02.25
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第137号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 「おひさま」の色 ☆☆☆
 幼稚園や小学校低学年の子どもたちが、運動会や外で遊んでいるところな
どを絵に描くと、絵の中に必ずと言ってよいぐらい「おひさま」が登場する。
それも、ほとんどが、赤い「おひさま」なのだ。
 さて、その「おひさま」である太陽はどんな色をしているのだろうか?
 結論から言うと、多くの子どもたちが描くような赤い色はしていないのだ。
太陽の表面温度は約6000℃ある。6000℃ぐらいの星は遠くから見る
と黄色っぽく輝いているのだ。
 ところが、子どもたちをはじめ、天気予報などでの「おひさま」は赤い色
をしているものが多い。太陽は暖かさを象徴するものであるから、暖色系の
色の本命である赤色を使っているのかもしれない。 
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 「アメダス」って? ☆☆☆
 気象情報を見ていると、「アメダス」からのデータがよく使われている。
「アメダス」とは、「地域気象観測システム」のことである。これは全国に
約1300か所ある自動気象観測計(気象ロボット)を電話回線を通して
コンピュータにつなぎ、全国の気象情報を一目でみることができるようにし
たシステムだ。毎日の時間ごとの気温、降水、日照時間などを見ることがで
きるのは、このシステムのおかげだ。
 「地域気象観測システム」を英語に直し頭文字を並べると「AMDAS」
となる。「アムダス」と読んでしまいそうだね。ここを、「アメダス」と、
当時の担当責任者が読んで、それが定着したということらしい。

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    ほしやそらのこと       VOL.138  2002.02.26
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第138号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星の温度 ☆☆☆
 前号で、太陽の表面温度は6000℃と書いた。自ら光を放つ恒星は、そ
の表面温度によって色が決まる。
 だいたい2000℃から3000℃ぐらいで、恒星は光を放つようになる。
この時の色は赤色をしている。さそり座のアンタレスやオリオン座のベテル
ギウスがこの範囲に入る。もう少し温度が上がると橙色に輝くようになり、
おうし座のアルデバランなどが、その代表である。
 さらに温度が上がると黄色に輝く。表面温度は6000℃ぐらい。太陽や
北極星(こぐま座のポラリス)がこれにあたる。
 またまた温度が高くなると白っぽく、表面温度が15000℃ぐらいにな
ると、青白く輝くようなるのである。オリオン座の三ツ星なんかは、こんな
色で輝いている。
 ところで、先に紹介した、さそり座のアンタレスは梅干しのような色で輝
いていると、本などに書いてあるが、私にはそこまで見えない。星の色の感
じ方も個人差があるのだろうか? 
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 気温のデータ ☆☆☆
 NHKの「気象情報」で、全国の気温のデータが、よく紹介される。今ご
ろだと、沖縄などの南西諸島はオレンジ色に、北海道は濃い青色か、白、ワ
インレッド(紫色のような感じ)になっている。
 この、気温分布図での色表示であるが、実は「冬用」と「夏用」とがある
のだ、冬用は最高気温が25℃を超えるとすべてオレンジ色になってしまう。
ところが、「夏用」では、35℃以上も色分けできるようになっているのだ。
(もちろん色は「赤」)逆に「冬用」では氷点下20℃以下の色があるが、
「夏用」はそこまではない。
 四季のある日本では、夏と冬との気温差が多きい。また、北と南とでの気
温差も大きいのである。
 それに対応するために、2つの気温分布図(色分け)を使っているのだ。
初夏になったら、「冬用」から「夏用」へと切り替わるので、注目してみる
とよい。


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    ほしやそらのこと       VOL.139  2002.02.27
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第139号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 縦に向いた北斗七星 ☆☆☆
 春の足音が聞こえるようになってきたこのごろ、夜空の星座も冬から春へ
とバトンタッチをしようとしている。
 春の星座の一つである、おおぐま座が北東の空からのぼってくるようにな
った。おおぐま座の中に北斗七星を形作る7つの星の集まりも、日を追うご
とに観察しやすくなってきている。
 今ごろの北斗七星はまっすぐに立っていて、杓の部分が上にあり、柄の部
分が山に突き立っているように見える。
 この、北斗七星が天高く見えるころになると、春は本番になっていること
だろう。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 春の淡雪 ☆☆☆
 今年は、例年より暖かいようで、雪らしい雪が降っていない。そうは言っ
ても油断大敵。月が変わっても雪が積もることもあるのだ。
 とくに、この地方でこれから降る雪は水分をたっぷりと含んだ重い雪が降
る。電線などに付着しやすく、しかも重いので、電線が切れて停電になると
いうこともよくあるのだ。
 ところが、そんな雪でも、日中の暖かさでたちまち融けてしまう。「春の
淡雪」と言われる所以はここらへんにあるのかもしれない。


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    ほしやそらのこと       VOL.140  2002.02.28
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第140号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 宵の明星 ☆☆☆
 金星がそろそろ西の空で目につくようになってきた。日没時の高度は、今
ごろで約10°ある。これから、だんだんと高度を増していき、6月から7
月にかけては30°近くに達するようになる。
 金星は、地球から見える惑星の中では、いちばん明るく輝いている。光度
はマイナス4等級、だれの目にも留まるはずだ。
 夕方に見える金星のことを「宵の明星」と言う。そして、明け方に見えて
いる場合は「明けの明星」となる。いずれにしても、金星は真夜中に見える
ことはない。これは、内惑星である水星にも言えることである。
  
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 2月も終わり ☆☆☆
 2月も今日をもって終わりとなった。月日が経つのはとても早くて、今年
も6分の1が過ぎようとしている。
 空の雲を見ていると、冬から春に向かっていることを感じる。灰色のぼん
やりした雲にかわって、積雲などモコモコとした雲が出ることが多くなって
きている。
 さて、この調子だと、桜の開花が早まりそうだ。桜前線は例年だと、3月
20日過ぎから、宮崎や四国南部から北上してくる。広島が3月の終わり、
三原では4月の初めと言ったところだ。今年の桜前線は、いつやってくるだ
ろうか?


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    ほしやそらのこと       VOL.141  2002.03.01
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第141号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 満月を過ぎた月 ☆☆☆
 この前、三日月だと思っていたら、もう満月を過ぎてしまっていた。後に
なって申し訳ないのだが、今回の満月はいつもより大きく見えていたのだ。
 地球と月との平均距離は約38万qある。今、書いたように「平均」とい
うことなので、地球と月の距離は日を追って変化しているのだ。近い時では
36万q弱、遠い時では40万qを超えてしまう。今回の満月は、その、い
ちばん近くなった時だったのだ。
 近い時と遠い時では、約17%も大きさが違っているということだ。肉眼
では、その違いがわかりにくいかもしれないが、望遠レンズで月の写真を撮
ると明らかに違っているのだ。
  
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 梅・桃 ☆☆☆
 春の声を聞くようになって、いろいろな花が開花するようになってきた。
その中でも梅は、2月には咲き始め、今は白梅や紅梅が色とりどりに咲き乱
れている。
 桃の花も、3月には咲くようになる。もっとも、暖かい所ではもう咲き始
めていることだろう。
 田のあぜ道では、タンポポや菜の花の黄色い花や、オオイヌノフグリの青
い花、ホトケノザの赤紫の花、ハコベやナズナの白い花。野も山も、一気に
鮮やかになってきたようである。


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    ほしやそらのこと       VOL.142  2002.03.02
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第142号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ プレセペ星団 ☆☆☆
 ふたご座としし座のちょうど真ん中にかに座がある。かに座を形作ってい
る星は、最も明るいものでも4等級なので目立たない星座である。また、星
占いに登場する星座ではあるが、実物を見たという人は意外に少ないのでは
ないだろうか。
 そんな、かに座ではあるが、かにの甲羅の所に、「プレセペ星団」という
有名な散開星団がある。散開星団とは、星がまばらに集まっている星団のこ
とで、おうし座の「プレアデス星団」もその仲間である。
 肉眼でもぼんやりと見えるが、双眼鏡で見ると星の集まりであることに気
付くであろう。また、望遠鏡では視野いっぱいに星が広がって美しい眺めと
なることだろう。
  
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 春と冬の攻防 ☆☆☆
 今週の半ばごろから、南岸に前線が停滞しすっきりとしない天気が多くな
ってきた。
 前線の南側には春の暖かい空気が、そして北側には冬の冷たい空気があり
上下に押し合っているようである。そのため、その境目に前線が発生し、天
気が悪くなっているのだ。
 南の暖かい空気が北の冷たい空気を押し上げると一気に春がやってくるの
だが、まだ一進一退の攻防を繰り返している。そろそろ、澄み切った青空を
見たいものだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.143  2002.03.03
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第143号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 人工衛星 ☆☆☆
 地球上空には、実にたくさんの人工衛星が回っている。気象衛星「ひまわ
り」はその代表的なものであるが、他にもたくさんの人工衛星がある。
 NHKやWOWOWなどのBSやCSの放送衛星、資源探査衛星、軍事が
目的の人工衛星、また最近では、カーナビや携帯電話でも、衛星が利用され
ている。GPSって言うんだっけ?
 その人工衛星だが、地上からも見ることができる。天文雑誌などにそのデ
ータが書いてある。もっと簡単に知ろうと思ったら、「天文のページ」にリ
ンクしてある、「お星様とコンピュータ」を訪れてみるとよいだろう。
 さて、空を回っている人工衛星はいずれかは、地上に落下してくる。落下
して、被害を起こしてしまう確率はとても低いのだが、皆無でもないのだ。
   
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ テレビでの天気予報 ☆☆☆
 テレビで天気予報を見ている人は多いと思う。私もその1人だ。番組と番
組の間とか、定時ニュースの最後、あるいはワイドショーなどでも、天気予
報が出てくる。(最近は「気象情報」と言う場合が多い)
 さて、その中でも、”有名”なものと言ったら、「ヤン坊マー坊の天気予
報」だろう。いつごろから始まったのか、私はよく知らないが、私が小学生
だった頃には、すでにあったように思う。
 最近テレビでよく目にするのはお天気キャスターである。そのなかでも、
森田正光さんをご存知の方は多いのではないかと思う。TBS系列の番組で
出てくる人である。天気について詳しくなりたい方は後者がオススメ!
 まだ、たくさんおもしろい番組やホームページがあると思う。
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 これらは、どちらもホームページがあるので、URLを紹介しておきます。
○ヤン坊マー坊の天気予報
 http://www.yanbohmarboh.jp/tenki/
○森田さんのお天気ですかァ?
 http://www.tbs.co.jp/morita/
○その他、ホームページ検索エンジンである「ヤフー」や「インフォシーク」
 などでも、気象情報を入手することができる。


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    ほしやそらのこと       VOL.144  2002.03.04
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第144号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 火星の衛星 ☆☆☆
 火星の衛星は2個ある。「フォブス」と「ディモス」だ。どちらもとても
小さいようで、それぞれ、10数qと数qの直径しかないようだ。
 あまりにも小さいので、地球の衛星である「月」のように球形をしていな
くて、ジャガイモのようないびつな形をしている。
 その火星の衛星を地球から見ることができるのか?
 その答えは「不可能」に近い。
 衛星単体ならば、大きな望遠鏡を使えば見えるかもしれない。しかし、す
ぐ近くには火星がある。衛星をホタルの光だとすると、火星は車のヘッドラ
イトのような明るい光なのだ。ヘッドライトを消せばホタルの光は見えるだ
ろうが、まわりが明るいと見えてこない。そのような理由で、火星の衛星を
見るのは難しいことだと考えられる。
   
