牧師室の二窓 Pastor's note

★三浦謙牧師、逝く★

 元・三原教会の牧師として、1973年4月から2年間、新卒として牧会してくださった三浦謙牧師が天に召されました。67歳でした。牧会教会である修学院教会で葬儀前夜式が行われ、教会を代表して参列してきました。前週まで礼拝で説教なさっていた中で、癌性リンパ管症で、現役のまま逝かれたことで、先生の牧会者としての元気な姿しか思い出すことはありません。三浦先生は、コミュニケーション力のある牧師だったと思います。総会副議長までなさり、ルーテル教会の宣教について深く考えておられました。それ故、教会の現状に対する鋭い批判もしっかりとされました。私もその点について志を同じくし、ディアコニアネットワークを一緒にやらせていただきました。一人の現役牧師を送る時、おのずとその宣教者としての生涯を顧み、宣教について思いをめぐらす時とされました。三浦牧師の宣教姿勢を通して宣教は基本的にコミュニケーションであるという閃(ひらめ)きが与えられました。しかし今日真のコミュニケーションが崩れてきている。マスコミニに見るがごとく支配の道具となってきている。本来的コミュニケーションは一致(コミュニオン:神との一致、人との一致)に向かう手段である。その志を先生の内に見せていただいたように思います。




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