主の祈り解説


主の祈り解説 1


「主の祈り」

・『エンキリディオン(必携)小教理問答』を購入して、教会で礼拝後のお知らせの前にワンポイントずつ取り上げて学んでいる。とてもいい感じで進んでいる。この度の新たな翻訳はルターの出版した当時の版そのままの全訳だということもあり、小教理問答をとりまく状況がよくわかり、昔と同様今も変わりなく、信徒必携として教会でも家庭でも出先でもバッグにしのばせる必携の位置づけをルーテル教会の信徒の特徴として再認識させてくれる。

・ルター自身の息子、2歳半の長男ハンスに語るように訳したという新訳は、旧訳の硬さを取り去ってくれ、一般の信徒向けにもとても馴染みやすい。たまたま88歳の誕生日に洗礼を予定している私の母はキリスト教のキの字も知らないが、母にも分かるようなしっかりとした翻訳であると感じる。

・母のためにエンキリディオンを用いて食卓の祈りを共にしているのだが、その時に共に祈れるように、主の祈りを覚えたいとの願いから、まず「主の祈り」から学んでいる。

・ただ、私たちがこれまで覚えてきた「主の祈り」が文語訳であるが、日本の教会で主の祈りが文語訳から口語訳へと変わるのはいつのことになるのか、日本文化全体の問題として大きな問題である。




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