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 気象情報の細分化 ☆☆☆
 毎日テレビなどでおなじみの気象情報。その中でも「明日の予想天気」が
今月から、よりきめ細かなものになったらしい。
 私はまだ確認していないのだが、テレビなどど予報を発表する時、地域が
より細かくなっているのだそうだ。
 広島県の場合は「南部」と「北部」だったので、それがどのくらい細かく
なっているのか、わかりしだい記事に書いていくことにする。
 広島県もけっこう広い。西部の大竹と東部の福山とでは、150qぐらい
離れている。低気圧や高気圧の移動は時速40〜50qぐらいなので、西と
東とでは、3時間ぐらいは天気の変化がちがうことになる。これは、低気圧
にともなう雲が真東に動いていることを想定しているので、実際にはこの通
りにはいかない。南下することもあれば北上することだってある。また、局
地的に雲が発生することもある。だから、より細かい地域に分けて予報を出
すことが必要になってきたのだろう。


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    ほしやそらのこと       VOL.145  2002.03.05
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第145号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ カペラ ☆☆☆
 「カペラ」は「ぎょしゃ座」の中にある1等星だ。1等星と書いたが、等
級で表すと0.1等になり、黄色に輝く明るい恒星なのだ。
 ぎょしゃ座は秋から冬にかけて観察しやすいが、春先になっても、そのカ
ペラは北西の空に見ることができる。
 なぜかと言うと、カペラは天の北極に近い所にある1等星だからなのだ。
だから、緯度の高い北海道へ行くと、1年を通して見ることのできる「周極
星」となる。
 カペラは、広島にある自動車メーカーの車名にも使われている。ただ、地
元でありながら、最近あまり見ていないような気がする。
   
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ そろそろ雪も終わり? ☆☆☆
 今年は春の訪れが早いようだ。最高気温は13℃から15℃くらい。平年
より高い日が続いている。
 もう雪は降らないのかと思うのだが、なかなかそうはいかないようだ。広
島での雪の終わりは3月11日となっている。私の経験でも、30年ぐらい
前だったか、5pぐらいの積雪があったのを覚えている。
 広島でのもっとも遅い雪は、今から100年前のことで、1902年4月
12日と記録が残っている。
 北海道の根室、網走での歳晩の記録は、1941年6月8日となっている。
なお、沖縄(那覇)では、雪が降ったという記録は残っていない。


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    ほしやそらのこと       VOL.146  2002.03.06
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第146号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 私設のドームの中 ☆☆☆
 広島県の西北部に私設の天体ドームがある。私も二度ばかりそこに行った
ことがあるが、民家の2階に白いドームがぽっかりと見えていた。
 ドームの中には、25p級の屈折式の望遠鏡や40〜50pの反射式の望
遠鏡が備え付けられていた。
 私設のドームなので、ドーム内はけっして大きいとは言えないが、ドーム
の中にいると音が妙に響いたり、思わぬ方向から聞こえて来るのだ。ドーム
内は半球形であるため、音が内部に反射して「焦点」ができ、ちょうどその
位置に行くと大きな音が聞こえるようだ。パラボラアンテナが電波を集める
のとよく似ているようだ。
   
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 酸性雨 ☆☆☆
 酸性雨とは、pHが5.6以下の雨のことである。石油などの化石燃料を
燃やすと、石油の含まれるイオウ分によって、亜硫酸ガスが発生する。この
亜硫酸ガスは水によく溶け、雨が降ると強い酸性雨となってしまうのだ。
 また、車の排気ガスに含まれる窒素酸化物も酸性雨の原因となるのだ。
 酸性雨は、森林を枯らしたり、土壌を変化させてしまう。以前、私はこの
調査に参加したのだが、松の葉が黄色や茶色になったり、ラーメンのように
グニャグニャになっているのを見つけたことがある。
 酸性雨はトタンの屋根や銅像などの腐食を進ませる。年々、酸性の度合い
が強くなってきているので、対策が急がれているのだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.147  2002.03.07
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第147号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ ししの大鎌 ☆☆☆
 夜空の星も、冬から春へとバトンタッチし始めた。春の星座の代表として
しし座があげられるが、この、しし座は昨年(2001年)の大流星雨で一
躍有名になったようだ。
 しし座の特徴と言えば、何と言っても、頭部の部分を構成する「ししの大
鎌」である。「?」(クェスチョンマーク)を裏返しにしたような、あるい
は、魔法の杖の先の部分のような形に並んだ星々がすぐに目に留まることだ
ろう。
 西洋では、この部分のことを「ししの大鎌」と呼んでいるのだ。昨年の流
星雨もこの部分が輻射点になって、文字通り雨のごとく流星が飛んだのだ。
 ししの大鎌のいちばん下にある1等星が「レグルス」である。白く輝いて
いる星だ。
   
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 桜前線 ☆☆☆
 先日の新聞に、桜の開花予想図が出ていた。それによると、高知が17日、
宇和島が19日、徳島、松山、和歌山が21日、広島、岡山が22日、下関、
神戸、大阪が23日、奈良、京都が24日などとなっていた。
 そして、それらの都市の辺りを等高線のように結んであった。この線のこ
とを「桜前線」というのだ。
 それにしても、今年の桜前線がやって来るのは早い。平年に比べると、1
週間ぐらい早いようだ。開花の予想が早くなった原因は、2月が暖かかった
こと、そして3月も暖かい日が続くからのようだ。
 来週から、日本のどこかで桜の便りが届くようになるだろう。さて、あな
たの地方には、いつ届くだろうか?


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    ほしやそらのこと       VOL.148  2002.03.08
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第148号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 夜空に見える星の数 ☆☆☆
 夜空に見える星の数はどのくらいなのか。街中の明るい所では数個ぐらい
しか見えないかもしれないが、田舎の空の暗い所では、それこそ降ってくる
ぐらいの実にたくさんの星々を見ることができる。
 肉眼で見ることのできる星の等級は6等星ぐらいだと言われる。もっとも
空の暗い所での話であるが。
 6等星は全天で約6000個だそうだ。その内の半分が見えているから、
約3000個。さらに地平線近くでは、分厚い大気によって減光されてしま
うので、2500個ぐらい。いやいや、地平線がすべて開けている所は稀だ
から、実際には1500個から2000個ぐらいだと思われる。
 だれか数えてみたら?でも、私はすすめない。もれなく数えていくのは、
とても無理だから。(^^;
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 開花予想日はどうやって決めるのか? ☆☆☆
 前号で、桜前線のことを書いたが、その開花予想日はどうやって決めるの
だろうか?
 以前のテレビ番組のなかで解説していたのでそれを紹介することにしよう。
 それぞれの観測場所に「標準木」があり、その標準木から蕾を採取し、重
さを量って、開花日を割り出すということだった。
 話は変わるが、スイカやブドウを収穫する時は、積算温度をもとにして決
めると聞いたことがある。積算温度とは、開花してからの気温の積算合計が
ある温度に達した時のことを言う。とくに、スイカは中味が見えないので、
この方法が有効なのだろうね。

−−−−− 番外編 −−−−− 
☆☆☆☆☆ 142号届きましたか? ☆☆☆☆☆
 「ほしやそらのこと」発行者のtatchan2001です。「melma!」のバックナン
バーのページを見ていたら、142号(3月2日付け)がありませんでした。
みなさんのところにはちゃんと届いたでしょうか?もし届いていませんでし
たら、ご一報ください。再発行いたします。


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    ほしやそらのこと       VOL.149  2002.03.09
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第149号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 黄道光 ☆☆☆
 日暮れの時間がずいぶん遅くなってきた。西の空を見ると、いつまでも明
るさが残っているように思うことがある。
 さて、日暮れからしばらく経って、西の空を見ると、明るい部分が舌のよ
うに天頂方向に伸びているように見えることがある。これが、「黄道光」と
いう現象なのだ。黄道光は3月が観察しやすいのだ。
 なぜ、黄道光が見られるのかというと、太陽と地球の軌道の面に多くの塵
があるからで、その塵に太陽の光が当たり、乱反射して見えるからだ。
 「見える」と書いたが、黄道光は実に淡い光なのだ。空が澄んでいて、西
方の視界が開けている所に行ったら、観察してみるとよい。
  
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 啓蟄から ☆☆☆
 啓蟄(けいちつ)という言葉を聞いたことがあるだろうか?
 啓蟄とは、二十四節季の一つである。春分の日を起点として(つまり0°)、
太陽黄経が345°に達した時のことである。今年(2002年)では、3
月6日3時28分(中央標準時)である。
 「啓蟄」の意味は、「暖かくなって虫が出てきてゴソゴソと動き始める」
という意味か?
 気温が5℃を上回るようになると、生物の活動が始まってくる。啓蟄の日
が来ると、虫たちも「春だ!」と出て来るようになるのだろう。
 しかし、このところの暖冬傾向で、1月でも平均気温が5℃ぐらいある。
生物季節もだんだんと早まっているようである。


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    ほしやそらのこと       VOL.150  2002.03.10
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第150号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星の瞬き ☆☆☆
 昨日はとてもよい天気であった。夜空の星々も、とてもきれいに見えてい
た。でも、真冬の頃に比べて、何となくやさしい光を放っているような気が
する。
 たしかに、そうなのかもしれない。それには、ちゃんとしたわけがあるか
らだ。
 まず、春の夜空は、冬に比べて1等星など明るい星が少ないからである。
 次に言えることは、暖かくなって空気中の水蒸気が増えたから、そのぶん
光が弱くなることである。そして、冬のように冷たい風がぴぃーぷーと吹か
ないので、それだけ大気が安定しているからである。
 しかし、そうは言っても、星がよく瞬いている日もある。そういう時は、
きっと、風が強いか、天気が安定していないからだ。また、天気が悪くなる
兆しであろう。
  
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 移動性高気圧 ☆☆☆
 最近は、周期的に天気が変化するようになってきた。大陸方面から低気圧
と高気圧が交互にやって来て、天気が変わるのだ。
 このころの高気圧のことを「移動性高気圧」と言い、春と秋に現れるよう
になる。1日で40qあまり東へと移動していくので、1日だと約1000
q移動していく。これは、経線の10°に相当する距離だ。
 テレビでの天気図の解説を見ていると、このことを言っていることがある。
このスピードで動けば、九州(東経30°付近)で雨が降ると、翌日の同じ
時刻には東京(東経140°付近)で雨が降ると予想できるのだ。
 
☆☆☆ 150号になりました ☆☆☆
 おかげさまで、創刊150号になりました。これからもよろしくお願いい
たします。


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    ほしやそらのこと       VOL.151  2002.03.11
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第151号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ UFO ☆☆☆
 UFOとは、「未確認飛行物体」のことである。昼間でも夜でも目撃され
たという報告があるが、そのほとんどが、飛行機や人工衛星の見誤りなのだ。
夜だと、光って見えるので、「UFOだ!」と早合点してしまうのかもしれ
ない。
 私も、そういう経験がある。西の山に一点の光が射してきたので、「何だ
ろう?」と注視していると、揺れるようにこちらにやって来たのだ。しかし、
それは飛行機だということがわかった。
 人工衛星も「UFO」と間違われやすいものの1つである。夜明け前や夕
暮れ後に点滅しないで光って見える物を見つけたら、それだと考えてよい。
 UFOを見たいものだが、やはり空想の世界のことなのだろうか?
  
