
主の祈り解説
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主の祈り解説 №6:「御心の天になるごとく、地にもならせたまえ」
「上のごとく、下も然り」
・天における御心が地において現実となることが宇宙である。「天の御心」は地の物質的進化を通して、それを超えて実現する。そのような地球の進化のためにイエス・キリストは地球に遣わされた神の子である。
・太古の錬金術テキストに「エメラルド・ダブレット」というものがあるそうである。その中に、「上のごとく下も」という言葉が残されている。錬金術士たちはその言葉にインスピレーションを得て、「銅」のような地上の平凡なものから、「金」のような天上の高貴なものを造ろうとの志を得て邁進した。錬金術士たちは天を目指す巡礼者であり、福音書に出てくる占星術師たちも同様に、宇宙の統一性を信じ、それを地上に発見する旅に出かけた。
・「天における御心」の幻を見ないでは、私たちは地上の放浪者・漂流者以外にはなりえない。だが、私たちは放浪者ではない。実際、天を目指す巡礼者である。そのために「地に御心がなるように」と地の上に神の国をもたらすために参与する者である。天を見上げて、身を乗り出して、地を歩もう。 |
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