「みことばの宅配便」 Daily Manna

あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105

2015年10月01日
「あなたがたの中で」

*≪第二日課≫ヤコブ5:13-20(新426)*≪今日の聖句≫ヤコブ5:13 

あなたがたの中で苦しんでいる人は、祈りなさい。喜んでいる人は、賛美の歌をうたいなさい。

*「あなたがたの中で苦しんでいる人」「あなたがたの中で病気の人」「あなたがたの中に真理から迷い出た者」と「あなたがたの中」という表現が繰り返される。「あなたがた」はどのような社会、どのような全体の一部だろう。人類社会のどこにもこのような「病老苦死」や、真理からの逸脱:迷走、迷妄、逃走、逃避、頑なさ:が人類の宿命であるかのように存在している。これらの事はそれに陥った個人の問題に矮小化するのでなく、それは圧倒的に人間の問題、「みんな」の問題である。だが、みんなで解決しようとの志はいいが、如何にして?となると行き詰まってしまう。

*キリスト教は当初その答えとして登場した。/「あなたがたの中で苦しんでいる人は、祈りなさい。」祈りは苦しみの中でこそ体得される。そして、祈りを学んだ者は一番大きな恵みの賜物を受ける。/「喜んでいる人は、賛美の歌をうたいなさい。」喜びと賛美は不可分で、教会の賛美は疲れた者を癒やす力がある。/「あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。」教会は当初から、癒やしの業ととりなしの祈りに秀でていた。/「真理から迷い出た者がいて、だれかがその人を真理へ連れ戻すならば、罪人を迷いの道から連れ戻す人は、その罪人の魂を死から救い出し、多くの罪を覆うことになると、知るべきです。」この問題は他者の間違った方向性を正すというとても難しい課題であるが、天におけるその報いは絶大である。死んだ人間を生き返らせることに匹敵することである。
 以上のことはみな、我々がみんな一つの全体の中につながっていることの現れである。

◇「みことばの宅配便」は、御国への巡礼を共に歩む神の民に
主日聖句から日ごとの糧を分かつ祭司の務めとして発行されています。

月曜日:≪第一日課≫、火曜日:≪賛美頌≫、水曜日:≪ニケヤ信条解説≫、木曜日:
≪第二日課≫、金曜日:≪福音書日課≫、
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