
主の祈り解説
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「天にまします我らの父よ」
・「天にまします我らの父よ」。呼びかけの言葉はとても重要です。誰に呼びかけているのか? 正しい名前を呼び出すと、その相手を呼び出すことができます。
・「天にまします」との訳は誤解を与えます。空の彼方に鎮座している神をイメージさせるかもしれないからです。原文は単に「天の父よ」です。私たちは目に見える地上の父だけでなく、あらゆる地上の父なる存在の元型である天の父をもっています。主の祈りはそのような神に向かって呼びかけるのです。
・これは主イエス・キリストの心そのものから出てきた祈りです。主はいつも「天の父よ」と祈られました。それにならって初代教会は「アッバ、父よ」と呼びかけました。これによって初代教会はこの世に打ち勝つ力を与えられました。
・主イエスは復活された時、マグダラのマリアに言われました。「わたしの父であり、あなたがたの父である方のところへわたしは上る」と。神は何よりも「我らの父」です。この「父」によってすべてのものはひとつの絆に結び合わされるのです。 |
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