「みことばの宅配便」 Daily Manna

あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105

2015年02月27日
「誘惑の先にあるもの」

:≪福音書日課≫マルコ1:9-15(新61)*≪今日の聖句≫マルコ 1:15 
「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」

・我らの主であり価値ある生のモデルである救い主イエス・キリストはヨルダン川で洗礼者ヨハネから受洗されたのち、直ちに、霊によって荒れ野に送り出された。

・そこで40日間の断食と誘惑。しかしその誘惑は誘惑からの解放のプロセスであった。断食する者は霊的自由を味わう。その自由からイエスは宣教を開始される。

・それにならって教会の伝統は断食を精神の自由のために重視した。パウロも回心後、荒れ野に退き、沈黙の時を数年経験している。アッシジのフランシスコやイグナチウス・ロヨラもそうであった。

・退いて断食する時、ありのままの脆い肉なる自分自身と向き合う誘惑の時でもある。誘惑の時はしかし「野獣」と同時に「天使たち」も仕える。誘惑の経験は浄化の経験であり、人間性の霊的進化の確かな道である。

・それを経て主イエスは、全ての時が整えられたと直感され、ヨハネの捕縛の報を聞いたことが宣教へ決定的引き金となった。ヨハネに倣って同じメッセージを語られた。「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」。しかしそのメッセージは、神の時の到来という喜びの祝祭への招きとしてのものであった。今や恵みの時、救いの日という意識をもって。

◇「みことばの宅配便」は、御国への巡礼を共に歩む神の民に
主日聖句から日ごとの糧を分かつ祭司の務めとして発行されています。

月曜日:≪第一日課≫、火曜日:≪賛美頌≫、水曜日:≪ニケヤ信条解説≫、木曜日:
≪第二日課≫、金曜日:≪福音書日課≫、
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