使徒信条解説


31:我は聖霊を信ずD


「体の復活(を私は信じます)」

・古代教会が何故あえて「体の」復活を強調したのか? 当時のキリスト教内の「霊の知識」であるグノーシス派に対抗してのことであったが、「知恵ある人々」は多くはなかった。教会は「愚かな人々」の群れであったから。

・ではあるが、その知恵は結局、神の愚かさには勝てない知恵でしかなかった。というのは、心を体と切り離し、異次元の高みに持ってゆくことは、罪ある人間総体を解放するのにつながらないからである。心と体は一如である。これが古今東西普遍的な真理である。

・「体の復活」において、「体」だけの強調とみなすなら、それは大きな過ちである。私たちの心身一如のからだは愛に基づいて永遠の命に生きる栄光のからだへと変容させられる。




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