牧師室の二窓 Pastor's note

★「教会の祈り」をめぐって★

私たちは最も信頼する方に対して、祈ります。自分の不確かさを誰にも相談できなくても、愛の神様には祈りをもって願います。「主よ、憐れんでください」と。 この世のことについて、私たちは庶民としては当事者ではなく、専門以外では正確な知識を持ち合わせていません。私たちの判断はいつも隠された事実によって歪められています。それでも、知り得た限りでの出来る限り確かな事実に基づいて、神の子として考え、世界の平和を祈ります。この祈りは社会についての意見表明のようですが、それが正しい判断かどうか心もとないかぎりです。そのような不確かな言葉を直接この世に向かって語るというよりも、私たちはただ、私たちのおそれ愛し信頼する唯一の主なる神に向かって、神の民として語りかけ、訴えるのです。問題は何を語るかよりも、どのように語るかが問題です。愛する主に向かって、私たちは今こう考え、判断し、あなたに切に祈ります。もし間違っていれば教えてください。正しい道ならば、人々と連帯して進む勇気を与えてくださいと。神との信頼関係の中で呼びかける言葉こそ最も強い力となります。主にあって私たちは強くされます。




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