
「みことばの宅配便」 Daily Manna
あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105
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「悪しき金融に抗して」
: ≪賛美頌≫詩15(845)*≪今日の聖句≫詩15:1&5
主よ、どのような人が、あなたの幕屋に宿り/聖なる山に住むことができるのでしょうか。・・・それは、金を貸しても利息を取らず/賄賂を受けて無実の人を陥れたりしない人。これらのことを守る人は/とこしえに揺らぐことがないでしょう。
*「主よ、どのような人が、あなたの幕屋に宿り/聖なる山に住むことができるのでしょうか。」と、印象深い問いがまず最初にあります。人間にとって問いそのものがどれほど重要か、正しい問いが提示されれば問題の半分は解決されたことになり、問題の解決に向かって前進することができるようになります。その問いは「主の前に義とされ祝福される人間」についての神学的問い。神学的問いとはすなわち根源的問いだということです。それは若き求道者ルターの問いそのものでした。この問いは永遠のいのちにかかわる問いです。それに対して今わたしたちはいかに答えるか?そのために大いに参考になる詩編15編の様々な応答ですそれらの答えは普遍性をもった答えだからです。
*その最後の答えを「今日の聖句」として選ばせていただきました。高利貸しの問題です。ルターは高利貸しを非難しましたが、ルターの時代は大航海時代でもあり、世界が地理的に広がってゆきました。ルター自身はそのことを十分に受け止めるに至っていませんでしたが、いずれにしてもヨーロッパは新しい時代を迎えようとしていました。ビジネスのチャンス到来です。そのためにお金がいるとき、金融資金が必要となり、需要にこたえて高利貸しが出てくる。その高利貸しは王の戦争遂行のためにも高い利子を課してお金を貸す。貨幣経済が始まって以来、金貸し業は必要悪として社会発展に伴って増大してきた。人がいかにお金の誘惑に弱いか。お金の問題は神から離れた人間のエゴイズムから生じる最大の問題の一つです。
*経済が闇の力に支配され、借金が奨励され、銀行が世界中を支配し、株式市場が世界金融資本の力によってコントロールされ、ある時、必ず大暴落する仕組みとなっている。このような事態に陥らせる経済システムがいかにして変革されるのか?
*お金を社会の共通善のためにいかに用いるかが経済の要です。宇沢弘文著『経済に人間らしさを:社会的共通資本と協同センター』。経済が人間の幸のために奉仕する学であるべきことを思い起こさせられる書です。このような高名なリベラルな経済学者もいるわけです。このような知恵者と連帯して共に「主の前に義とされ祝福される人間」の住む地球を目指して、倦むことなく神の義を追い求めましょう。 |
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◇「みことばの宅配便」は、御国への巡礼を共に歩む神の民に
主日聖句から日ごとの糧を分かつ祭司の務めとして発行されています。
月曜日:≪第一日課≫、火曜日:≪賛美頌≫、水曜日:≪ニケヤ信条解説≫、木曜日:
≪第二日課≫、金曜日:≪福音書日課≫、
日曜日:≪主日説教≫(三原教会・福山教会ホームページhttp://www.mcat.ne.jp/~
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