「みことばの宅配便」 Daily Manna

あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105

2014年09月12日
「真の積極的平和主義」

*≪今日の聖句≫ローマ13:8
「互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません。
人を愛する者は、律法を全うしているのです。」

*律法を巡る理論が当時も様々に戦わされていたにちがいない。しかしパウロが言うように、「人を愛する者は、律法を全うしているのです」は全ての掟に妥当するにちがいない。パウロの背後にはイエスの「最も大切な戒め」の言葉がある。「隣人を自分のように愛しなさい」がそれである。

*神の律法の中心は「愛」だということを肝に銘じることは、ひとりひとりの中に神の子としての姿を見ること。自分の善意の押し付けではなく、相手の中に神が愛されている神の子の姿をしっかりと見ることから、愛徳が始まる。愛は一方通行ではない。相手との間に交される相互作用である。その相互作用は神が私たちを愛してくださる現実からもたらされる。その愛の関係に全ての者が組み入れられる。愛をこの世に拡散するために、神は人間を創造された。

*「互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません。」愛の相互作用は共依存の甘えの関係とは異なる。「愛の他に借りがあってはならない」は、神における相互依存の関係の肯定であるがゆえに、神以外への依存関係を偶像礼拝として厳しく退ける。愛の相互作用と甘えの排除は同じコインの裏表である。

*キリスト者は互いに愛徳の模範となろう。「平和の祈り」に、「愛されることよりも愛することを・・・そうして私たちが神の子として永遠の命に召されるため」とある。キリスト者はこの世のまやかしに抗して、正真正銘の積極的平和主義、愛徳の証しを立てるために主に召されていることを誇りとし、それに叶う生き方をするために世に出てゆこう。主は私たちを用いてくださっているのだから。

◇「みことばの宅配便」は、御国への巡礼を共に歩む神の民に
主日聖句から日ごとの糧を分かつ祭司の務めとして発行されています。

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