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115.日食と月食

 2001年6月21日に、アフリカ南部で今世紀最初の皆既日食が観測された。もちろん日本では見ることができなかったので、テレビでの衛星中継やインターネットを通じて見た人も多いのではないかと思う。
 ところで、皆既日食が起こると、その前後に月食が起こることが多い。これは、太陽の通り道である黄道と、月の通り道である白道がまだ交叉しているあたりに、太陽と月がやってくるからである。
 今回の場合では、その皆既日食があった約2週間後に、月食になるのだ。残念ながら、皆既月食ではなくて部分月食ではあるが、これは日本でも観測することができる。しかも、ゴールデンアワーと呼ばれる、観察しやすい時間にその現象は起こるのである。(少し遅めではあるが・・・。)

 今回の月食の経過は次の通りである。

 ○半影食の始まり 
 ○本影食の終わり 7月6日01時21分ごろ
 ○半影食の終わり

 今回は部分食ではあるが、近くには火星やさそり座もあり、ぜひ観察しておきたいものである。また、写真に残しておくことをすすめたい。


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