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 前線の形 ☆☆☆
 最近はよく雨がふる。それもまとまった雨が。大雨が降る時には、当然の
ことながら、そこに大きな雨雲があるからだ。
 雨雲は低気圧のまわりに見られるが、そこには前線が存在している。大雨
になるか、たいした雨にならないかを見分けるには、前線の形を見ると、あ
る程度わかる。
 「人」の字の形に南北に立った前線がやって来ると、大雨になりやすい。
これは、低気圧が発達しているからだ。雲の形も衛星から見ると、「人」の
字のようになっていて、中心部が真っ白くなっている。
 低気圧が発達しないと、前線も東西に寝たようなかっこうになっていてい
ることが多い。衛星の雲画像では、雲がほとんど見えないこともある。
 前にも書いたが、天気が周期的に変わるようになったので、前線の形も参
考にして、雨の強さを予想してみるとよい。


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    ほしやそらのこと       VOL.152  2002.03.12
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第152号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ UFOの形 ☆☆☆
 UFO、または「空飛ぶ円盤」にはいろいろな形のものがある。実際に目
撃されたのかは定かではないが、想像のものを含めて、多い形のものを紹介
していくことにする。
@球形
 比較的小型のものが多いようだ。白く写っているものが多いので、ボール
を使って、トリック写真にしているのかも知れない。
A楕円形
 球を上下から少し押しつぶしたような形のもの。@より、大きいものが多
い。
B半球形
 球の下半分が扁平になっているもの。この形から鍔が出たものや、扁平な
部分が少し膨らんでいるタイプもある。下から、赤い光が出て来て、宇宙人
がすぅーっと降り立つのを連想するタイプである。
C帽子形
 Bに近いが、鍔がさらに大きくて麦藁帽子の形のようなもの。「空飛ぶ円
盤」に描かれているのは、このタイプが多い。銀色で、窓がいくつかついて
いるものもある。
Dドーナツ型
 車輪のような形で、大型のものが多いようだ。中がつながっていて、宇宙
ステーションのような形をしているものがある。
 どうですか?ほんとうに、宇宙人やいて、UFOも飛んでいるのかなぁ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 4月並みの陽気 ☆☆☆
 今年は、春の訪れが早いようで、連日、ポカポカ陽気が続いている。広島
あたりでは、15℃から17℃で、日なたにいると暑いぐらいである。これ
は、平年より、3〜4℃は高いということで、4月の暖かさだと、テレビな
どで言っている。だから、桜の開花がますます早まるにちがいない。
 暖かいことは、よいことなのだが、こんなに毎日が暖かいと不安にもなっ
てくる。前にも書いたが、地球温暖化が加速しているのではと、毎日の気象
情報を聞きながら、そう思ってしまうのだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.153  2002.03.13
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第153号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 北斗七星の利用法 ☆☆☆
 北斗七星は2等星と3等星の全部で7つで形作られる星の集まりである。
北斗七星は、おおぐま座の胴体と尻尾の一部分であるが、目立つのはその部
分だけで、他の部分は目立たない。
 その目立つ北斗七星は、いろいろな所でけっこう利用できるのだ。
 まず、北の方角を見つけるのに、北斗七星が便利なのだ。「杓」の先の部
分の2つの星を結んで、5倍のばしたところにある明るい星を見つけよう。
これが北極星で、北の方角を示す星なのだ。
 次に、北斗七星を時計のかわりに利用する方法を説明しよう。毎月の北斗
七星の位置を頭に入れておき、それがどのくらい動いたかによって、およそ
の時刻を知ることができるのだ。例えば、午後9時ごろに北斗七星が天頂方
向にあったとしよう。北の方向に対して伏せているように見えているはずだ。
次に見た時には、杓の部分を下にして垂直に立って見えたとする。この場合
は午前3時ごろだと推定できるのだ。夜空の星は、天の北極を中心にして、
1時間に15°ずつ回転してる。上の場合だと90°回転しているから、
90÷15で、6時間(後)と計算できるのだ。
 その他にも、北斗七星の便利な使い方があるが、これは後日にゆずること
にする。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 「晴れ」の定義 ☆☆☆
 きょうも暖かくてよく晴れていた。
 ところで、「晴れ」はどのように定義されているのだろう。
 これは、空全体に占める雲の割合によって、「快晴」とか「晴れ」、そし
て、「くもり」を決めている。
 空全体を「10」とし、雲の割合(「雲量」という)0から2までを「快
晴」、2から8までを「晴れ」、8以上を(最大は当然10)を「くもり」
としているのだ。
 では、空全体に薄雲が出ている時は、「くもり」なのか、「晴れ」なのか?
 これは、影がはっきり見える時は「晴れ」としていて、影が見えない時は
「くもり」としているようだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.154  2002.03.14
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第154号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 北斗七星の利用法(2) ☆☆☆
 北斗七星の利用法の続き。
 空の星を見ていて、2つの星の間をどのように表現するだろうか?
「5pぐらいにくっついてみえていた。」とは言わないと思う。
 それでは、2つの星の間はどのように表現すればよいかと言うと、「角度」
で表すのである。
 観測者が2つの星を見た時に、たとえば、天頂方向と水平線に見えたとす
ると、その2つの星の角度は90°となる。
 では、もっと近い位置にある2つの星の場合はどうしたらよいかというと、
北斗七星を分度器がわりにして、角度を測るとよいのである。
 例えば、「杓」の部分は約10°ある。これが、「グー」をして腕を伸ば
すと、その横の長さにも相当する。
 7つの星の間の角度も決まっているから、これを利用すればよいのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 筍の話 ☆☆☆
 「筍」という字は、「竹」(たけかんむり)に「旬」(しゅん)と書く。
春を代表する食べ物の一つである。
 筍は、3月ごろから竹やぶの中に生えるようになる。最初はとても小さく
地面に顔を出していない。その地面をじっくり見て、微妙な脹らみを見つけ
掘り出すのだ。
 掘り出したばかりの筍はとても香りがよい。ほんとうに春の息吹を感じさ
せてくれるのである。
 最近はスーパーなどで、いつでも筍を見るようになった。でも、筍の字の
ごとく、季節を感じる食べ物をもっと食べたいものだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.155  2002.03.15
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第155号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星座の熊の尻尾はなぜ長い? ☆☆☆
 北斗七星はおおぐま座の一部分であると、以前の記事に書いた。
 その、おおぐま座のすぐ近くには、北極星を尻尾の先に持っている「こぐ
ま座」がある。こぐま座も、7つの星の集まりがあって、北斗七星のことを
「大柄杓」と言うのに対して、こぐま座は「小柄杓」とも言われている。
 ところで、北の空に熊の親子が並んでいるのだが、みなさんが知っている
熊と違うところがあるのにお気づきだろうか?
 そう。熊の尻尾なのだ。熊の尻尾は短いはずなのに、天上にいる熊の親子
の尻尾は長いのである。なぜなのだろうか?
 これは、アメリカインディアンに伝わる神話からだと考えられる。森の大
王(大きな木)に尻尾をつかまれ、ぶんぶん振り回して、エイッとばかりに
空へ投げられたとある。ぶんぶんと振り回されたために、尻尾も長くのびて
しまったのだろう。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 冷たい雨?暖かい雨? ☆☆☆
 昨日は、午後から雨となった。
 今までだったら、雨がとても冷たく感じたのであるが、昨日の雨は、そん
なに冷たいとは思わなかった。
 気象情報によれば、所によっては春一番が吹く、と、言っていたが、季節
は確実に春になって来ている。
 もうすぐ、彼岸の入り。雨も暖かく感じられるようになってきた。


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    ほしやそらのこと       VOL.156  2002.03.16
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第156号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星になった柄杓 ☆☆☆
 北斗七星に関しての物語の一つを紹介する。

 あるところで、病気の母とその娘が暮らしていた。娘は、病気の母のため
に一生懸命に働いていた。
 ある日のこと、病気の母が「水を汲んで来てくれ。」と娘に言った。娘は
母の願いを叶えるために、木の柄杓を持って、近くの湖に水を汲みに行った。
水を汲んで家に帰っている時のことである。1匹の子犬が少女のところにや
って来た。子犬は、少女の持っていた柄杓の水を飲んでしまった。「大切な
水をどうしよう・・・。」と少女が悲しんでいた時のこと。その、木の柄杓
は、銀の柄杓に変わり、その柄杓の中にはまた水がいっぱいになったのであ
る。 
 こうして、少女は家に帰った。そして、その水をお母さんに飲ませようと
していた時のことであった。家の戸を叩く者がいる。少女が戸を開けると、
1人の旅人が転がり込んで来てこう言った。「どうぞその水を私に飲ませて
ください。私はのどが渇いて死にそうなんです。」
 少女は、その水を旅人に飲ませてやった。枕元でその様子を見ていた母が
言った。「その水を全部旅人におあげ。私はもう長くないんだから・・・。」
そうするとどうだろう。銀の柄杓は金の柄杓へと変わり、また、その柄杓に
は水が溜まり、溢れ出して来たのである。そして、その柄杓の底には、7つ
のダイヤモンドが輝いていたのである。
 やがて、母の病気も治り、幸せに暮らしたということだ。また、7つのダ
イヤモンドは星になって、夜空で輝くようになった・・・・・・。

以前、どこかで聞いた物語を、記憶を頼りに書いてみた。

−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 春の風 ☆☆☆
 最近、朝のニュースのなかでの気象情報を聞いていると、連日のように、
「暖かい」とか、「4月の陽気」などと言っている。
 東京では22℃と5月の陽気になったとも言っていたが、毎日同じことを
言っているような気がして、あんまり驚かなくなってしまった。
 ところで、私は、春の風がとても好きである。昼の生命の息吹を感じされ
る風もそうであるが、夜に副、あの生暖かい風も好きなのだ。風の音を聞い
ていると、ワクワクしてくるのである。どうしてかわからないが・・・。


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    ほしやそらのこと       VOL.157  2002.03.17
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第157号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 春の大曲線 ☆☆☆
 北斗七星は春になると天高く上るので大変よく目立つようになる。その北
斗七星の柄杓の柄にカーブをたどっていくと、いくつかの星座や目立つ星を
みつけることができる。きょうは、それを紹介していくことにする。
 北斗七星の柄のカーブをたどって行って、まず見つかるのは、オレンジ色
に輝く明るい1等星である。これは、「うしかい座」の「アークトゥールス」
である。うしかい座はネクタイのような形をしていて、アークトゥールスは
ちょうど首もとに位置している。
 さらにたどって行くと、今度は白い1等星にぶち当たる。この白い星は、
「おとめ座」の「スピカ」である。おとめ座は、このスピカ以外はほとんど
目立たない星座である。
 さらにさらにのばして行くと、少しへしゃげた四角形の星の集まりを見つ
けることができる。これが、「からす座」で、この曲線の終点になる。
 夜空にできる、この大きな星のカーブを、「春の大曲線」と呼んでいる。

