使徒信条解説


7:我はそのひとり子、我らの主イエス・キリストを信ず@


 「我らの主」
 
*使徒信条の第二項は「救い主」についての項である。「我らの主」についての信仰告白である。私たちは主を持たない、アナーキーな自由を求める者ではない。アナーキーとは無政府状態の事を言う。近代以降の人間は自らの内に主を求めず、自らを主とするがゆえに、本質的にアナーキーを志向している。それは旧来の秩序を破壊する力となるが、新しい秩序を建設する力はない。「我らの主」と共に告白する時、人々はその主の御名による秩序を願うのである。




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