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39.太陽系のちびっ子たち

 地球の外側には火星、そのさらに外側を木星が回っている。火星と木星の軌道の間にはたくさんの「ちびっ子」たちが回っている。この「ちびっ子」たちのことを小惑星と呼んでいる。
 その小惑星にもちゃんと名前が付けられていて、例えば、「ジュノ」「ベスタ」「ケレス」など、神話に出てくる神の名前が付けられていた。
 日本でも、小惑星が発見されると、名前を付けていったが、「ニッポン」「ニッポニア」というのがある。ほかにも、「トウキョウ」「ハコネ」「アタミ」など、地名を名前としてつけているものが多いようだ。なかには変な名前の星もあって、「ゲイシャ」(芸者)というのまであるそうだ。
 最近では、発見した人の名前が付けられている。たしか、発見順に3人までの名前が付くのだったと思う。(あっ、これは「新星」発見の時のことだったかもしれない・・・。)今晩夜空を眺めて見よう。もし見つけることができたならば、自分の名が付くことになるから・・・。(まず、見つからないと思うけど・・・。)

40.木星の話 たくさんの「お月さん」を引き連れて・・・

 木星がだんだんと西の空に傾き観察しにくくなってきた。とは言っても、まだよく目立つ星である。
 木星は、太陽系の9人家族の中の「大親分」である。直径が地球の約11倍、体積は地球の1320倍もある。月(衛星)もたくさん従えていて、その討ちの4つは「ガリレオ衛星」と言って、双眼鏡でも見ることのできろ大きな衛星だ。
 ところで、木星の本体は中心部こそ固い”地面”であるが、表面はメタンガスなどでできているそうだ。地球や月の場合、大きな隕石がぶつかったら、クレーターと呼ばれる大きなくぼみができるが、木星の場合はクレーターはできない。ドライアイスの白い煙の中にビー玉の投げ込んだような感じになると思われる。
 ガスで覆われた惑星は木星の他に、土星、天王星、海王星があるが、どれも大きな星なので、「ガスジャイアント」と呼ぶこともあるようだ。

 

41.土星の話   

 土星は、輪がある惑星として有名である。しかし今では、土星の他に、木星や天王星にも輪があることがわかっている。土星のは何でできているかというと、氷や岩石のかけらだということだ。輪の厚さは数百mから数km。いろいろな説があるのでよくわからないのであるが、いずれにしても、とても薄いようだ。土星の輪が地球と水平方向になる時があるが、その時にはどんな望遠鏡で見ても輪を見ることはできないのである。このことを、「輪の消失」と呼んでいる。
 昔、「土星に耳がある。」と言った人があるそうだ。それは、土星の輪が発見されていない時のことだ。望遠鏡の性能が今のようによくなかったので、耳があるように見えたのであろう。今、土星の輪はいちばん開いて見える状態にあるから、そんな感じに見えるかもしれない。でも、前にも書いたように、やっぱり、「お皿にのったプリン」のように見えるよ!
 ところで、土星は水に浮くそうだ。質量が1立方cmあたり、0.7gしかないからだ。ただし、土星を浮かべることのできる大きな海があればの話だが・・・。   

                  

42.似た者どうしの星

 天王星と海王星はとてもよく似ている。表に示すと次に通りだ。

 天王星

 海王星

 大きさ

 半径25400km

 半径25110km

 体 積

 地球の61倍

 地球の60倍

 おもにある気体

 ヘリウムガスとメタンガス

 同じ

 惑星の色

 青緑色

 同じ

 どちらも、青っぽい色をして輝いている。しかし、天王星で5〜6等級、海王星で7〜8等級の明るさなので、決して見やすい明るさとは言えない。肉眼で(それも空が暗くて、また視力がよい人の場合)6等星を見るのがやっとなのだから、かなり厳しい。望遠鏡で観ても、模様らしい模様も見えない。また、”ちょっとだけ大きく見える”という程度なのである。でも太陽系の家族の一員なので、時々は見たいものである。

43.冥王星の話

 冥王星は、私たちアマチュアにとっては、まず見ることのできない惑星なのだ。明るさが15等級というので、天文台に設置してあるような大型の望遠鏡でないと見ることができないのだ。当然のこと、私も見たことがない。冥王星に行くには、ロケットでも片道5年、往復で10年はかかるそうだ。将来、「冥王星ツアー」なるものが企画されたとしても、それに参加する者はおそらくいないだろう。この世の中で、「10年休暇」はとても考えられない。
            地球から冥王星まで・・・


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