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82.流星群の季節

 一年のうちで何度か流星を観察しやすい時季がある。この夏に観察しやすい流星群というと、「ペルセウス座流星群」がその代表格といえる。この流星群の極大期が8月12日だということで、ちょうどお盆前ということからも観察しやすいと言える。
 流星群は、ある一定の場所から放射状の飛ぶので、不特定の位置から出現する”ふつうの”流星と違って、見える位置を予測しやすいのである。ペルセウス流星群は、流星の出現数も多いほうなので、ぜひ観察したいものである。東から北東の空を見るとよい。もちろん肉眼で観察でき、双眼鏡などは使わなくてもよい。
 ペルセウス流星群以外の流星群は次の通りである。

 流星群名

 出現期間

 極大期

 極大時の出現数

りゅう座ι

 1/ 1 〜1/ 6

  1/ 4

   10

かみのけ座

 1/10〜 1/25

  1/20

    2

おとめ座

 3/10〜 5/15

  4月中旬

    1

こと座

 4/16〜 4/25

  4/22

    6

みずがめ座η

 4/25〜 5/10

  5/ 6

    8

おひつじ座

 5/29〜 6/18

  6/ 7

    1

ボン・ウィンネッケ

 6/25〜 7/ 2

  6/27

    1 

みずがめ座δ

 7/15〜 8/15

  7/29

    8 

やぎ座

 7/15〜 8/15     

  7/30

    2 

みずがめ座ι

 7/25〜 8/20

  8/ 4

    3

ペルセウス座

 7/20〜 8/20

  8/12

   30

はくちょう座

 8/10〜 8/25

  8/20

    3

ジャコビニ

10/ 7〜10/11 

 10/ 8

    1

オリオン座

10/10〜10/30

 10/21

   15

おうし座北

10/15〜11/30

 11月上旬

    3

おうし座南

10/15〜11/30

 11月上旬

    3

しし座

11/15〜11/22

 11/17

   60

オリオン座χ

11/22〜12/10

 12/ 2

    3

いっかくじゅう座

12/ 5〜12/17

 12/ 9

    1

ふたご座

12/ 7〜12/18

 12/14

   20

こぐま座

12/18〜12/24

 12/22

    3

        資料出典:誠文堂新光社「天文年鑑2000」より→出現期間や出現数は変動していくので、最新の情報を確認しよう。


83.願い事を3回唱えると・・・

 「流星が出現したときに願い事を3回唱えるとそれが叶う」と、よく言われるが、実際にはそれは難しい事だと思われる。それと言うのは、流星そのものの出現時間は1秒ぐらいだからである。それに加えて、「いつ」「どこに」出るか、予測がつかないからである。運よく、自分が見ていた方角に流星が出現しても、とっさに願い事を言うのは、不可能であろう。
 流星の出現時間を計測するには、どうすればいいのだろう。ストップウォッチを使えばいいじゃぁないかと思うかも知れないが、出現してから計時ボタンを押している間に、消えてしまうのがふつうである。専門的な器具(カメラの前に回転する「スリット」をつける)を使って観測するという方法もあるが、私たちにとっては一般的ではない。そこで、「ダルマサンガコロンダ」と、流星が出現した瞬間に唱えるのである。「ダルマサンガコロンダ」を1秒間に正確に言えるように練習しておくのである。例えば、「ダルマサンガコロ」まで言った時に消えたとすると、0.8秒ということになる。数人で、空の見る方向を分担して観測してみるとよい。


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