
式文解説 Liturgy expositon
ルーテル教会では礼拝に式文を用い、唱和します。それは伝統に裏付けられた知恵の宝庫です。
しかしその意味が不明では心から唱和和することが出来ません。
そこで、式文に盛られている宝のエッセンスを解説するのがこのコーナーです。
毎週水曜日に連載します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
|
51:「派遣の部」E:「アロンの祝福」
*礼拝の終わりは「祭司の祝福」で結ばれる。その言葉は民数記6:22-27から来ている。その箇所でアロンは祭司の太祖として、祭司が民を祝福する時、それは神の代理として、神が民を祝福されるとの約束に基づいている。
*民は祭司による祝福を受けて、世に派遣され、再び一週間の世の旅路に出かけて行く。聖なる領域から俗なる領域への移行を前に、神の「祝福」を受け、その霊と言に守られ、恵みを受けて、平和の内に出かけるのである。
*「主は御顔をあなたに向け、あなたにシャロームを賜る」:このシャロームは、平安と訳される場合もあるが、ここでは平和と訳すべきである。なぜなら、神が私に御顔を向けてくださることは神の顧みであり、神が私との間に和解させてくださり、私は神との間に平和を与えられるからである。それはローマ5:1でパウロが「このように、わたしたちは、信仰によって義とされたのだから、わたしたちの主イエス・キリストにより、神に対して平和を得ている。」とあるとおりである。 |
|
|

|