−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ つくし ☆☆☆
 「つくし」を漢字に直すと「土筆」となる。なるほど、土の中からニョキ
ニョキと筆が出て来ているようにも見える。
 つくしは、暖かい南向きの斜面の草むらだと、2月の終わりごろから頭を
出していることもある。
 つくしは、「はかま」と呼ばれる部分を取り除いて、卵でとじて食べると
おいしい。頭の部分がちょっと苦いことがあるが、これは頭の部分に胞子が
詰まっているからである。
 つくしがぐんぐん伸びて来ると春たけなわ。その後には、「スギナ」と呼
ばれる緑色の葉のような部分が生えてくる。
 なお、つくしの正式名称が「スギナ」で、その両方の部分を指している。


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    ほしやそらのこと       VOL.158  2002.03.18
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第158号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 春の大三角 ☆☆☆
 星座の目印に「春の大三角」というのがある。春の大三角を構成する3つ
の星は、おとめ座のスピカ、うしかい座のアークトゥールス、そして、しし
座のデネボラである。しし座のデネボラは、星図絵で言うと、獅子のお尻あ
たりにある北極星ぐらいの明るさの星である。
 春の大三角の他に、夏の大三角と冬の大三角があるが、いずれも、よく目
立つ星の集まりである。
 春の大三角のデネボラとアークトゥールスを底辺として、反対側に頂点を
求めると、2.9等の星を見つけることができる。この星は、りょうけん座
のコル・カロリである。この星を含めて4つの星を結ぶと、「春のダイヤモ
ンド」ができあがるのである。とても大きなダイヤの形をしている。

−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 冬眠から覚める ☆☆☆
 日に日に気温が高くなってくると、生き物たちが活発に活動するようにな
ってくる。田のまわりを住みかとするカエルもその一つである。
 カエルは気温(土の温度のほうが正しいか?)高くなると、冬眠から覚め
て地上に這い出してくる。そして、水が溜まっている所に卵を産んでいるこ
ともある。しかし、春になったとは言え、まだ寒いのだ。寒くなると動けな
くなるから、また土の中に潜り込んでしまうのだ。
 この時季、カエルはいないのに、ゼリーのような卵だけが田んぼの中に見
られることがある。きっと、暖かい日に地上に出て来て卵を産み、また土の
中に身を潜めているからであろう。


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    ほしやそらのこと       VOL.159  2002.03.19
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第159号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ りょうけん座 ☆☆☆
 北斗七星に柄の部分のすぐ南あたりに「りょうけん座」がある。星図絵で
は、隣りにある「うしかい座」の牛飼いが、この2匹の猟犬を引き連れてい
るようなかっこうになっているが、牛飼いと猟犬の関係を示すような話は残
っていないようである。
 南側の犬の首もとには、2.9等の星が輝いていて、「コル・カロリ」と
いう名前がついていて、以前の記事で紹介したように、「春のダイヤモンド」
を構成する星の一つになっている。
 りょうけん座には、「子持ち銀河」と呼ばれる、面白い天体がある。大小
の銀河がくっついていて、親が子どもを抱いているように見えるから、この
名がついたのだろう。この銀河は北斗七星の柄のすぐ近くにある。8等級と
少し暗いが、望遠鏡で見ると、2つの銀河がぼんやりと見えていることだろ
う。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 桜便り続々と ☆☆☆
 今週になって、桜の開花便りが日本の各地から入ってくるようになった。
 平年より、10日以上も早いというのが大半で、早咲きに記録としては、
どこも1、2位を争うようなものが多い。
 当の、三原でも、通勤途上にある桜がほころび始めている。この暖かさが
続くと、4月早々には散っているかも知れない。
 みなさんの所には、もう桜便りが届いただろうか?


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    ほしやそらのこと       VOL.160  2002.03.20
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第160号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 柄杓の中に ☆☆☆
 北斗七星の「杓」の部分に注目してみよう。「杓」を構成する4つの星は
2等星から3等星なので、すぐに見つけることができるはずだ。
 ところが、その4つの星、すなわち、四角形の内側の星を見つけるのは、
ちょっと難しいかもしれない。と、言うのも、6等星より明るい星は4個し
かなく、7等星より明るい星まで含めても10個ぐらいなのだ。
 視力検査のつもりで、「杓」の四角形の中にいくつ星が見えるか調べてみ
るとよい。10個以上見えた人は、相当の視力の持ち主なのだ。なかには、
「0個」という人もいるかもしれないよ。ことに、空が明るい所では。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 突風 ☆☆☆
 春先に、この地方では突風がよく吹く。びゅうびゅうと風が吹き、窓わく
なども、すごい音を立てていることがある。また、外においてあるポリバケ
ツなどが、吹き飛ばされたりしていることもある。
 瀬戸内海地方は、比較的、風が吹かない所なのだが、地域によって例外も
あるようだ。私が生まれた所(やはり広島県東部)では、こんなにも風が吹
かなかった。どうしてだろう?


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    ほしやそらのこと       VOL.161  2002.03.21
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第161号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 視力検査に ☆☆☆
 前号でも、目試しの星のことについて書いたが、今号もその続きである。
 北斗七星の柄のほうから数えて2番目の星がある。「ミザール」という名
前の星で、2.3等級の明るさで輝いている。ところが、よく見ると、すぐ
近くに別の星がくっついたように見えている。明るさは4等級で、「アルコ
ル」と呼ばれている星だ。この2つの星が分離して見えれば、視力はまずま
ずというところだ。
 このように、2つの星がくっついたように見えるのを、「二重星」と呼ん
でいる。実は、ミザールのごく近くには、また別の星がある。これまた4等
級の星が輝いているのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 春分の日 ☆☆☆
 きょうは、「春分の日」である。「暑さ寒さも彼岸まで」と、よく言うが、
今年の場合は、それが当てはまらない。昨日は5月の陽気で、汗ばむほどに
なった。気象情報では、北陸地方あたりでは、25℃を超え、「夏日」にな
るということらしい。
 ところで、春分の日であるが、3月21日になる年と、20日になる年が
ある。これは、太陽のまわりを公転している地球が「春分点」を通過した日
になっているからである。同様に、秋分の日が、9月23日の年と、24日
の年があるのは、そのためなのである。(秋分の場合は、春分点から180°
反対方向に移動した日となる。)


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    ほしやそらのこと       VOL.162  2002.03.22
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第162号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 半月 ☆☆☆
 ふたご座の中に、半月を少し過ぎた月が輝いている。午後8時で、「月
齢8.4」というところだから、半月は前日だったようである。
 半月を歌った歌が、隣の国、韓国にある。
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  青いお空の銀河には 白い小舟が通ります
  兎と桂の木をのせて
  帆も上げず 櫂もなく
  すいすい 西へと 急ぎます
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 という歌詞だ。
 半月は、昼間でも見えるので、このような歌詞になったのだろう。
 また、兎と桂は、月の模様を表しているのだろう。
(曲と楽譜は「天文のページ」(6)にあります。)
  http://www.tako.ne.jp/~tatchan/tenmon6.htm
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 山火事に季節 ☆☆☆
 テレビや新聞を見ると、連日のように、山火事のニュースが報道されてい
る。3月は、一年を通じて最も山火事の多い月なのである。
 では、なぜ3月が多いのだろうか?
 それは、空気がよく乾いているからである。この時季、気温が上がると、
湿度が急速に低下する。15%とか20%まで下がっている日も珍しくない。
湿度が低いと、当然のことながら、ものが燃えやすくなるのだ。
 もう一つ、この時季には、草焼きをよくする。またハイキングで山に入る
人も多い。そういう火の不始末も、火事の多い原因となっているのだ。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.163  2002.03.23
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第163号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ かみのけ座 ☆☆☆
 北斗七星の南側には、りょうけん座がり、そのりょうけん座のさらに南側
にあるのが、「かみのけ座」である。
 かみのけ座は、もっとも明るい星でも4等級だから。ほとんど目立たない
星座である。しかし、かみのけ座あたりは、星雲・星団の宝庫なのである。
小さい望遠鏡では、なかなか見えないと思うが、大きな望遠鏡で見るか、ま
たは写真に撮ると、たくさんの星雲・星団などに出会うことができるだろう。
星雲は、私たちの銀河系のようなもので、集団となって存在している。
  
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 桜が満開の所も・・・ ☆☆☆
 桜が咲いたら、今度は満開の日がいつになるかということだが、ふつう開
花してから1週間かかるということだ。
 三原(私の住んでいるあたり)では、そこまでいっていないが、東京では
すでに満開になっているらしい。
 こんなにも早く満開になってしまうと、観光などのスケジュールに大きな
影響を及ぼしてくる。実際、各地の観光協会や旅行業者などが、頭を悩ませ
ているということである。
 桜もこんなに早く咲いてしまうと、やはり「スピード違反」と言いたくな
る。



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    ほしやそらのこと       VOL.164  2002.03.24
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第164号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 5倍という距離 ☆☆☆
 北極星を見つける方法については以前の記事でも書いたが、ここでもう一
度おさらいすることにしよう。
 1つ目の方法。
北斗七星の「杓」の先の2つの星を結んで、5倍のばしていく。
 2つ目の方法。
カシオペア座の「山形」の、そえぞれ2つの星を結び頂点を求める。そして、
その頂点と真ん中の星を結んで、その方向に5倍のばす。
 いずれにしても、「5倍」がキーポイントになっている。 
  
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ また強い風・・ ☆☆☆
 昨日は強い風が吹き荒れていた。しかし、今回の風は、今まで吹いたよう
な暖かい南風ではなくて、冷たい北風であった。
 低気圧が、日本を東進して、寒冷前線が通過すると、その前線に向かって
強い北西の風が吹くのだ。朝早くは時雨れ模様であったが、さすがに彼岸過
ぎである。風もだいぶ暖かくなり、天候は次第に回復していったのだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.165  2002.03.25
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第165号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 金星を見つけよう ☆☆☆
 3月も下旬となり、金星を見つけやすくなってきた。これは、太陽からの角
度がだんだん大きくなっているためで、見かけ上では、太陽と金星がだんだん
と離れていっているからだ。
 三原での日の入りの時刻は6時20分過ぎ。それから40分ぐらいたった、
7時過ぎに、西の空を見ると、地平線から6°ぐらい離れた所に金星は輝いて
いるのだ。マイナス4等級なので、わりあい簡単に”一番星”の金星を見つけ
ることができるだろう。
  
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 花冷え ☆☆☆
 前号の記事の続きになるが、ここ2、3日、少し寒くなってきた。北の高気
圧の圏内に入っているからであろうが、いままでがあまりにもポカポカ陽気で
あったため、とても寒く感じる。
 このような、桜が咲いてからの寒のもどりを、「花冷え」というのであろう
が、平年なら4月になって見られる現象が、今年は3月見られるのである。桜
前線の北上もいったん休止というところか。でも、また、一気に北上していく
にちがいない。


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    ほしやそらのこと       VOL.166  2002.03.26
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第166号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 惑星の行列 ☆☆☆
 前号で、金星のことについて書いた。ところが、今の時期は、火星、土星、
それに木星が、ほぼ等間隔に並んで見えているのだ。
 金星の隣りにあるのが火星。1.4等級の明るさで赤っぽく輝いている。
 その隣りにあるのが土星。−0.1等級に明るさである。
 さらに、その隣りに木星が。−2.2等級である。
 この、4つの惑星の間は、22°から25°ぐらい。偶然の一致とは言え、
よくまあ、見事に並んだものである。
  
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 夜明けも早くなった ☆☆☆
 最近、夜が明けるのも早くなってきた。三原での日の出が6時3分。これは
いちばん遅い時(1月上旬)と比べて、1時間15分ぐらいは早くなっている
のだ。
 夜が明けるのが早くなると、目覚めもよくなる私であるが、今は、日に1分
以上のペースで早くなっているようだ。これから、まだ1時間以上は早くなっ
ていくのだ。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.167  2002.03.27
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第167号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ そろそろ満月 ☆☆☆
 29日半ぐらいで、満ち欠けを繰り返す月。きょうは、月齢が13.4なの
で、満月前の月になっている。
 左側の部分が僅かにかけているので、パンパンに膨らんだラグビーボールの
ように見える。私は、10日過ぎから満月(十五夜)ぐらいの月が好きである。
夕方になると間もなくのぼって来、しかも明るいので、いかにも”月”らしい
と感じるのである。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 高校野球は? ☆☆☆
 一昨日から高校野球が始まった。「春のセンバツ」が始まると、本格的な春
がやって来たという感じがするが、今年はとっくの昔に春が来ている。
 例年だと高校野球が始まってから桜が咲くのだが、今年は桜が咲いて、高校
野球が始まるのを待ってくれたという感じがする。
 ところで、高校野球が行われる甲子園球場は屋根がないので心配なのは雨。
今年は、雨で順延されることがあるだろうか?


