
「みことばの宅配便」 Daily Manna
あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105
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「暗闇に置かれた宝」
*≪今日の聖句≫イザヤ 45:3
「暗闇に置かれた宝、隠された富をあなたに与える。あなたは知るようになる/
わたしは主、あなたの名を呼ぶ者/イスラエルの神である、と。」
*「わたしは主、あなたの名を呼ぶ者/イスラエルの神である」。イスラエルとは「神と戦う者」の意味である。それがそうなったのにはそれなりの歴史がある。主なる神が「イスラエル」に語りかけたからである。イスラエルの元の名はヤコブ。ヤコブは「あなたの名を呼ぶ」。彼は苦しみの中でどうしても越し方、行く末を考えざるを得なかった。そのような時にこそ神は個人的に呼びかけられる。彼は神と夜通し、取っ組み合いをした人間である。そして、その際傷を受け、自らの腰を引きずりながら、神から祝福を受ける栄誉を執拗に求め、それを勝ち取るのである。「イスラエル」は神について個人的に深く考えるように仕向けられ、神と戦う人間ようにされた全ての人々:異邦人の長キュロスを含め:の代表である。
*その「イスラエル」に、神は「暗闇に置かれた宝、隠された富をあなたに与える」と、「秘められた宝」を授けてくださる。「暗闇に置かれた宝」とは奇妙な表現である。宝ではあるが、見えないもの。宝がそこにあっても宝として認められないもの。気付かなければ、それは、全く、無きにも等しい。そのような宝を与える、と神は言われる。最初気づかないものの中に、すなわち「隠された宝」を、あなたに与える、と。それは苦労して発見されるべき宝物。発見を待っている宝である。神はそのような宝を私たち全ての人類のために置かれ、人間が努力して門を叩けば開けてもられるもの、よく探せば見いだせるものとしてそこに置いておいてくださる。だから、人間が試行錯誤し、悩み苦しんで宝を発見するプロセスそのものが既に、宝なのである。
*「イスラエル」とは、神から呼びかけられて、神のことを個人的に考えるようにされた者、それはすなわち、神と戦う者とされた者全てのことである。最初は神と争っていることを知らなかった。やがて、全てのことが神と関わっていることを知り、神が、自分を含めて全世界の主であることに気づくようになる。「あなたは知るようになる/わたしは主、あなたの名を呼ぶ者/イスラエルの神である、と。」これが、終末に向かう人類の歴史である。 |
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