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28.太陽も1つの「星」だ

 「昼間だというのに星が見える!」と言うと、「うそ!」「ほんとうかなぁ。」という答が返ってきそうだ。
 実は、雨や曇りの日を除いて毎日のように見ている太陽も星なのである。正しくは、「恒星」である。
 太陽が何であんなに明るいのか? それは、太陽が地球の近くにあるからだ。しかし地球の近くにあると言っても、光のスピードで、8分以上はかかる。もし歩いて行けるとしたら、3000年以上かかる計算になる。
 太陽の次に地球の近くにある星は、「プロキシマ」という名の星であるが、この星までの距離は太陽までの距離の何と270000倍もある。光速でも、4年以上かかることになる。さらに、北極星では、光速で800年ぐらいかかるそうだ。
 このように、太陽は数ある恒星のなかではとても近い所にあるから、とても眩しく明るく見えるのだ。

                        

29.太陽までの距離

 恒星の中で太陽は地球にいちばん近い所にある。近いと言っても、光速で8分20秒ぐらい、ロケットで約5か月、新幹線で行くと86年、歩いて行くと、時速4kmで3000年以上もかかるそうだ。
 先に書いたように、光速で8分20秒だから、今見ている太陽は、8分20秒”昔”の太陽だということになる。
 余談ではあるが、私は「タイムマシン」を作るのは可能だと考えている。それは昔のことだけしか見ることができないが・・・。つまりこういうことだ。北極星の例で言うと、北極星まで光速で800年ぐらいかかる。北極星から地球を眺めることができたとすると、800年前の地球が見えることになる。そこで、倍率をものすごく拡大できる望遠鏡があれば、地球の様子を垣間見ることができるのではないかと・・・。やっぱり、無理だろうなぁ・・・。

                       

30.太陽の大きさ

 太陽の大きさはどのくらいあるのか。直径は1400000km、これは地球の109倍になる。と言っても、見当がつかないと思われる。
 例えば、地球がバスケットボール(直径約25cm)とすると、太陽はその109倍だから、

    25cm × 109 = 2725cm

 太陽は直径約27mのガスタンクの大きさになる。
 飛行機で地球を一回りするのに2日かかったとすると、それが太陽だと半年以上もかかる計算になる。オット、そんな所を飛行機で飛ぶと、たちまち焼け落ちてしまうだろう。なにしろ、太陽の表面温度は6000度もある。鉄は1535度で溶けてしまうのである。

                      

31.太陽の明るさ

 太陽の光はとてつもなく明るい。電球でその明るさを再現しようとすると、100W(ワット)の電球を地面から1m離して約1000個束にしてつけなくてはならないのである。日本中を昼間の明るさにするのには、世界中の発電所の電力が必要になるであろう。

32.太陽の中の様子

 太陽は巨大な原子炉のようなものだと言われている。この原子炉は水素を燃料にして、これから先50億年も燃え続けるのだと言われている。何でそんなことがわかるのかは、私もよくは知らないが、太陽の中の様子などどともに、科学者たちが研究してわかってきたのだろう。
 中の様子については、図を見てください。

              

33.太陽の重さ

 太陽の重さは、2000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 t。読めるだろうか・・・。2千じょトン。とてつもなく大きな数字だ。2億の1億倍のまた1億倍のさらにその1000倍なのである。これは、地球の重さの330000倍になるそうだ。これも、どうやって計算しているのかと、いつも思っている。

34.太陽のこれから

 人間は、この世に生まれ、成長し、やがて死んでいく・・・。
 星だって、人間や他の生物と同じように、生まれ、成長し、やがて死んでいくのであり、太陽も例外ではない。
 太陽が生まれたのは、今から50億年前だと言われている。そして、これから50億年燃え続けるということだ。そして、その時に大爆発して、この世からなくなってしまうらしい。
 大爆発を起こす前には急激に大きく膨らみ、地球の軌道よりも大きくなってしまう。したがって、地球も太陽に呑み込まれてしまうことになる。その時、「地球人」はどうなっているのか、私にはわからない・・・。

                       


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