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    ほしやそらのこと       VOL.168  2002.03.28
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第168号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ からす座 ☆☆☆
 「春の大曲線」の終点は、からす座である。からす座は、4個の3等星で構
成される、ひしゃげた台形の形をしている。4個の星がこぢんまりとまとまっ
ているので、比較的探しやすい星座である。
 さて、からす座のからすであるが、もともとは白い身体をした賢い鳥だった
らしい。しかも言葉を喋ることもできたのだ。ところが、あることで「不倫」
だと嘘をついてしまったのが原因で、言葉を奪われ、身体も黒く染められてし
まった。と、神話の一節にはある。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ やっぱり順延に ☆☆☆
 前号での記事での予感が当たってしまった。27日、ここ三原では、雨は午
前中に止んで青空がのぞいていた。
 甲子園とここでは240kmぐらい離れているので、雲が移動するのには、5
時間から6時間かかることになる。こちらで雨が止んでも、甲子園で雨が止む
のは5、6時間後ということになる。さらにグランドが乾くまでに時間がかか
るので、順延はいたしかたないことなのかもしれない。


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    ほしやそらのこと       VOL.169  2002.03.29
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第169号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ コップ座 ☆☆☆
 からす座の隣には「コップ座」がある。コップと言っても、現在のような
円筒形のコップではなく、優勝カップのような形のものが、星図絵には描か
ている。これは、ギリシャ時代の陶器を意味する「クラーテル」だそうだ。
昔のギリシャ人は、このコップにお酒を注いで飲んでいたにちがいない。
 ところで、そのコップ座であるが、夜空の中では目立たない星座である。
いくつかの星で、コップを形作ってはいるが、何せ暗い星ばかりなので、目
に留まることは少ないと思われる。

−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 霜に注意! ☆☆☆
 昨日の朝は冷え込んだ。日中は暖かくなったと言え、まだ朝は寒いことが
多い。
 朝の最低気温が4℃を下回るようであったら、霜に注意しなければならな
い。海岸沿いでは、さほど心配はないが、少し奥に入ると、冷え込みが厳し
くなるのだ。
 春と秋は、朝晩の気温差が大きいので、体調にも気を配るようにしよう。


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    ほしやそらのこと       VOL.170  2002.03.30
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第170号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ ろくぶんぎ座 ☆☆☆
 ろくぶんぎ座は、からす座、コップ座とたどっていくと見つけることがで
きる。これらの星座は、うみへび座の細長い星座の上に仲良く並んでいるの
だ。
 その、ろくぶんぎ座であるが、となりにあるコップ座と同様に目立たない。
 六分儀(ろくぶんぎ)とは、天体観測(星と星の角度を測ったりする)に
使われる、おうぎ形をした器具のことだ。実物を見たことはないのだが、六
分儀というぐらいだから、おうぎ形の中心角にあたる部分は、360°の6
分の1である、60°になっているのだろう。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 花見は・・・ ☆☆☆
 広島の平和公園、三原の筆影山など、県内の沿岸地方の桜が次々に満開に
なりはじめた。例年だと、今ごろからやっと咲き始めるのに、今年はもう散
り始めているところもある。
 また、昨日はあいにくの雨。この雨で、桜が散るのを心配したが、何とか
持っているようだ。
 きょう、気温は20℃以上に上がり、しかも好天になると予報が出ている。
明日は、また寒くなるらしいので、花見はきょうを逃したくないものだ。
 なお、この記事は、”地域限定情報”なので、念のため。(^^;


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    ほしやそらのこと       VOL.171  2002.03.31
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第171号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ はちぶんぎ座 ☆☆☆
 前号では、ろくぶんぎ座のことについて書いたが、今回は「はちぶんぎ座」
について書いていくことにする。
 はちぶんぎ座は、残念ながら日本からは見ることはできない。それもそのは
ずで、はちぶんぎ座は、天の南極に一番近い位置にあるのだ。北天にある、こ
ぐま座が北極星を中心に回っているように、はちぶんぎ座も、天の南極のあた
りをぐるぐると回っているのだ。
 星図絵を見ると、八分儀も六分儀によく似たかっこうをしている。これは、
18世紀半ばにラカイユによって設定された、当時の最新鋭の天体観測器具な
のだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 3月も終わり ☆☆☆
 3月もきょうで終わりとなった。気候的には、4月かから5月、大型連休
のような暖かさが続いた3月であった。
 4月になると、気象庁から3月の気象の統計などが発表されるであろうが、
おそらく、「観測史上」という言葉があちらこちらに出てくるにちがいない。
別に空の色や雲が変わったわけではないのだが、何か異常を感じる今年の気
象である。この先、どうなっていくのであろうか・・・?

−−−−− 番外編 −−−−−
☆☆☆ 質問コーナー ☆☆☆
−−− Question −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「ろくぶんぎ」って?
−−− Answer −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 六分儀は航海など、測量するために使われていたようです。170号に記
事に不確かな部分もありました。六分儀は今も作られています。メーカーの
ページがありましたので、興味がある人は、そのHpに行ってみてください。
価格は、13万から25万円ぐらいでしたよ。
URLは、
 http://www.tamaya-technics.com/sextant.htm
です。


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    ほしやそらのこと       VOL.172  2002.04.01
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第172号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ ケンタウルス座 ☆☆☆
 ケンタウルス座は、うみへび座の南、ちょうどコップ座を挟んで、反対側に
位置した所にある。沖縄より南では、その全容を見ることができるが、日本の
多くの地方では、その上半身しかみることだできない。
 ケンタウルス座には、リギル・ケンタウルスという1等星が輝いている。こ
の星は、4.3光年の所にあり、太陽に次いで私たちの近くにある恒星である。
 さて、ケンタウルス座の足もとには、南十字星がある。南国に夢を馳せる星
座がここにあると思うと、ロマンを感じてしまうのだ。

−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ カエルの合唱 ☆☆☆
 2、3日前、夜に窓際に行くと、カエルの声が聞こえてきていた。まだ3月
なのに、と、耳を疑ったが、田んぼのほうから、賑やかに聞こえていたのだ。
 カエルの声というと、5月から6月によく聞こえるのであるが、3月に聞い
たというのは記憶がないことである。今年の暖かさは、こんなところにも出て
いるのだ。
 気温が上がるにつれて、生き物の活動も活発になってきた。今年は、ハルゼ
ミの初鳴きも早くなるかもしれない。


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    ほしやそらのこと       VOL.173  2002.04.02
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第173号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 花火の火薬 ☆☆☆
 花火のシーズンにはまだ早いが、花火の火薬のことについて書いていこう。
日本の花火で「菊」や「牡丹」と呼ばれる花火には、「星」と呼ばれる、パチ
ンコ玉のような火薬が無数に詰め込まれている。
 花火の中心には、「割薬」と呼ばれる火薬が入っていて、それに火がつくと
「星」を四方八方に飛ばすのである。大きいものでは、花火が開いた時の直径
が数百メートルになるという。
 今の花火は、輝きを増す薬(マグネシウムなど)が入っているので美しいが、
昔のは黒色火薬だけだったので、地味だったようだ。でも、昔は空も明るくな
いし、ネオンサインなどの光もなかったので、夜空の星をバックに、とても風
流に見えていたことだろう。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ カタクリの花 ☆☆☆
 広島県中央部にカタクリが自生する所がある。桜がそうであるように、カタ
クリも例年より7日から10日ぐらい早く開花している。
 カタクリは、ユリ科の花で、春になると、薄い紫色の花をつける。可憐な花
で、無断で採っていく人も多く、保全をどうしていくかが、課題になっている
ようである。
 ところで、「カタクリ」の名の由来であるが、球根から片栗粉(でんぷん)
がとれるからだと聞いたことがある。
 こういう、季節を感じさせる野の花が、いつまでも残ってほしいものである。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.174  2002.04.03
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第174号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 南天の星座たち ☆☆☆
 私たち、本州に住んでいる人たちが見ることのできない星座がいく
つかある。「みなみじゅうじ座」はその代表格である。
 みなみじゅうじ座より他にどんな星座があるかというと、「はえ座」
「ふうちょう座」、「きょしちょう座」、「うみへび座」、「テーブ
ルさん座」、「レチクル座」、「くじゃく座」、「はちぶんぎ座」、
「みなみのさんかく座」、「カメレオン座」などである。
 みなみじゅうじ座以外は、ほとんど知らない星座であると思われる。
なかでも、カメレオン座は、はちぶんぎ座とともに、天の南極あたり
に位置していて、赤道より南にいかないと、見ることのできにくい星
座なのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 太陽への道しるべ ☆☆☆
 4月から転勤となり、職場まで30分ぐらいの距離になった。今ご
ろ、仕事帰りには、夕日に染まった雲を目にするのだが、昨日は太陽
の沈んだ方向に向かって、2本の飛行機雲が伸びていた。ちょうど、
その方角に飛行場があるので、当然と言えば当然のことなのだが、太
陽へ向かって歩いて行けそうな感じがしたのだ。
 これからは、もっともっと日が長くなってくるので、太陽もまだ沈
んでいなくなってくる。進行方向が西だと非常に眩しいので、こうい
う時は雲が出て、太陽を隠していてくれたほうがありがたいと思う。


