116.ペルセウス座流星群
今年も、「ペルセウス座流星群」の季節となった。「ペルセウス座流星群」とは、7月下旬から8月中旬にペルセウス座付近で観察できる流星群のことだ。そのピークは8月12日前後で、1時間に30個前後の流星を観察することができる。
観測の好機は、夜半から明け方にかけての時間である。なぜこの時間なのかであるが、地球の進行方向と観測方向が一致するためで、ペルセウス座のややカシオペア座よりから、放射状に流星が飛ぶのが見られる。
ところで、流星など淡い天体を観察する時の、最大の敵が「明かり」である。明かりには、ネオンサインなど街中の明かりもあるが、いちばんやっかいなのが、お月さんの明かりである。
2001年の場合でみてみると、8月の月齢は21.9で、観測好機に「下弦の月」が見えていることになる。なお、2001年以降の月齢は次の通りである。
☆2001年から10年間の月齢(8月12日午前3時)
年(西暦) |
月齢 |
2001 |
21.9 |
2002 |
2.9 |
2003 |
13.5 |
2004 |
25.3 |
2005 |
6.6 |
2006 |
17.5 |
2007 |
28.2 |
2008 |
10.3 |
2009 |
20.6 |
2010 |
1.6 |
月明かりがある場合は、月を視野に入れないようにして観察するとよい。しかし、今年(2001年)や、2004年、2009年などは、条件的には厳しいかもしれない。