
使徒信条解説
14:我はそのひとり子、我らの主イエス・キリストを信ずG |
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「十字架につけられ」@
*十字架。それは、この世と神の国とのせめぎ合いの中でこの世が神の御子を通
して神に対してなした最終的回答である。それによって、この世に神の 御子の
いる場所がなくなった。それはこの世の君である悪魔の勝利なのか?
*悪魔の知恵の浅はかさ。悪魔が神の御子を抹殺し、神なるものへの勝利を確信
して高笑いした瞬間に、それとは全く別次元の事が神の御心に基いて進 行して
いた。神は御子の忠実な死によって死に打ち勝ち、死の支配者である悪魔を退散
させ、復活の胎動が始まったのである。
*家造りらの捨てた石が隅の親石となる。一粒の麦が地に落ちて死んで、新しい
命の芽が萌え出た。十字架から出てくる新生である。この世の価値観で ある富
と力の対極に、愛と憐れみに満ちた神の価値観があり、両者の対立が危機がどち
らかの勝利と敗北に分かれる時、どちらの価値観が勝利するか? これは歴史
を貫いて常に問われ続けている人類的テーマであるが、その極みに神の子の十字
架がある。 |
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