
「みことばの宅配便」 Daily Manna
あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105
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「この世の支配と神の支配」
*≪今日の聖句≫マタイ22:21
「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」
・この世の富と権力の支配者、権力の頂点に座すローマ皇帝。富と権力を自由にして、人民を支配するが、しかし彼には人間の内なる魂を支配する力はない。
・神は地上の見えるもの全てを超えて支配をされる方であるが、その支配は柔和である。その支配は人間一人ひとりの魂に宿る聖なる方としての支配である。魂の義なる支配のために一番重要なものを支配される。それは人間の魂である。正しく支配されない魂はさまよい出て、この世の富と権力のおこぼれに与ろうとして、権力の奴隷・手下となる。
・「神のもの」とは何か?全てのものは神から出て、神に帰るのであるから、全てのものが神のものであるが、その中核にあるのが人間の魂である。人間の魂こそ神の創造の目的を知りそれに沿って行動する目に見えない力である。その影響力によってすべてのものがコントロールされる。
・富と権力は生活のためにあるのであって、人間が神から求められている課題は、人間らしい生活のためにいかに富と権力を用いるかである。富と権力によって生活がコントロールされ、富があれば良い生活ができると考えるのは愚かである。そのような考えの果てには人間の非人間化が待っている。目に見える富を支配する権力は人間を奴隷化する。目に見えない生活と命を支配する神の支配は恵み深い支配であり、それに叶って全てを支配することの出来る力である。
・「御国が来ますように」と主の祈りの初めに祈る。それは「御心がなりますように」と一体化している。御心が行われるところに神の国があるからである。「国」と「支配」はほぼ同義である。「神の国とこの世の国」は「神の支配とこの世の支配」の問題と言える。両者の支配構造の対比である。それは天地の逆転のようである。キリスト者は、この世の支配の力の幻想をイエス・キリストの十字架によって悟り、世の終わりのゴールを目指して、この世の全栄光を、この世の支配者にではなく、神に帰することを旨とする者である。 |
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◇「みことばの宅配便」は、御国への巡礼を共に歩む神の民に
主日聖句から日ごとの糧を分かつ祭司の務めとして発行されています。
月曜日:≪第一日課≫、火曜日:≪賛美頌≫、水曜日:≪ニケヤ信条解説≫、木曜日:
≪第二日課≫、金曜日:≪福音書日課≫、
日曜日:≪主日説教≫(三原教会・福山教会ホームページhttp://www.mcat.ne.jp/~
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