式文解説 Liturgy expositon

ルーテル教会では礼拝に式文を用い、唱和します。それは伝統に裏付けられた知恵の宝庫です。
しかしその意味が不明では心から唱和和することが出来ません。
そこで、式文に盛られている宝のエッセンスを解説するのがこのコーナーです。
毎週水曜日に連載します。
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2014年06月18日

≪式文解説≫50:「派遣の部」D:

 「教会の祈り」

*「私たちの主イエス・キリストの父、全能の神。あなたは天地を造り、これを治め、救い主御ひとり子を与え、御心と御恵みを現わしてくださいました。私たちはこれらの限り無い恵みに心から感謝し、賛美をささげます。父よ、あなたの慈しみのうちに日ごとにあなたの民を顧み、御子イエス・キリストの故に、民の祈りに耳を傾けてください」。これらの言葉は「全能の父なる神」への祈願として、一つ一つ珠玉の言葉である。この関係性において私たちは神の民として心から祈るのである。

*教会はこの世の全ての事が神の御心に適って救いに向かって前進するようにと、心を高くして祈る。この祈りは、礼拝の導入部のキリエの祈りに対応して、礼拝の始めと終わりを祈りで囲んでいる。キリエでは3つの願いが為された。@魂の救いA世界の平和B聖徒の交わりのために「主よ、憐れんでください」が願われた。我らが神の子として祈る祈りは究極、この三つに集約される。

*教会の祈りはそれらが具体的に個々のケースにおいて祈られる。教会は今天に座し我らのために聖霊を送り、あらゆる力の執り成しをしておられる主の故に、この世に生きるあらゆるもののために執り成しをささげる。その祈りは聖霊によって力と熱情の祈りとされる。




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