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106.遅い朝日

 年が明けて、1年でもっとも寒い時期に入ってきた。1年のうちで気温がいちばん低くなるのは、1月の下旬から2月の上旬にかけてである。ここ、三原あたりでは、そのころの平均気温が、最高気温で9℃、最低気温で0℃ぐらいというところか。
 でも、やはり寒く感じるのは、”陽のない”時間帯である。それは、1年のうちでいちばん日の出の時刻が遅くなる、1月10日ごろである。この辺りでは、朝の7時だと、太陽がまだ顔を出していなくて薄暗いのである。私は7時過ぎに出勤しているが、まだ寒くて暗いので、とても憂鬱になってしまう。
 ところで、日の出の時刻がいちばん遅いのは、「冬至」のころではない。日の出は冬至のころに比べて4分ぐらいは遅くなっている。逆に日の入りは、いちばん時に比べて20分近くも遅くなっているのである。この辺のことに付いては以前のこのページに書いているので、そちらを見てください。

107.今世紀最初の皆既月食

 実を言うと、もう今回の皆既月食は終了している。欠け初めの時刻が、1月10日午前3時42分であった。そして終了したのが、夜が明けた6時59分のことだった。今回の月食は、あいにくの天気だったので、多くの地方では監察することができなかったようだ。
 しかし、たとえ観察できていたとしても、開始時刻が午前3時42分というのだから、もっとも観察しにくい時間帯であったと言える。私も”当然のことながら”観察できなかった。でも、天文ファンがこんなことを言っていたら笑われてしまいますね。(^^: それも、そのはず、次回、日本で皆既月食を見ることができるのは、7年も先のことなのだから・・・・・・。

108.金星が見ごろ

 前にも書いたかも知れないが、金星が実に良い輝きをしている。高度(太陽からの離角)もだんだんと大きくなっていて、日を追うごとに観察しやすくなってきている。金星が「東方最大離角」になるのは、1月17日のことだ。そして、最大光輝になるのは、2月22日のことである。この間が最も観察しやすいのである。2月の終わりごろに金星を観察すると、三日月のような形に見えているので、望遠鏡などを向けてみたいものである。「ヴィーナス」の美しい姿を見ることができるよ!


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