教育のページ(4) 2000年度の通信から
───────────
 漢字の学習について
───────────
 今、国語では、「ガオーッ」という物語を学習しています。この物語には、新出漢字がたくさん出て来ます。毎時間、2〜3字、漢字をやってから物語の勉強に入っています。
さて、その漢字のことなのですが、その学年で学習する漢字を確実に覚えていくとともに、正しい筆順、また丁寧できれいな文字を書かせていくにはどうしたらよいかと、いろいろと考えています。
 「確実に覚えていくように・・・・。」と言っても、現在、小学校で学習する漢字は、1006文字にも及びます。そして、小学4年生に学習する漢字は、200字もあるのです。1年間に学校へ来る日が220日あまりですから、毎日1字ずつは覚えていかなければならないことになります。さらに、読みかえの漢字も含めると、それは大変なものになってしまいます。今、学級での漢字学習のとりくみとしては、単元の前後に新出漢字の”空書き”(手を前に出して空中で大きく書くこと)を含め書き取りの練習を、また日々の漢字ドリルの書き取りでは、前半の行でに新出漢字や読みかえの漢字だけを数文字正確に書き、後半の行では漢字かな混じり文を書くようにしています。このような反復練習を繰り返すことにより習得できていくものと考えています。さらに、漢字がより使えるようになるために、日記などの文に書いたり、いろいろな本を読んでいくことも大切だと考えます。もう少ししたら、国語辞典や漢字辞典の使い方を学習していきますが、わからない漢字に出会ったら、それをフルに活用してほしいと思っています。また、5月になったら、日記(少なくとも週に1回ぐらい)もスタートさせていきたいと思っています。
 さて、話を元にもどしますが、次に示したのが、4年生で配当されている漢字です。これを見てどんな感じがするでしょうか・・・・。やはり、ズシンと来るものがあります。子どもたちにとっても大変なことなのですが、この”重圧”に屈することなく、日々の漢字学習にがんばってほしいと思っています。私も、「漢字嫌い」をつくらないようにがんばっていきたいと思います。

  4学年で学習する新出漢字(200字)

 愛 案 以 衣 位 囲 胃 印 英 栄 塩 億 加 果 貨 課

 芽 改 械 害 街 各 覚 完 官 管 関 観 願 希 季 紀

 喜 旗 器 機 議 求 泣 救 給 挙 漁 共 協 鏡 競 極

 訓 軍 郡 径 型 景 芸 欠 結 建 健 験 固 功 好 候

 航 康 告 差 菜 最 材 昨 札 刷 殺 察 参 産 散 残

 士 氏 史 司 試 児 治 辞 失 借 種 周 祝 順 初 松

 笑 唱 焼 象 照 賞 臣 信 成 省 清 静 席 積 折 節

 説 浅 戦 選 然 争 倉 巣 束 側 続 卒 孫 帯 隊 達

 単 置 仲 貯 兆 腸 低 底 停 的 典 伝 徒 努 灯 堂

 働 特 得 毒 熱 念 敗 梅 博 飯 飛 費 必 票 標 不

 夫 付 府 副 粉 兵 別 辺 変 便 包 法 望 牧 末 満

 未 脈 民 無 約 勇 要 養 浴 利 陸 良 料 量 輪 類

 令 冷 例 歴 連 老 労 録

─────────────
 どうなっいるんだろう・・・・。
─────────────
 最近、少年による事件が続出しています。なぜなんだろうと考え込んでしまいます。「最近の子はがまんができなくなった」とか「がまんすることを教えろ」なとどいう人もいますが、まだまだ原因があるように思います。私は、今の子どもたちが、「遊んでいない」のも原因だと思っています。遊びを通して、またケンカをすることによって、お互いの人間性を知ったり、「限度」を体感していくものだと思います。みんなさんはどう思われますか?

