夜空の星々


夜空には無数の星々があります。それを線で結んだのが「星座」です。また、「北斗七星」のように、特別の呼び方をしている星の並びもあります。このコーナーでは、そういう夜空の星々を紹介していくことにします。
   (星図は、株式会社アストロアーツのステラナビゲータVer.6、Ver.8(株式会社アスキー発行)を利用しました。)


1.北斗七星



 同じ「北斗七星」でも、時刻が異なると位置や見え方がずいぶん異なります。上は4月中旬午後8時頃に撮影、下は午前4時前に撮影したものです。


 ミザールとアルコル

 北斗七星の「柄」から、2番目の星は「ミザール」と呼ばれていて、すぐ近くには、「アルコル」と呼ばれる、暗い星がくっついています。これを「二重星」と呼んでいます。さらに、望遠鏡で拡大してみると、それぞれが二重星になっていることがわかります。望遠鏡で拡大すると、二重の二重、すなわち、四重星になっています。


2.オリオン座

 冬の王者であるオリオン座。1等星と2等星でつくる大きな四辺形と真ん中のある「三つ星」が、この星座を見つけるポイント。隣には、全天で最も明るい「シリウス」がある「おおいぬ座」も見えています。なお、中央左斜めを横切るのは飛行機の軌跡です。


3.しし座



 しし座の特徴は、「?」マークをひっくり返したような、「獅子の大鎌」とよばれる部分です。2004年4月には木星もその近くにあって、1等星である「レグルス」よりも明るく輝いていました。


4.さそり座



 さそり座の特徴は大きな「S」の字のカーブ。地方によっては、鯛釣り星などとも言われています。下の方は、2007年8月15日に撮影したもの。アンタレスの上には明るい木星があります。


5.いて座

 いて座は、天の川の中心方向にあります。「南斗六星」と呼ばれる星の並びを見つけるのがポイント。


6.へびつかい座

 へびつかい座は、さそり座の上にあります。将棋の駒のような五角形を見つかることが、この星座を見つけ出すポイントですが、それが大きくてあまり目立たないので、最初はみつけにくいと思われます。


7.おとめ座

 おとめ座は1等星である、「スピカ」以外は暗い星ばかりなので、星座を辿るのは難しい。スピカは、「真珠星」とも呼ばれ、白く輝いています。


8.からす座

 

  からす座は、「春の大曲線」から、辿って言って、終着点にあるすこしいびつな形をした四辺形が特徴です。 あまり、明るい星はありませんが、わりあいによく目立つ星座です。また、右には、「コップ座」が、下には、長々と伸びた「うみへび座」があります。


9.さそり座といて座



 さそり座といて座の間あたりが、天の川(銀河系)の中心方向になります。空が暗い所だと、入道雲が立ち上っているように見えます。


10.夏の大三角



  写真上の青白く輝いているのが、「こと座」の「ベガ」(織女星)、右下で白く輝いているのが、「わし座」の「アルタイル」、そして、その真ん中に「北十字」と呼ばれる「はくちょう座」があり、尾の部分のあるのが「デネブ」です。この3つの1等星を結ぶと大きな直角三角形ができ、「夏の大三角」と呼ばれています。大三角の中には、「こぎつね座」と「や座」、そしてすぐ近くには、かわいい「いるか座」もあります。


11.冬の大三角

 写真の中央より左側に、正三角形に並んだ3つの明るい星が見えています。
1つ目は、いちばん下にある、おおいぬ座の「シリウス」、
2つ目は、いちばん左にある、こいぬ座の「プロキオン」、
3つ目は、オリオン座の中にある、やや赤みを帯びて輝く「ベテルギウス」です。


12.カシオペア座

 日本では、その形から、「山形星」という地方もある。1年中見ることができるが、観察しやすいのは、秋から冬にかけてです。


13.ペガススの四辺形

 写真の下に見えている、四辺形に並んだ4つの2等星のことです。そのうちの1つは、実はペガスス座の星ではなくて、隣にある、アンドロメダ座の星です。ペガスス座は、秋に天頂高くまで昇り、観察しやすくなります。


14.いて座付近


 ほんとうはペルセウス座流星群を撮影するためにカメラを向けていたのだが、あいにく視野に入って来ませんでした。いて座の右にさそり座があり、アンタレスのすぐ上には木星が輝いています。(2007年8月14日撮影)


15.いて座とやぎ座



 

 同じく、同日に撮影したもの。いて座の左にはやぎ座があります。やぎ座は逆三角形の星の並びが目印。明るい星はないが、意外に目につきやすいです。



カメラをわし座のほうに振って撮影。 


16.みずがめ座



 みずがめ座は、黄道十二宮、つまり誕生星座の一つであるが、明るい星がないので見つけにくい。ポイントになるのは、「逆三ツ矢」と呼ばれる4個の星の集まりを見つけることです。これが、少年が持つ水瓶の右手の部分になり、そこから、南に辿って行くと、秋の空に1つしかない1等星に突き当たります。それが、みなみのうお座の「フォーマルハウト」です。


17.おうし座とぎょしゃ座



おうし座もぎょしゃ座も見つけやすい星座である。おうし座は、まず、「すばる」として親しまれている「プレアデス星団」を見つけましょう。そして、すぐ下から昇って来るV字形をした「ヒアデス星団」を見つけるのです。そのヒアデス星団の中でオレンジ色に光っているのが、おうし座の1等星である「アルデバラン」です。また、ぎょしゃ座は五角形の星の並びを見つけるとよい。その中で黄色っぽく輝いている1等星が、「カペラ」です。


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