
「みことばの宅配便」 Daily Manna
あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105
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「新しい契約」
*≪今日の聖句≫ エレミヤ31:33
「しかし、来るべき日に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである、と主は言われる。すなわち、わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。」
・苦難の預言者エレミヤが未来に向かって展望した「新しい契約」。彼だからこそ望み見えた未来への契約である。シナイ山での十戒の契約と比しての「新しい」契約である。そもそも、契約とは甲と乙とが関係を確かなものとするために結ぶものである。一つの契約はしかし、完全ではない。それが試され、不具合・誤りに気づけば改訂されるべきである。しかし安易にそれがなされてもならない。その必要性・必然性がなければならない。
・苦難が煮詰まる状況はその改訂の機会となる。エレミヤの生きた時代はイスラエルが捕囚された時代である。そのような時に比較されうるのは日本においては先の大戦での敗北であろう。その時、新しい契約として「日本国憲法」が先の大戦に至った問題点の反省の上に、強制力に訴えてさえ受け入れられることとなった。二度と戦争をしない国になることを誓うという、新しい憲法である。
・エレミヤの待ち望む平和の到来の時には、これまでの契約の足りないところが改められ、契約の言葉は紙の上の文字ではなく、心の中に刻まれた言葉でなければない。それが根本的な問題解決の道だとエレミヤは確信する。それなしには、どんなことをしようと、それは小細工でしかなく、真の平和をイスラエルにもたらすことは出来ないと悟った上で、「主の言葉」を彼は発した。
・キリスト教は苦難の歴史とかかわる宗教である。ルターの時代にもルターは煮え返る思いで法王制の頂点に立つ法王の振る舞いに憤った。そしてそれを言葉にして激しく対抗した。『法王制に抗す』を読めば当時の法王制の絶対権力に人々がどれほど義憤を感じていたかが読み取れる。ルターは教会の主は主イエス・キリスト以外にはなく、世の支配者のように振る舞う法王が教会の主であることは詐称でしかない、と激しく批判した。そこで彼は新しい契約を打ち立てるかのごとく宗教改革を進めて行った。それは、恣意的な人間の支配ではなく、神の≪みことば≫として聖書にのみより頼む新しい契約である。 |
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