─────────────
 基本計算をしっかりと!
─────────────
 下に示したのは、わり算の基本問題です。これを見てわかると思いますが、わる数は6、7、8、9がほとんどで、しかも「繰り下がり」があります。これがすんなりできるようになると計算に自信がついてくるのだそうです。「エレベーター計算」とともに、学級でとりくんでいきたいと思っています。

 あまりのあるわり算(基本問題100問)

 1) 10÷3  21) 15÷8  41) 26÷9  61) 41÷7  81) 53÷9

 2) 10÷4  22) 15÷9  42) 30÷4  62) 41÷9  82) 54÷7

 3) 10÷6  23) 16÷9  43) 30÷7  63) 42÷9  83) 54÷8

 4) 10÷7  24) 17÷9  44) 30÷8  64) 43÷9  84) 55÷7

 5) 10÷8  25) 20÷3  45) 30÷9  65) 44÷9  85) 55÷8

 6) 10÷9  26) 20÷6  46) 31÷4  66) 50÷6  86) 60÷7

 7) 11÷3  27) 20÷7  47) 31÷7  67) 50÷7  87) 60÷8

 8) 11÷4  28) 20÷8  48) 31÷8  68) 50÷8  88) 60÷9

 9) 11÷6  29) 20÷9  49) 31÷9  69) 50÷9  89) 61÷7

10) 11÷7  30) 21÷6  50) 32÷7  70) 51÷6  90) 61÷8

11) 11÷8  31) 21÷8  51) 32÷9  71) 51÷7  91) 61÷9

12) 11÷9  32) 21÷9  52) 33÷7  72) 51÷8  92) 62÷7

13) 12÷7  33) 22÷6  53) 33÷9  73) 51÷9  93) 62÷8

14) 12÷8  34) 22÷8  54) 34÷7  74) 52÷6  94) 62÷9

15) 12÷9  35) 22÷9  55) 34÷9  75) 52÷7  95) 63÷8

16) 13÷7  36) 23÷6  56) 35÷9  76) 52÷8  96) 70÷8

17) 13÷8  37) 23÷8  57) 40÷6  77) 52÷9  97) 70÷9

18) 13÷9  38) 23÷9  58) 40÷7  78) 53÷6  98) 71÷8

19) 14÷8  39) 24÷9  59) 40÷9  79) 53÷7  99) 71÷9

20) 14÷9  40) 25÷9  60) 41÷6  80) 53÷8  100) 80÷9

───────
 暖かい初冬
───────
 先週、「立冬」を迎え、暦の上では「冬」になりました。しかし、まだ、ぽかぽか陽気が続いています。この時期になると、もう霜が降りても不思議はないのですが、まだ汗ばむような天気で、木枯らしも吹きそうにありません。地球の温暖化が叫ばれるようになって久しいのですが、年を追うごとに暖かくなっている(夏はとてつも暑くなっている)ように思えてなりません。そうは言っても、季節は確実に冬へと向かっているはずです。風を引いたり体調を壊さないように、これからもがんばっていってほしいと願っています。

───────
 小数の計算
───────
 11月からつい最近まで、算数では、小数のかけ算とわり算の学習をしていました。かけ算では小数×整数の計算を、わり算では、小数÷整数の計算を学習してきました。わり算では、わり切れるもの、わり進んでいくもの、商を四捨五入するもの、そして、あまりを出すものとたくさん出て来ます。やはり、かけ算に比べてわり算のほうが難しいようです。さっきも書いたように、わり算では四捨五入が出てくるので、難しさに拍車をかけているように思います。「『九九』と『繰り下がりの計算』ができれば、そんなに難しくないんだよ。」と話しています。算数という教科は階段を上がるように一段ずつ確実にやりこなしていけば、そんなに難しくはないのです。学級でも、前に学習したことをふりかえるようにしながら学習をすすめています。4年生が”分かれ道”とよく言われますが、苦手な科目にならないよう、日々の授業を進めていきたいといつも思っています。

 ・わりきれる計算   例: 4.32÷6 答: 0.72

 ・わり進む計算    例: 5÷8 答: 0.625

 ・商を四捨五入する 例: 2÷7(0.01の位まで)答: 約0.29

 ・あまりを出す    例: 5.3÷7 答: 0.7・・・0.4

─────────────
 先を越されてしまった!
─────────────
 毎週火曜日に、「伊東家の食卓」という番組が放送されています。その中で、縄跳びで「二重跳び」ができるようになるという”裏技”が紹介されていたそうです。翌日、子どもたちがそれを教えてくれました。実は私も、前任校でもそれをやっていたのです。ジャンプをした時に手を2回たたくというものですが、まさかこれが”裏技”になるとは思っていなかったのです。今、体育では、縄跳びもしています。縄跳びは3学期にもやっていく予定にしていますが、いろいろな技(「交叉跳び」や「あや跳び」など)に挑戦させていきたいと思っています。 

