「みことばの宅配便」 Daily Manna

あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105

2014年11月10日
「貧しさの中からの祈り」

 *≪今日の聖句≫詩70:6
「 神よ、わたしは貧しく、身を屈めています。速やかにわたしを訪れてください。あなたはわたしの助け、わたしの逃れ場。主よ、遅れないでください。」

・「神よ、わたしは貧しく、身を屈めています。」「貧しさ」は決して牧歌的な理想郷ではない。貧しさは「身を屈め」させる。人を苦悩に追い落とす。それにもかかわらず、何故、如何にして、「貧しい人々は幸い」なのか?

・「速やかにわたしを訪れてください。」速やかな助けを必要としている貧しい人々。その助けは一刻を争う。アフリカやアジアの貧しく弱くされた人々の現状と、第一世界に生活する我々との間の絶望的な溝を埋める助けは、神のご計画という大きな視点から見ないでは成し得ない。

・「あなたはわたしの助け、わたしの逃れ場。」人間の生は全て神の前にある。その根源性に「貧しさ」は気づかせてくれる。貧しさを通して人は天を仰がしめられる。そのような根源的な「貧しさ」なしには、人間はあまりにも傲慢になり、それとは気づかず「美食飽食」になって神からの賜物を粗末にするようになる。「現代」は神の前に傲慢となり、人類の滅亡の危機に瀕する結果を招いていると言える。

・「主よ、遅れないでください。」この世が全体として信仰を失う前に、この世が命の回復軌道に移行するように。それは全体の問題。人類が全体として、貧しさを通して、神の助けを知り、それ故また、貧しさに寄り添う人間になるように。物の貧しさだけでなく、心の貧しさのほうがもっと大きな問題と、マザー・テレサは日本人に向けて語った。世界中で悲しんでいる人々から涙が拭われるためには、強い者自身が貧しさを知って、連帯へと悔い改めなければならない。強い者が貧しさを知ることは、らくだが針の穴を通るよりも難しい。だが、神には出来ないことはない、と主は言われた。

◇「みことばの宅配便」は、御国への巡礼を共に歩む神の民に
主日聖句から日ごとの糧を分かつ祭司の務めとして発行されています。

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