恒星の呼称には、こと座の「ヴェガ」とか、わし座の「アルタイル」のような、固有名のほかに、α星、β星というような、呼称でも表記されている。
αとか、βという表記は、ギリシャ文字で、その星座を構成している星を明るい順に、命名している。先ほどの、「ヴェガ」や「アルタイル」は、それぞれの星座の中でいちばん明るい恒星なので、どちらも、「α星」である。ギリシャ文字の”アルファベット”だけでは足りなくなると、今度は「1番星」というように、番号をつけていくようである。
ギリシャ文字の読み方は次の通りである。
大文字 |
小文字 |
名 称 |
大文字 |
小文字 |
名 称 |
Α |
α |
アルファ |
Ν |
ν |
ニュー |
Β |
β |
ベータ |
Ξ |
ξ |
クシー(グザイ) |
Γ |
γ |
ガンマ |
Ο |
ο |
オミクロン |
Δ |
δ |
デルタ |
Π |
π |
ピー(パイ) |
Ε |
ε |
エプシロン(イプシロン) |
Ρ |
ρ |
ロー |
Ζ |
ζ |
ゼータ(ジータ) |
Σ |
σ |
シグマ |
Η |
η |
エータ(イータ) |
Τ |
τ |
タウ |
Θ |
θ |
テータ(シータ) |
Υ |
υ |
ユプシロン |
Ι |
ι |
イオータ(イオタ) |
Φ |
φ |
フィー(ファイ) |
Κ |
κ |
カッパ |
Χ |
χ |
キー(カイ) |
Λ |
λ |
ラムダ |
Ψ |
ψ |
プシー(プサイ) |
Μ |
μ |
ミュー |
Ω |
ω |
オメガ |
85.二十四節気の話
2000年の「立秋」の日は8月7日であった。書状を書く時には、この日を境にして、「暑中・・・」と書かずに「残暑・・・」と書くようである。
ところで、この「立秋」とか、「秋分」の日は何を基準に決められているかというと、地球が太陽を回っている位置を元にして決められている。具体的には、「春分点」を0度とし、夏至が90度、秋分が180度、冬至が270度といったぐあいである。これを15度おきに細かく分けて、それぞれに名前を付けたのが、二十四節気である。「大寒」とか、「啓蟄」という言葉は聞いたことがあるのではないか。
これも、一覧にしてみることにする。
名称 |
太陽黄経 |
月/日 |
名称 |
太陽黄経 |
月/日 |
春分 |
0度 |
3/21ごろ |
秋分 |
180度 |
9/23ごろ |
清明 |
15 |
4/ 5 |
寒路 |
195 |
10/ 9 |
穀雨 |
30 |
4/20 |
霜降 |
210 |
10/24 |
立夏 |
45 |
5/ 6 |
立冬 |
225 |
11/ 8 |
小満 |
60 |
5/21 |
小雪 |
240 |
11/23 |
芒種 |
75 |
6/ 6 |
大雪 |
255 |
12/ 8 |
夏至 |
90度 |
6/22ごろ |
冬至 |
270度 |
12/22ごろ |
小暑 |
105 |
7/ 8 |
小寒 |
285 |
1/ 6 |
大暑 |
120 |
7/23 |
大寒 |
300 |
1/20 |
立秋 |
135 |
8/ 8 |
立春 |
315 |
2/ 4 |
処暑 |
150 |
8/24 |
雨水 |
330 |
2/19 |
白露 |
165 |
9/ 8 |
啓蟄 |
345 |
3/ 6 |
名称 |
太陽黄経 |
月/日 |
名称 |
太陽黄経 |
月/日 |
土用 |
297度 |
1/18 |
半夏生 |
100度 |
7/ 2 |
節分 |
2/ 3 |
土用 |
117度 |
7/20 |
|
彼岸 |
3/18 |
二百十日 |
9/ 1 |
||
土用 |
27度 |
4/17 |
彼岸 |
9/20 |
|
八十八夜 |
5/ 2 |
土用 |
207度 |
10/21 |
|
入梅 |
80度 |
6/11 |