
「みことばの宅配便」 Daily Manna
あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105
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「正義を洪水のように」
*≪今日の聖句≫ アモス5:24
「正義を洪水のように/恵みの業を大河のように/尽きることなく流れさせよ。」
・緊急なこと・優先順位について。祭りを祝うことか、正義を行うことか?自分のことか、他者のことか?主イエスが「あなたが礼拝をする前に為すべきこと」として隣人関係の和解の必要性を言われたことは承知している。祭りや礼拝は喜びであるとしても、それは、正義を行うことが満たされているならば、との条件の下においてであるということが根本的に大事なこととして言われている。宗教の袋小路を打ち破る預言者の心がここにある。
・祭りは自分たちのため。正義を行うことは他者のため。主が、自分を愛するように、あなたの隣人を愛せ、と言われる時、よく聞く解釈に、自分を愛せない者が他者を愛することは出来ないという解釈があるが、それでは自分を愛することが他者を愛することに必ず優先することになる。自分を愛することと、他者を愛することとは、同等であるべしという時、そのような解釈ではなく、むしろ、意識的順番としては、他者を愛することを優先すべきである。なぜなら、人は自分を愛することを、意識以前に、言われなくてもするものだから。人間は誰でも、生きようとする本能を持っているのだから。私たちに足りないのは、自分の生きたいとの願いと同等に、他者の生を大切にすることのほうである。
・ 「正義を洪水のように/恵みの業を大河のように/尽きることなく流れさせよ。」預言者の言葉は何とロマンにあふれていることか。そのような言葉は人を鼓舞する力を持っている。「正義を洪水のように」「恵みの業を大河のように」「尽きることなく流れさせよ」。田中正造が利根川の水の流れを人為的に止めないで、自然のままに流れさせることが一番の洪水対策だと訴えたことを思い出させる。正義を訴えた正造は、谷中村の人々から生き神様の如く崇められ、彼の言葉は今なお多くの人々を鼓舞している。「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」。明治45年6月17日。彼の最晩年の言葉である。彼の正義観は自然と人間が一体となって天地の神の義を為すことにあった。その訴えは天地の神の前で正義を行う預言者的視野を持っていたものである。 |
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