式文解説 Liturgy expositon

ルーテル教会では礼拝に式文を用い、唱和します。それは伝統に裏付けられた知恵の宝庫です。
しかしその意味が不明では心から唱和和することが出来ません。
そこで、式文に盛られている宝のエッセンスを解説するのがこのコーナーです。
毎週水曜日に連載します。
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2014年03月12日

39: 「聖餐の部」A

「主の食卓を囲み」

・私たちの教会では聖餐式の初めに「讃美歌21」81番の「主の食卓を囲み」を歌います。その歌詞は聖餐の意味をよく表しています。

1節:主の食卓を囲み、命のパンをいただき、救いの杯を飲み、主にあってわれらは一つ。マラナタ、マラナタ、主の御国が来ますように。::聖餐の食卓は命のパンと救いの杯の食事。その食卓はあらゆる差別を乗り越え一つにする共同の食事です。「マラナタ」は「主よ来てください」というアラム語。イエスご自身がそれによって活きた言葉であり、初代教会はこの言葉をアラム語そのままで用いて、主の再臨と御国の最終的到来を待ち望んだ。

2節:主の十字架をおもい、主の復活を讃え、主の御国を待ち望み、主にあってわれらは生きる。マラナタ・・ ::主の十字架と復活を記念することが聖餐であり、主が再び来られるまで、このことを告げ知らせるのが教会の生存理由です。

3節:主の呼びかけに答え、主のみことばに従い、愛の息吹に満たされ、主にあって我らは歩む。マラナタ・・::≪みことば≫と応諾の交わりは愛の息吹に満たされ、今ここにおられる主に対する従いの生をもたらすのが聖餐です。その息吹はキリスト者の生活の至る所でこの世にその愛を発散させます。




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