
「みことばの宅配便」 Daily Manna
あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105
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「名誉なこと・真実なこと・純粋なこと」
*≪今日の聖句≫フィリピ4:8
「すべて真実なこと、すべて気高いこと、すべて正しいこと、すべて清いこと、すべて愛すべきこと、すべて名誉なことを、また、徳や称賛に値することがあれば、それを心に留めなさい。」
*この箇所でパウロはキリスト者が「心に留めるべきこと」として、「すべて真実なこと、すべて気高いこと、すべて正しいこと、すべて清いこと、すべて愛すべきこと、すべて名誉なことを、また、徳や称賛に値することがあれば、それを心に留めなさい。」と言っているが、1テサロニケ5:16では「いつも喜んでいなさい。たえず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。それがキリスト・イエスにあって神が私たちに望んでおられる唯一のことです」と言っている。二つの事柄は呼応してはいないだろうか。両者は共通に、喜びの祝宴の前味を味わっているキリスト者において保たれるべき生活スタイルについて語っている。
*終末的祝宴の前味を祝うキリスト者の生き方の基調は、喜び・祈り・感謝であり、それは、真実なこと・気高いこと・正しいこと・清いこと・愛すべきこと・名誉なこと・徳や賞賛に値することに心を留めることにおいて示される。今週の主日の祈りに、「名誉なこと・正しいこと・清いこと」が挙げられている。これは何もキリスト者の内輪の交わりに限定されることではなく、人間が終末目指して、人間として人間らしい生き方を目指して生きてゆくべきならば、社会全般において「名誉なこと・正しいこと・清いこと」が大事にされることが大きなテーマとなる。つい最近逝去された経済学者の宇沢弘文先生は、『経済に人間らしさを:社会的共通資本と協同セクター』において、「人間が人間らしく生きていくということは、人間がその尊厳を守り、魂の自立を守って、市民の基本的人権を最大限に享受できるということです。そのためにどういう社会的制度・経済的制度をつくればいいかというとき、重要な役割を果たすサービスや機能、あるいは施設、こういったものを社会にとって共通の財産として、社会的に管理して、すべての人々がその果実を享受できるようにしなければなりません。』と述べられている。終末の完成を目指して喜び生きるキリスト者の生き方と相通じるものがある。
*この世にある麦と毒麦、玉石混交の様々なものの中で、何が神に喜ばれるものであるかを考える時、まず参照すべきものとして、パウロのこの勧めは相応しいものであろう。神神の国が近い。終わりの日は近い。時がない。それ故、私たちは神の喜ばれる事のみに邁進すべきである。 |
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