使徒信条解説


21:我はそのひとり子、我らの主イエス・キリストを信ずN


「死人の中からの復活」A

「来るべきお方」

・モルトマン『イエス・キリストの道』より:世界の終末的希望から:
「イエスの全宣教と働きが、来るべき神のメシア的現臨のしるしの中に立っている。イエスの十字架の死は、その死人の中からの復活によって、来るべき裁きという黙示録的光の中に移された。またイエスの「命の導き手」への復活が、彼を直ちに終末論的未来の希望の担い手とするのである。「真に旧新約聖書の証言から出てくるキリスト論は、終末論的に言い表される。それはまさに、すでに来たお方の秘義を巡ることによって、その認識の全面に亘って来るべきお方を指し示さねばならないであろう」(H.Vogel.Christologie T 1949)。「来るべきお方」とは、しかし、「来るべき神」に道を備え、その民と地上とをこのお方に向かわせるメシアに対する暗号以外の何ものでもない。」

・十字架まではこの世の出来事出会ったが、復活後、今や終末的出来事へと全ては方向づけられた。私たちはこの二つの世界の間に立っている。




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