
「みことばの宅配便」 Daily Manna
あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105
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「あなたが帰ろうとするなら」
*≪今日の聖句≫エレミヤ15:19
「あなたが帰ろうとするなら/わたしのもとに帰らせ/わたしの前に立たせよう。もし、あなたが軽率に言葉を吐かず/熟慮して語るなら/わたしはあなたを、わたしの口とする。あなたが彼らの所に帰るのではない。彼らこそあなたのもとに帰るのだ。 」
*エレミヤは神への熱心故にこの世に義憤し、この世を激しく訴追した。それ故また、この世からの攻撃にさらされた。その苦しみのために彼は神に訴える。「わたしを顧み/わたしを迫害する者に復讐してください。いつまでも怒りを抑えて/わたしが取り去られるようなことが/ないようにしてください。わたしがあなたのゆえに/辱めに耐えているのを知ってください。」しかし神は彼を慰めるかとおもえば、むしろ、彼に悔い改めを求める。「あなたが帰ろうとするなら」と。
*人間の熱心はそれだけでは世界を変えることは出来ない。むしろ世の力によって押し潰される。そこで働いているのは宗教的人間においても人間の力であって、神は名ばかりであり、自分の力で世界に立ち向かっているというのが現実である。人間と世界の根本的変革のためには、もう一段の悔い改めが必要である。神への帰還が必要である。
*「あなたが帰ろうとするなら」と、神はエレミヤにご自分への帰還を命じられる。これまでのように自分の力に頼むのでなく、神の前にへりくだって、激情的にならず、神の視点から全てを公平に見る目を養うように熟慮せよとの諭しである。「もし、あなたが軽率に言葉を吐かず/熟慮して語るなら/わたしはあなたを、わたしの口とする。あなたが彼らの所に帰るのではない。彼らこそあなたのもとに帰るのだ。」熟慮。それは、これまでのやり方を反省して、逆転して丸くなってこの世に妥協することではない。むしろ、神の前に低くされることを心より願うことによって、穏やかに語ることができるようになる。かくして、悔い改めを迫る神はそれによってはじめてエレミヤを慰めることができたのである。 |
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