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5.土星と木星

 春の足音がだんだん近づいてきたが、まだ西の空に土星と木星が見えている。おうし座の右隣に見えていて、明るく輝いているのが木星で、やや暗い方が土星である。3月の初め頃で言うと、10時ごろには沈んでしまうので、夕方空が暗くなったら、西の空を見るようにするとよい。星は地平線に近づいて来ると、チカチカと瞬くことが多いのであるが、恒星より木星などの惑星は「大きさ」(正しくは視直径と言う)があるので瞬きにくいのである。恒星は、太陽のように大きいのではあるが、とてつもなく遠いところにあるので視直径が小さく、望遠鏡で観たとしても、大きくは見えないのである。でも、木星の視直径が大きいと言っても、望遠鏡ではやっぱり小さくしか見えないものですね。

6.「百武彗星」と「ヘール・ボップ彗星」

 この2つの彗星は、3月の終わり頃から4月にかけて見られた明るい彗星である。「百武彗星」1996年に、「ヘール・ボップ彗星」は翌年(1997年)にやって来た。こんなに明るい彗星が続けてやって来るのは珍しいことだと思う。どちらも家の近くの暗い場所で写真撮影したが、思った以上にきれいに写っていたので感動した。1985年から1986年にかけて、「ハレー彗星」の時の期待外れとは大きく違っていた。
 2つの彗星はとても明るかったが、特徴は違っていた。「百武」は、とても長い尾を持ち、「ヘール・ボップ」は、ずんぐりとしていた。また、写真に撮ると、「百武」は青っぽく、「ヘール・ボップ」は黄色っぽく写っていた。これは「核」の後の「ダスト」の部分の成分の違いからではないかと思う。また、尾の長さの違いは、彗星と地球の位置関係と彗星と太陽の距離の違いからであろう。今度、「百武」や「ヘール・ボップ」のような大彗星が出現するのはいつのことだろう。それを楽しみに待つことにしよう。

7.「日の入」の話

 「一年の中で、日の入の時刻がいちばん早いのはいつ?」と、質問されると、多くの人が「冬至」と答えるにちがいない。ところが、日の入がいちばん早くなるのは、「冬至」の日ではなくて、それより早い12月7日頃なのである。そして、冬至の日(12月22日頃)は、若干ではあるが日が長くなっているのである。
 同じようなことが、日の出でも言え、日の出がいちばん遅くなる日は、1月10日前後なのである。そして、トータルとして、「昼」の長さがいちばん短いのが、冬至の日なのである。
 私は以前、日の入がいちばん早くなるのは、冬至の日だと思いこんでいたが、新聞などで調べていくうちに、そのことに気付いたのであった。
 ところで、日が長くなると儲けたような気分になりませんか?私は、「まだ何かできる」という気分になって、ちょっぴりうれしくなることが多いです。 

8.プラネタリウム   プラネタリウムの装置

 私の住んでいる所の近くにあるプラネタリウムがある施設と言ったら、広島の「子ども文化科学館」か、御調郡久井町にある宇根山天文台である。どちらも何度か行ったことはあるが、なかなか行くことができないのが現実である。
 そこで登場するのが、パソコン用のプラネタリウムソフトである。「ステラナビゲータ」や「ハイパープラネット」は、私の良き友として活躍してくれている。最近のプラネタリウムは、「音声機能」もついていて、表示している星空を解説してくれるので便利である。かつて、「BASIC」というプログラム言語を使って、何日もかけて500個ほどの恒星しか表示することのできないプログラムを打ち込んだことがある私にとっては、今のプラネタリウムソフトにただ感心するばかりである。でも、あれだけのソフトを何人ぐらいで何日かけて開発しているのでしょうねぇ。


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