主の祈り解説




 ≪主の祈り解説≫10

「悪より救い出したまえ」

@主の祈りの最後、7番目の願いは「悪より救い出したまえ」である。地上的人間の究極の願いである。すべての祈りの収斂するポイント。祈りの終末論的意義の極みである。

@「悪」とも「悪魔」とも訳すことができる。そして両者は聖書的には相互補完的関係にある。悪魔は神に逆らう世の頭領である。地における神の平和は悪魔の滅亡によって最終的にもたらされる(黙示18章参照)。

@主がこの祈りを最後に持ってこられたのには、自分がそのために来たことの明確な意識に基いておられるにがいない。主に従う私たちもこの願いをとおして、「マラナタ!」(主よ、来たりませ)と呼び合いながら、悪から解放されるべき世界がすぐに来て、主の再臨がもたらされるようにと願い、それに向かって自らを高い次元を目指して進もうと願うのである。




戻る
次へ