
「みことばの宅配便」 Daily Manna
あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。詩篇119:105
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「新たなる誕生」
:≪福音書日課≫:ヨハネ3:1-7(新167)
:≪今日の聖句≫「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」ヨハネ3:3
・ニコデモは果たして、神の国に入ることが出来たのか、どうか? このテキストはニコデモがイエスのところにやって来たことを評価しているのか?それとも「夜」やって来たことに表されているのは、決断のあいまいさへの批判であるのか? これは私たち自身への問いである。私たちはニコデモをどう評価するのか。同情的に評価するのか。それとも、彼には乗り越えなければならない大きなハードルがある事を知るべきなのか。
・イエスは長老の知恵の常識を覆される。「はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない」。世の長老はみな、「何を青二才のようなことを言っているのか」と一喝する。それがこの世の常識であると、世と、世を代表する長老がイエスの前に立ちはだかる。それに対して、イエスは神の国に入るのは、齢とは関係ないことを、全く別次元の光を差し射れることをもって啓示する。
・「肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である」。この世の常識的観念は「肉の世界」であり、それとは別の系統として、祝福に満ちた「霊の世界」の系統があることを顕示する。「霊の世界」とは「神の国」である。そこに入るためには、新たなる誕生が必要である。人間が「この世」に生まれ出るのが「肉の世界」への誕生である。
・その時の誕生は無意識の中での誕生であるが、「霊の世界」への誕生は、意識的誕生である。すなわち「水と霊による誕生」である。それは洗礼の事を指している。しかもその洗礼は小児洗礼ではなく意識的な成人洗礼である。それは第二の誕生と目すべき決断である。一旦死んで甦る信仰をもってする誕生である。
・先の都知事選挙で細川護煕氏が76歳で立候補したとき、マスメディアは年齢の事をあげつらったが、それに対して、事柄に対してチャレンジする心を失った時に人は老いるのであって、戦う心がある間は人はいつまでも若い、と細川護煕氏も応援の小泉純一郎氏も共にそれを演説の枕詞として語った。アブラハムも75歳から約束に向かって旅立った。チャレンジ精神は年がいっても変わらない。むしろ、齢と共に純化され、決断力が増し加わる。ニコデモは齢を問題にしたが、アブラハムは問題にしなかった。ニコデモはまだ神の国に入れない。私たちの従うべき道は、アブラハムの道である。 |
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