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    ほしやそらのこと       VOL.175  2002.04.04
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第175号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 冥王星 ☆☆☆
 冥王星は、現在、さそり座とへびつかい座の中間あたりにある。深
夜になるとだいぶ観測しやすくなるが、一般のアマチュアの人たちに
とっては、観測外の対象なのである。もちろん私も見たことはない。
 なぜかと言うと、まずその光度が14等級と、肉眼はおろか、望遠
鏡ですらも見ることが難しい天体だからである。さらに、14等級と
いうと、そのまわりには無数の”ぬか星”がひしめいている。その中
から目的の冥王星を見つけようとするのだから、これまた大変なこと
なのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ やっぱり・・・ ☆☆☆
 気象庁から、3月の気象統計が発表されたようで、ラジオで放送さ
れていた。それによると、全国にある150か所あまりの観測点のう
ち、その3分の2ぐらいが、「観測史上」最高の気温だったそうであ
る。
 「やっぱり」というか、「予想通り」の結果だったと思う。異常気
象かどうかについては、はっきりと明言をしていなかったが、過去の
気象のぶれと、いろいろな条件が重なって、このようになったのだそ
うだ。今年の冬は暖冬傾向だったので雪が少なかったらしい。だから、
これから夏に向けての水不足が心配される。1994年の夏のように
はなってほしくないものだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.176  2002.04.05
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第176号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 西の空に注目! ☆☆☆
 以前の号で、惑星の行列について書いたが、その惑星たちが、日を
追うごとに接近してきている。加えて、4月の終わり頃からは、水星
もその仲間に入って来て、いっそう賑やかになってくるのだ。5月の
大型連休が明けた頃には、僅か2°の範囲に、火星、水星、金星、土
星の4つの惑星が見えているのだ。さらに、10°ぐらい離れている
所に木星もあるのだから、眺めは最高である。写真でも、一度の5つ
の惑星を写しとることができるのだ。
 これから、5月中旬に向けて、西の空に注目してほしい。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 夏日 ☆☆☆
 「夏日」とは、1日の最高気温が25℃を超えた日のことである。
今年は、3月に夏日を観測した所があったが、広島県でも、4月早々
夏日になった所があったようだ。初夏を思わすような陽気で、ちょっ
と動いただけで、じとっと汗ばんでくる。
 夏日になりやすいのは、沿岸部より内陸の地方である。だから、日
が沈むと急に寒くなってしまいうのだ。ほんとうに健康管理が難しい
ものだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.177  2002.04.06
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第177号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 金星 ☆☆☆
 金星が、日を追うごとに見やすくなってきた。黄色っぽく輝く金星
は「ヴィーナス」という名前が付いている。ヴィーナスとは、「美の
女神」のことであるが、実際の金星は、それとはほど遠い気がする。
 金星の地上上空には二酸化炭素などの分厚い大気があり、地上に近
づくと硫酸の雨に変わるようだ。さらに近づくと、雨は上がるが、二
酸化炭素による温室効果によって、450℃を上回る灼熱地獄と化す
るのだ。
 これでは、生き物は生きていくことができないであろう。ところで
とても心配なことがある。今、地球では温暖化が危惧されているが、
地球もやがて金星のようになると言われている。いつのことかは明言
できないが、確実にその道を歩んでいるということだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 177番 ☆☆☆
 電話の177番と言えば、天気予報のサービスのことだ。177番
にかけると、地元の気象台が発表した天気予報を流してくれる。今は
177番にかけると、最初の部分から流れているが、昔はそうではな
かったのだ。だから、受話器を上げると、「次のお知らせは・・」と
言っていることもあったのだ。
 ところで、177番の前に局番を付けると、その地方の天気予報が
聞ける。例えば、「03177」だと、東京あたりの天気用法を聞く
ことができる。
 しかし、今では、インターネットで簡単に各地の気象情報を取り出
すことができる。177番も過去の遺産になっていくのだろうか。


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    ほしやそらのこと       VOL.178  2002.04.07
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第178号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 冬の星もそろそろ・・・ ☆☆☆
 冬の間、夜空を飾っていたオリオン座など冬の星もずいぶん西の空
に傾いてしまった。そうは言っても午後9時ごろでは何とか見えてい
るので、見るのだったら今のうちかもしれない。
 ところで、地元の民放のテレビ局である、「テレビ新広島」では、
オリオン座がニュースの画面のバックに使われている。9時前か、そ
のころに「tssニュース」が放送されているが、横向きのオリオン
座がタイトルの後ろにあるのだ。一見するだけではわかりにくいが、
首を横に傾けて見ると、オリオン座だとわかるであろう。
 広島地方の人以外は見ることができないけれど、こちらに旅行など
で来る機会があったら、横向きのオリオン座を見てね。(^^;
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ きょうは雨か? ☆☆☆
 先週は5月の大型連休のような暖かさが続いた。しかも、ずっと晴
れていた。
 「春に三日の晴れなし」という言葉があるが、3日以上もよい天気
が続いていたのだ。5日は二十四節季の一つである、「清明」だった
が、それにふさわしい天気だったと思う。
 天気予報によると、今週は先週のようには天気が続かないようであ
る。さて、どうなるだろうか。


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    ほしやそらのこと       VOL.179  2002.04.08
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第179号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 目を休ませよう ☆☆☆
 気温も日に日に上がり、星の観察もしやすくなってきた。寒い冬は
ちょっと外に出ているだけでも、体の芯から冷えていってしまう。い
くら天文好きだと言っても、よほどにイベント(月食や流星雨などの
現象)でもないかぎり、寒さの厳しい外には出たくないものだ。
 さて、今ごろは夜間でもだいぶ暖かくなってきたので、テレビやパ
ソコンの画面を見続けた後に、目のを休ませるという意味で、星空を
眺めるのもいいだろう。
 とかく近くばかり見ているので、目の硝子体や網膜に極度の負担が
かかっている。それを休ませるために、昼間では遠くの景色を、夜間
では、星空を眺めるとよいのだ。ついでに、星座を覚えたりできるし、
たまには流れ星などを見ることができるのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 葉桜の季節 ☆☆☆
 ここのところの雨で桜の花もすっかり散ってしまったようである。
花が散った後には、赤みがかった萌葱色の若葉が出てきて、だんだん
と大きくなってきている。
 桜の次はツツジの花が見頃になるが、その頃は山々も萌葱色になり
その中に赤やピンクの花を見ることになろう。
 秋の山も美しいが、春の生命の息吹を感じされる山も美しいし、命
の躍動をもらえるような気がするので、私はこの季節が好きである。


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    ほしやそらのこと       VOL.180  2002.04.09
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第180号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 流れ星 ☆☆☆
 3月から5月にかけては、「おとめ座流星群」の季節である。ピー
クは4月中旬。出現個数は1時間あたり数個と少ないが、おとめ座あ
たりを眺めていると、流星が見られるかもしれない。
 ところで、「流星が出現したときに願い事を3回唱えるとそれが叶
う」と、よく言われるが、実際にはそれは難しい事だと思われる。
 それと言うのは、流星そのものの出現時間は1秒ぐらいだからであ
る。それに加えて、「いつ」「どこに」出るか、予測がつかないから
である。運よく、自分が見ていた方角に流星が出現しても、とっさに
願い事を言うのは不可能であろう。
 流星の出現時間を計測するには、どうすればいいのだろう。ストッ
プウォッチを使えばいいじゃぁないかと思うかも知れないが、出現し
てから計時ボタンを押している間に、消えてしまうのがふつうである。
専門的な器具(カメラの前に回転する「スリット」をつける)を使っ
て観測するという方法もあるが、私たちにとっては一般的ではない。
そこで、「ダルマサンガコロンダ」と、流星が出現した瞬間に唱える
のである。「ダルマサンガコロンダ」を1秒間に正確に言えるように
練習しておくのである。例えば、「ダルマサンガコロ」まで言った時
に消えたとすると、0.8秒ということになる。数人で、空の見る方
向を分担して観測してみるとよい。

−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 「黄砂」の記事 ☆☆☆
 1か月ぐらい前の新聞記事に、人工衛星がとらえた「黄砂現象」が
掲載されていた。
 それによると、中国大陸の黄河上流あたりで吹き上げられた黄色い
砂(土)が、強い偏西風に載って、東シナ海や日本の西部の地域に到
達しているのが、見事にとらえられていた。
 日本あたりはさすがに薄くなったいたが、東シナ海では、下の海を
覆いつくしてしまうかのように黄色く写っていたのだ。そのころのペ
キンでは、視界が50mから100mぐらい。住民生活に相当の影響
を及ぼしているにちがいない。
 日本でも、黄砂が飛来すると、遠くの景色が霞み、雨が降ると洗濯
物が黄色く染まったり、屋根瓦や車のボンネットなどが、泥水をかけ
たかのように汚れてしまうことがある。2月頃だと、黄色い雪が降っ
てくることもあるのだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.181  2002.04.10
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第181号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 宇宙で月や星をみると・・・ ☆☆☆
 星を見ると、チカチカと瞬いて見える。ふつうに見るにはこれでよ
いのだが、天体観測や写真撮影をしようとする者にとっては、この星
の「チカチカ」は、とてもよくないのである。
 望遠鏡で見ると、恒星ではやはりチカチカと瞬いて見える。ところ
が惑星や月を見ると、水面から中の物を見たときのように、ゆらゆら
と波打って見えてしまうのだ。これでは、惑星や月の模様を詳しく観
察することができないのだ。また、写真に撮っても不鮮明にしか写っ
てくれない。
 それでは、空気のない宇宙に出たらどうなのだろうか?
 宇宙は、空気がないので、地球のように空気(大気)の影響を受け
ることはない。したがって、「チカチカ」の現象はまったくないと言
ってよい。
 私は、観測は別にして、星はチカチカと瞬いていたほうがよいと思
う。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 富士山測候所 ☆☆☆
 今は、もう閉鎖されてしまったが、富士山山頂に気象レーダーがあ
った。気象衛星がない時代には、いちばん広い範囲をカバーするレー
ダーとして活躍していたものだ。
 富士山の標高は3776m。レーダー観測では、まわりに障害物が
あってはならないので、富士山山頂が好条件だったのだ。NHKの番
組「プロジェクトX」で、このことが採り上げられて放送されていた
が、建設にはものすごい苦労や困難があったようだ。また、それから
の観測も同様だったにちがいない。


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    ほしやそらのこと       VOL.182  2002.04.11
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第182号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 夜の地球 ☆☆☆
 地球の上空には実にたくさんの人工衛星が回っている。BSやCS
の放送衛星や通信衛星、「ひまわり」などの気象衛星、それから資源
探査衛星もある。また軍事衛星は、私たちの知らないうちにいろいろ
な画像を地上へ送信しているはずだ。
 さて、そのような衛星の一つが、夜の地球を写し出しているのを見
たことがある。それによると、日本はその地形のように写し出されて
いた。暗い夜に明るく輝くのはもちろん都市などの人口照明である。
 ところが、都市ではないのに明るく輝いている所もあった。1つ目
はアフリカなどで見られる焼き畑の光。2つ目は海上のイカつり漁船
などの照明の光であった。こんなものまで写るのだから、すごいと言
えばすごいのかもしれない。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 気象レーダーの話 @ ☆☆☆
 気象レーダーのレーダーとは、「RADAR」のことである。私は
「RADAR」という単語があるのだと思っていたのだが、実はそう
ではなくて、RAdio Detection And Ranging の略語で、前記の大文字
の部分を縮めたものだそうだ。
 日本にも10数か所にレーダーによる観測所があって、雨粒の粒子
をとらえているのだ。レーダーから電波を発信すると、雨粒や雲の粒
子に当たって、電波の一部がもどってくる。それを大きなアンテナで
とらえている。これを「エコー」と呼んでいる。ちなみに、エコーと
は「反響音」とか「山びこ」のことも意味している。


