
主の祈り解説
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「主イエス・キリストの祈り」
・「主の祈り」は「『主イエス・キリストの』祈り」である。イエス・キリストでなければ、このような祈りを祈らなかった。神の子として自覚する者のみがこのような祈りを祈ることができる。日本人は「商売繁盛・家内安全・五穀豊穣・健康祈願」を祈るが、決して「主の祈り」のような祈りは心に思い浮かばなかった。それだけ「主の祈り」は独特な祈りであり、神の子としての祈りである。
・それ故、主の祈りは私たちがそれを祈ることによって、私たちも神の子とされるべき祈りである。最初の3つの祈り「御名があがめられますように。御国が来ますように。御心が天になるように、地に実現しますように。」は特に、神を「天の父」と意識する心にのみ出現する祈りである。後半の3つの祈り「日毎の糧を与えてください。私たちの罪を赦してください。試みにあわせず、悪より救い出してください。」も、一見、誰もが祈るような祈りに見えるが、前半の3つに従属することで意義深くなる。特に、最後の「悪より救い出してください。」によってすべての祈りが「主の祈り」として終末論的に完成する。 |
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