「みことばの宅配便」 Daily Manna

あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105

2014年09月26日
「神の広い心」

*≪今日の聖句≫マタイ20:14
「自分の分を受け取って帰りなさい。わたしはこの最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ。」

「ぶどう園の労働者」の喩え話からすぐに思い浮かぶのは、マタイ5:45 「あなたがたの天の父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださる」である。これらは神の御心としての「広い心」を知らせようとしている。

*田中正造が足尾銅山鉱毒事件で谷中村の村民の中で最後を全うしたとき、彼が最後に残した言葉が有名である。「真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」がそれである。現実の近代物質文明は、足尾銅山に見るように、精錬のために山の木を大量に切り、そのために保水力を失った山から鉱毒を川に垂れ流し、川を荒らし、それによって豊かな村の共同体は破壊され、人々は散らされ、分断され、そして死んでいった。谷中の村民と共に谷中の中で、現代文明は真の文明にあらずとの根本批判を生き抜き、死んでいったのが正造の人生であった。

*正造は主イエスに真似び、神の憐れみ深い御心を表す慈しみの行為から学び取ったにちがいない。「広い心」は天地を結び一つにする祈りの行為を生む。自然の恵み豊かな循環を大切にする中で共同体が祝福の内に置かれ、十戒の戒め「殺すなかれ」が守られて人が恵みの内に生かされる真の文明は、キリストの広い心に従う文明である。

*だが「広い心」の行為は一部の者、特に他を犠牲にして厭わない支配者にとっては、妬みを起こさせ、十字架に付けて排除すべきものであった。イエスはそのことをはっきり自覚して、「わたしの気前のよさをねたむのか?」と言われる。
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