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    ほしやそらのこと       VOL.183  2002.04.12
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第183号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 月齢29.1 ☆☆☆
 1か月のうち1回か2回、月が見えにくい時期がある。
 そう、「新月」と呼ばれる時期である。きょう正午の月齢が29.1
であるから、きわめて新月に近くなっている。新月の時期は、月の表
面を見ることができない。この頃の月は、影の部分を地球の方に向け
ていて、しかも近くには太陽があるからである。
 月に太陽が当たっている部分と全体の関係を「輝面比」というが、
今はその輝面比がわずか0.01である。全体に光が当たると「1」
になるから、今は100分の1の部分しか光が当たっていないという
ことなのだ。太陽が近くにあって、空も明るいので、これでは見える
わけないのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 気象レーダーの話 A ☆☆☆
 気象庁は1996年現在19台の気象レーダーを配置していた。そ
の中に富士山のレーダーも入っていたが、現在は使っていないようだ。
 1つのレーダーが受け持てる範囲は、言い換えれば探査できる範囲
は600kmぐらいだそうだ。しかし実際には電波が遠くに行けば雨の
上を素通りするようになるため、200km〜300kmにとどまるとい
うことだ。そうなる原因は地球が丸いからである。
 日本いくつものレーダー観測点があるのは、お互いのレーダーが届
かない所を補っているからなのだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.184  2002.04.13
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第184号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 12という数字 ☆☆☆
 「12」という数字は、天文ではよく出てくる。たとえば、「黄道
十二宮」。これは星占いに出てくる12星座のことである。また、時
間も12で分けられている。
 では、なぜ12という数がいいのだろうか?
 これは、12という数字には約数がたくさんあるためであろう。
12の約数は、1、2、3、4、6、12と全部で6つある。円を等
分していくときにも、12に分けると、いろいろな大きさを表すこと
ができるのである。
 「12」は「10」に比べて半端な数のように見えるが、便利な数
字なのである。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 週末は晴れ? ☆☆☆
 今週は黄砂の影響もあってか、”どよん”としたはっきりしない天
気が続いた。ある程度の雨は予想していたが、黄砂がここまでひどく
なるとは思わなかった。
 日本は雨でも、中国大陸の黄河や揚子江上流の地域はとても乾燥し
ているのだろう。
 さて、天気の悪い日が続いたので、今度はスカッとした青空を見た
いものだ。週末は晴れると予想されているので、それに期待したいも
のだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.185  2002.04.14
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第185号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 昼間に星を見つけよう! ☆☆☆
 昼間は空が明るいので、星が見えないものだと思っていないだろう
か?
 実は、うまくやれば、昼間でも星を見ることができるのだ。とは言
っても、おおいぬ座のシリウスのような明るい星に限られるが・・。
その中でも金星は現在マイナス4等級で輝いているので、昼間でも比
較的簡単に見つけることができるのだ。
 金星は太陽より遅れて西の空に沈んでいく。と言うことは、金星は
太陽の左側に位置していることになる。金星は太陽から20°あまり
離れた所にある。だから、太陽の通り道になっている所を中心に、そ
の辺りの所に望遠鏡や双眼鏡を向けると、白くポツンと光っている金
星が視野に入ってくるにちがいない。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 上空に寒気が・・・ ☆☆☆
 春の天気は冬と夏が同居しているようだ。朝は肌寒く、昼は夏のよ
うに暑くなる。また、日によっても気温の変動が激しい。4月の初め
ごろは、とても暖か(と言うよりは暑かった)だったが、ここ数日は
肌寒い天気が続いている。
 昨日から上空に寒気が入って来ているようだ。冷たい風とともに、
時雨模様の天気になっている。春にはよく雹が降るが、春先から初夏
にかけて雹がよく降るのは、今回のような上空の寒気のせいなのであ
る。


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    ほしやそらのこと       VOL.186  2002.04.15
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第186号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 池谷・張彗星 ☆☆☆
 4月の中旬から5月にかけて、池谷・張彗星が見やすくなる。
 池谷・張(いけや・チャン)彗星は、その発見者の名前、すなわち、
池谷薫(いけやかおる)さんと張大慶(チャンダーキン)さんの名前
から命名されたものである。
 2月1日に発見され、今までは夕方の西の空に見えていたが、これ
からは夜明け前の北東の空に見えるようになる。光度はだんだん低く
なるが、逆に高度はだんだん高くなっていく。4等級から5等級の明
るさなので、双眼鏡で見るとよいだろう。早起きして観察してみると
よい。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 雲の正体 ☆☆☆
 空に浮かんでいる雲。その雲に乗ってみたいと思ったことはありま
せんか?
 空を飛ぶ絨毯のように実際に乗るのは不可能かも知れない。しかし、
わたしたちの体重がもっと軽ければ雲といっしょに浮かんでいること
は可能だろう。それは、雲が発生する時には、強い上昇気流が起きて
いるからである。
 雲の”材料”は、空気中の水蒸気。これが上空に行くと冷やされ、
水滴となって、雲になるのだ。雲の「核」になるのは、空気中の埃や
塵だ。この埃や塵に水滴がついていって雲となり、さらに大きくなる
と雨や雪になって地上に落ちてくるのである。


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    ほしやそらのこと       VOL.187  2002.04.16
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第187号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 彗星の正体 ☆☆☆
 前号で、池谷・張彗星のことについて書いた。光度は4等級ぐらい
とかなり明るい彗星である。
 以前にも明るい彗星がやってきたが、百武彗星とヘールボップ彗星
が、最近の例である。
 ところで、彗星は何でできているのだろう?
 本などの書いてあることによると、汚れた雪ダルマによく似ている
ということだ。彗星は太陽に近づくと、太陽風によって、長い尾を引
くようになる。彗星が通った後に尾ができるのだと思われがちだが、
太陽と反対方向に尾ができるのだ。だから、彗星が太陽に近づいてい
る時には、進行方向に尾が伸びていることになる。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 大雨 ☆☆☆
 昨日の夕方から地面を叩くような大雨が降っていた。気温が高くな
ると、それだけ空気中に含まれる水蒸気量が増えてくる。その最大量
を「飽和水蒸気量」と言っている。
 雨が降ると車の運転にはとても気を遣う。スリップしやすくなるこ
とと、何と言っても、路面が光って、道路標識が見えなくなってしま
うからだ。さらに、フロントガラスに油膜がついたりして、視界が悪
くなる。みなさんも、雨の日の運転には気をつけて事故がないように
してほしいと思う。


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    ほしやそらのこと       VOL.188  2002.04.17
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第188号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ なぜ彗星は明け方に見えるのか? ☆☆☆
 76年に1度見られるハレー彗星、20世紀の終わりごろ相次いで
やってきた、百武彗星、ヘールボップ彗星、今回の彗星にしても、光
度が増して観察しやすい時期は、夕方か明け方なのである。夕方なら
観察するのも楽であるが、早朝の観察はけっこう辛いものがある。
 では、なぜ彗星は、そのような時期に見えるのだろうか?
 彗星は太陽から離れている時には、とても暗く尾も引かないが、太
陽の引力によって太陽の近くにやって来た時に長い尾を引くようにな
る。
 このように、彗星が長い尾を引いている時には、太陽からあまり離
れていない位置関係になるので、夕方か明け方に見えることが多いの
である。
 でも、百武彗星は例外で、夜半でも100°近くにも及ぶ長い尾を
引いていたのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 昨日も・・・ ☆☆☆
 最近、すっきりとした青空を見ることが少なくなった。日中は何と
か持っていたのだが、夕方になると前日の再現かのように大雨が降っ
ていた。
 この時期に降る雨のことを、「菜種梅雨」と言うことがある。ちょ
うど、アブラナが黄色い花をつけ、実を結びかけてている頃なので、
「菜種梅雨」という表現がぴったりだと思う。それにしても、青空を
見ることができるのはいつのことになるのだろう?


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    ほしやそらのこと       VOL.189  2002.04.18
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第189号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ ハレー彗星のこと ☆☆☆
 1985年の秋のことだった。76年ぶりにハレー彗星が太陽に近
づいてきて、見ることができたのだ。
 光度は約4等級。前回の1910年の時に比べて、位置関係が悪く
多くの人にとっては期待はずれだったようだ。
 肉眼でやっと、望遠鏡で見ても、ぼやっと見えるだけなので、あの
長い尾を引いたイメージとはほど遠いものであった。
 彗星接近など、”天文イベント”があると、広告に望遠鏡の商品紹
介とともに、美しい天体写真が掲載されている。アレに騙されてはい
けないのだ。実際に見る像と天体写真やイラストとは、大きな違いが
あると思っていたほうがよいのだ。
  
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 黄色い空・黄色い太陽 ☆☆☆
 雨がやんだかと思うと、今度は黄色い空と黄色い太陽。黄砂の影響
がピークにきているようで、相変わらずすっきりしない天気が続いて
いる。
 例年、春先に黄砂現象がよく見られるのではあるが、今年のように
何日も続くのは珍しいことではないかと思われる。
 前から何度も書いてきたが、今年は季節の変化が半月以上は早いよ
うに思う。ほんとうに、何か悪いこと(集中豪雨や干ばつ)が起こら
なければいいのだが・・・。


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    ほしやそらのこと       VOL.190  2002.04.19
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第190号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 大望遠鏡で・・・ ☆☆☆
 わたしたちアマチュアが手にするこができる望遠鏡の口径は10p
から20pぐらい。
 ところが、公共の天文台などでは50pクラスの望遠鏡がある。望
遠鏡は口径が大きければ大きいほどより暗い天体を見ることができる
のだ。
 望遠鏡の性能は口径で決まると言っても過言ではない。例えば、
50pクラスの望遠鏡は10pクラスのものより25倍も光を集める
ことができるのだ。この能力のことを「集光力」と言う。
 口径が大きいほど、かすかな光もとらえることができるので、暗い
天体や、その天体の光の色の違いをとらえることだできる。
 世界には口径が8mいうような大望遠鏡があるが、そんな大望遠鏡
で、星雲などを見てみたいものだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 空の色 ☆☆☆
 空の色は青色。当たり前のことじゃないかと言われそうですが、空
の色も上空と地平線付近ではずいぶん違っている。
 地平線近くは、水色と言うか白っぽいいろをしている。ところが天
頂方向に行けば行くほど、青味が強くなってその濃さがいっそう増し
てくるのだ。天頂方向に行くほど、太陽の光が薄い空気の層を通って
くるので、乱反射が少なくなるので、より暗い青色になるのだ。だか
ら高い山やジェット機の中から見る空は、もっともっと暗い青色にな
っていることだろう。


