天文のページ(13)      ←BACK    NEXT→         トップページへ

         

47.月はどうやってできたのか?

 月はどうやってできたのか? いろいろな説があるが、次の3つの説が有力である。月や地球の岩石などの成分を調べて検証しているということだ。どの説も、なかなかおもしろいが、私は、Aの「親子説」が気に入っている。(気にいるとか気に入らないという問題ではないはずであるが・・・。)




 


 みなさんはどの説を信じるだろうか? それとも、もっと他の説を信じるだろうか・・・。

 

48.月の陸と海の話  

 月を見ると、明るい所と暗い所があることに気付く。明るい所が陸で、暗い所を「海」と呼んでいる。「静かの海」、「晴れの海」、「雲の海」、「嵐の大洋」などがそれである。では、その海に水があるのかというと、残念ながら水はたまっていない。水どころか、月には空気もほとんどないのである。海のように見えている所は、平坦な所で、そこは黒っぽい土や砂が多いため、薄暗く見えているのだ。ところで、月の模様は、何に見えるだろうか? うさぎの餅つき? それとも、カニ? または、吠えるライオン? 美人の横顔にも見えますね。想像すれば、いろいろなものの形に見えるものである。

49.裏側を見せない月

 月は約29日かかって満ち欠けをするが、満月の時、いつ見ても、ほとんど同じ模様に見えている。なぜだろうか? 月は自分自身で回っている。(「自転」という) そして地球の周りを回っている。(「公転」という) この自転と公転の周期が全く同じなのでこのようになるらしい。しかし、実際には、「評動」と言って、少し首を振るように回っているので、表面全体の約59%は見ることができるということだ。
 見かけの大きさと言い、裏側を見せない月と言い、偶然の一致だとは思うが、実に不思議なことが多いと、今更ながら思ってしまう。 

50.月までの距離

 月までの距離は、太陽と比べるとずいぶん近いが、それでも、簡単に行ける距離ではない。下の図は、それを示したものであるが、どうだろう。光速で行くことができれば、「あっ」という間なんだけどねぇ・・・。

               

51.体積とかさは?  

 月の大きさは、半径で1738Km。これは地球の約1/4の大きさである。では、体積(かさ)はどのくらいあるのかというと、地球の1/50、重さは1/80しかないそうだ。
 そして、引力は地球の約1/6。ということは、地球で60kgの人は、月で体重を量ると10kgになってしまうということになる。また、プロ野球の選手が150mの特大ホームランは月では900mも飛んでいくことになり、25mしか打てない人でも、月では「フェンス超え」ということになってしまうのである。ただ、地面をしっかりと踏ん張ることができないので、打者にしても投手にしても、やりにくいのではないかと考えられる。

            

52.月のクレーターの話

 月をよく見ると、表面にクレーターがあることがわかる。半月の時に見るとよくわかる。さらに、双眼鏡や望遠鏡を使うと、もっとはっきりと、また、たくさんのクレーターを見ることができる。さて、そのクレーターはどのようにしてできたのか? 今では2つの説が考えられている。1つ目は、火山の噴火口の跡だというもの。2つ目は、隕石がぶつかった跡だというものだ。 2つ目の説の方が一般的である。そして、月には水も空気もないから、いつまでたっても、その跡形が残ってしまうのである。(空気がないということは、風も吹かないということなのだ。)また、月のようなクレーターは水星や木星の衛星にも多く見られることが、観察の結果から明らかになっている。

          


             ←BACK   NEXT→         トップページへ