「みことばの宅配便」 Daily Manna

あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105

2014年09月29日
「罪の克服」

*≪今日の聖句≫詩編25:2
 「わたしの神よ、あなたに依り頼みます。どうか、わたしが恥を受けることのないように/敵が誇ることのないようにしてください。」

*罪のゆえに私は「恥を受ける」。。罪によって私の義は台無しにされ、「敵が誇る」。「わたしの若いときの罪と背きは思い起こさず」と何度も主にざんげしなければならない事実。罪の問題は人間の一番根本的な実存的問題であり、あらゆる宗教はそれへの解決策を提示する。しかしたいていの宗教は、罪を犯させないために、神の権威をもって脅すことしかしていない。

*聖書の神は「罪人を赦す」神・「罪人に道を示す」神。その神は、赦しにおいて罪人を罪から守る。「敵」である悪魔から罪人を守る。罪人は赦しにおいて、もはや自分の我を誇らないで、全てを神の憐れみに委ねる。それによって罪の結果としての恥から守られる。

*主なる神は人間を強いられる。罪の問題を自力で解決する道をことごとく退けて閉ざし、唯一、主への信頼を思い起こさせる。それが人類の経験であり、その結果気づきを与えられたのが、「貧しい人」の道である。人間は本来の貧しさにおいて「貧しい人」となり、そうしてのみ、神に委ね、神の導きにゆだねて、罪と悪の力から遠ざけられる。自分の力で悪に立ち向かう者は無残にもその「敵」に敗北し、敵の嘲笑の的となる。悪の力は人よりも強い。悪の力に打ち勝つ神を信じなければ、この世に打ち勝つことはできない。

*「わたしの神よ、あなたに依り頼みます。」「あなたに望みをおく者はだれも決して恥を受けることはありません。」と、「恵みの神・愛の神」のみを信ずる信仰に固く立つこと。それは神と悪魔の間に立つことではない。すなわち、二元論ではなく、神のみを唯一信頼し、愛し、畏れることこそ私たちの信仰である。それが、絡みつく罪の束縛から解放される唯一の道である。罪の克服の視座から世界の事象を捉え直すと、真の平和への道筋が見えてくる。

◇「みことばの宅配便」は、御国への巡礼を共に歩む神の民に
主日聖句から日ごとの糧を分かつ祭司の務めとして発行されています。

月曜日:≪第一日課≫、火曜日:≪賛美頌≫、水曜日:≪ニケヤ信条解説≫、木曜日:
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