バイクのページ

1.「3ナイ運動」
 私がバイクの免許をとったのは高校1年生の夏休みの時のことだ。そのころから、「3ナイ運動」(免許を取らナイ、バイクを買わナイ、バイクに乗らナイ(乗らせナイ))があったように思う。2学期が始まってしばらくすると、私は担任に呼ばれて「何で取ったんだ。」と注意を受けた。「新聞配達をしているから必要なんだ。」と答えると、何とか許してもらえた。当時、バイクの免許を取っても学校で取り上げられるということはなかったが、今はだんだん厳しくなっているようだ。でも、学校にナイショにして乗り回している人は、けっこう多いのではないかと思う。

2.スーパーカブ
 免許を取って最初に乗ったのが、「スーパーカブ」。もちろん、自分のではなくて、兄が乗っているのを時々借用していた。風防は足元についていて、ガソリンタンクはサドルの下にあった。ビジネス車なので、性能はそこそこだが、燃費は抜群であった。当時、ガソリン1リットルが55円、オイルショックのころだったから、どんどんと高くなっていた。70円、85円・・・と、毎回値上がりしていたので、そういう意味では、燃費のよいスーパーカブは、経済的負担が軽くてすんだ。

3.「エルシノア」の話      
 スーパーカブで満足できない私は、次の年に、「エルシノア」を「月賦」(分割払い)で購入した。「エルシノア」は、ホンダが出した2サイクルエンジンのモトクロッサータイプのバイクであった。当時、ヤマハからは「トレール」、スズキからは「ハスラー」、そして、カワサキからは「ボブキャット」などが、出ていたと思う。「エルシノア」に決めた訳は、当時私はホンダ車が好きであったこと、ガソリンタンクなどの銀色の配色、マグネシウム合金を使ったエンジン回りなどに魅力を感じたからであった。その「エルシノア」。デザインは良いのだが、性能は最悪に近かった。特に、低速が無茶苦茶に弱く、エンジンの回転数を相当上げてクラッチを繋いでも、「ウオォォ・・・ン」と、エンジンが死んでしまう。坂道で止まってしまうので、後ずさり・・・。ということは、日常茶飯事のことであった。当時のバイクの雑誌「モーターサイクリスト」の、読者のページでも、低速の性能の悪さを口をそろえたように書いていたのを記憶している。結局、「エルシノア」には、2年ぐらいしか乗らなかった。そして、「エルシノア」より低速の強い「シャリィ」に乗り換えることになる。
4.「シャリィ」と「GSX」      
 「シャリィ」は、通学用のバイクとしてよく働いてくれた。小回りがきくこと。「エルシノア」より低速が強かったので、少々の道では音を上げることはなかった。やがて、「普通車」の免許を取り、バイクには乗らなくなったが、それから数年してまたバイクに乗りたくなり、バイクを購入することにした。当時のバイクと言えば、レーサータイプか、アメリカン。なかなか、昔風の「ネイキッドモデル」がなかった。レーサータイプはカウル付きで一コケすればウン万円の修理費、前傾姿勢で乗りにくい、アメリカンはシートが低いのはよいのだが、のけぞった姿勢で乗るので腰に負担がかかる、昔の「CB−250」のようなモデルがなかなか見つからなかった。そんな時に、スズキのカタログを見ていると、「GSX−250T」が目に入ったのである。かっこうは、モッタリしていたが、アップハンドルの伝統的なスタイルで、街乗りには向いていそうなので購入することにした。それに、この手のバイクって、他の車種に比べて安いんですから・・・。

5.GSX250TからFTRへ・・・ 

 GSX250Tは、距離こそ伸びなかったが、長い間乗った。冬場には乗らずにほったらかしにしていたせいか、よくエンジンがかからなくなった。バッテリーも弱っているので、セルも回らない。こういう時、キックがあればなぁと思うことがよくあった。さて、このホームページにGSXを掲載していたので、譲ってほしいというメールが届いた。私も、もっと軽量なバイクへ買い換えようと思っていたので、この機会に手放し、FTRを購入することにした。「FTR」とは、「フラットトラッカー」の訳のようだ。排気量は223ccで、前のバイクより若干少ないという程度だが、車体はかなり軽く、街乗りにはさらに適していると思う。別にレースをするわけでもないので、ノーマルなデザインのを選んだ。

6.再び「エルシノアア」を!  

 エルシノアは、私が高校生の頃、乗っていたバイクだ。インターネットで探していると、エルシノアが掲載されていた。今から30年以上も前のバイクなのに、10数台もあって驚いた。そのなかで手頃なのを見つけて、ショップに依頼をし、購入した。さすがに30年以上前のご老体なので、まだまだ性能が出て来ない。メンテをやりながら、昔の性能をよみがえらせようとがんばっているところだ。しかし、3のところにも書いていたように、低速の性能についてはあきらめるしかないのかもしれない。
7.GSX再来!                
 FTRは2年しか乗らなかった。車体が軽く小回りが利き、街乗りには最高のバイクだったが、欠点もあった。まず、タンクの容量が小さいことだ。7リットルのタンクでも4リットルぐらいでリザーブに入ってしまう。だからいくら燃費が良くても台無しなのだ。トリップメーターが100kmを超えると給油するようにしていた。ツーリングなど遠乗りに向かないのがネックになっていた。また、このバイクにはタコメーターがない。まあ、この手のバイクだからしかたがないが・・・。それで、以前に乗っていたGSXのフィーリングが気に入っていたので、再びGSX250Tを求めることになる。今回は、車体色は黒。GSX400の黒も借りて乗っていたこともあってか、黒は欲しかったのでそれが実現した。


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