───────────
 たった1人ちがいで
───────────
 私がF市内の学校に勤めていた時の話です。学年の初めにはクラス編成という作業があります。その時の児童数によって、こんなにも違うのかということを、身を持って感じたことを書いてみたいと思います。それというのは、たった1人違っただけで、学級数に違いができてしまったということです。その時の児童数は135人だったので、3学級となり、1学級の児童数が45人になってしまいました。もし、その時もう1人多くて136人だったら、4学級となり、1学級の児童数は34人になっていたはずなのです。この45人と34人の差は、想像以上に大きなものがあります。高学年で45人もいると、教室は机とイスでいっぱいで、身動きがとれないのです。さらに、その年には年度途中に転入があったりして46人となり、ますます”きゅうくつ”になってしまったのです。
 さて、今の小学校ではどうでしょうか。来年度の1年生の入学予定者は87人前後だということです。いまのところ、3クラス編成で1クラスが30人弱になりそうです。ところが、転出などで児童数が減ったらどうなるでしょう。例えば80人だったとすると、1クラスは40人になってしまうのです。3クラスの時より10人は多くなってしまう計算になります。このように、児童数によって、2学級になるか3学級になるかは、教育条件が大きな差が出てくるのです。さらに、教職員の定数も変わってきますから、さらに条件が違ってくることになります。
 また、複式学級がある小規模校では、複式にする時の児童数のボーダーラインが定められていて、たった1人の違いによって、単式になるか複式になるかの大きな違いにもなってしまいます。私も、複式の学級を持ったことがありますが、1つのクラスで2通りの授業が進行していくというのも、子どもたちにとって大変なことだと思います。
 日本国憲法の第26条には、「教育の機会均等」がうたわれていますが、いままで書いたような例では、この憲法の精神が具現されていないことになります。私たち教職員も、この「教育の機会均等」を少しでも前進させていくために、できることからしていかなければならないと考えています。

────────────────
 教科書もインターネットの時代
────────────────
 情報教育と言ったらよいのか、最近は教科書や市販テストなどに、ホームページのアドレスが掲載されるようになりました。ここに紹介するのもその一例です。「高山市」と「新美南吉」のホームページの掲載例を紹介しておきます。この他、教科書などのいろいろな所にホームページのアドレスが掲載されています。ここの小学校もインターネットができる環境にあるので、社会の時間にパソコン室に行って、それらのホームページを閲覧したりしてみました。教育関係以外でも、テレビ番組の中や新聞に掲載されている企業などもホームページを持っていて、それが載っていることも珍しくありません。また、商品の購入、チケットの取得などもインターネットでできます。インターネットは情報の宝箱です。しかし、この中にはよくない情報も氾濫しているのも事実です。そういう情報を見極める目を持ちたいと思っています。

────────── 
 高学年へのスタート
────────── 
 きょうをもって4年生を終えることになりました。「学級のあゆみ」のほうにも書きましたが、修了式で、修了認定を受けました。これで、4年生を終えて5年生になるということです。いよいよ、4月から5年生になります。そして、高学年がスタートすることになります。教科では、「家庭科」や「保健」の学習が始まります。新しい教科に興味を持ったり、期待している人も多いのではないかと思います。また、委員会活動やクラブ活動も始まります。各学区でも、登校班の役員になった人もいるでしょう。いろいろな意味で、中心になって、また責任を持って動かなければならなくなります。教科にしても、その他の活動にしても、「高学年」ということを意識してがんばっていってほしいと思っています。
 さて、昨年の4月から、このクラスの担任としてやってきました。この1年間も実にいろいろなことがありました。また、楽しい1年間でもありました。無事に乗りきれたのも、子どもたちや保護者のみなさんの支えがあったからです。ほんとうにありがとうございました。5年生までもう少し・・・。また、新しい一歩を歩んで行ってくださいね。


                      トップページへ