天文のページ(30)       ←BACK   NEXT→      トップページへ

102.惑星がいっぱい・・・

 11月が終わると、いよいよ本格的な冬の到来である。あっという間に太陽が沈んでしまうと、空はたちまち真っ暗になる。寒さも身にしみて来るが、しばらくの間、東西の空を眺めてみよう。
 西の空を見て、まず目に付くのが金星である。マイナス4等級の明るさで輝いているので、見落とすことはまずないであろう。夕方に見える金星のことを、「宵の明星」という。これからしばらくの間、夕方の西の空に輝いていることだろう。
 ところで、金星のすぐ近くには、海王星と天王星も輝いている。(2000年12月初め)天文雑誌などで、位置をよく確かめてから、双眼鏡や望遠鏡を向けてみるとよい。少し青っぽく輝いて見えているはずだ。
 今度は、東の空だ。前回も書いたように、東の空には、木星と土星が輝いている。日を追うごとに見える高度が増してくるので、観察しやすくなっている。「すばる」も近くにあって、天文ファンにはうってつけの星空である。寒さを我慢して、ぜひ見てほしいものである。

103.五角形の並びの星々〜「ぎょしゃ座」

 木星や土星が見えている方角から、少し北寄り(左側)に目を移すと、五角形の星の並びに目が止まる。この五角形の星の並びが、「ぎょしゃ座」である。その五角形の星々の中で、いちばん明るくて黄色っぽく輝いている1等星が、「カペラ」という名前の星である。マツダという会社が作った車の名前にも使われている。
 ところで、五角形の星々の中の一つは、実は、ぎょしゃ座の星ではなくて、「おうし座」の角の先の星なのである。神話の中でも、ぎょしゃは足が不自由とあるが、実際の星座でも、片方の足を取られた格好になっているのである。

104.ふたご座流星群

 流星群と言えば、8月の「ペルセウス座流星群」や、11月の「しし座流星群」が有名である。とくに「しし座流星群」は、33年ごとに大流星群になる。一昨年、昨年と眠い目をこすって明け方の東の空を見た記憶があるが、いずれも”不発”か、あいにくの天気だった。
 さて、毎年12月には、「ふたご座流星群」を観察することができる。ピークは12月13日から14日ごろである。今年は、月明かりがあって観察しにくいかもしれないが、けっこう明るい流星が飛ぶこともあるようだ。午後10時過ぎから、東の空を観察してみよう。


                ←BACK   NEXT→      トップページへ