「みことばの宅配便」 Daily Manna

あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105

2014年09月04日
「愛徳の模範」

*≪今日の聖句≫ローマ12:14
「あなたがたを迫害する者のために祝福を祈りなさい。
祝福を祈るのであって、呪ってはなりません。」

*この度中国教会を視察する旅を与えられたが、中国の教会は今、ものすごいスピードで成長している。年率5%と言う。1万人の教会が毎年500人の洗礼者を得るということである。その成長は今から30年前から始まった。特にこの10年はその加速度が著しい。その教会の求心力はどこからもたらされるのか。それは、信徒一人ひとりの自覚と召命感からもたらされている。牧師の数は圧倒的に少ない。公称3000万人の公認教会の信徒数に対して牧師の数は3000人。私たちが主日礼拝に訪れた杭州崇一堂教会は信徒数5000人に対して牧師は4人、だが、信徒の奉仕者1800人が日曜日の2回の礼拝で1万人の来会者に奉仕している。中国の教会は外に向かってPRすることを禁じられているので、信徒が人を呼んでくる以外にない。それでも毎年500人の受洗者があるという。

*中国の教会には求心力があると、その教会の主任牧師は言われた。それほど教会に人が集う求心力の秘密は何ですかと尋ねると、「模範!」という言葉が返ってきた。その模範を見て、人々が集ってくるというのである。4つの模範とは、「敬神の模範・愛徳の模範・献身の模範・聖潔の模範」だという。人々はその教会の姿を見て、それに見習って信じるようになるのだと言う。

*そのような模範が培われたのは、しかし、教会が「死の陰の谷」の経験を持ったからであったことを、この度の中国教会訪問にずっと付き添ってくれた史歴牧師はお別れの晩餐において語ってくれた。「死の陰の谷」の経験とは文化大革命の10年間、教会は全て閉鎖され、一切の宗教活動が禁止され、信徒は迫害され、吊るしあげられ、遠隔地に追放されたりした。それから解放されて教会が再開されて30年である。その経験を経て、中国の教会はそれまでの外国宣教団体による教派主義を止め、三自愛国運動を選びとった。すなわち、自治、自養、自伝である。外国とのつながりに頼らず、その影響力を排除し、自らの力で、教会の政治も経済も宣教もやってゆこうと決意し、一つの教会となった。今、中国には教派は存在しない。一つの教会は宣教のために人々に良い影響力を与え続けている。文革時代を生き抜いた信仰は忍耐を養い、一致を求め、迫害する者のために祈ることを中国の教会に教えた。彼らはその時、主によって悔い改めへと導かれたに違いない。

◇「みことばの宅配便」は、御国への巡礼を共に歩む神の民に
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