「みことばの宅配便」 Daily Manna

あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105

2015年10月13日
「確かなものとしてください」

* ≪賛美頌≫詩90:12-17(旧929)*≪今日の聖句≫詩90:17 

わたしたちの神、主の喜びが/わたしたちの上にありますように。わたしたちの手の働きを/わたしたちのために確かなものとし/わたしたちの手の働きを/どうか確かなものにしてください。

*詩篇90篇は葬儀の時に用いられる詩篇である。その意味は生涯を振り返り、確かなものとしての一生であったことを確認させてください、との祈りである。

*人の一生は、労多くして報い少なしとの悲観主義に終わるものか、それとも、死の彼方に永遠の命を望み見ることのできる、希望を持てるものなのか? たしかに詩家の言うように、「あなたがわたしたちを苦しめられた日々と/苦難に遭わされた年月」が人生行路であるならば、どうして未来に希望を見いだせようか。しかし詩家は続けて言う。「わたしたちに喜びを返してください」と。

*そして結論として言う。その喜びは、「わたしたちの手の働き」がわたしたちを確かなものとしてくれることにかかっている、と。苦難と苦しみに満ちた生涯であっても、それ自体が「わたしの手の働き」を通して、死に彼方の永遠の命に至るまでの希望を抱ける「確かなもの」となる。主とともに歩む苦難と苦しみは人間の尊厳を形成し、喜びをもたらす。それが実存の背理的現実である。人生が確かな喜びに満ちたものとなるためには「頭の働き」ではなく「手の働き」のほうが根本的に大切である。

◇「みことばの宅配便」は、御国への巡礼を共に歩む神の民に
主日聖句から日ごとの糧を分かつ祭司の務めとして発行されています。

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