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    ほしやそらのこと       VOL.191  2002.04.20
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第191号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 天に昇る柄杓 ☆☆☆
 星座や星の並び方でいちばん親しみ深いのは、やっぱり、おおぐま
座の一部分である北斗七星だろう。オリオン座も星座の王者にふさわ
しい星座だが、この星座は夏に見ることは困難である。
 それに引き換え、北斗七星は緯度の高い所だったら、1年を通して
見ることができるのだ。
 今、その北斗七星が天高く上がり輝いている。北の目印である北極
星を見つけるためのガイド役になる北斗七星。頭上近くにあるので、
ぜひ見てほしい。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 穀雨 ☆☆☆
 きょうは、二十四節季の一つ、「穀雨」(こくう)である。地球が
春分点を通過して、30°の位置にきていることになる。
 穀雨とは、穀物の上に降る雨。この頃、麦が稔って来、それを太ら
せるために降る恵みの雨のことだろう。
 穀雨を過ぎると春も本番。畑の作物や身のまわりにある植物の成長
のペースもどんどん早まっていく。生気のみなぎる季節なのだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.192  2002.04.21
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第192号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星の町 ☆☆☆
 岡山県に、「美星町」という町がある。その町の名前の通り、夜空
の星が美しく見える所らしい。私も、その町を通ったことがあるが、
その日はあいにくの曇り空で美しい星を見ることができなかった。
 さて、星が美しく見えるというこは、空が暗いということだ。美星
町では、「光害防止条例」というのがあり、夜間の街灯などの点灯が
制限されているようだ。
 昔はどこでも夜になると美しい星が見えていたのだが、今ではそう
はいかなくなってしまったのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ フェーン現象 ☆☆☆
 どこだったか忘れたが、4月だというのに30℃を上回る気温にな
っていた所があった。もちろん、観測史上最高の気温だったというこ
とだ。
 春から初夏にかけて季節はずれの猛暑になることがよくあるが、そ
の要因の多くは、フェーン現象によるものだ。フェーン現象とは、湿
った空気が山を越えて吹き下りるとき、風下側で気温が上がって乾燥
する現象を指す。もともとは、スイスやオーストリアの谷間に吹く高
温で乾燥した風の名前だったということだ。
 1937年7月25日に、山形市で40.8℃という日本での最高
気温が記録されているが、これもフェーン現象によって気温が上がっ
たということだ。
 それにしても、4月に30℃もあったら、たまらないねぇ。
 

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    ほしやそらのこと       VOL.193  2002.04.22
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第193号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星降る山 ☆☆☆
 もうずっと前の話になるが、友人と広島県北東部の山に行き、星空
の観察をしたことがある。
 日が暮れて、夕食を済ませ、暗くなった夜空を眺めると、それこそ
降って落ちてきそうなぐらいの無数の星を見ることができたのだ。あ
まりにもたくさんの星が見えるので、かえって星座を見つけるのが難
しかったのを記憶している。
 夜空にある1等星は夏で6〜7個、冬では10個あまり見ることが
できるが、2等星、3等星と暗い星になるにしたがって、見える星の
数は幾何級数的に増えていくのだ。6等星までだと2500個ぐらい
見えているので、目的の星を見つけるのが大変になってくるのだ。
 街中では見る夜空と山中で見る星空の違いは、実際に自分の目で見
て比べてみるとよい。きっと驚くにちがいない。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 寒気が南下 ☆☆☆
 4月は気温の変動が激しい。真夏のような暑さになったかと思った
ら、一転して早春のような寒さになるのだ。
 真夏のような暑さになる時は、太平洋高気圧が発達して日本を覆う
ことが多い。それに対して寒気が南下してくる時には、シベリアや中
国東北部から高気圧が張り出して来るのだ。それらの寒さの元は北極
にある寒気団なのだ。
 今週はその寒気団が南下して来るということだ。風邪など引かない
ようにしたいものだ。


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    ほしやそらのこと       VOL.194  2002.04.23
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第194号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ ガリレオ衛星 ☆☆☆
 木星には16個の衛星があるが、そのうち4つが大きくて有名にな
っている。「イオ」「カリスト」「エウロパ」、そして「ガニメデ」
である。この4つは、「ガリレオ衛星」とも呼ばれていて、双眼鏡で
も見ることができるのだ。
 そのうち、もっとも内側にある「イオ」は、ボイジャー探査機によ
って活火山が発見されている。地球以外で活火山が発見されたのはは
じめてのことだったと思う。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 南下はまだか? ☆☆☆
 前号に記事で寒気の南下について書いたが、寒気の南下はまだのよ
うで、昨日は汗ばむような暑さになった。昨日から天気は下り坂にな
っているので、一雨降った後は寒くなるのかも知れない。
 私はとうとう風邪を引いてしまった。このようにはっきりしない天
気になると体調を崩しやすいものである。みなさんもくれぐれも気を
つけてほしい。


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    ほしやそらのこと       VOL.195  2002.04.24
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第195号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 土星の衛星 ☆☆☆
 木星より一足先に沈んでしまう土星だが、土星にも衛星がある。木
星のガリレオ衛星のように目立つ衛星は少ないが、18個はあるよう
だ。
 土星の衛星で有名なのは、「タイタン」や「ミランダ」である。ミ
ランダという名前は、今は無きカメラ(や、その会社)の名前にもな
っていたのだ。わが家にもミランダのカメラが1台あり、時々使って
いる。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 積算雨量 ☆☆☆
 ここのところ、よく雨が降る。気温も高いので、まるで梅雨に入っ
たかのようである。地面が軟弱になり、水たまりもなかなかひいてく
れないのだ。
 さて、このように雨が降り続くと、傾斜地や裏山が切り通しになっ
ている所では、土砂崩れに注意しなければならない。雨が降り続くと
地盤が緩んでくるので、ちょっとの雨でも崩れてしまうことがあるの
だ。
 何日も降り続く雨を(雨量)たしていくことを「積算雨量」という。
この積算雨量が多くなると危険度が増してくるので、気象情報に注意
してほしい。


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    ほしやそらのこと       VOL.196  2002.04.25
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第196号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 星を見たい! ☆☆☆
 夜空の星は、今は春の星座が謳歌している。ただ、今ごろは満月に
近い月が中天に輝いているので、明るい星しか見ることができないで
あろう。
 しかし、その下に星や月を遮る厚い雨雲があってはどうにもならな
いのだ。
 いいかげんには晴れてほしい!
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ いいがげんにして! ☆☆☆
 昨日も雨だった。こんなに毎日のように雨が降ると、「いいかげん
にして!」と言いたくなる。
 でも、そういう雨も降らなくては困ることもあるのだ。お天気キャ
スターもしていた、倉嶋厚さんが、雨雲や台風のことを、「空の給水
車」と言っていたことがある。降りすぎれば災いをもたらす雨も、大
切な「水資源」なのである。


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    ほしやそらのこと       VOL.197  2002.04.26
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第197号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 惑星のオンパレード ☆☆☆
 以前の号でも紹介したが、今、西の空に5つの惑星が集結している。
下から順に、水星、金星、木星、土星、そして、木星だ。
 ☆水星  −0.6等級  高度 9.2°
 ☆金星  −3.9等級  高度14.6°
 ☆火星   1.6等級  高度22.0°
 ☆土星   0.0等級  高度25.2°
 ☆木星  −2.0等級  高度50.5°
  (19時30分・広島県三原地域)
 このデータからもわかるように、木星がやや離れた所にあるが、あ
とは団子状態なのだ。
 ここ暫くが観測の絶好のチャンスだ。なかなか晴れてくれないのだ
が、めったにない現象なので、見ておきたいものだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 雲のできかた ☆☆☆
 昨日の帰りに、西の空を見ると、あばら骨のような雲が見えていた。
巻積雲や高積雲の仲間だと思うが、水が流れているように見えていた。
 雲は、空気の流れによってできる。気圧や温度の変化によって水蒸
気が凝結して雲になっていくのだ。
 気温が下がると、飽和水蒸気量も下がってしまうので、水滴に変わ
っていまい、雲として見えてくるのだ。
 気圧が下がって雲ができるのはわかりにくいが、例えば、清涼飲料
水が入っていた瓶の栓を抜くと、一瞬にして瓶の中の空気が白くなっ
て見える現象にも似ている。ぬるま湯が入ったフラスコの空気を抜い
ても中が曇ってきて、水蒸気が水滴に変わっていくという現象を見る
こともできる。


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    ほしやそらのこと       VOL.198  2002.04.27
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第198号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 水星の話 ☆☆☆
 水星は、太陽系の惑星のなかで、いちばん太陽に近い軌道を回って
いる。だから、水星を見ようと思ったら、夕日が沈んだ夕方の時か、
朝日が昇る前の明け方の時に限られるのである。
 金星も、前記のような時に見ることができるが、水星はさらに条件
が厳しくなってくる。しかも、水星のほうが金星より小さいので、夕
方または明け方の薄明るい空の中で見つけることがむずかしいのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ やっと青空が・・・ ☆☆☆
 昨日は抜けるような青空になった。最近、ずっとはっきりしない天
気が続いていたので、この青空は本当に清々しく感じた。
 雨が降った後は、その雨によって大気中の”ゴミ”も流されてしま
うので、すっきりとした天気になることが多いのだ。
 でも、この青空は長く続かないようだ。春や秋に3日以上よい天気
が続くということは、あまりないことなのである。


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    ほしやそらのこと       VOL.199  2002.04.28
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第199号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 水星の話の続き ☆☆☆
 前号で書いたように水星は太陽にいちばん近い所を回っている。だ
から太陽からの熱がより多く伝わっているのだ。
 太陽に向いた面は350℃に達すると言われている。水や空気はも
ちろんなく、灼熱の地獄なのだ。
 惑星探査機から送られてきた水星の写真を見ると、クレーターがた
くさんあって、地球の衛星である月とそっくりなのだ。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ かげろう ☆☆☆
 天気のよい昼下がり、遠くにある家の屋根などが、星のように瞬き
ながら光って見えることがある。また、樹木や電線などをよく見ると
ゆらゆらと揺らめいて見えていることがある。
 これか、「かげろう」という現象で、春から初夏にかけて見る機会
が多くなる。かげろうは「陽炎」と書くが、日光で大地が熱せられて
その熱が空気に伝わり対流が起こることによって発生するのだ。ろう
そくや焚き火をすると、その上の空気が対流し、揺らめいて見えるの
と、原理は同じである。


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    ほしやそらのこと       VOL.200  2002.04.29
                発行者  tatchan2001
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「ほしやそらのこと」の第200号をお届けします。

−−−−− ほしのこと −−−−−
☆☆☆ 10番目の惑星!? ☆☆☆
 太陽系の家族は全部で9人(個)。太陽から近い順に、水星、金星
地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、そして冥王星だ。
 ところが、冥王星のさらに外側の所を10番目の惑星が回っている
というのをどこかで聞いたことがある。
 まだ、実際に確認されていないようだが、惑星探査機がもっと高度
になると発見されるかもしれないのだ。
 過去の惑星探査でも、木星や土星の衛星が発見されたり、木星の惑
星である「イオ」に火山(それも活火山)があることが確認されてい
るからだ。
 10番目の惑星があるかどうかはわからないが、今後の探査で明ら
かになることだろう。
 
−−−−− そらのこと −−−−−
☆☆☆ 逃げ水 ☆☆☆
 まっすぐなアスファルトの道路を車などで走っていると、行く手の
方向の道に水がたまっているように見えることがある。その水たまり
に対向車が逆さに映っていたりすることもある。
 水がたまっていた場所に近づくと、そこには水がなく、また少し離
れた所に水がたまっているように見えるのだ。
 この現象は、「逃げ水」と呼ばれていて、一種の蜃気楼なのだ。
 アスファルトに日光が当たると、その上の空気が暖められる。しか
し、その少し上では影響が少なくなるので、温度差が生じるのである。
空気に温度差があると、光が曲げられ、地上の景色が道に映りこむよ
うになり、逃げ水という現象になって、わたしたちが見ることができ
るのだ。